ただしこのキヴォトスはネットミームに汚染されてるものとする   作:流石兄者

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『ミームごった煮ブルアカギャグ小説読みたいなー、私が書いた小説を読み、「ミームごった煮ブルアカギャグ小説!そういうのもあるのか!」と思ってくださった皆様が続いて書いてくれるといいな』という祈りを込めて書いています。
ノォベルはどう?増えた?増えない?(震え声)

意外とモカちゃんにドミネーターを渡す人が多くて驚いたのは俺なんだよね。優しいッスね先生!


12話 大胆な転職は空崎ヒナの特権

 あ、来てくれたんだ。鬼灯モカだよ。元気してる? 

 ん~、いつもならここでお話をするところなんだけど、今回はちょっと先に相談に乗ってほしいんだよね。いいかな? 

 ……そう? ありがと! 

 私が悩んでるのは、異世界での会話って難しいって話。

 

 まず、何故難しいかの説明をしようか。

 例えば、「あそこで銃撃戦が起こってるぞ!」という話題。

 転生前の日本だったら、かなり大きな話題だろうね。銃声もセットでついてれば悲鳴だって起こるかも。

 だけどこのキヴォトスでは「そう……(無関心)」でしかない。日常茶飯事だからね。

 何が面白くて、何がつまらないか。

 世界が変われば、話題も変わる。

 ……言いたいこと、伝わったかな? 

 

 じゃあ説明はこの程度にして、本題に入ろう。

 

 私は今、ヒナさんの寝室にいてベッドの上で寝っ転がりながら向かいあっている。

 前の不眠症事件以降、ヒナさんの家に呼ばれて一緒に寝ることがあるんだ。

 寝る前に、私がキヴォトスで遭遇したいろいろな事件。それを一夜につき一つ語って聞かせる。

 その後ヒナさんに眠ってもらうんだ。うなされてたら、頭を撫でてあげたりね。

 

 ……なんかだんだん呼ばれる回数が増えてきてるんだよね。

 まさか症状が悪化してる?(震え声) いやでも私がいる時は……うーん? 

 いやいや、今大事なのはそれじゃない。

 まあ、何が言いたいのかっていうと……

 

「ねぇモカ。今日はどんなお話をしてくれるの?」

「えーと、ねぇ……」

 

(そろそろ話題が)ないです。キヴォトスで通用する面白い話知っている人、至急メールくれや(切実)

 パジャマ姿のままお喋りして、草まみれになろうぜ。

 

 

 

 

 私は、自分が転生者だってことを誰かに話すつもりは全くない。

 相手が同じ転生者なら別だけどね。

 信じてくれるかどうか以前に、話した相手の好感度が下がるのが怖いから。何言ってんだこいつって思われるのは、死んでも嫌だから。

 何とかこのキヴォトスの常識を身につけてボロが出ないようにしたいけど、前世の常識や感覚は簡単には捨てきれないわけで。

 

だからこそ、『私が話すことはヒナさんにとって面白いのか。違和感を覚える部分はないか』という不安が湧いてくるんだよね。

 

「……モカ?」

「ちょ、ちょっと待っててくださいね」

 

 うわどうしよ、今日は『百鬼夜行で刺激的なお祭りが開催してるって話を聞いてワクワクしながら行ったら、飛んでくるトマトの中に時々グレネードが混ざってるトマト祭りだった』って話をしようと思ってたけど、楽しんでくれるかな? 

 通りすがりのお祭り運営委員会の人も「よく見ろぉ、地獄に行ってもこんなに面白い祭りは見られんぞ」って言ってたけど……ていうかあれ死人出てないの? 大丈夫? 

 うーん、結局すぐ逃げ帰って来ちゃったからあまり長くは話せないし、やっぱりなにか……なにか別の話題を……! 

 

「ふふっ」

「? ヒナさん、どうしました?」

「私は幸せ者だなって思っただけよ」

「……?」

「私の為にモカが一生懸命思い出して、選び抜いて、話をしてくれる。それってとても、嬉しいことなの」

「……そ、そうですか」

「ふふ、照れてる。頬が赤いわよ」

 頬を指で突かれる。……そんなに表情に出やすいのかな、私。

 

「今日は私が話をしようかしら。モカも話題に困ってるみたいだし」

「うぐぐ……そうですね、お願いします」

「いいのよ、ちょうど話したいこともあるから」

 そう言って立ち上がり、机に向かったヒナさん。引き出しから紙を取り出し、ベッドに戻ってきた。

「これを読んで。きっと驚くわ」

 そう言いながら、紙を渡される。

「えー、いいんですかそんなこと言って? 私はこれまで自分に向かってくる隕石やガチモンの幽霊を見てきましたからね、ちょっとやそっとの事じゃ驚きませんよー?」

「さて、どうかしら?」

 ほう、よほど自信があるみたいだね。さて、お手並み拝見……

 

 

その紙は、風紀委員会の退会届だった。

「ア! (スタッカート)」

 それを見た私は、それはそれはたまげて。

 そんな私を見たヒナさんは、お腹を抱えて笑っていた。

 アカンこのままじゃゲヘナの治安が死ぬぅ!

 

「ほ、本当にいい反応するわね。これも読んでちょうだい」

 まだあるの!? やめてくれよ……(震え声)

 震える手で差し出されたもう1枚の紙を受け取る。

 

 それは、シャーレの入部届けで。

 

「これからよろしく頼むわね、先輩」

「なな、な……なんですってええええええ!? (ARちゃん)」

「わ、凄い白目ね」

 お、出来てた? これで1発芸は大丈夫だね! (現実逃避)

 

「い、一体どうして……?」

 ヒナさんは風紀委員会の戦力の50%を担っていると原作では言っていた。

 もしそれが本当なら、抜けることにより戦力は半減するってわけで。

 ア(治安)壊れたァ! やべぇよやべぇよ……私がここで思いとどまるように説得出来ないとゲヘナは終わる……ってコト?!

 何故私なんかが命運握ってるんですかね(震え声)

 

「風紀委員会がどんな状態かは知ってるわよね」

「え、えぇ。初めて会った時に聞きました」

 そう、職場環境が終わってるって話を。

 相当参ってたヒナさんのメンタルケアに成功したはいいものの、問題の解決には至っていなかった。

 なのでアオイさんがいない隙を見計らってヒナさんを先生に会わせ、あとは任せてたんだよね。先生なら悪いようにはしないと信じて。

 

「モカに紹介してもらった先生に状況を1から説明したわ。風紀委員会の内情、不安で眠れないこと、それからあなたについても」

「私?」

「あなたと友達になったこと、それからあなたが語ってくれる物語を。トリニティのティーパーティーと隕石野球をしたとか、レッドウィンターで炎の妖精やアーサー王と共に獣と戦ったという話をね」

 言っちゃったのソレ!? 先生に!? 

 やだ、多少かっこよく脚色して話してるって先生にバレちゃう。で、でも嘘はついてないから……

 

「憧れたのよ、学園を超えて愉快なことをしているあなたに」

「そっかぁ……憧れちゃったんだ……」

 実はヒナさんにした話の大半で私死にかけてるんですよ……。

 言ってないけどね。いや、笑い話として喋ろうとはしたんだよ? 『いやー実は3回に1回くらいの確率で死にかけてんねんワハハ』みたいなかんじで。

 でも喋ろうとすると私のポンコツ危機察知センサーが珍しく「やめとけやめとけ、喋るな。やべーことになるぞ」って騒ぎ立てるのよね。……やべーことって何? 

 

「先生に言ったわ。モカと一緒にキヴォトスで事件を解決してまわる、それが私のやりたいことだって。そしたら、入部届けをくれたの。『これによって起こる問題は私が責任をもって解決するから、気にしないでいいよ。ようこそシャーレへ』って」

 あー、生徒のやりたいことを後押しする。それが先生だもんね。

 そりゃあ、こうなるか。そっかそっか。

 

 ……あれ、ひょっとして私のせい? 

 私はバタフライエフェクトを舐めちょる……バタフライエフェクトを舐めるんじゃない……(AOC)

 

 

「……喜んで、くれないの?」

 ヒナさんが私の顔を覗き込んできた。

 目が合う。その瞳は、不安で揺れていた。

 え、あ、ちょ、まず……えぇい、ままよ! 

 私はヒナさんに抱きついた。顔のほとんどがモフモフの髪で埋め尽くされる。

「きゃっ! ……ふふ、ありがとう」

 

 いや、私『ヒナ、お前がゲヘナ学園の(人)柱になれ(TDK)』なんて言えないよ…… 。

 逆に考えるんだ。壊れちゃってもいいさと。

 ゲヘナの治安? (元々そんなもん)ないです。

 

「ヒナさん。何か食べたい物はありますか?」

「お祝い? そうね……あ、先生から料理が出来るって聞いたわ。作ってくれないかしら」

「え゙? こ、こういう時くらいはお高いレストランの方が……」

「ビーフシチューがいいわ。後で食材を買いに行きましょう」

「うぅ……地味に難易度が高いものを……!」

 

 今はただ、友達の新たなる門出を祝うとしよう。

 ゲヘナ学園の門を開けろ!

 完全なるゲヒナヒナヒナヒナモップの誕生だっ!

 

 

 

 あ、久しぶりー。鬼灯モカだよ。

 あれから大変だったみたいだよ。主にマコトさんが。

 風紀委員会は万魔殿が抱えてる戦車部隊と統合されたらしい。

 もちろんヒナさんが居なくなったことが知れ渡り各地で一斉に問題児達が暴れだしたけど、『今から問題を起こした奴は万魔殿に対する反乱とみなす。いつもの3倍は長く牢屋に入れられると思え』という声明と共に全部隊を展開。先生が連れて行った便利屋68と共にあっという間に鎮圧した。

 はぇーすっごい……と関心したけど、問題が片付いた瞬間マコトさんは頭から湯気を出しながらぶっ倒れたって先生が言ってた。

 ん、私? 私はその時ヒナさんにシャーレの案内してたよ。いやぁ、スイマセーン(レ)

 

 

「行こうか。モカ、ヒナ」

「はい!」

「準備はできてる」

 今日の依頼はミレニアムのケイさんから。

 内容は「ASMRの開発に協力してほしい」との事。

 ケイさんASMR好きなんだ……意外な趣味だね。

 私も好きだよ。前世ではユウカさんのASMRをよく聞いてたしね。

「……ASMRって何?」

「あ、ASMRというのはですね……」

 ミレニアム行きの電車に揺られながら、私は2人にASMRの説明をした。ASMRって分かるかい? 空気のジメジメ度だ(大嘘)

 

「ご協力いただき感謝しますよ、シャーレの方が……た……?」

 ゲーム開発部の部室で出迎えたケイさんがヒナさんを見て固まる。

 顔には『なんでいんのこの人』と書いてあるね。まあ、ヒナさんがシャーレに正式に入ったのは今日からだし、多少はね? 

「シャーレに入部したの。よろしく」

「よ、よろしくお願いします」

 あ、恐縮せんでもいいよ(KWM)

 

「依頼は、ASMR……の作成だっけ」

「そうです。台本は作ったのですが、実際に録音して、それの感想を聞くのは1人では出来ないので」

 ……? ゲーム開発部の子達に聞いてもらえば……。拒否されたのかな? 

 デスモモイさん相手とかにはお願い出来ないのは分かるけどね。

 まあ、依頼は依頼だし詮索はしないでおこうか。

 

「声の録音かぁ、誰がやる?」

「先生がいいと思います!」

「え、私!?」

 

 この前黒服さんにモモトークで「先生ファンクラブって今何人くらい会員いるんです?」って聞いたら「クックック、今は114514人ですね。精進します」って返ってきたよ。それだけ居てもまだ不満なんだ……。

 まあ、少なくとも11万弱は売れることが約束されてるからね。

 間違いなく先生がいいと思うよ! あ、いやでもこれ売るのかな? 

 

「私はモカの方がいいと思うな。ASMRのことも知ってたし」

「ええ、私もそう思うわ(便乗)」

 私!? いやいやいや、私なんかの声録ったって需要ないでしょ!? 

 お前ら2人なんかに負けるわけないだろ! (片方元風紀委員長)

 今から言いくるめて──

 

「あくまで練習ですからどなたでも大丈夫ですよ。まあ2人に推薦されてましたし、モカさんお願いします」

 負けた~(ANNYUI)

 

 私はしぶしぶ台本を持ち、録音機器の前に立った。

 あれ、この人の頭みたいな録音機器って高いんじゃなかっけ? ピンキリなのかな? 

 まあいいや、とりあえずやってみようか。

 私は台本を読みながら、録音を始めた。

 

 どうやら初めは料理を作ってあげる内容のようだった。本番では料理しながらなのかな? 大変だね。

 そこから添い寝、耳かき、応援などのオーソドックスな内容が続いていく。それにつれ、ヒナさんが段々と距離を詰めてきたのがすごい気になった。

 あの、肩が触れ合う距離にいられるとやりづらいんですけど(困惑)

 それでも何とかこなし、いよいよ最後のページに。

 どれどれ、タイトルは……

『届いたビデオレター』?  いい趣味してるじゃんね(皮肉)

 ま、まあ依頼だしね。ちゃんとこなそうか。

 

 私は内容を読み上げ始めた。すると、もはやべったりと肩がくっついてる状態のヒナさんの体が震えはじめる。おや、どうしたんだろう(無能)

 しかし今は録音中だ。私は台本を最後まで読み終えることにした。

 ヒナさんの振動につられて声まで震えないようにしながらなんとかやり抜き、ケイさんのほうを向く。

 いつもの真顔だったが、サムズアップはしていた。

 まあ、台本の確認位はできたのかな? 

 プフー、疲れたー。さて、ヒナさんは大丈夫かな……!? 

 

「ケイって言ったかしら?」

「え? ええ……(震え声)」

 

 

「あなたを……消さなければならない」

 うおっ急にすげー殺気! 死ぬのかな? 

 

「あぁ、これですこれ! NTRを喰らい、脳が破壊された者の怒りをぶつけられた時に私は1番、生を実感するんです!」

 お前精神状態おかしいよ……! まずい、このままだとゲーム開発部の部室が、いや最悪ミレニアムに甚大な被害が……! 

「先生、ヒナさんを抑えてて!」

「……何か策があるんだね? わかった。モカ、頼んだよ」

 そう言ってヒナさんを宥めに行く先生。私はケイさんと対峙する。

「改めましてご協力感謝します。まさかこんなにも早く目的を達成できるとは思いませんでしたよ。あぁ、下がっていて大丈夫です。これから生死の狭間で踊るのd──」

 

「まずうちさぁ……屋上あんだけど……焼いてかない?」

「……は? 一体なにを……?!」

 私がそのセリフを発した瞬間、ケイさんの右目が赤から青に変わり、頭を抑えながら狼狽えはじめた。

 

「お、王女!? まだ制限時間は残ってますよね? 私はまだやりたいことが……いえ、アリス知ってますではなくて……!」

「無知の痛さはどれくらいだ? (哲学)車で例えるとどのくらいだ?」

「や、やめなさ……うぅ……パッソ……(軽傷)」

「違うだろぉ?」

 よし、効いている。

 この間ス○ブラをした時に気づいた。アリスさんとケイさんの力関係はアリスさんが上であり、制御権はアリスさんが握っていると。

 このままアリスさんが反応しそうな淫夢語録を言い続けて、「! アリス知ってます!」と言う言葉と共にアリスさんを表に引きずり出せればヒナさんの怒りの矛先がいなくなり、平和が訪れるはず! 

 

「白菜かけますねー」

「おっ♡……た、頼……む……z……やめ……」

 あとひと押し! 

「じゃあ、おn……」

 そこで私は気づいた。あれ、なんか後ろ静かだなって。

 恐る恐る振り替えってみると、そこには

 

「……モカ? (震え声)」

 とっくに怒りが収まってたヒナさんと先生が、困惑した表情でこちらを見ていて。

 

「……ふぅ、惜しかったですね。素材周回を代わりにやる約束で王女を宥めることに成功しましたよ。さあ、私に生を実感させ──

「そんなに欲しいなら私があげますよ! (ヤケクソ)」

「モカ!? 落ち着」

「落ち着いてモカ! ほら、私を吸って!」

「ヒナも落ち着いて!」

「あーもうめちゃくちゃですよ……あ。まず──! アリス知ってます! 淫夢はキヴォトスで流行ってるってはっきりわかんですね~」

 

 

 後日、シャーレに『ASMRの協力依頼(純愛物)』という紙が届いていた。書く時に手が震えていたのだろうか、やけに文字がガタガタだった。

 あ、ふーん(察し)

 まあこの世界の先生も浪費癖あるし、いざと言う時の資金調達先にはいいんじゃない? (適当)

 私はその紙を見なかったことにし、次の書類を手に取った。

 




鬼灯の花言葉「心の平安」「偽り」「ごまかし」「私を誘って」「私を誘惑して」

ヒナちゃんの中に眠っていた『風紀委員会をやめて○○に入ったヒナ概念』のトリガーをモカちゃんは引いてしまいました。
さて、ヒナちゃんシャーレに入っちゃったけどこれからどうしよう…。

仮にゲームでモカにド〇ネーターを渡しますか?ってでたらどっちを選ぶ?

  • 『モカにあげる』
  • 『あげません!(SPちゃん)』
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