死んで生まれ変わる魔法   作:トマトルテ

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4話:交渉

「詳しく聞こうか。魔王を殺す交渉というものを」

「ああ、何から聞きたい?」

「魔王を殺すという目的そのものだ。シュラハト、俺達は魔族だぞ?」

 

 魔王を殺すという衝撃の内容について、詳しく話を聞く。

 俺というイレギュラーな魔族ならばともかく、シュラハトは生粋の魔族だ。

 いくら力で従っているとはいえ、魔王を殺すメリットなんて――

 

「メリットなんてない。お前がそう言うのは150の未来で見て来た。そして、その度に私はこう否定を返してきた。魔王様が私も含めて魔族を全滅させようとしていてもか? とな」

 

 シュラハトの言葉にハッとする。

 魔王が目指す共存は、死んで生まれ変わる魔法(リインカーネーション)を用いての転生だ。

 人間を魔族に、魔族を人間に、もしくは両方を同じ種族に。

 そして、その大前提となる行動は。

 

「全種族を皆殺しにしてから転生させる……当然魔族も例外じゃないということか」

「そうだ」

 

 全ての命を死なせることだ。

 

「まずはエルフを皆殺しにし、次に人間を、その後に魔族を皆殺しにする。そうして、全ての種族の魂を“魂の眠る地(オレオール)”に集めて“死んで生まれ変わる魔法(リインカーネーション)”を使う。これが魔王様の考える共存への道筋だ」

 

 改めて聞いても、気が狂っているとしか思えない共存だ。

 魔王に悪意や罪悪感などあるわけがない。

 むしろ、みんなが理解し合えるようにという善意で殺しているのかもしれない。

 

「なあ、エーヴィヒ。人間の感覚から見てこれは魔族の勝利だと言えるか?」

「流石に人間も魔族と同意見だよ、シュラハト」

 

 後で転生させるから死んでね、と言われて納得できる奴など生物には存在しない。

 そもそも、無理やり戦いに参加させられて、その褒美が死とかふざけるな、だ。

 これには流石の人間も魔族に同情する。

 

「これが私が魔王様を殺したい理由だ。理解してくれたか?」

「ああ、殺す理由は理解できたよ。俺が生粋の魔族でも同意する。だからこそ、分からないことが1つある」

「……なぜ、他の魔族を纏めて離反させずに、お前に交渉しに来たか…だな?」

「話が早くて助かるよ、未来視は便利だな」

 

 分からないことはシュラハトがさっさと離反しない理由だ。

 魔族であっても、俺と同じ説明を受ければ魔王に反発するだけだ。

 他の大魔族をまとめ上げれば、魔王を倒すことも不可能ではない。

 そう、思っていたのだが。

 

「エーヴィヒ。自分より魔力量が多い者(強い者)に歯向かえるのは人類の特権だ」

 

 シュラハトにあっさりと否定される。

 

「社会性など欠片もない私達魔族が、どうして戦争などという集団戦が出来ていると思う? それも仲間割れも起こさずに」

 

 言われてみて、初めて違和感を覚える。

 漫画的都合だと思っていたが、魔族はあれだけ個人主義だというのに仲間割れは起こさない。

 

 あったとしてもソリテールがマハトを殺そうと思った。

 トートがグラオザームの言葉を無視して帰った。

 ほぼ同格の魔族の間だけだ。

 

「逆らえないんだよ、魔族(私達)は。自分より魔力が多い魔族には服従する。それが本能だからな」

「人間を殺すという本能と同じぐらいか?」

「ああ、下手をすると我慢できる人を殺す以上にだ」

「それは困ったな……」

 

 正直、魔王が幾ら強くても未来視というチートがあれば、何とかなるのではと思っていたが、どうやら物事はそう単純な話ではないらしい。

 

「それで……魔族でありながら魔王に歯向かえる俺に交渉を持ちかけて来たのか?」

「理由の1つではあるな。だが、何もお前に魔王様を討ち取れと言っているわけじゃない」

「? じゃあ、俺に何をして欲しいんだ?」

 

 シュラハトの言葉に思わず首を傾げる。

 魔王を殺す交渉だというのに、魔王を殺すのはシュラハトでも俺でもない。

 じゃあ、一体誰が魔王を討ち取るんだと疑問の視線を送る。

 

 

 

「―――葬送のフリーレン」

 

 

 

 聞き慣れたはずなのに、この世界では初めて聞く名前に目を見開く。

 

「お前なら知っているだろう? 魔王様を倒すエルフの名前だ」

「……ああ、よく知っている」

 

 何せ、前世の俺は漫画“葬送のフリーレン”の大ファンだったのだから。

 

「勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、そして魔法使いフリーレン。1000年後、正確には後900年後に魔王様を討伐するパーティだ。魔王様を殺すのは彼らに任せる」

「……900年間も待つ必要があるのか? 人も魔族も死ぬぞ、数え切れないほどに」

 

 思わず、そこまで待たないとダメなのかと尋ねてしまう。

 確かにフリーレン達に任せるのが一番確実だろうが、それでは死人が多すぎる。

 もっと、早く魔王を殺さなければ。

 

「エーヴィヒ。私は幾千(いくせん)幾万(いくまん)幾億(いくおく)の未来を見てきたが、彼ら以外が魔王様を打ち倒す未来は存在しなかった。私達を含めてもだ。まるで、()()()()()()()()()()()()()()

 

 だが、現実は厳しい。

 そうだ。漫画“葬送のフリーレン”の世界は、フリーレンが魔王討伐した後の物語だ。

 つまり、彼女達以外が魔王を討伐した世界など、()()()()()()()()()()

 

「犠牲は多い。だが、双方全滅の未来の回避には通らねばならない道だ」

「本当に?」

「私が見て来た未来を全てお前に話してやってもいいが、100年程度では終わらないぞ」

「はぁ……ままならないなぁ」

 

 俺が生まれたことで、魔王が狂った共存を目指したのだから俺が責任を取りたかったんだが。

 どうにも、そういう訳にもいかないらしい。

 俺は大きく頭を振り、気分を切り替える。

 最善が無理なら次善だ。

 

「それで、俺はどうしたらいいんだ?」

()()()、勇者パーティが旅に出るまでの間、彼らが死ぬことのないように見守って欲しい」

「フリーレン達以外は魔王を討てないんじゃなかったのか?」

「残念だが、勇者達が死に魔王様が勝つ未来は存在する。あくまで、魔王様を討てる存在が決まっているだけだ」

「そうか……」

 

 てっきり、フリーレン達は死なないと思っていたが、そう都合の良い話でもないらしい。

 まあ、基本命がけの旅だからちょっとのミスで死にかねないしなぁ。

 ……それに、よくよく思い出すとフリーレンはマハトに腕を黄金に変えられていた。

 アイゼンに至っては故郷が魔族に襲われて、1人だけ逃げて生き残った。

 というか、最悪の場合だと旅立ちの日にヒンメルが王様にタメ口をきいて処刑される。

 うん。普通に紙一重で死にかねないな。

 

「分かった。その話、引き受けるよ。ただし――」

 

 だから、フリーレン達を守ることには反対もしないし疑問も抱かない。

 ただ、1つだけどうしても信じられない点がある。

 

「それはお前の言葉が本当ならばの話だ、シュラハト」

 

 この話を持ち掛けてきたのがシュラハトという魔族という点だ。

 

「魔族は息を吸うよりも簡単に嘘をつく。お前も十二分に良く分かっているはずだ」

「ああ、そうだな」

「俺がお前を信じられる証拠はあるのか?」

 

 これがシュラハトの策略というのは、何も俺の考え過ぎではないはずだ。

 警戒するに越したことはない。

 最悪の場合はフリーレン達に危害が及びかねないのだから。

 

「お前を信じさせる証拠か……ないな。そもそも、魔族(私達)の言葉を信じる気がお前にはないだろう」

「ご名答。人間の時ならまだしも、魔族になって痛感したよ。真実なんてなくても、言葉はつむげるってなぁ」

 

 ジロリとシュラハトを睨みつける。

 魔族の言葉は人を欺くためのものに過ぎない。

 人間の頃は、人を説得する言葉を考えるのに苦労したものだが、魔族になってからは無意識の領域で耳当たりの良い言葉が吐けるようになったものだ。

 だからこそ、言葉で魔族を信じることは出来ない。

 

「証拠はない……だが、証拠がないなら従わせればいい」

 

 そんな俺の態度など、散々未来で見たと言わんばかりにシュラハトは無表情で懐を探る。

 

「…! なんでお前がそれを!?」

 

 そして、俺にとっては非常に見覚えのあるものを取り出すのだった。

 

「賢者エーヴィヒの作った“支配(しはい)石環(せきかん)”だ。()()()()()()()()()()?」

「オリジナルか? いくら探しても見つからなかったのはお前が持っていたからか」

 

 シュラハトに空間転移の能力はないはずなので、俺が作ったものを貴族から奪った訳ではないはず。

 そうなると、賢者エーヴィヒが作ったオリジナルだ。

 全く、自分で思いつきそうな場所を探してもオリジナルが見つからないわけだ。

 

「……私がどういった経緯でこれを手にしたかを、()()()()()()()()。ただ、今のお前は命じればいいだけだ。エーヴィヒに嘘をついてはならないこと。私が魔王様に必ず敵対することを、な」

 

 自らの腕に“支配(しはい)石環(せきかん)”をはめ、命令を促すシュラハト。

 その姿を見つめ、信じるかどうかをしばらく考えた後に俺は告げる。

 

「エーヴィヒに対し、嘘をつくことを禁ずる。また、エーヴィヒを欺く行動を禁ずる。そして、魔王討伐への協力に尽力することを命ずる。これらを破った場合、お前は自らの命を絶つこととなる」

「ああ、それでいい」

 

 相も変わらずの無表情。

 だが、“支配(しはい)石環(せきかん)”は問題なく作動した。

 作成者として、間違いがないと言い切れる。

 しかし、どうしても気味の悪さを拭えない。

 

「……シュラハト、最後に1つ聞かせてくれ。お前はどうして、そこまでして魔王を止めようとするんだ? 未来視ができる、お前個人だけなら逃げることも可能だろう。まさか、魔族という種族のためなんて人間らしい理由とでも言うつもりか?」

 

 分からないのだ。

 シュラハトがそこまでして、魔王に歯向かう理由が。

 故にどこか不気味に映ってしまうのだ。

 

「理由は簡単だ。魔王様の言う共存が果たされた未来を見た時、私はただ――」

 

 シュラハトが初めて感情を乗せた声を出す。

 

 

「―――――――――」

 

 

 その答えを聞いて俺は、思わず破顔する。

 なるほど、それは本当にしょうがない。

 だって、それは。

 

「なるほど……俺もだよ、シュラハト」

 

 俺の意見と全く同じものだったのだから。

 

 

 

 

 

「フリーレン様、本当に“黄金郷のマハト”に挑まれるつもりですか?」

 

 荒らされ、踏みにじられ、人の住んでいた痕跡なんて、腐臭と血痕しか残っていない町の中で、ここまでの案内を頼んだ()()()私に声をかけて来る。

 

「初めからそう言ってるけど」

「……マハトは万物を黄金に変える魔法を使います。ここに来るまでに見たはずです。黄金に変えられた住民の姿を」

「そうだね」

「あの中には……()()()()()()

「そう」

 

 止めようとしているんだと思う。

 同じ目にあいたくなかったら、大人しく引き返せと。

 でも、私にはどうでもいいことだ。

 魔族を滅ぼす。それだけが私の目的だから。

 

「マハトは比較的温厚な魔族です。こちらから仕掛けなければ、殺されることは…」

「この町の人達はマハトに喧嘩を売ったから黄金に変えられたの? 違うよね?」

「それは……」

 

 未だに止めようとする人間を黙らせる。

 ここの人達のことなんて欠片も知らないけど、魔族に喧嘩を売ったとは思えない。

 そもそも、魔族が人を殺すのに理由なんてない。

 食べることすらせずに、人を殺すんだ奴らは。

 

「今から1時間後に私はマハトを殺しに行く。それまでに出来るだけ遠くまで逃げておいた方が良い。巻き込まれて死んでも、文句を聞く気はないから」

「……()()()()()()

 

 俯いて頷く人間を置いて、私はマハトが居る町の奥の神殿に向かう。

 そう言えば、あの人間の名前ってなんだったっけ?

 

 

 

 甘かった。マハトを、大魔族を舐め過ぎてた。

 

「……隠れたか。逃げるぐらいなら、初めから挑んでこなければいいものを」

 

 黄金に変えられた右手を押さえ、神殿の柱の陰で息を潜める。

 まるで、勝負にならなかった。

 だって、マハトは戦い始めてから今まで、殺意の欠片も出していない。

 

「俺に戦う気などないというのに、どいつもこいつもどうして挑んでくる」

 

 気だるげに、自分の周りを飛ぶうっとうしいハエを叩き落とすような仕草だけで、私は負けた。

 このまま隠れきれれば、興味を失って勝手にどこかに行くだろう。

 でも。

 

「串刺しにして、入り口にでも置いておけば少しは虫避けにはなるか?」

 

 見つかれば殺される。

 そして、魔力を消して隠れていても、今の距離は近すぎる。

 マハトがちょっと探す気になればすぐに見つかる。

 何か、マハトの注意を逸らすものが無いと。

 

「……黄金郷のマハトだな」

「別の人間か? 消えろ。今の俺は虫を潰すのもおっくうな気分なんだ」

 

 そう思っていた所に、マハトとは別の声が聞こえる。

 つい、一時間前に聞いた声だ。

 

「お前はこの町の人間を()()()()()()

「復讐か? 悪いが、殺した人間のことなんて一々覚えていない」

「だろうなぁ」

 

 私を案内してくれた人間だ。

 どうして、ここにいるんだろう。

 逃げろって言ったはずなのに。

 思わず、柱の陰から飛び出しそうになるがグッと堪える。

 無駄だ。私が出たところで、意味がない。2人纏めて殺されるのが落ちだ。

 

「こんな行為、無駄だって分かっている。だとしても、やるんだ。つまるところ八つ当たり……かもしれない」

「まさか…ッ」

 

 不意に、男を中心に爆発的に魔力が上昇するのを感知する。

 今まで平坦だったマハトの声が、僅かに上ずる。

 間違いない、あの人間は爆発を起こすつもりだ。

 自分の全魔力を、魂を動力にして。

 

「じゃあな、悪いが一緒に死んでもらうぞ、マハト」

万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)――」

死んで爆発する魔法(エクスプロジィオーン)!!」

 

 自爆するつもりだ。

 

 マハトが人間を黄金に変えるよりも一瞬早く、眩い閃光が神殿を包み込む。

 そして、耳をつんざく爆発音が届くまでの僅かな瞬間。

 

 

 ―――逃げろ、フリーレン。

 

 

 私の目は、確かに人間の口がそう動くのを見てしまった。

 

 爆発で神殿が崩れ落ちる中、私は必死に駆け出す。

 今ならマハトも動けない。万物を黄金に変えられても、時間は黄金に変えられない。

 一度崩れ出した神殿を止めることは出来ない以上、私に構っている暇はないはずだ。

 

 どうして、あの人間が自爆なんてしたのか。

 どうして、死ぬ瞬間に何を思っていたかは私には分からない。

 

 でも、1つだけ分かることがある。

 私が警告を無視してマハトに挑んだせいで。

 私が魔族を殺すことだけに囚われていたから。

 

 あの人間は―――死んだんだ。

 

 それ以来、私は自分のせいで誰かが死ぬ(魔族と戦う)ことが少し怖くなった。

 

 

 

 

 

「危なかった、後一瞬自爆が遅れていたら黄金に変えられていた」

 

 ()()()()()()()魔族の姿になった俺は、周囲に誰も居ないことを確認して冷や汗を拭う。

 ハッキリ言ってマハトは俺にとって相性が最悪の存在だ。

 死んで生まれ変わる魔法(リインカーネーション)は死ぬことで発動する魔法だ。

 

 つまり、生きたまま黄金に変えられたら手の打ちようがない。

 原作でフリーレンが万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)を解析するまで、最低でも600年間はずっとそのままである。

 

 なので、マハトがやる気を出す前に先んじて自爆したのだが、それでも紙一重のタイミングだった。

 

「流石は七崩賢最強のマハトだなぁ」

 

 やる気がなくてもあの強さだ。

 最初から本気で来られていたら、今頃黄金の彫刻物だっただろう。

 

呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)が使えたら、まだ楽だったんだが、人間が使ったらフリーレンに怪しまれるからなぁ」

 

 呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)で跳ね返す方法もあるが、あの時の俺は純然たる人間だった。

 フリーレン相手に偽装は通じないと思って、今度は()()()()()していたが、そうすると通常人間には使えない呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を使っていると不自然になる。

 何ともままならないものだ。

 

「まあ、とにかく、どういうわけかフリーレンはこれで600年は森に引き篭もってくれる。多分、ヒンメルが来るまでは死ぬことはないだろうから、次は時系列的にはアイゼンか」

 

 フリーレンを引き篭もらせたら、次はアイゼンだ。

 何百年後かは分からないが、アイゼンの故郷が魔族に襲われるはずなので、死なないように見守らないといけない。

 そもそも、魔族に襲わせないというのも考えたが、そうすると今度はシュタルクとの共通点が無くなり、弟子に取らなくなるかもしれない。

 なので、どうするかは一旦保留にしている。

 

「うーん、次は()()()()()()()()()おいた方が何かと便利か? それとも、何年生きても怪しまれないエルフにするか?」

 

 次はどの種族に転生するか、思案する。

 毎度、魔族バレするたびにエアプエーヴィヒをするのも恥ずかしくなってきたので、死んで生まれ変わる魔法(リインカーネーション)を改良して、転生する種族を自由に決められるようにした。

 魔族と違って肉体が必要なので、何かと手間がかかるが魔族バレの手間は消えるので便利にはなっている。

 

 それから、リスポーン地を完全ランダムから、場所も選べるように改良を施している。

 これで、実質どこにでもワープできるようになった。

 移動の度に死ぬ必要があるのが難点と言えば難点だが、実験がてらにもう1()0()0()0()0()()は死んでいるのでいい加減死ぬのにも慣れた。

 

「まあ、何にせよ、ヒンメルが生まれるまで頑張らないとな」

 

 勇者ヒンメル。

 フリーレン以上の特異点。

 葬送のフリーレンの世界において、本当の意味で世界を変えた男。

 

「勇者ヒンメルならそうした……いつか、俺も言ってみたいなぁ」

 

 彼が生まれる時が、本当の意味での物語の始まりになるだろう。

 

 




ここまでがある意味でプロローグですね。
ヒンメルの冒険の始まりが本当の意味でのスタートかもしれません。
次回は仕事の関係で少し間が空きます。まあ、5日以内には書きますが。

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