触手と粘液は使いよう   作:ぬぇへへへ……

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はい、本格的にレインボー小隊と絡ませるんですがね、書いてる最中に思いました。


お前は何処のホラーゲームの敵だよ。

 相変わらずの駄文に付き注意。いやマジで。


六本目

 失敗した。

 襲い掛かる脅威を的確に処理しながら、小隊を現状率いているAshは自分達の置かれている状況に内心で呟く。

 あの研究所での一連の騒動により別世界へと転移するという、二流創作小説の様な現状に置かれてしまったレインボー小隊。現状から脱却する手段を模索する中、確実に消耗していく物資を補給するべく、現地住民の言葉に乗せられ、のこのこと盗賊達の拠点に誘い込まれるという失態。それは、責任感の強い彼女を蝕み、焦りを加速させていた。

 

「3時の方向に伏兵!!」

 

 Blitzの言葉に我に返り、此方にボウガンを構えていた敵に的確に銃弾を放つ。

 血飛沫を上げながら倒れる。一人倒すのに使った銃弾も補給する当てがない。その現実がまた彼女の思考を鈍らせる。

 

「コーエン!」

 

 今度はFrostの鋭い声。此方に蛮刀を振りかざして襲い掛かってくる敵。

 彼女のショットガンがそれを止め、Ashのアサルトライフルがとどめを刺した。また銃弾が減る。

 

「しっかりしろ、今は目の前の事に集中するんだ」

 

 Tachankaの言葉に、意識を強制的に現実に向けさせる。今はとにかく、脅威を排除するべくR4-Cを構える――が、一つ気になる点を発見した。

 あまりにも接敵時と比べて敵の人数が少なくなっているのだ。

 自分たちが処理したにしては減りすぎている。一体どういう事だろうか。

 まさか陽動か。いや彼らにそれを実行するだけの計画性を感じられない。通りがかった何も知らない獲物を集団で襲い掛かるだけが精々だ。なら――

 

 そこまで考えて彼女は気付く。今まさに敵の背後から綱状のナニカが敵二名を縛り上げ、音を立てずに物陰に連れ去るのを。

 Blitzのタクティカルシールドが閃光を放つ。周囲の敵が目を焼かれている隙に再び彼の近くにいた敵が一人物陰に。

 それは彼もはっきりと認識した。一瞬驚いた様子を見せながらも、再び目の前の敵の排除に努める。

 Tachankaの軽機関銃が残った敵を掃討し、Blitzのシールドで目を潰す。その間に近くにいた敵はFrostのショットガンで吹き飛ばされ、あるいは例の『綱』にさらわれて物陰に消える。

 盗賊達も異常性に気が付いたのか、辺りを見回し警戒を始めるが時すでに遅く、十数人いた筈の集団が今や両手で数えれるほどの集団へと成り下がっていた。

 

 身体能力は劣るが戦術性、戦闘技術において卓越した技能を持つレインボー小隊、戦術も技術も持たないが圧倒的な身体能力を持つ盗賊達。そのどちらも見えない第三勢力と目の前の敵に警戒し、膠着状態に陥る。

 一秒が無限にも引き延ばされるような静寂の中、チャリ…チャリ…と砂利を踏む音がお互いの鼓膜を叩いた。

 

 音の発生源に視線を向ける。最後に綱の様なナニカが現れた場所、建物の影。そこから黒づくめの誰かが立っていた。

 黒いズボン、黒いパーカー。顔はパーカーに隠れてわからない。身長は目算160cm。目に見える武装は無い。いや、一つだけある。背中から生えている綱状のナニカ。それはミミズの様な外見で、時折重たく粘液を吐き出しながら不気味に揺らめいている。綱と言うよりはイソギンチャクの持つ触手の方が表現としては近しいだろうか。

 異質。この状況に置いてあまりにも異質。互いの警戒を重きに置き、第三者は次いでの筈の彼等彼女等は表れたソレに対して最大限の警戒を向け始めた。

 二方向からの警戒を向けられているのにも関わらず、ソレは沈黙を保ち何のアクションを起こさない。それがより一層不気味さを引き立たせていた。

 

 沈黙を最初に破ったのは黒づくめだった。

 ドサ、と触手のいくつかから何かが放り込まれた。それは盗賊達の仲間だった死体。ある者は首が後ろにねじ曲がり、またある者はそれが全身に渡りもはや原型をとどめていない。

 

 仲間を殺された怒りか、あるいは恐怖か。何れにせよ、それを認識した彼らのうちの一人がボウガンを構え、引き金を引こうとして――その前に触手が振るわれ、破裂音が二回響き渡った。一回目は黒づくめから。二回目は、ボウガンを構えた盗賊の頭から。

 肉と骨の欠片、そして血をまき散らして倒れ込むそれを認識する間もなく続けざまに三回音が響き渡り、その度に盗賊の誰かの身体の何処かが破裂して物言わぬ肉片に変換される。

 最後に残った者はその悲惨な光景を目の当たりにし、武器を捨てて逃げ始める。しかし無慈悲に破裂音が響き渡り、彼らの末路は決定された。

 

 盗賊達を虐殺し尽くしたソレは今度は此方を振り向いた。

 レインボー小隊の緊張が高まる。

 

「なあ……彼、でいいのかわからないが、我々を助けてくれた。と解釈していいのか?」

 

「アレがそんな友好的な存在に見える?」

 

 Blitzの言葉にAshが否定的に答える。この大地に来てからの経験が彼女にその結論を選ばせたのだ。

 警戒を解かない小隊、再度無反応になりその場に立ち尽くす黒づくめの不審人物。

 その均衡はある男によって壊された。

 突然Tachankaが銃を下ろし、ゆっくりとソレに近づいていく。

 

「アレクサンドル!」

 

 Ashの静止の声に軽く片手を上げて反応し、そのまま近づいていく。彼の長年の軍人の勘と、目の前の人間の行動の善性を信じての行動だった。

 相変わらず黒づくめの反応は無い。100m、50m、10m。そして手を伸ばせば触れられる距離まで近づいても、ノーリアクション。ソレの背後で蠢いている触手が襲う様子も、逃げる様子もない。

 

 Tachankaは無言で手を差し伸べた。

 

「…………」

 

 長い沈黙の後、同じように手が恐る恐る差し出され――しっかりと彼の手を握った。

 それを見たTachankaは、マスカヘルメットの中で笑みを浮かべながらしっかりと握り返した。




 噂ではまたR6Sコラボが出るらしいですね。



 石の貯蔵…いや諭吉さんを使うか……?


 やっぱり主人公に海要素ブっこむか悩むなぁ…でも正直触手と粘液だけの能力にしたいし、ううむ…。

イノー君のぶらり一人放浪記要る?

  • ん、要る。一つずつ順番に情報を流すべき。
  • ん、要らない。さっさと龍門に帰るべき。
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