6Vメタモンと擬人化ポケモン   作:3148

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今回はポケモンバトルしてる……はず。

他の方の小説を見るとやっぱり上手だなぁ、と思います。

擬人化、技、種族値、個体値、努力値の独自解釈がNGの方はブラウザバックを推奨します。

それでも良いよというお方は、どうぞ。


第十一話 特訓

 シンとコジョが見守る中、特訓が始まった。ひたすらに野生のポケモンと闘い続けるという特訓が。

 

 27体目のドンファンが横たわる。捨て身タックルで傷ついた体に傷薬を塗り、次のポケモンに備える。

「……大丈夫、まだ闘える」

「オォォ」

二ーナの言葉にヌオーが応える。強敵と何度も闘い、それでも闘志を失わないのは、トレーナーとの信頼関係があってのことかもしれない。

それでも、現実は非情だ。使えば道具は減るし、減っていく体力や集中力は止められない。

「限界か?」

「なにをっ!?」

「……次だ」

腕を組んだまま、顎で次のポケモンを示す。通常よりも一回り程大きいゴーリキーが吠える。

「ムドー、お願い!」

ヌオーをボールに戻して、エアームドを繰り出す。飛行、鋼タイプのエアームドは、格闘タイプとの相性は悪くなく、耐性こそないものの一致弱点を突ける。

「ドリルクチバシ!」

ひこうタイプ ドリルくちばし

空を飛び、加速しながら回転を加える。地に足を付けて闘うしかないゴーリキーは、良い標的だ。

「っ!?」

守りを固めている腕を削り、大きくゴーリキーの体力を奪う。

「もう一度、ドリルくちばしっ!」

目標を見定めた瞬間、ゴーリキーが近くにあった岩を拳で砕いた。エアームドとゴーリキーが交差する瞬間、石と拳が重なり、エアームドの体に深深と刺さる。

「ドォォォン!??」

「ムドー!?」

岩タイプ ストーンエッジ

石の様に硬化させた爪や、今回の様に実際に石を利用するポケモンもいる。重さと鋭さを兼ねそろえた一撃は、体表を切り裂き、急所まで届きやすい。その代償として、読まれやすく、扱いが難しい技だが、決して当てることが難しいと言う訳ではない。

「ドォォォォオオオ!!」

特性 がんじょう

幾重にも重ねられた装甲は、衝撃を分散し、吸収する。岩タイプや鋼タイプが持つこの特性は、どれだけの威力の技であっても、十全にその威力が伝えられることはない。そのために一命を取り留めることがある。

はがねタイプ はがねのつばさ

体勢が悪かった事もあり、ダメージが大きいことで、エアームドの一撃は表皮を削る程度に終わった。

「ドォォオオオォオッォオオ!」

「グォォオオォオ!」

かくとうタイプ からてチョップ

真っ直ぐに振り下ろされる手刀は、的確にエアームドの首の装甲の継ぎ手を捉え、意識を刈取った。

「戻って! ムドー!」

野生のゴーリキーがストーンエッジを覚えていたこと、一撃で形成が逆転してしまったことから判断が遅れた。結果としてエアームドを瀕死の状態まで体力を失わせてしまった。

「相手は弱ってるわ、お願いペンドラー!」

ペンドラーのメガホーンがゴーリキーを倒す。沈黙した事を確認してから、エアームドの様子を見る。

「……」

傷は決して浅くはない。しかし、再起不能と言う訳ではなかった。少なくとも、当分は休ませなければ戦線に復帰することは不可能だろう。

「どうした、諦めるのか?」

シンの声が癇に障る。土台無茶苦茶な話なのだ。何が、良いと言うまで戦い続けろ、だ。そんなものシンに都合が良いだけの条件じゃないか。まともな条件じゃない、こんなの出来なくたって仕方ないじゃないか。

「……っ!」

シンを睨みつける、がそれも意味をなさず、すぐに次のポケモンが現れる。

「ドラァァァァ!」

ペンドラーの咆哮が現れたマッスグマの登場を知らせる。

「やってやるわよ!」

ポケモンが諦めていないのに、パートナーが諦める訳にはいかない。

「ペンドラー、メガホーン!」

エアームドが倒れた以上、ノーマルタイプに有利に立ちまわれるポケモンがいない。純粋な力対決になるが、疲労を積み重ねているのか、決定打にならず、反撃が来る。

ノーマルタイプ すてみタックル

持てる限りの加速と体重を全て相手にぶつける。自分の身に降りかかるダメージを一切無視したその威力は凄まじく、二回り大きいペンドラーの体を宙に浮かせる程だ。

「ペンドラー!?」

先程のエアームドの倒れる瞬間が脳裏によぎる。駄目だ、無理をさせる訳にはいかない。

「ヌオー、行って!」

入れ違いで現れるのは、蒼い体皮のヌオーだ。水、地面タイプで電気タイプに強く繰り出せ、なおかつ体力と防御を併せ持つポケモンだ。

ドンッ!

異様な空気が周囲を覆う。地面が揺れたかと錯覚する様な低い音は、マッスグマが自身の腹部を前脚で叩いた音だ。

ノーマルタイプ はらだいこ

全身の毛が逆立ち、古傷が開いてところどころ赤く染まっている。ただ、その瞬間からマッスグマは最早別のポケモンかと見間違える程変貌を遂げている。全身の筋肉が過剰に反応し、限界を超え、その全てを相手を倒す事のみに鍛え上げる。

ノーマルタイプ でんこうせっか

目にもとまらない速度で駆け抜けるその姿は、赤と白の奇妙な残像を残し、ヌオーを貫く。

「ヌォォオオォ……」

正面からでんこうせっかを受け止めたヌオーは、その衝撃に耐えることが出来ず、膝を折る。

「ヌオー、もういいわ!」

「オオオォオオォオオォオ!」

内臓を傷つけたのか、口から体液を吐き出しながらも攻撃を繰り出す。

ノーマルタイプ たたきつける

平たくも重量のあるヌオーの平手がマッスグマを襲う。攻撃の後での油断からか、直撃し、すてみたっくる、はらだいこと行った後の体には十二分の威力だ。

「グマァァァアアア」

「オオオオオォオォォォ」

もつれ合うように、互いに倒れる。すぐさま、傷ついたヌオーに近寄るが、手持ちの傷薬はどうしようもない。ポケモンセンターに行くか、自然回復を待つしかないだろう。

「ごめん、ごめんね、ヌオー……」

自責の念に潰されそうになりながら、ヌオーをモンスターボールに戻す。残るポケモンは傷ついたペンドラー一体。

「まだっ!」

振り返りはしない。今更態度を変えるとは思えない。思わない。例え残り一体になろうと、もしも手元に闘えるポケモンが居なかったとしても、変わらない。

「ドラァ!」

ペンドラーの力強い鳴き声が、私を奮い立たせる。今頼るべきなのは、ずっと見ているあいつなんかじゃない、パートナーのポケモンだけだ。

「……負けたくないよ」

弱っているポケモンの匂いを嗅ぎつけたのか、現れたのはハブネークだ。タイプ相性は悪くない、大丈夫だ。

ノーマルタイプ いやなおと

鼓膜を突き破る様な大音量で、甲高い音を鳴らす。ポケモンが本能的に恐れるこの音は、普段通りの防御行動を阻害し、結果としてダメージが大きくなったり、受け身が取れないなどの効果がある。

「負けるな! ペンドラァ!」

「ドラァアア!」

むしタイプ メガホーン

ペンドラーの触角が硬化し、ハブネークを貫く。

特性 むしのしらせ

弱った体が、これまでの闘いで受けた傷が、ペンドラーの体に異常をきたす。

“このままでは死んでしまう”

それは本能に近い、火事場の馬鹿力。普段では使用していない筋肉も稼働し、まさに全力を尽くした一撃。

「シャアアアァ」

確かに強力な一撃だった。しかし、むしタイプを餌にしてきたハブネークにとっては想定の範囲内だ。むしタイプの攻撃に慣れているハブネークには、必殺には程遠い。

どくタイプ ポイズンテール

分泌された毒液にまみれた尻尾がペンドラーを襲う。元々傷ついていたこと、いやなおとも合わさって力なくバウンドして倒れた。明らかに瀕死状態だ。

「くっ!」

 

 気付いたら走り出していた。相手は野生のポケモンだ。泣き叫んだところで止まってくれるはずもない。ならばペンドラーを守れるのは私だけだ。もうこれ以上痛めつけられる道理など、あるはずもない。

「大丈夫、ペンドラー?」

倒れたペンドラーを抱きしめる。放すものか、例え一秒後にハブネークのどくづきに体を貫かれたとしても、これ以上傷つく姿を見ているだけに比べれば、なんてことはない。

「私が、守るから」

ハブネークの鳴き声が、遠くに聞こえる。

訪れる衝撃を待つ。

 




読了、ありがとうございました。

文章の三分の一くらい、ポケモンの咆哮なんじゃないかな、と思います。
それと大分読みづらい文章になっている気がしますが、すみません、当分治らないと思いますorz

なんとか先に進めることを優先して、いつか推敲出来たらいいなと思いつつ、読んでくださっている方がいましたら、最大の感謝を。
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