この時期は色々と忙しく更新をしている暇がありませんでした。
それに加えて、慣れない戦闘シーンを長く書いていたこともあり、途中でどこまでやろうかと、悩んだ結果、序盤からやり過ぎた感が・・・・・。
まあ、そこは何とか調整していくとして、一応次回で原作前の話は終了予定です。
あと、現状は4巻までの内容は決まっているのですが、5巻の内容が完全にオリジナル路線にするか、原作路線にするかで悩んでいます。
感想などで、どちらの方を読んでみたいかリクエストがあったらお願いします。
グレンデルのコピー体だ。
「もう一体いるなんて聞いてないけど・・・」
新たに現れたグレンデルに視線を向けている黒霧に向かい、最初に出現したグレンデルがブレスを放とうとしているのが見えた。
「避けろ」
黒霧は俺の声に反応し、体を反らしてブレスを回避した。
黒霧は闇で2体のグレンデルを牽制しながら、俺の近くまで降りてきた。
「まずいことになったね。まさか、2体目がくるとは思って無かったよ」
「俺もだよ。でも、どうする。一体だけなら何とかなったかもしれないが2体相手だとすると」
「
「死ぬ気かよ」
「まあね。今の段階ではそれしか方法がないと思うよ。クライ、やるよ」
『待ちなさい、舞華。今の貴方が使えば本当に死ぬことになるわよ』
「それでも、この町を守ることは出来るよ。それに今の僕じゃ、命を代償にしたって3分くらいしか力使えないでしょ」
『本当にいいの・・・?』
「僕だってせっかく好きな人が出来たばかりなのにまだ死にたくはないよ。でも、それ以外に方法は・・・」
「・・・一つだけ何とか出来る方法があるかもしれない」
俺は自分の中に浮かんだ一つのアイデアを二人に話すことにした。
「俺の中にいる龍とどうにかして目覚めさせることは出来ないか」
「クライ、そんなことできるかい」
『5分ほど時間が稼げれば、いけると思う』
「なら、すぐに頼む」
『あまり無茶をしないでね』
「黒霧時間は後どのくらいだ」
「3分ちょいかな」
「分かった。お前のバランスブレイカーが終わったら、今度は俺が時間をかせぐから、サポートを頼む」
「分かった」
黒霧はそう言うと、闇を2体のグレンデルに向かって放った。
闇はグレンデルたちを包み込み動きを封じた。
俺は生身では倍加は40回ほどが俺にとっては限度だ。
『Boost!』
そのため、これ以上は倍加されない。
それに、たとえ40回の倍加でもバランスブレイカーの状態に劣るのが不甲斐ない。
ドライグにも、
まあ、それも生身の訓練をあまりしている時間が無かったのだが・・。
さて、そろそろ黒霧のバランスブレイカーが解除される時間だ。
俺はアスカロンを籠手から出現させた。
それと同時に、闇が黒霧を包み、黒いドレスや装飾品が無くなり、最初の姿に戻った。
俺はそれを確認すると、籠手の倍加を固定した。
『Explosion!』
それと同時に、黒霧の前に飛び出し、グレンデルに斬りかかった。
だが、斬撃は硬い鱗で阻まれる。
だが、ドラゴンスレイヤーと聖なる気の力までは完全には防ぎきれなかったようで短い悲鳴を上げた。
「ギャァァア」
そして、一体のグレンデルが怯んでいる隙にもう一体のグレンデルにも斬撃を放ちグレンデルの気を黒霧からそらさせた。
俺は黒霧が後ろに下がるのを確認すると、グレンデルから一旦距離をとった。
グレンデルたちの意識は完全に俺だけに向けられた。
俺は、黒霧に意識が向けられないように派手に動き回りながら、グレンデルに攻撃を繰り出していく。
だが、硬い鱗に阻まれ思ったようにダメージは与えられない。
そして、今までブーステッド・ギアを扱ってきた感覚でもうすぐ倍加の効果がきれることを感じ始めた。
俺は、アスカロンに今ある倍加の全てを譲渡した。
『Transfer!』
そして、2体のグレンデルが丁度俺の射線軸上に重なるように誘導して、アスカロンの聖なる気を放った。
「ぎゃぁぁぁああ」
2体の内の1体は聖なる気が直撃し消滅したが、もう1体のグレンデルは直撃したほうのグレンデルを盾にしたため、あまりダメージを受けてない。
『Burst』
俺の倍加も解け、万策尽きたと思ったその時、ブーステッド・ギアの宝玉から強い光発生した。
それと同時に、俺の視界が急に白くなった。
俺の視界が戻ると、そこには俺のよく知る赤い龍がいた。
「久しぶりだな、相棒。遅くなってすまなかった」
「まったくだぜ、ドライグ」
「お互い、色々と話したいことがあると思うが、今は奴を倒すぞ」
「ああ、いこうぜ、相棒。俺たち赤龍帝の力を見せ付けようぜ」
「おう」
そして、また俺の視界は白く染まり、視界が戻るとグレンデルが目の前でブレスを放とうとしていた。
俺はそれを避けずに、叫んだ。
「バランスブレイク!!」
『
この音声と共に、俺の体を赤いオーラが全身包み込んでいく。
そして、ブレスが放たれたが、俺は駒をナイトに変えるのと同時に、鎧もまたその姿を変えた。
俺が起こした複数の奇跡、
『
余分な装甲を無くし、高機動戦に特化させているため、そのスピードを生かしブレスを避け、グレンデルの背後に回りこんだ。
そして俺は自分の中にある駒をルークに変化させた。
すると、鎧もまた姿を変え、先程は薄かった装甲が何倍も厚みを増し、攻撃力と防御力に特化した
「ドライグ、倍加してアスカロンに力を譲渡、そして透過の力で止めだ」
「わかった」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoost!』
『Transfer!』
『Penetrate!』
倍加と力の譲渡、そして透過の力が発動したのを感じると同時に俺はグレンデルに向かって突っ込み、そのまま拳を叩き込んだ。
『
拳はグレンデルの腹部に当たった。
だが、そこの部分の鱗を破壊することは出来なかったが、透過の力で、数倍に高められたドラゴンスレイヤーと聖なる気が鱗を越えて、グレンデルに直接ダメージを与えた。
グレンデルから青い血が噴出した。
俺は、止めにもう一度拳を叩き込み、グレンデルを完全に消滅させた。
すると、再びドラゴンゲートが光りだした。
「チッ、まだ出てくるきかよ」
『それなら、ドラゴンゲートを破壊すればいい』
「ならあれだな」
俺はそう言うと、駒をビショップに変えた。
鎧もまた、
『
重装甲だった鎧が、元の厚さに戻り、代わりにバックパックとキャノンが形成された。
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!』
『Transfer!』
倍化されたオーラが砲口にチャージされていった。
ドラゴンゲートからすでにグレンデルのものと思われる下半身が現れ始めた。
「これで終わりだ。喰らえ、ドラゴンブラスタァァァァ」
砲口から、赤いオーラの砲撃が放たれ、グレンデルごとドラゴンゲートを消滅させた。
こうして、10分以上掛かった戦闘は赤龍帝の復活と共に幕を閉じたのだった。