外様神機使いの日常   作:ネコ削ぎ

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 もしも転生者が一人でないとしたらどうしよう。

 二人や三人、もしくはそれ以上の人間がいるとしたら、そのうち何人がこの地獄のような世界で生き残ることができるだろうか。

 今確実に言えるのは、現在生き残っているのが分かる転生者は一人だ。他は生き残っている以前にそもそも存在しているのか。

 転生しているとしたら、そいつ等はどんな生き方をするのだろうか。前世で呼んだ転生物の小説だと、主人公と一緒になって物語の中核を進んでいくや、主人公アンチの敵対勢力化するや、とにかく傍観巻き込まれたくありませんや、意味なくハーレム及び逆ハーレムを作り上げるや、とにかく蹂躙俺のやりたいようにするなどがあった。

 転生キャラを幾つかに分類するとしたら、私はどこにいるのだろうか。

 一番近いのはとにかく傍観巻き込まれたくありません、なのだが、このアラガミの跋扈する世界で傍観だとか巻き込まれたくないなんてことは、よっぽどのお金持ちでゴッドイーターになる必要のない奴くらいにしかできない。

 私のような貧乏な生まれの人間には逆立ちしたって無理な話だ。

 私が正義だ仲間だを考えるような人間だったとしたら、もしかして主人公とつるむこともあったのだろう。そして、自分の命に関して若干無頓着になっているせいで死ぬだろう。主人公の成長を促すための犠牲だ。

 犠牲は成長を促すことも考えの変化をもたらすことができる。

 ゴッドイーター2のブラッドたちが仲間の死によって結束力を高めたほどだ。それほど犠牲は尊い。

 私がこんな自分本位になったのはやはり犠牲があったからだろう。

 この世界での実の母親の死。

 それが私の生き方を固める要因だった。

 だから三者三様の反応を見せた新人神機使いたちもきっと何かしらの要因があったと思われる。あまり興味は湧き起こらないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 初めての実地訓練を行った。

 弱小クラスのアラガミを新人に狩らせるだけの簡単な教導だったが、どうにも新人たちは厄介な性格をしていた。

 おニュー1改めハリトラ(先輩命名)は普段はこちらを舐めきった態度を取るが、それがアラガミの前だとだんまりで新人らしく緊張と怯えを以て対峙していた。

 おニュー2改めジーン(先輩命名)は真面目で純朴な少年ぽいが、アラガミと戦闘時けっこう向こう見ずな戦いかたをしていたので純朴ではなさそうだ。

 おニュー3改めお嬢ちゃん(先輩命名)は自信がないのか不安そうでちょっとしたことでアワアワしている通りに、アラガミ相対も同じような感じで危なっかしい。

 とても不安しか感じられないメンツだが、これが増員として寄こされた以上は役立つように育てるしかない。

 小規模の拠点に新人が三人も入ってくることは普通はない。大体は大きな支部で訓練を積み実戦を重ねて並程度まで成長したら異動なりなんなりがあるらしい。

 では何故三人も増員されたかというと、それは飯番隊の活動内容が増えたからだ。

 フェンリル極東支部所属食料貯蔵プラントは極東支部やその周辺にあつまってくる人々の為に食糧を生産管理し、要請があり次第届けるための食糧貯蔵施設であり、そこに所属する飯番隊はアラガミから施設を守るためにだけアラガミを狩っている。

 しかしながら最近は、クレイドルが必死になってサテライト拠点を建設しているために極東支部で生産できる食糧では行き届かなくなってしまっている。

 そこでプラントがサテライト拠点に対して定期的に配給を行いに行くことになり、食糧輸送の護衛として飯番隊が駆り出されるようになってしまったのだ。

 業務が増えたことに対して先輩も私もイライラしていたが、そこに追い打ちをかけるように新人教育を追加された。

 今後の活動の為の増員だと言っていたが、だったらある程度できるところまで教育してから寄こしてほしかった。仕事が増えすぎてプラントでのんびりすることもできない。

 

「で、あるからしてお前らには早く一人前になって俺たちを楽させてほしい。以上!」

 

「以上じゃねぇっすよ!? つまり俺たちは古ぼけた先輩方を背中に背負えってことじゃないですか!?」

 

「おう。話は早くて助かる」

 

「こっちは全然助かんないっす!」

 

「ハリトラくん。大丈夫ですよ。君ならできる!」

 

「俺一人に押し付ける気!? ハイパーうざってぇ!」

 

「いいえ。ボクも頑張りますから。そう気張らないでください」

 

「……あのぉ、私としては……あんまり無理してほしくない、ですけどぉ……」

 

「ほらほら。二人もこう言ってるんすよ。三人平等にすべきじゃないんすか?」

 

「平等なんてげんそーだ」

 

「スーパーひでぇっす」

 

 がっくりと肩を落とすハリトラ。

 

「半年先輩さん。次の訓練は何時ですか?」

 

 やたらと元気いっぱいなジーン。なにをそんなに危険に飛び込みたがるか。理解に苦しむ新人だ。

 

「しらねぇ。そのうちな」

 

 やる気の欠片もない先輩。きっと煙草が似合う。吸ったことないらしいけど。

 

「焦らず慌てずに今日はぐーたらしましょう」

 

 同じくやる気のない私も予定を未定にしたままにしておきたい。いちいち今日は何時からなんちゃら、何時からうんちゃらなんて受刑者じゃあるまいし。

 

「そんな!? ボクは一刻も早く立派な神機使いになって」

 

「個人の話はまた今度ね。今日はもう予定ないから各自の自由。では解散でーす」

 

「てぇことだ。じゃあな!」

 

 ジーンのとてもご立派な決意を遮って私と先輩は逃げ出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先輩と二人で逃げた場所はミチオが一人でポツンとしている整備班の部屋だ。このプラントの特徴の一つは、腕は悪い癖にそれを理解できていない整備士が一人で切り盛りしている整備班だ。

 部屋の中は器材やよく分からない材料で溢れている。その未開の地みたいな場所の中央でミチオが苛立ったようにパソコンを叩いていた。キーボードではなく本体の方をだ。

 

「ミチオー。何してんだい? パソコンが駄目になるぞ」

 

 ボケなしの至極真っ当なことを言う先輩。

 

「駄目になっていいから叩いてんの! だってさぁ、幾ら異動願い出しても受け入れてもらえないんだ。それはもうパソコンでも叩いてなきゃイライラが収まらない!」

 

「あー。できればやめてほしいところですね。そのパソコンの中に書き溜めた大事なBL小説保存してるんですよ」

 

「ボクのパソコンを知らず知らずのうちに汚染するな!?」

 

「あ、冗談ですから」

 

 文才ないし興味もないから書いてない。

 暇になると欠伸が出る。

 

「どして無駄だと分かってて異動願いを出すんだかな?」

 

 先輩の言うことはもっともだ。どうしようもない人材の集まりであるプラント所属のフェンリル職員とその神機使いに異動なんて危険極まりないことするわけがない。他の支部の人間に馬鹿にされて虐められて泣く泣く古巣に戻るに決まっている。

 そもそもミチオの腕前じゃあ一生かかっても異動は受理されないと思われる。対応する神機が見つかれば異動できるかもしれないが、きっとそれはミチオの望むものじゃないだろう。上層部から言ってみれば知ったこっちゃないってことにもなるけど。

 ちなみにではあるが、私も先輩も一度も異動願いを提出したことはないし、転勤を言い渡されたこともない。地元密着で地域の皆様と末永くお付き合いすることができる素敵な職場だ。これで出撃回数が一年に一回だけなら良かった。

 

「ミチヨよ。冷静になって周りを見渡してみろ」

 

「ミチオだよ! ……ってミチオでもないよ!」

 

 実はもう諦めかけているんじゃないだろうかと思いたくなるミチオの反応。

「見渡す限り荒野。空だけは無駄に青い。仕事はすっかすかなくらいのレベル。優しい仲間と慕ってくれる後輩。班長として期待されているという事実。これらを捨ててまで異動したいって言うのか、この贅沢者の贅肉野郎めが!」

 

「見渡す限り荒野ってここに限った話じゃあないし! 空に関しても同文だ! 仕事が少なすぎるってことは充実感がないってことじゃん! それに優しい仲間がいた覚えない。逆の存在はいるけどね! 慕ってくれる後輩もそっちの話でこっちには何にも関係ないよ! 班長に関しては人員がボク一人しかいないから名乗れている……ってか名乗る意味まったくないし!? あと、悪口言うんじゃない! 自分から優しい仲間否定してるじゃん!」

 

ギャーギャーと文句をもらすミチオに、先輩と私は交互に舌打ちした。

 

「似た者師弟だね、二人共」

 

「んなわけないだろ。コイツとは似ても似つかない」

 

「それはこっちの台詞ですから。先輩と同じなんてごめんです」

 

「なんだとコラ!」

 

「やるんですか!」

 

「仲間割れ早すぎ!?」

 

「なーんてジョーダン」

 

「そそそ。ジョークですよ」

 

「だったら互いの頬をつねるのやめとこうか」

 

思いの外先輩のつねる力が強くて、私の方も頑張ってしまった。おかげで頬っぺたがジンジンする。

 ミチオの目が語っている。馬鹿なことして、と。

 

「それにしても珍しいね、お二人さん。いつもはこんなところに来ないだろ。定位置のロビーにいなくていいの?」

 

「そのロビーがなぁ。ちょおっと居づらくなって」

 

「最近はもっぱら新人くんたちのたまり場なんですよ」

 

「そうそウ。そのせいで、ヤマブキ先輩と愛を語らう時間すーらありませんなンダ」

 

「いつの間に来たんですか、オペ子ちゃん」

 

「ずうっと居ましたヨ。これもIのなせる業でスネ」

 

「さり気ない自画自賛じゃあないか」

 

「黙れヨ。口答えしていいのはヤマブキ先輩だケダ」

 

「手厳しい……ヤマブキちゃーん」

 

「はいはい。オペ子ちゃん」

 

「はーい! ヤマブキ先輩!」

 

「おなじみのやり取りだね」

 

 しみじみと呟くミチオ。老成している。

 

「それでさ、ロビーに新人たちがいるってことは意思相通のチャンスだよね。今からでも交友関係を広げた方がいいと思うけど」

 

 道王が至極真っ当なことを言ってくるが、先輩も私も首を横に振って拒否した。それもこれも所詮は自分本位な考えしか持っていないからこその拒否拒絶だ。

 

「やだよ。ジーンはやたらと訓練しましょうとか、ボクもっと強くなりたいんですって五月蠅い。ハリトラはスーパーカッコ悪いとか、ハイパーめんどくせぇとか低い国語力を披露してくる。これはもうそりが合わないってさぁ」

 

「お嬢ちゃんはどう? あの子はけっこう大人しいからまだマシなんじゃない?」

 

「マシだけど。基本的にはジーンと一緒にいるから結局は無理」

 

「可愛いですけどネェ。あおのおどおどした感じとカ」

 

「オペ子ちゃんは本当に平等ですねー」

 

「女限定だけどな。こっちとしては別に構わないけど」

 

「やだァ。嫉妬してますカァ? やきもちやいちゃってますカァ? だーいじょーぶでスヨ。一番はヤマブキ先輩ですカラ。あいらぶゆーなんですかラネ」

 

「ありがとう。ちょっと嬉し」

 

 色物だけど好かれるのは嬉しい。だけどミチオに好かれるのは何か生理的に受け付けない。

 

「と、とにかく。二人はちゃんと後輩の世話を見なきゃいけないんだよ。ちゃんと世話する。指導する。いいね!」

 

「嫌です!」

 

「オール却下!」

 

「私も遠慮しまス。あっ、お嬢ちゃんとは仲良くしたいナァ」

 

 古参のメンバーは新参メンバーにやたらと冷たいことが確認できた一時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミチオに仲良くしろよと言われた先輩と私はその言葉に反するように距離を置いて接していた。やはりと言うべきか、先輩も私も自分の時間を大切にしたいので自ずと、新人に割く時間は少なかった。

 しかし、この放任主義は悪いことばかりじゃない。

 先輩や私が手を貸してくれないと知ったジーンは強くなろうと一人で勝手に鍛えてくれているし、ハリトラもそれに便乗するように一人で勝手に強くなろうとするフリをしてくれるし、お嬢ちゃんはそれに便乗できずにオペ子とティータイムに興じている。

 新人たちの涙ぐましい努力に先輩と私はいたく感動して、一切手を出すことをしないことにした。後輩を想うからこそ辛い選択をするものなのだ。

 しかしながら、訓練所に閉じこもって馬鹿みたいにバタバタ騒いでいても限界があるものだ。

 実戦を経験することこそが一番の近道になる。これは大宇宙の法則だ。

 主人公の神薙ユウだって実戦を潜り抜けて強くなった。

 ならば新人くんたちだって実戦を経験していけば自ずと強くなるのだ。もちろん死ななければという条件がつくが。

 

<ヤマブキちゃん。そっちはどうよ?>

 

 プラントから少し離れたところにある廃墟群。そこで先輩の声がインカム越しに聞こえてくる。

 

「今のところ問題なしです。そっちはどうですか?」

 

<問題なしだ。ハリトラは……まぁ元気だな>

 

「それは良かった。こっちはジーンくんが張り切って軽傷を負ったところです」

 

 現在はミッション中。プラント近辺に出没する小型アラガミを狩り取って安全を確保することが目的だ。

 新人教育には持って来いの任務だが、ちょっと心配なこともある。それは小型アラガミに混じって中型アラガミの反応があることだ。

 実はまだ新人くんたちは小型系としか戦闘したことがないのだ。

 

「中型種見つかりませんね」

 

<いいことじゃあないか。そのまま永遠に出てこないでいてくれると嬉しい>

 

「そーですね。じゃあ後もう少しで駆逐し終わりますから頑張っておきますね」

 

 今回のミッションでは小型アラガミが広く点在しているので、先輩と私とでそれぞれ新人を引き連れて、素早く手早くミッションを終わらせる方針を取っている。

 

「ヤマブキ隊長! 周辺のアラガミは倒しました。次のエリアに向かいましょう!」

 

 ブレードとシールドとブラストを装備した第二世代型神機を片手にジーンが言う。変に力んでいるのが気にならないこともないが、ミッション中はだいたいこうなるのでそこまで心配することでもないだろう。

 

「あ、あの、怪我しちゃ駄目…ですよ」

 

 最新型のスピアとスナイパーとタワーシールドを装備した同じく第二世代型神機を胸に抱きながらジーンのはやる気持ちを宥めようとするお嬢ちゃん。まだ一匹もアラガミを狩っていないのは臆病なせいか心優しいせいなのか分からないが、このままじゃあ自衛もままならない気がする。

 ジーンとお嬢ちゃんが私の班のメンバーだ。基本陣形は前衛がジーンで左斜め後ろを私が、真後ろをお嬢様がついている。

 私が左斜め後ろについているのは第一世代のブラストで前衛を担当できないことと、向こう見ずなジーンと消極的なお嬢ちゃんをできる限りカバーできるようにするためだ。

 

「よし。少し前進しましょうか」

 

 ピクニック気分で大股歩きするのではなく、少しだけ腰を曲げていつでもどこでも対処できるようにしながらの前進だ。

 

「ヤマブキ隊長!」

 

 ゆっくりと周囲を警戒しながら歩いていると急にジーンが話しかけてきた。やめてくんない、死亡フラグ立てるの。

 

「隊長はどうしてゴッドイーターになろうと思ったんですか?」

 

 こんな死の危険があるドキドキの最中に「先生はどうして先生になろうと思ったんですか」と全く同じことを聞いているジーンに馬鹿かと思いつつ正直に答えておいた。

 

「食事の保証がされるから」

 

「……えっ!?」

 

 どうしてか信じられないという顔を見せるジーン。お嬢ちゃんも同じような顔をしている。

 

「別に珍しいことじゃあないでしょ。飯が食えない、でもゴッドイーターになれば飯を貰える。ひもじい思いをしなくて済む。だからなるんですよ。ジーンくんはなんでなったの?」

 

「それは……ボクにできることはアラガミの脅威を少しでもなくすことだと思ったからです!」

 

 とてもアホらしい理由だった。私はあまりにアホ過ぎる答えを聞いて失笑してしまった。

 

「何がそんなに可笑しいんですか!?」

 

 笑ったら怒られた。先輩なんだけど。

 

「別に。ただ私にはない立派な答えでさ。自分の理由が情けなくて笑っちゃったんですよ」

 

 もちろん嘘だ。本当はジーンの答えがあまりにも聖人君子的で、素晴らしいほどの自己犠牲根性を持ち出しているのがアホらしくなって笑ってしまっただけだ。

 他人の為にとか、自分にも何かできるとか、正直どーかしているとしか思えない。

 私は自分が一番可愛い。だから自分の為だけに行動している。

 他人を助けるのは自分の為になるから。

 フェンリルの寄こすミッションをこなすのも金が手に入るから。

 先輩と一緒に行動しているのもその方が命の危険が少ないから。

 私は自分本位だから誰かの為に頑張るとか考えられない。そういうのは自己犠牲を払ってまでも他人を助けるオレカッコイイとか思っている奴がやってればいいと思う。

 私としてはそんな痛々しいほど眩しい奴よりも「殺したいから殺している」と平気な顔している奴の方が何倍も好きだ。

 そういうわけで先輩も私もジーンが生理的に受け付けない。とっとと成長して巣立っていけばいいと思ってしまえるほどに要らない人材だと考えているのだ。

 

<ヤマブキ先輩>

 

 ジーンとのそりの合わない会話をして間もなくオペ子から通信が入る。何だか焦っているようだ。

 

「どーしました?」

 

<アラガミの反応を確認しましタ。それも大型種デス>

 

「数は?」

 

<確認できるのは一体だけでス。しかし、オラクル反応からして並の大型種ではないと考えられマス>

 

「わっかりました。気をつけ――」

 

<反応が急速接近。接触しまス!>

 

 気を付けると言おうとした瞬間に廃墟の一部が倒壊。中からサソリの身体に人型の上半身が生えた化け物が出てくる。

 

「まずい。第一種接触禁忌種だ。オペ子ちゃん! すぐにヘリを回して!」

 

<了解しましタ。しばしお待ちヲ!>

 

「二人共! 全力で撤退! この場を離れます!」

 

 現れた大型アラガミはボルグ・カムランの姿かたちをした化け物スサノオだ。神機使い殺しの異名を持ち、並程度の神機使いじゃ相手にならないほど強いアラガミだ。

 私と先輩ならちょっとくらい相手することができるが、今は私の他には並未満の神機使いがいるだけの状況。中型種も相手したことのない足手まといの雑魚二人を抱えては相手できない。

 結果、逃げの一手しかない。

 

「急いで!」

 

「嫌です!」

 

 背を向けて逃げようとしたらジーンに拒否された。

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