触手と粘液は使いよう   作:ぬぇへへへ……

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 今日も今日とて投稿じゃい!
 本格的なオリジニウムダスト編への導入ですがここいらでちょっと主人公の設定をぶっこむかなと。ヒントはなろう系転移ものにありがちなチート能力です。

 感想でのQ&Aコーナー

Q:女性キャラへのセクハラは?

A:主人公はヘタレ童貞の陰キャなので、期待していた方には申し訳ありませんがありません。もしかしたら偶発的に(ラッキースケベみたいな)ことはあるかもしれません。


七本目

 助かったぁー!

 

 いやマジで助かった。モスティマ先輩が救出を承諾…承諾でいいのか? をしてくれたので意気揚々と戦闘音の方に誘蛾灯に誘われるムシの如く向かって、ステルスゲームみてーに闇討ちしまくったはいいものの。

 やり方と触手のせいで助けたかった方からも警戒されて

 

 どうすっかなーこのまま帰るわけにもいかねーし上手い切り出し方とか全然わかんねーとか

 

 いやだからと言ってそのままハイサヨウナラなんてできないしなぁとか考えてたら軽機関銃構えてた男から握手求められてそのまま車まで案内。

 

 あれ? よくよく考えたら一言もしゃべってねぇな?

 …今更話を切り出し辛ぇ。このまま無言で貫くか?

 

「なぁアンタ」

 

 声を掛けられる。振り向くと盾を持った男が俺に話しかけて来た。

 

「名前を聞いても良いか? 礼を言うのに名前を知らないんじゃ失礼だろ?」

 

「……伊能、翔也。伊能がラストネーム。翔也がファーストネーム」

 

 それを言うと少し驚いた様子で彼は口を開いた。

 

「まるでアジア系の名前だな」

 

 その一言に俺の心臓が跳ねた。

 よく考えればこいつらは蛍光灯を持っていない。アレだけ銃を乱射してて蛍光灯を持っていないことはこの大地じゃありえないことだ。

 火薬がなぜか存在しないこの世界で銃を撃つにはアーツで弾丸を打ち出す必要があるが、それは酷く難解で精密な操作を必要としている。それができるのは蛍光灯と呼ばれる天使の輪にも似た摩訶不思議物体を頭に浮かべているサンクタと言う種族だけだ。他は辛うじてハンドガンを打つのが精いっぱい。他の遠距離武器は専らボウガンかアーツでドカン。後者二つに比べれば複雑な機構でコストも高いハンドガンを持っているものも少ない。

 それに比べればこいつらの装備は明らかに連射性がハンドガンより優れている上に、軽機関銃に至ってはまず見たことが無い。実際に見る機会がなかっただけかもしれないが。

 俺は頭に浮かんだ一つの可能性に支配されつつあった。

 それを確認することに、何の躊躇もなかった。

 

「……………なあ、一つ俺からも聞いて良いか」

 

「ニホンって国に聞き覚えはあるか?」

 

 それを聞いたあいつ等のリアクションはドラマとか、アニメとかでよく見るそれに似ててちょっと笑った。

 

「なら俺と合流したのはとんでもない幸運だったな。ま、細かい事は後でゆっくり話そう。今は車で次の街に向かうことを念頭に置こう」

 

 再びモスティマ先輩の元へ歩みを再開した。

 

 

 

▼ ▼ ▼ ▼

 

 

 

 車に戻ると中で機械を直そうとしているモスティマ先輩と合流した。

 

「戻りやした。モスティマ先輩」

 

 報告すると車から降りて後ろにいる彼等を見て驚いた表情をした。

 

「へぇ! てっきりサンクタだと思ったんだけど、そうじゃないんだ」

 

「多分俺と同じところから来たんだと思います」

 

 更に驚いたモスティマ先輩。此処にカメラがないのがちょっと残念だ。

 

「それで? 彼等を連れて行くのかい? 確かに物資はあるけど……」

 

「俺の分を抜いてください。先輩なら知っている筈です」

 

 俺の言葉に、少し寂しさと憐れみの混ざった複雑な表情をする先輩。

 

「…うん、わかった。それが君の選択なら、私は何も言わないさ」

 

 合流した俺たちは車に乗り、ロングスプリングに向かいながら改めてお互いに自身達が置かれている状況について説明を交わした。

 背後に聞こえた漣の音は多分気のせいだ。

 

 

▼ ▼ ▼ ▼

 

 

「…なる程ねぇ」

 

 レインボー小隊。研究所。マッドサイエンティストに転移騒動。

 詳細は違えども、この大地に転移した点は同じなのか。

 

「…それで、貴方は」

「どういう事情で、ここに来たの?」

「その背中から出したソレは何?」

 

 Ashと名乗った彼女が俺に尋ねる。

 

「生憎だが、俺は元はただのニンゲンだ。あんた等みたいに何かのスペシャリストという訳でもない、ただのごく潰しみたいなもんだ。元の世界に戻る方法を求めてるんなら、俺はその答えを持っていない」

「二つ目の質問だが……それを答えるのは少し、いや大分俺の精神衛生上宜しくないんでね。此処に来た時に色々あって非常に不本意ながら入手したとだけ」

 

 そう…と応えて沈黙した彼女に俺は言葉を続ける。

 

「こっから先の計画だが、どうする? 俺達はあそこで物資の補給をして龍門に帰るが―――」

 

「――それなら、ロドスを目指すのはどうかな? 其処なら目的も果たせそうだけど」

 

 横からのモスティマ先輩の言葉に俺は一瞬考える。

 ロドス・アイランド。確か鉱石病の撲滅を掲げてそれに罹患した患者の保護と治療を行っている製薬会社…っぽい所。最も治療と言っても現状できることは病気の進行の遅延ぐらいだし、戦力を保有している且つ他国内の騒動にも介入している辺り、製薬会社と言い切れるのか甚だ疑問だが……確かに武力面戦術面を求めているなら良いのかもしれない。

 

「らしいがどうだ?」

 

 しかし、彼女達からの返答はない。不思議に思ってもう一度聞こうとすると―――

 

「その、申し訳ないけど彼女が何て言っているのか教えて貰ってもいいかしら?」

 

「―――え?」

 

 思わず後ろを振り向いた。ハンドル操作が一瞬乱れ、車内が酷く揺れたので慌てて体制を立て直す。

 

「イノー、彼女達が何て言っているのかは分からないし、君が何に驚いているのかもわからないけど運転中によそ見は厳禁だよ」

 

 モスティマ先輩の注意に一瞬申し訳なさを感じるが、その前の台詞で俺はまたハンドル操作が乱れかける。

 

「モスティマ先輩も判らないんですか?」

 

「うん? ヴィクトリアの言葉に似ているし、似たようなフレーズも聞こえるけど全体的に何を言っているのかは理解できないかな。君はよくわかるね。国際トランスポーター契約を結ぶ時に有利になるよ」

 

 嫌な予感がして後ろにも同じような質問をした。

 

「…ええ、そうね。彼女の言葉に私達の中で対応できる者はいないわ。その点において貴方が違和感なく意思疎通できるのも幸運ね」

 

 なんてこった。

 二度もハンドル操作を乱しかけたことにご立腹なモスティマ先輩のお叱りを他所に脳内で思わず溜息が零れた。




 という訳で転生あるあるの言語チートでした。
 設定
・声を聴いた人にとって馴染みのある言語に変換される。
・機械越しだと意味がなくなる。

 ぐらいですね。話が進めば色々付け加えるかもしれない。

 主人公についてのアレコレ
・主人公は本来食事は必要ない。それでも食事を採るのはとある理由から。
・料理関連は一人暮らし時代の趣味の延長戦だが音楽関連はテラに転移してからの趣味。理由は食事を採る理由とちょっと似ている。

 現時点で公表できるのはこれぐらいです。
 理由の考察、質問でもいいので感想を、感想を…このままでは作者のやる気がかっさかさに乾燥してシナシナになってしまうのでどうか……(感想古事記)

イノー君のぶらり一人放浪記要る?

  • ん、要る。一つずつ順番に情報を流すべき。
  • ん、要らない。さっさと龍門に帰るべき。
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