触手と粘液は使いよう   作:ぬぇへへへ……

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一気に増えたお気に入り数、そして高評価…

何が…何が起きているのですか…(呆然)
誰か応えてください。作者は今、冷静さを欠こうとしています。


三本目

 目が覚めた。

 日の光がカーテン越しに部屋に届く。あの後適当にゴロツキ連中をボコして龍門近衛局に引き渡してちょっと飲んで解散。まあ、気分的にはすっきりしたし、満足だ。何よりも――

 

「…特になんもなかったか」

 

 一人で酒飲んだ時はひどい目に有ったが…たまたまか。

 

 さて、起きたはいいものの今日は休日。二度寝するもよし、適当にぶらつくのもよし。どうするか…

 

「っと、確かトイレットペーパーが切れかけだったな、後は……石鹸に先輩方の弁当用に色々買い込むか」

 

 じゃあ買い物ついでにぶらつくか。店が開くにはちょっと時間が余るが…ま、テキトーに時間でも潰しますか。

 軽く洗顔だけして服を着替える。ふと自分の身体を見る。

 この世界に飛ばされた時は贅肉がズボンに乗っかるだらしない身体、今度はヒョロガリになったと思えば今はしっかり鍛えられた身体。そして――いやこれ以上はトラウマを刺激するから辞めとこう。

 とはいえ、俺が来るまではあのメンバーの中じゃ非力なソラ先輩にすら負けて、俺がペンギン急便一の非力とかいう不名誉な称号を背負っているんだよなぁ……。この世界の人間フィジカル面強すぎないか? まぁ、そうじゃなきゃ生きられないくらいにはきつい世界だしなぁ。

 やめやめ。こんな辛気臭い真面目なこと考えれても仕方がない。さっさと外の空気を吸いに行こう。

 

 ジャージを着て外に出る。

 3月の中旬だというのに今日もやけに肌寒い。日の光を遮っている高層ビル群は所々に襲撃の後が散見される。この世界特有且つ最悪の感染症、鉱石病に罹った連中が此処で派手に暴れたらしい。最も俺が来た時には騒動が終わってたからあまり詳しくは知らん。

 ポケットに両腕を突っ込んで散策していると見知った顔に出会った。

 人相の悪い顔、絆創膏だらけの指に上着の下にはボロボロの服。

 

「んお? イノーの旦那じゃないですか」

 

 龍門で水産物を扱う商人兼料理人、ジェイだ。

 

「おお、ジェイ。もう店開いてるのか」

 

「ええ、旦那もどうですか」

 

 そう言われて朝食を忘れていたことを思い出した。

 

「そうだな、今日は冷え込む朝だし、一つ貰おうか」

 

 小銭を手渡すとアイ分かりやした、と器に魚団子のスープが注がれて渡される。

 ズズ、と一口喉を通すと冷え切った体にじんわりと熱が広がる。出汁の利いた魚介のスープがあっさりとして且つ濃厚な味わいで油断するともう一杯欲しくなる。

 

「…そういえばワイフ―とはどうなんだ?」

 

「? いや、最近は特に姿を見てやせんが…きっと勉学に励んでいるでしょう」

 

 そうか…まあ、そうだろうなぁ……。

 空になった使い捨ての器を近くのごみ箱に放り投げて内心で呟く。ワイフーのあの感じは脈ありだと思うだがなぁ。

 いつか必ずくっつけた後でヤラシイ雰囲気の所にぶち込んでやろうと企んでいるとジェイからもう一杯勧められる。

 

「もう一杯どうですか?」

 

「う~ん……いや、今回はいいや、また今度来た時に頂こう」

 

「そうですか」

 

 じゃあな、と軽く手を挙げて散策に戻る。スープのお蔭で暖かくなった身体を揺らしながら表通りに出る。

 幾分か時間を潰したとはいえ、通りは通勤するスーツ姿の男女が多い。その他はチラホラとジョギングに勤しんでいるか談笑を愉しんでいる老人ぐらいか。

 その人ごみの中で頭一つ抜ける人影が見えた。片方だけ角が飛び出ている特徴的な人影。

 それを視認した瞬間に俺は大通りから再び路地裏に潜り込んだ。顔見知り且つこの龍門じゃ該当する人物は一人しかいない。

 

「おいおい、姿を見て逃げようとするなんて酷いじゃないか」

 

 悲しいかな。俺の行動は見透かされていた見たみたいだ。

 後ろから掛けられた声に立ち止まり振り返る。案の定俺の想像していた人だった。

 

「…今日はお休みですかホシグマさん」

 

 龍門近衛局のエリート警官、ホシグマ。同じく近衛局に努めているチェンといる姿をよく見かける。あと近衛局トップ2のスワイヤーと罵り合いしている二人を止めてるところもよく見る。仕事、と言うよりうちの会社がよくやらかすのでその関係上顔を覚えられている。

 

「ああ、今日は非番でな。酔い覚ましに散歩をしていたところだ」

 

 ……朝まで飲んでいたのか。とんだ酒豪だな。

 

「お前もどうだ?」

 

「いえ、今日は用事がありますし、昨日飲んだばかりなので……」

 

 酒豪の飲みに付き合ってたら確実に潰される。

 断られたホシグマはそうかと、言葉とは裏腹にさほど残念そうな顔をせずにそのまま散策に戻っていった。

 あの人が非番でよかった。これでチェンもいたら俺の胃がシクシク痛みかねない。俺も要注意人物に指定されているフシがあるからな。

 ともかく、ホシグマがこれ以上絡まないならここにいる必要もない。大通りに戻って散策の続きと行こう。

 行きつけのスーパーの開店時間を待ちながら辺りを散策した。

 あ、何作るか今のうちに決めておこう。時間もあるし、今回は煮込み料理とかでも作ろうか。




簡易的な主人公紹介コーナー
現時点での主人公の設定をロドス風に。我慢できずに出しちゃった♡

コードネーム:未定(ロドス入り時点で確定する)
    性別:男
  戦闘経験:未定(ロドス入りry)
   出身地:不明(本人の生活スタイルと食事の傾向から極東だと思われる)
   誕生日:7月11日(本人談)
    種族:■■(ドクターとケルシーの決定により非公開)
    身長:159.8cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。


健康診断
・造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。

【源石融合率】 0%
・鉱石病の症状は見られない。

【血液中源石密度】非公開
・医療部の決定により、関連データは非公開とする。

―これは明らかに異常です! この大地に居る以上、源石に触れる機会が全くない筈がありません。だというのに特別な体質でもない彼の血中に『全く』含有されないなんて―  最初に報告してきた医療スタッフの発言。

イノー君のぶらり一人放浪記要る?

  • ん、要る。一つずつ順番に情報を流すべき。
  • ん、要らない。さっさと龍門に帰るべき。
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