触手と粘液は使いよう   作:ぬぇへへへ……

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 実はあんまり時系列を把握できていないのだ。Wikiを参照しながら書いていますが矛盾があればご指摘ください。

 あとオリジニウムダスト(R6Sコラボイベント)は青く燃ゆる炎の後、ドッソレスホリデーの前後ぐらいと考えていいんですかね? 別に関係ないんですけどね? ちょっとした好奇心てやつなんですけどね? イヤホンとに関係ないですよ? 絡めようとか思ってませんよ?(すっとぼけ)


四本目

「お早う御座います」

 

 翌朝。俺は二人分の弁当を持って出勤する。

 

「おう、おはようさん」

 

 龍門の新聞を手にコーヒーを飲んでいるエンペラーに挨拶をする。

 

「事務所のポストに封筒が入ってましたよ」

 

 シエスタの文字がチラリと見える封筒を差し出して、今日の書類と配達物のチェックをする。

 自分のルートと荷物の住所を参照して、指定の時間を見て一日のルートを予想する。…大体誰かしら何かしらに邪魔されて大幅に逸れるが。

 

「…イノー、お前は今日の配達はやらなくていい」

 

「はい? それは一体どういうことで…」

 

 エンペラーが呼んでいた手紙を俺の前に放り投げる。読めと無言で促される。

 ええと……オブシディアンフェスティバルの開催に伴い、世界的ミュージシャンであるエンペラー様にぜひ参加して頂きたく…

 

「ボス、つまりはこのフェスに参加するということで? それが何故今日の業務の中止に?」

 

「この移動都市内だけが俺達の行動範囲じゃねぇ。時にはこの龍門の外、他の移動都市にも荷物を運ぶ場合もある」

 

 最近は少ないがなと呟きながらどこからともなく地図を取り出して俺の前にまた放り投げる。

 

「良い機会だ。お前にはそろそろ本格的なトランスポーターとしての仕事をしてもらう。これはその第一歩だ。このフェスの日までに『お前の力で』この都市までたどり着け」

 

「…今からですか?」

 

「いや、一か月時間をやる。その間に此処の連中から移動ルート、天災トランスポーターとの付き合い方…まあ、色々学べ。それに当日はもう一人保険につけておく」

 

 それだけ言うと買ったばかりであろうレコードの手入れを始めた。

 かと思えばもう一度此方を向いて嘴を開いた。

 

「ああ、目標と罰則は必要だよな? 俺達は5月に此処を出る。俺達より後に着いたらお前がこの間置いて行ったミュージックプレイヤーに入ってた曲から、適当にフェス中に流して『俺の一押しの新人』ってことで宣伝してやる」

 

 安心しろ、名前は出さないでおいてやる。そう言って今度こそレコードの手入れを始めた。

 

「ハァ!?」

 

 待て待て、まさか一週間前に置いて行ったときの奴か!?

 

「ちょ、何てことしてるんですか!?」

 

「俺の目の前に置いて行ったのが運のツキだな。それにいい曲じゃねぇか、何を恥ずかしがることがある?」

 

「アレ全部パクリ! 俺が覚えている曲を何とか思い出して復元しただけのシロモノですから!!」

 

 カスッカスに薄れた前の世界の曲を何とか思い出して可能な限りコピペしただけだ。そんな黒歴史をばらされるのは勘弁して欲しい。

 

「ほぉ? いくら調べても出てこなかったんだがな。ま、埋もれるにゃもったいない曲もチラホラある。復元したってんなら独占なんてセコイ真似しねぇで世界に広げちまえ」

 

 しかし悲しいかな。俺の主張は一蹴され、先に着かないと黒歴史が拡散されてしまうことになってしまった。

 

「そんな悲観するな、先に付いたらその分有給休暇として消化しても良い」

 

 別に有給休暇とかいらない………。

 打ちひしがれながら地図を眺めていると事務所のドアが開いてソラ先輩と、彼女の送迎兼護衛役の先輩達が入ってきた。

 

「お? どないしはったんイノー? 朝から酷い顔してるで」

 

 俺の尋常じゃない様子にクロワッサン先輩が尋ねて来た。

 

「いや、エンペラーから龍門の外を出てシエスタってとこに行けとのお達しが出ましてね…」

 

「ああ、一か月のリミットまでに色々叩き込んでやれ」

 

 エンペラーのその声に先輩方が期待の眼差しで俺を見る。止めてくれ、期待を掛けられると押しつぶされるんだ。

 

「おお、遂にイノーも一人前のトランスポーターへの道を歩き出したんだね!」

 

「ほならウチ等の配達中にも色々教えたるわ!」

 

「私からは運転技術を「すみません俺にはテキサス先輩の運転は真似できそうにないっす」むう…」

 

 俺が運転できるようになる前にあの世に逝きかねない。

 全員が事務所に出勤したところでエンペラーの朝礼が始まった。

 

「ウエッホン、えー今日の標語だが――」

 

 ペンギン急便の一日が始まった。

 

 

 

 ~おまけ~

 

 

「あ、エクシア先輩にクロワッサン先輩、今日の弁当です」

 

 持ってきた弁当を二人に渡す。目を輝かせて受け取る二人。

 

「おっ! 待ってたで!!」

 

「中身は何かな~」

 

「今日は東坡肉ですね」

 

 皮つきの豚バラ肉が安く買えたからな。それっぽい香辛料を使ったから正確には東坡肉じゃないが。

 

「イノー、私の分はないのか?」

 

「テキサス先輩は特にお金に困っている訳じゃないでしょうに」

 

「金なら出す」

 

 そこまでして食いたいか。

 

「………わかりました、代金はいいので今度作って持っていきます」

 

 テキサス先輩はそれを聞くと満足げな顔をして配達に向かった。

 

「すっかり此処の奴等の胃袋を掴んじまったな。いっそお前をバーの料理人にするのも悪くはねえな」

 

「勘弁してくださいよ……」




Q.主人公の触手は『海』関連ですか?

A.残念ですが違います……と思ったんですが面白そうなのでどうしようか迷っています。

 その他質問等あればお気軽にどうぞ。あ、批評は勘弁してくだちい拙僧心の弱い生き物故ショック死してしまいます(命乞い)


Ps:とんでもない間違いを見つけたので訂正しました。
観測所→天災トランスポーター
 後トランスポーターは『都市内』だけ機能して『都市間』は国際トランスポーターの仕事になるみたいですね。どうしよっかな…ここら辺は上手い言い訳を探して話の中に組み込みます。
 いやぁ、不勉強なのがもろバレですわホント申し訳ない

イノー君のぶらり一人放浪記要る?

  • ん、要る。一つずつ順番に情報を流すべき。
  • ん、要らない。さっさと龍門に帰るべき。
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