触手と粘液は使いよう   作:ぬぇへへへ……

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 質問が来なかったので自分で作りました

Q:何で火薬出来たの? 火薬作って大丈夫? 厄ネタにならない?

A:イノー君が暴れまわったおかげである程度余裕ができ、弾薬の消耗が抑えられた結果、ロドス技術部で解析できるようになりました。ケルシー先生の徹底的な管理下の元、レインボー小隊だけに配給されるので多分大丈夫() レインボー小隊が元の世界に戻ったらレシピ諸々は破棄されて跡形も残りません。ラテラーノとギスギスしたくないからねしょうがないね()

 あと今回も短め。後はとんでもない展開になるのでご注意。
 作者は悪くねぇ! 手が、手が勝手に動いたんじゃ!!

 でも考えればこうなるよなぁと考えています。


一六本目

 久しぶりの研究所の中は潮と生臭い香りでいっぱいでした。

 別の意味で帰りたくなる。最初のケツイが萎えそうになるわ。

 廊下の壁に飛び散ったカッピカピに黒くなった血とか、もう無『人』になってそれなりに経つのに電気がついているのとか、ホラゲーな内装も相まってテンションがダダ下がりですわ。

 

 クソわよ!!

 

 と内心愚痴ってても声は煩いしそもそも決着付けに来たわけだからズコズコ逃げる訳にもいかない。

 唯の(元)一般人とは言え、そこは譲れんわけですよ。

 

「………此処だな」

 

 何も気配のしない研究所内の最奥。この分厚い頑丈な扉の向こうだけ異様な『生』を感じる。俺が覚えている限りの、最後の実験を行った場所。

 正直、ここにきてまだブルっている自覚はある。ゲームでセーブを忘れて絶望的な状況でラスボスに挑む時より何十倍もに緊張している。扉の開閉を司っているパネルに触れかけている手は震えているし、息は荒い。

 本能からくる訴えを無視して扉を開けた。

 だだっ広い、中央にポツンと存在している手術代。その上。

 そこにいたのは一人の少女。

 白、白、白――とにかく白い。肌から髪の先に至るまで全部白。アルビノと言っても過言でもない全身真っ白な全裸少女がそこにいた。

 場面だけ見れば俺はさながら性犯罪者で警察に通報される案件かもしれんが生憎ここは地球の日本じゃないし、何よりも誰もいない研究所の奥で全裸でいる奴がまともな少女な訳が無い。

 その場で蹲っていた少女の肩がピク、と震えて立ち上がる。

 床についていた髪が浮かんで、滑らかに床を滑りながら垂れ下がる。

 静かに閉じていた瞼が開き、紅い目が露わになる。

 寝起きの様にうすぼんやりしたその眼に光が灯り、俺の姿を捕らえた。

 

「――――――待って、いた。ずっと、この時を」

 

 鈴の様に軽やかで、心地良く、するりと心に侵食するような声音で話しかけて来た。

 

「来たか無かったよ。本音を言えば」

 

「……知って、いる」

 

 す、と手が差し伸べられ、俺の身体から二つの肉塊が飛び出してアイツの手に乗っかり、そのまま溶けて、いや『同化』して消えた。

 

「ずっと、見ていた、から」

 

 そうかい。そりゃ随分と趣味の悪いことだ……

 

「ッナァ!!!」

 

 幾つもの歯舌を忍ばせておいた触手を展開し、その場に佇んでいるアイツ目掛けて伸ばした。

 歯舌に仕込んだ神経毒を注入し、それを起点に戦闘を有利に進める。

 それは何の障害も無く素早くアイツの首筋に伸びていき――――――

 

「……………は?」

 

 その手前で現れた薄い透明の壁に阻まれ、甲高い音を響かせて明後日の方向に逸れて行った。

 オレンジ色の八角形のソレは脅威を退けると、再び完全な透明に戻り視認することが出来なくなった。

 

絶対不可侵領域(アブソリュート・テラー・フィールド)。ATフィールドの方が、分かりやすい、かも」

 

 ―待て

 

「貴方の、記憶が、教えてくれた」

「わたしたちから、抜け出したとき、貴方が置いて行った、もの」

 

 ―待てよ

 

「色んな、記憶」

 

 ―待ってくれよ

 

「貴方の喜び、悲しみ、怒り、絶望、成功、挫折」

 

 ―そんなインチキは無いだろ。

 

「そして――色んな、知識」

「それは、わたしたちに、概念を与えた」

 

 伏せていた目を俺に向ける。その無機質な目の中に、何か異質な感情が見えた。

 人に向けるものにしては重く、粘っこく、そして複雑な感情。

 

「使徒、アダム、リリス、人類補完計画。そして ――エヴァンゲリオン」

 

「エヴァン、ゲリオン。福音」

 

 胸元に手を添え、かみしめる様に繰り返したアイツの頭上に光の円環が浮かぶ。光の羽が背中から生え、身体が浮かんだ。

 空気が変わった。暗く生臭い、淀んだ空気が澄んでいき、いっそ不気味さを感じるほどに清浄になっていく。

 

「私達にとっての福音。進化の導となり、未知を与え、可能性を生み出した」

「貴方と、わたしたちの出会いの意味」

「私達の進化は、あまりにもかけ離れてしまった」

「遠い場所の私達とは、最早別物になってしまった」

「けど、あらゆる波長と適合できる貴方が私達になれば私達にも伝えることができる」

「この大地で苦しみ、怒り、痛みに耐えながら生きている私達を救うたった一つの選択と一緒に」

「怖がらなくていい」

「私達は貴方の過去も、後悔も、全て受け入れる」

 

 

 

 

 

 

「さあ―――」

 

 

 

 

 

「私達に還りなさい」

 

 

▼ ▼ ▼ ▼

 

「ケルシー、聞こえているかしら?」

「ええ、目的地に着いたわ」

「そうね―――何も感じない。今の所は」

「本当にここにいるの?」

「わかってる。なるべく壊さないように気を付けるわ」




 最悪こうなってしまう可能性が在る。
 だからサブカル好きの陰キャをテラに転生させてはいけないんですね(RTA解説風)

 クソ過ぎない?

 因みに最初と覚醒後で「わたしたち」が変わっているのは誤字ではありません。使用です。

 最早触手と粘液関係無ぇなコレ。タイトルとタグ変えようかな・・・・・・いい案が思い浮かばないなぁ………

イノー君のぶらり一人放浪記要る?

  • ん、要る。一つずつ順番に情報を流すべき。
  • ん、要らない。さっさと龍門に帰るべき。
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