ただしこのキヴォトスはネットミームに汚染されてるものとする 作:流石兄者
小説初心者のため、色々模索しながら書いてます。
今回は所々さんの描写を丁寧丁寧丁寧に書いてみました。
その代わりいつもよりテンポが遅いかもしれません。
ご了承ください。
うーん、思い出せないなぁ……一体なにが……?
あ、みんな来たんだね。オハヨー!! 鬼灯モカだよ。
……いつものように皆にお話をしてあげたい所なんだけどね。
実は佐天さんを呼び出した時の大人のカードの領収書探しで、私はいつものように足止めを担当した……その後の記憶が綺麗さっぱり消し飛んでるんだよね。何があったんだろ?
なにか話そうにも記憶がなくて、参っちゃうねほんとに。
ふーむ……あ、でも確かその日は足止めの相手がユウカさんじゃなくて──
「モカ、朝ごはんできたわよ」
「あ、はーい今行くよママ!」
みんなごめんね。アオイママが呼んでる。行かなくっちゃ!
まあ、思い出せないってことは、大したことない記憶ってことでしょ!
体も異常はなさそうだし、ヨシ!
急いでパジャマからいつもの服に着替える。
皴一つない黒いワイシャツに黒いズボン。
そして白いロングコートに袖を通せば、鏡に映るのはいつもの私。
料理するのにも踏み台が必要な黒髪ロングロリが、背伸びしたような服を着ている。
……もうちょっとかわいげのある服着たほうがいいかな?
そんなことを考えながら、ナイトテーブルの引き出しから44マグナムを取り出す。
「今日もよろしくお願いします、
『
いつも私を守ってくれる銃。毎日ちゃんと手入れをしてるよ!
銃をコートの内ポケットにしまえば準備は万端だ。朝ごはんが冷める前に行かないとね
私はいつものように家族みんなで朝食を食べるために、食堂へ急いだ。
……なんか、頭が痛いな。
食堂に着いた。先生とアオイママがテーブルに料理を並べている。
今日はトーストにベーコンエッグ。ソーセージとサラダにスープ。デザートは果物入りのヨーグルトだね。
ご機嫌な朝食だ!
「おはよーママ!」
「ええ、おはようモカ」
元気よく挨拶すると、優しげな笑みを浮かべながら頭を撫でてくれた。
心地よさに身を任せていると、先生に声を掛けられる。
「……モカ? (震え声)」
「あ、先生もおはよう! ……どうしたの先生?」
冷や汗をだらだら流しながら信じられないものをみたかのような表情をしている先生。え、なに? 背後霊でも憑いてる?
「モカ、後でお話ししよっか」
「……? うん!」
「その後、アオイもね」
「わかったわ。まずは食べちゃいましょ」
「「いただきます」」
「……いただきます」
先生は終始私をチラチラ見ながら食事をしていた。後ろでこっそりユメ先輩がダブルピースでもしてるのかなと振り向いて見たけど、誰も居なかった。
先生今私のことチラチラ見てたでしょ。なんで? (震え声)
食事を終え、鼻歌交じりで洗い物をしているアオイママを残し、シャーレの執務室に2人で来た。
話ってなんだろ?
「モカ、まずは……ごめん!」
「え、どうしたの先生!?」
「私が悪いんだよ……! モカが洗脳されたのは私のせいだ!」
え、なに? 洗脳!? 私洗脳されてんの!? 知らない間にNKウルトラ計画でも喰らっちゃった私!?
「モカ、今日は休もう! レッドウィンターに温泉があるらしいんだ! 入っておいで!」
「え、でもお仕g」
「大丈夫だから、今のモカには休息が必要なんだよ。アオイには私から言っておくから!」
はい。
という訳で、「モカ、あなた疲れてるのよ」を喰らった私は温泉に行くことになったよ。
この状況に一番戸惑っているのは私なんだよね。(何が異常かわからないって)怖くない?
ま、まあいいや。よくわからないけど、先生に任せよっか。
前向きに考えよう! この世界に来てから初めての温泉、楽しみだね。
でも、1人でレッドウィンターに行くのはちょっと心細いな……。
誰かに連絡とって、一緒に行ってくれるか頼んでみようかな。
一緒に行ってくれそうな人。う〜ん、誰か……誰か……あ。
ユウカさん……。
いやいやいや、下心とかないよ全然。あるわけないじゃん。私は純粋無垢なロリだよ? ほら見て私の目。透き通ってるでしょ? ブルーアーカイブ並に透き通った目をしてる私が……ほら……ね? (ロリ並みの語彙力)
いや、その、むしろユウカさんが喜ぶんじゃない? ほら、ユウカさんロリコンだし! これはユウカさんにものすごいプラスになるやつだよ! Win-Winだよ! あ、Win-Winだとダメだ、私もWinしちゃったら下心があるってことに……。
と……とにかく、1番来てくれそうってだけだから!
自分を正当化しつつもスマホを取り出し、電話をかける。
prrr
『もしもしモカちゃん!? 私もモカちゃんに電話をかけようかと思ってたとこなの! 嬉しいわ!』
ワンコールもしないうちに電話に出たことにビクッとしつつも、早速本題に入ることにする
「あの、ユウカさん……わ、私と今から温泉に行きませんか!!」
『モカちゃんと温泉!?!?!?!?!? 行く、絶対行k
『ちょっと待ってちょうだい!!!』
そのセリフは、カイチョウ!?
『またセミナーの業務を放り出すつもりかしら? そうはいかないわよ。トキ、アビ・エシュフの使用を許可するわ。取り押さえなさい』
『イエス、マム』
『私は絶対にモカちゃんと温泉に行くのよ! 立ちはだかるものは全員、因数分解してやるわ!』
『……因数分解って何よ(小声)』
電話の向かうからは、ゴトッという音の後に激しい戦闘音が聞こえてきた。
私が電話をかけただけでセミナーの部室が戦場に変わったという事実に固まっていると、リオさんの声が聞こえてきた。
『もしもし、貴方が鬼灯さんかしら』
「は、はい!」
『ユウカはセミナーの仕事が忙しくて行けないわ。他を当たってちょうだい』
「……なんか、すみません」
『ユウカがセミナーの仕事を放り出すのは、今に始まったことではないわ。別にあなたが謝る必要はないわよ。むしろ以前よりマシになったわね』
え、そうなの?
『以前はロリニウムが足りないとか訳の分からないことを言って頻繁に居なくなってたわ。有能じゃなかったらクビにしてるレベルでね。でもここ最近は比較的落ち着いて仕事してるわね』
「そ、そうなんですか。それは良かった……です?」
『えぇ、それに関してはあなたに感謝してる。もし良かったらセミナーでバイトをしてみない? ユウカの隣で座ってるだけでいいの。報酬は弾むわ──』
ゴッ!!!!
<ッッ!? そんな、動きを読まれた!?
<私の計算通りよ。カンペキね。
<それになんて重いパンチ……!
<その重さは、私の愛の重さよ!
……なんかユウカさん、パワードトキさん相手に善戦してない? (震え声)
『あのトキが押されている!? とにかく、ユウカは行けないわ。ごめんなさいね。それと、いい返事を期待してるわよ』
「あ、はい……」
電話が切られ、ツー、ツーという音が鳴る。
意図せずセミナーを戦場にしてしまった後悔と、ユウカさんの愛を感じれた嬉しさが混ざって複雑な気分になり口をもにゅもにゅさせていると、先生からモモトークが来た。
なんでも、レッドウィンターに着いたらノドカさんとシグレさんが迎えに来てくれるように手配してくれたらしい。かんしゃあ~(NT)
私はこの世界に来てから初めての旅行にウキウキしながら、レッドウィンターに行く為のルートを調べ始めた。
体を震わせながら雪を踏みしめる。その度に鳴るギュッギュッという音は、もっと余裕があれば楽しめただろう。
レッドウィンターを吹き抜ける風は、身を切るような寒さを伴っていた。
息を吸い込む度に冷たい空気が体に入り込み、下がっていく体温を少しでも元に戻そうと体をさする。
なんで雪山にそのままの格好で来たのかな私?
アビドスで遭難した原作先生を笑えないじゃんね☆
「あの、大丈夫ですか?」
「しゃしゃ、しゃむいです」
「随分薄着で来たね君。そのうち凍っちゃうんじゃない?」
「草」
暖かい心配とメスガキの煽りが身に染みますねぇ!
私はシグレさんとノドカさん、そして唯一来てくれたシュロさんと共に温泉を目指していた。そう、1人しか呼べませんでした。
温泉旅行ゼロ人じゃなくて良かった(小声)
まあでも、よくよく考えたら、『今すぐ温泉いこうよ!』って言われても皆困るよね。そりゃ断られるね。
思ってたよりも浮かれてた自分に苦笑いをしながら、通話内容をいくつか思い出してみる。
『また誘ってくれたまえよ。私のセクシーボディを見せてあげようじゃないか』
『熱いから温泉は嫌かな。氷風呂はどう?』
『な、なんか……(スケジュールが)駄目だな……お慈悲^~お慈悲^~』
氷風呂は死にますねぇ! 死にます死にます! (迫真)
エイミさんと風呂に入るにはどちらかが地獄をみるのか……なんて考えてたら目の前にガラスボトルが差し出され、思考が中断される。
「ほら、これ飲んで。体がポカポカするよ」
ボトルを差し出したのはシグレさん。ありがてぇ……!
「あ、ありがとうござ-」
伸ばした手が途中で止まる。
待てよ、シグレさん? シグレさんって確か、酒作ってなかった?
それに飲んだら体がポカポカするって……
「あの、これ……中身なんです?」
そう言いながらガラスボトルの中身を観察してみる。透き通った液体が、チャプチャプと音をたてていた。
「中身? そうだねー」
「ムーンシャイン、サマゴン、連邦法違反。好きな風に呼んでいいよ」
やっぱ密造酒だこれ!? なんか原作よりガッツリ作ってない!?
「お気持ちだけ受け取っておきますね」
「お、今ので分かるんだ。詳しいねー、今度一緒に作る?」
「そんなことしちゃあ……ダメだろ! (マジメ君)」
「あはは、残念~」
「じゃあこれならどうですかぁ? これも飲むと体がポカポカしますよぉ」
「それ御神酒でしょう!? 種類変えればいいって訳じゃないんですよ!!」
今ここにいる4人中2人が酒携帯してるってマジ? たまげたなぁ……
「うーん、お酒はダメかぁ。じゃあノドカ。いつものアレ、やってもらっていい?」
「え゙、アレをやるの!? うぅ、結構恥ずかしいけど……」
ノドカさんは私をチラリとみる。
「いや、大丈夫ですよ。温泉まで耐えれますから(震え声)」
大丈夫じゃない。大問題だ(本音)でも私のポカだから……ま、多少(耐えるくらい)はね?
……ていうかアレってなに?
「……流石にこんな小さい子が凍えてるのを見過ごすわけにはいかないよね」
ノドカさんは立ち止まり、深呼吸をし始めた。一体何が始まるんです?
呼吸を整えた後、ゆっくりと片目を手で抑え塞ぐ。
その後中指と薬指の間を開け、そこからノドカさんの目が見えるようになる。
……ん? あれ、見間違いかな。今確かにノドカさんの目に──
松〇修造が映った気が……
「私は、貴方が凍えるさまを視ない」
そう言い放った瞬間、ノドカさんの目に炎が宿った。
「来るよ、モカさん」
「なにが? (困惑)」
今んとこ起こった事象を何一つ理解してないよ私?
目に炎を宿したまま、ノドカさんはスプレーを取り出し、自分の脇にあてる。
「松〇!! シュ──!!!」
『シュー』の部分で脇にスプレーを噴射するノドカさん
! モカ知ってます! これは……!
「ZOU!」
「エフッwww」
(ノドカさんの声のまま松〇修造の語録喋られると)笑っちゃうんすね。(キャラが)濃いすか?
「あっはっは! 何回見ても慣れないなぁノドカのそれ!」
「修造です(訂正)見た目で判断すんな!」
ケラケラと笑いながらグイッと密造酒を飲むシグレさん。
酒の肴にしとる……!
「心も身体も寒いと思ってるあなた。すぐ熱くできる方法があるんだよ! 言葉さ!」
「え、いや、温まりたいだけで熱くして欲しいわけでは──」
「もっと! 熱くなれよおおおおお!」
ジュオオオオ!!
「アツゥ!?」
ノドカさんの叫びは熱気を伴った波動に変化し私を一瞬で加熱させ、ついでとばかりに周囲の雪を水に戻した。
「どう、温まった? もう1回いっとく?」
「勘弁してください……」
その後、ノドカさんの近くにいるだけで暖かいことが判明した。
さっきのいる? (半ギレ)
寒さ対策もできたので、227号温泉郷を目指しまた歩き始めた。
だいぶ歩き、もうすぐ着くかなーと思っていた時だった。
「! 近くの木に隠れて!」
声を抑えながら叫ぶという器用なことをするシグレさん。
その警告を聞き、素早くシグレさんと近くの大木に隠れる。私も銃社会に来てしばらく経つからね、これくらいはできるようになったよ。
「シグレさん、どうしました?」
小声で聞いてみる
「熊だね、熊がいるよ」
「熊?」
こっそり覗いてみると、確かに熊が道を歩いていた。はぇー、野生の熊なんて初めて見たよ。
「追い払いますか?」
懐から銃を取り出し、弾を確認しながら聞いてみる。
「いや、やめた方がいいね。銃で追い払える程度の存在なら、とっくにレッドウィンターの熊は絶滅してるよ」
「……え?」
「レッドウィンター最強生物熊と戦ってはいけないよ。絶対に、本気で怒らせてはいけない超危険生物なんだ」
そう言った後、密造酒を飲むシグレさん。
冗談にしては、目が笑ってなかった。
え、マジ? そんなヤバいのあの熊。
息を殺しながらも、周囲を確認してみる。遠くの方でシュロさんとノドカさんが隠れているのが見えた。
シュロさんはバットをこちらに見せてきたので、首を横に振っておく。戦っちゃ駄目なんだってあれ。
ん? なんかシュロさん焦ってるな。ノドカさんを指さしてる? 一体何が……
「静かだあああああああああああああああああ!!!!!」
そのノドカさんの咆哮は、レッドウィンター中に響き渡ったんじゃないかと思うくらいにうるさかった。
ちょ、待てよ(震え声)
隠れてた木から飛び出し、ガッツポーズをとっていたノドカさんに駆け寄る。
「みんな、イキイキするぞ!」
「何してんですかあぁぁぁ!」
「過去のことを思っちゃダメだよ。何であんなことしたんだろって怒りに変わってくるから」
「コイツ……!」
「私だってこのマイナス443度のところ、しじみがトュルルって頑張ってんだよ!」
「雪山でトュルルわけないでしょ!?」
「諦めんなお前!!」
「諦めてよそこは!!」
お前漫才やってんじゃねえんだぞ(ヒゲクマ)
「グルルル……」
自分の体を影が覆い尽くす。その影の発生源は、2本足で立ち上がった熊だった。
「私松〇修造でございます! (自己紹介)」
「言ってる場合ですか!?」
慌ててその場から飛び退き、熊と対峙する。
「いいじゃん! 盛り上がってきたねぇ! ヒック」
「温泉行こうって誘われたはずなんですがねぇ……手前を騙しました?」
駆け寄ってきた2人の表情は対象的だった。
ていうかシグレさん顔真っ赤じゃんね。大丈夫?
様子見しているのか、熊はその場から動かない。
今のうちに聞いておこうか。
「シュロさん。洒落怖本で誰か召喚できない?」
今のところ戦力が 酔っ払い、制御不能の炎、ロリ、なんJ民の4人だ。やばくない?
また木遁使いのツクヨさんを召喚出来れば心強いのだが……
「この前練習で呼びまくって怒られましてねぇ。コクリコ様に取り上げられたンゴ」
「えぇ……(困惑)」
「まあ、誰でもいいなら方法はありますよぉ」
そう言いながら後ろに下がり、バットの持ち手を雪に突き刺しそのまま移動し始めた。
「幸いこの山には霊力が豊富にあります! 今からそれを利用し召喚の儀式をしますよぉ! 急ピッチですからただ呼ぶだけのものになりますがね!」
「何が来るか分からない……てコト!?」
「安価で行動決めるようなもんですよぉ! マシなのが来るのを祈りながら時間稼いでください!」
時間を稼ぐ……ねぇ。
視線を戻すと、私の何倍も大きい獣と目が合ってしまった。
風に乗って獣臭さが鼻まで届き、これは現実だと私に思い知らせる。
やるしかないか。
私は44マグナムの撃鉄を起こした。
「この出会いを祝して、私がお酒を奢ってあげよう」
シグレさんの手には何かが入っているウォッカの瓶に紙を突っ込んだ、火炎瓶っぽいものが握られていた
「これはモロトフカクテル。体に火をつけるホットなお酒だよ」
ライターにより紙に火が着けられ、シグレさんの顔を照らす。
「さぁさぁ、1杯どうぞ!」
手から離れた火炎瓶は放物線を描き飛んでいった。
……だいぶ見当違いな方向に。
火炎瓶は熊からだいぶ離れた雪の中に飛び込み『ジュッ』という悲しい音と共に見えなくなった。
「ヒック! ……この熊、速い!」
酔っ払いに投擲させてはいけないってハッキリわかんだね。
瓶を投げつけられたことに反応し、熊は突進を開始した。まずい!
マグナムを構え、撃ち込む。少しよろめいたが、怯むことはなく……
ドカッ!!
「へぶぅ!!」
「シグレさあぁん!!」
しぐれくん ふっとばされた!
ふきとんだシグレさんはそのまま雪の中に頭から突っ込み、犬神家が完成した。完璧な着地だ! (皮肉)
「どどど、どうしましょうノドカさん?」
「大丈夫、どうにかなるって!! 私について来い!!!」
雄叫びを上げながらラケットを掲げ突撃していく。なんでどいつもこいつも銃使わないんですかね(半ギレ)
ついて行きはしないが、マグナムを乱射しノドカさんが熊に辿り着くまでの時間を稼ぐ。
ズドンズドンズドンズドン!!
「ガウゥ!? グルル!」
稼ぎはした、だが攻撃は止められない。振り下ろされた剛腕がノドカさんに襲いかかる。
「崖っぷちありがとう!」
それを、雪の上とは思えない程軽やかに回避した。おぉ、これがウィンブルドンステップか……!
「一つのところに命を懸ける!」
大振りな攻撃後の隙、そこを見逃さずノドカさんはラケットを振り下ろし、
ボフッ
分厚い毛皮に阻まれた。
「失敗したら、ガッツポーズd」
「ガオォ!」
駄目みたいですね(諦め)今のうちにマグナムに弾を込めてしまおう。
ポケットから弾を取り出し込めようとするが、手が震えうまく入らない。残るは私1人という絶望が頭の中を暴れ回っているせいだ。
チラリとノドカさんの方を見てみると、2人目のスケキヨが完成していた。ナイスゥ! (芸術点)ヤメロォ! (本音)
手の震えが強くなり、弾を落としてしまう。
雪の中に入り込んだ弾を探していると、辺りが急に暗くなって。
見上げると、真上にはくまさんのお顔があり、その口は大きく広がっていた。
私死んだんじゃないの~?
腕を大きく広げ、私のペタッペタッペタッなボディを見せる
「見て! 私の貧相な体! 食べるとこ全然ないよ! だから、だから……」
「食べないでください……」
私の必死の説得も虚しくだんだんと口が近づいてきて、獣臭さで吐きそうになる。
温泉入りに来ただけなのに、どうして……
噛みつかれそうになる寸前、時の流れが急激に遅くなるのを感じた。
脳裏に、キヴォトスでの思い出が蘇る。
『こ、コハルさん……やめて……!』
『先っちょだけ! 先っちょだけだk』
バギィ!
『Making the mother of all omelettes here, Koharu. Can’t fret over every egg!』
『か、カヤさん! ……今なんて?』
シャボン玉のように、浮かんでは消えていく。
これが、走馬灯ってやつかな。
『これは『嫌われ薬』! 依頼を達成したければこれを飲んでデータを集めるのだ! OK?』
『OK! (ズドン)』
なんかろくな思い出がない……なくない?
『ま、ママ? 今、先生は取り込み中だから、私と一緒に──』
『あぁ、ようやくわかってくれたのね。そうなのよ。貴方も家族なの』
『……え? (震え声)』
『こちらへいらっしゃい。私の可愛い娘』
『え、あの、ちょっとアオイさん!?』
あ、(洗脳の原因)これかぁ!
喉に引っかかった魚の骨がとれたかのようなスッキリ感。
それを感じた瞬間、時間の流れが元に戻り始める。
え、嘘? もう終わり? もっといい思い出あったでしょ!?
やだやだやだ、まだ死にたくな──
「またせたね」
一瞬で視界が移り変わる。気がついたら、誰かに抱えられていた。
見上げると、そこにはプ〇トアーサーがいた。嘘でしょ……英霊召喚したの!?
思わずシュロさんの方を見ると、いい笑顔でバットを掲げていた。
ナイスゥ!
サーヴァントで、しかも騎士。強いし積極的に助けてくれる人を呼べたのはありがたい。やっちゃえセイバー!
「お前達、笑うな!」
ア! (スタッカート)これプ〇トアーサーだけどプ〇トアーサーじゃない人じゃん!
ま、まず
「鬼灯モカは誰も知らない所で、時々早瀬ユウカで過酷なオn「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!」
ああああああああ! てめぇぇぇぇぇ! 何してんだあぁぁぁ!!
「て、手前さん……(哀れみ)」
「……飲む? 嫌なこと全部忘れられるよ?」
「人生うまくいかないことばかりだ! (騒動の原因)」
突然の暴露は、いつの間にか起き上がっていたみんなにしっかりと聞かれていて。
私が絶望しているのを意に介さず、プ〇トアーサーは剣を構えた。
「十三拘束解放──円卓議決開始」
『承認、ケイ』
『承認、ランスロット』
『承認、ギャラハッド』
「これは、早瀬ユウカで過酷した鬼灯モカを救う戦いである!」
『承認、アー〇ー』
「過酷してない奴は笑うなァァァァァァ!!」
「おいは恥ずかしか! 生きてはおられんご!」
「手前さん!?」
剣から放たれる光の奔流。それに飛び込もうとする私を、シュロさんは羽交い締めにする。
「死なせてください! 誰か私を〇してぇぇぇ!」
「すまんな、ホンマにすまん」
ゴッ!
「ウッ!?」
後ろから衝撃が走る。
私の意識は、そこで途切れた。
おまけ
「……妄想って、どういうことよ?」
「だから、私との結婚も娘も全部偽物の記憶で夢のようなものなんだよ」
「そんな、まさか!?」
「ほら、アオイがリンちゃんに見せようとした写真だよ。誰が写ってる?」
「確かに写ってたのよ……私の娘……まるで天使みたいに笑って……」
よし、これで正気に戻ったアオイと一緒に説明すれば、モカはきっとよくなる。
……モカは大丈夫だろうか? 温泉でしっかりと癒されているといいけれど。
バァン!!
「先生、早急に構ってください。構っていただけないなら、
アビ・エシュフを装着したまま、全力で駄々をこねます」
「トキ!?」
「ごめんなさいね先生。私が甘やかしすぎたばっかりにわがままに育ってしまったわ。しばらく遊んであげてくれないかしら」
「いいけど……アビ・エシュフ随分ボロボロだね?」
「えぇ、思ったよりユウカが強かったのよ。まさかアバンギャルド君まで出すことになるとはね」
「何があったの!?」
架空生徒紹介
箭吹シュロ(寺生まれのなんJ民)
・EXスキル 未熟な怪異召喚 コスト4
3人の中からランダムでキャラが召喚される
1.八尺様(ツクヨ) 最も体力が多い敵1人に木遁・四柱牢の術を使用。檻はシュロのHP50%の分の値が追加されたHPを持ち、破壊されるまで移動とスキル発動を制限する
2.スレンダーマン(黒服)召喚されると同時に先生ファンクラブのメンバーを召集。みんなで先生を応援することにより、コスト回復力が20%増加。(30秒)
3.くねくね(無名の司祭)その場でオ〇ループを踊り始め、無名の司祭を中心とした円形範囲内の敵に対して挑発状態を付与。無名の司祭はシュロの最大HPの15%の分のHPを持ち、倒されるまで挑発状態を維持する
・EXスキル(場に鬼灯モカがいる場合)
プロトアー〇ー(早瀬ユウカで過酷したモカを庇うアー〇ー)を召喚
場に現れた後例のセリフを詠唱開始。言い終えた後エクスカリバーを使用。
直線範囲内の敵に対して、攻撃力の45450721%分のダメージ。
どれだけ十三拘束が承認されたかによってダメージ量が変動(最大2倍)
使用後、鬼灯モカに気絶状態を付与(3秒)
場に早瀬ユウカがいる場合鬼灯モカを戦闘不能にする。
・ノーマルスキル Vやねん!
シュロは地形適正の代わりに推しの野球チームの試合結果でダメージ量を変化させる。試合結果は戦闘開始時にランダムで生成され、勝ってるとSS~Aに、負けてるとB~Dになる。どれになるかは点数差で決まる。
1%の確率で試合結果が33-4になり、その場合戦闘開始時に戦闘から脱落する。
・パッシブスキル ネットで鍛えた煽り耐性
挑発を無効化する。
・サブスキル 怪異に強いなんJ民
ユスティナ系の敵やペロロジラなど、怪異っぽい奴や都市伝説系などの敵に対して特攻を持つ
鬼灯モカ(SAN値だけは継続探索者並)
・EXスキル これは世界一強力な拳銃です! コスト2
敵1人に対して攻撃力1000%分のダメージ
・ノーマルスキル いいところを見せたい
早瀬ユウカが味方にいる場合発動
早瀬ユウカが戦場から居なくなるまで攻撃力と防御力増加
・パッシブスキル ミーム汚染看破
防御力増加
・サブスキル 被弾恐怖症
戦闘中、自身がチームの1番先頭にいる場合発動。
攻撃力減少 防御力増加
次回は短編詰め合わせの予定です。
いつも感想とここ好きしてくれる方かんしゃあ~。
執筆の参考にさせてもらってます。
設定の方も更新しました。もしよろしければご覧ください。