触手と粘液は使いよう   作:ぬぇへへへ……

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 うわぁん! 難産すぎます!! これ以上アイデアが出ません!! 誰か、誰か書いてください!!

 もしくは『ブルアカ加湿器四天王(カヨコ・キキョウ・カズサ・イチカ)としとどに降る雨の音を聞きながら静かな部屋で汗だく加湿器過酷する』話か漫画を描いてください。このままじゃ私が過酷出来ません! 誰か! 誰かいませんか!?


一四本目

 俺は何も真っ白の頭のまま、遠くのロングスプリングの街並みを眺める。

 ふと、あの視線が脳内をチラついて、それが嫌でグローブボックスに視線を落とす。

 

 モスティマ先輩は何も言わずに車を走らせる。無言の車内に、砂利を踏むタイヤと巻き上がる砂利のぶつかる音が流れる。

 

「あの…先輩、運転途中で変わりますよ」

 

 違うだろ馬鹿。最初に言うべきことはこれじゃないだろうが。

 

「今の君に運転をお願いするほど疲れてはいないさ。それに、大抵一人で行く事が多いからね。長時間の運転は慣れたものさ」

 

 モスティマ先輩の何事もない様な声に俺の心は更に沈む。

 気を遣わせたとか、さっさと言うべきとか、それでも恐怖で言葉が出ない。

 

 漸く謝罪の言葉が出るまで、どれぐらい時間を浪費したのか。少なくとも最初の会話した時より日が高く上っていたのは覚えている。

 

「……龍門に帰ったら美味しい店に行こうか。あの都市は発展しているだけあって美味しい所はたくさんあるからさ」

「それを食べればきっと君の悩みも気分も晴れるさ」

 

 また気を遣わせた。先輩が知ればそんな意図は無いと一蹴するだろうがそれでもそう思ってしまう。

 一度沈んだ心は浮上することなく、ただ暗く冷たい思考の底に沈んでいく。

 

『同胞、進化の極点へ』

 

『我らに 進化の軌跡を』

 

 アレだけ気にしないようにしていた声ははっきりと、耳元まで聞こえて来た。

 黙れ。静かにしろ。俺は同胞(化け物)じゃない。人間だ。人間なんだ。人間じゃなきゃダメなんだ。じゃなきゃ、いつか元の世界に戻っても俺は元通りになれない。

 

『疑問 理解不能』

 

『進化 拒絶 利点 見えず』

 

 ―――黙れ。

 

 

▼ ▼ ▼ ▼

 

 

 気が付けば夜空が頭上に広がっている。車は止まり、モスティマ先輩は眠りについている。

 リュックに入っているナイフを取り出した。先輩が眠っている所から離れて自分の喉元に向け―――無駄なことだと思い出してナイフを落とした。

 車に戻り、倒した助手席の背に身体を預けて一晩中悩んだ。答えは出なかった。

 

 その間も声は俺に誘いの言葉を投げ続けていた。

 

 二日目。昨日と同じ。遠くから聞こえてた漣の音が耳元まで近づいていた。

 夜、休憩中にも相変わらず俺の耳元に鬱陶しく囁きつづける。

 電車が通る寸前にホームから一歩踏み出していく奴がいる。

 最初は抗っていたが次第に生きることに疲れ、『踏み越えたい』と言う思考を追い払えずにそのまま一歩、進んでしまう奴らだ。

 俺も何れそうなるのだろうか。今は抵抗しているが、何れその声に同調してそのまま怪物に―――いや、なっているじゃねぇか。既に。

 考えてみりゃ、触手を何の障害も無く自由自在に使えているとか、食事も睡眠だって殆ど必要じゃない。人間どころか生き物の枠組みから逸脱している。

 それを否定して、つけるべき決着から逃げ、人間の真似事をすることで醜く執着して、情けなくヒトであり続けることにこだわった結果どうなった?

 

 

 俺は人間じゃない。怪物だ。

 

 

 折れた。必死に否定して、あれだけみっともなく縋り続けた俺の心は、あの時の情景と答え突きつけられて、呆気無くヒトであることを諦めた。

 

 人でない俺が龍門に戻ったところで、またあの暴走が起きない保証はない。そうなれば今度はあいつらを襲う。無論龍門近衛局も出動するだろうし、顔見知りから剣を向けられるだろうな……

 そうなるくらいなら―――この声との決着ぐらいはさっさとつけて、その後は…一人でぶらつこう。適当に当ても無く、飽きたら人気のない場所で一人で過ごして……退屈になったらまたどこかの移動都市を観光して。そうしよう。多分悪くはない。

 

 途中で寄った町で購入したレターセットを取り出し、ペンを走らせた。

 退職願と、モスティマ先輩とペンギン急便への謝罪文、それから依頼文と依頼料を封筒に入れた。

 散々お世話になっておいて別れの挨拶もせずに飛び出した。ちょっと、いや大分自分勝手な自分に嫌気が差した。

 

▼ ▼ ▼ ▼

 

 

 駆ける、駆ける、伊能は只管に薄明りに照らされつつある荒野を駆ける。

 地面に激突する寸前で触手を叩き付けた反動で上方に飛び、前方に触手を突き刺して俺の体をスリングショットの弾みたいに弾き飛ばす。

 

 地図は持っていない。しかし目的地ははっきりしている。

 頭に響く声が自ずと導く。こっちだと、我らの行くべき場所はあそこだと。

 逃げ出した研究所の最奥。あの日俺が脱走した切っ掛け、『同胞』の大本。ずっと囁き続けて来た声の主。終わらせるべき因縁。

 自身が目を背け続けていた現実を受け入れるその一歩の為に、荒野を突き進む。




 はい(賢者タイム)

 という訳でアンケートを取ります。
 ペンギン急便またはロドス合流直前まで飛ばすか、時系列順に書くかどちらかですね。ご協力お願いいたします何でもしますから(何でもするとは言ってない)

 取り敢えず短いですが8日までと致します。期限が短く申し訳ありませんがよろしくお願いいたします(理不尽な業務命令)(形だけの謝罪文)

 多分社会人なら経験あるはず()

イノー君のぶらり一人放浪記要る?

  • ん、要る。一つずつ順番に情報を流すべき。
  • ん、要らない。さっさと龍門に帰るべき。
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