触手と粘液は使いよう   作:ぬぇへへへ……

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 本当はもっと先の展開を書きたかったけど間を飛ばすわけにもいかないので欲しい展開に持っていくためのつなぎとして投稿。
 あくまでもつなぎなので短めです。モウシワケネェ…

 後は一人称がめちゃくちゃになっているのでその点も注意。作者が一人称を把握できていないってのが一番の理由でしてね。何れ加筆修正をする…はず。


十一本目

 上手い事ロドスのセーフハウスに駐在している監視員との交渉の結果、快く開放してくれた。本来ならば越権行為としてクビも免れないらしいが覚悟がキマってんなぁ……。

 

 ただ、上手い事セーフハウスを確保できても悪い話が三つある。

 一つ目。今はTachankaが壊れている備え付けの通信機器を直そうと試している最中だが…まあ結果はお察し。そもそも違う世界の機械をほぼ初見で直すのは無理がある。俺? もちろん無理。下手に弄れば多分スクラップになる。

 

 二つ目。此処の駐在員…オクフェンさん曰く暴徒が入ってきたときに大慌てで起動してその直後に暴徒に破壊されたらしいのでしっかりと救援要請が届いているのかわからない。つまり応援が来るか来ないかでいえば来ない方が高い。現状の武装でどうにかするしかない。

 

 三つ目。食料に限りがある。これが一番厄介な問題だ。何せ感染区域の住民40人ちょっとを収容している以上、その食料も馬鹿にはならない。このまま籠城決め込んでいれば何れ餓死まっしぐらだ。

 

 後もう一つ増えた。四つ目。たった今Frostの敵襲の合図が聞こえたこと。

 

「ダァアクッソ!! ンで俺らを襲うんだ連中は!?」

 

「それは迎撃が終わった後に考えて!」

 

 わぁーってるよ!!

 

 内心で叫び返しながらセーフハウスの外に出た。

 ひいふうみい…十人以上だからいっぱい! あと妙にグロキモい生物がいる! 以上!! 全く嬉しくねぇ!!

 

「取り敢えず正面は俺が見る! 後は他の所を頼む!!」

 

 もおおお! モスティマ先輩は何処にいるんだよぉ!? あの後結局一度も合流できないし、まさか愛想尽かして帰ったとかか!? いやこんな非常時にネガティブなこと考えたら集中できん! これも後回し!!

 

 触手を展開して正面にいる連中に嗾ける。角付き、可愛くねぇケモミミ、キショク悪い化け物、全員纏めて縛り上げに掛かる。

 

「テメェ等全員地面のシミになる覚悟の準備をしておけ!!」

 

 テメェ等は全員犯罪者だ! 閻魔の裁定を楽しみにしな! 良いな!!?

 

 

▼ ▼ ▼ ▼

 

 

「フゥム、左右後ろに展開している傭兵達、随分と手慣れておるな」

 

 ロドスのセーフハウスからそう離れていない建物の屋上。救援要請を聞きつけたロドス外勤オペレーターの一人、レンジャーが呟く。

 

「確かにそうですね。そして…正面に展開している男性。あの人が貴女の後輩ですか?」

 

 コンパウンド式ボウガンに備え付けられているスコープ越しに正面に防衛線を展開している男、イノーを見るシュヴァルツ。

 

「うん、そうだね。彼がペンギン急便の期待の新人、イノーだよ」

 

 下の名前は聞きそびれちゃった。と返すモスティマ。

 彼女は当初領主館の調査を行おうとしていたものの、あまりにも厳重な警備に手を焼いていたところに救援要請を聞きつけたロドスのオペレーターと合流。事情を説明し、一度彼らと合流するべく行動を共にしていた。

 

「…彼は戦闘は得意なのですか?」

 

「うーん…どうだろう? 私が知っているのは殆ど龍門にいた時の彼しか知らないからねぇ。実際に戦うところを見たのは初めてだよ」

 

「…あの戦い方。兵士の戦い方には見えません」

 

「そうね。でも丸っきりへっぴり腰になった人の戦い方にも見えないわね」

 

 ロドスと提携している軍事会社、BSWのリスカムとフランカの評価にシュヴァルツも無言で同意する。

 そう、訓練を受けた兵士の様に効率的な戦い方ではない。しかし、戦闘を経験したことのない一般人の様な、殺しに対する忌避感を微塵も感じない。

 展開した触手の物量にモノを言わせ、さながら大地をうねりながら襲い来る大蛇の様に矢鱈滅多に打ち付け、絡み取った命を熟れた柔い果実を潰す様に容赦無く潰す。

 それでいて己に降りかかる攻撃は常時傍に展開している肉の蔦でできた壁で防ぎ、死角からの攻撃でさえ防御し、あまつさえカウンターまで行う。意識しているのかいないのか。どちらにせよその戦い方は間違いなく獣さながらで、それを行っている彼は間違いなく戦うことに慣れている。

 

「それで、いつまでここで観戦していればいいのかしら? お蔭でほら――私の毛並みが逆立っちゃったわ」

 

「それならもっと逆立たせて針山みたいにしてあげましょうか?」

 

 リスカムの隣にいたフランカがわざとらしく尻尾の毛並みを整える。それに反応したリスカムの半ば本気のジョークを他所に、レンジャーは思案する。

 今何が起きているのかわからない以上味方と合流して情報の共有を行うのが最優先。偶然合流したトランスポーターの彼女が、あの場所で戦っている後輩も味方だと証明している。ならば結論は決まっている。

 

「そうじゃな…総員戦闘態勢。申し訳ないがお嬢さんも儂らと協力して貰おう」

 

「チームプレーは苦手なんだけどなぁ。ま、なるべく意識はしてみるさ」

 

 セーフハウスの襲撃に夢中になるあまり背後を疎かにしている不届き者へ奇襲をかけるべく、ロドス小隊とトランスポーターの即席のチームが動き始めた。




 次回! 次回多分作者の望んだ展開になると思う!! 多分、きっと、メイビー!!

イノー君のぶらり一人放浪記要る?

  • ん、要る。一つずつ順番に情報を流すべき。
  • ん、要らない。さっさと龍門に帰るべき。
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