ざっくりとは書いていたんですが、直そうと思って手が止まっていたんですが、
「社会人にそんな時間ねぇな」って事で手直しもそこそこに続きをアップします。
とりあえず、書きたいところまで一通り投稿するんでよろしくオナシャス!
個体値、擬人化、技の独自解釈はNGと言う方は、ブラウザバックでお願いいたします。
暇だからミテヤンヨ、という方はどうぞ!
手持ちのポケモンは、ギャラドスと手渡された飛行ポケモンだった。渡された奴から言うと、全盛期じゃないかくとうタイプに引けを取らないらしいが、それでもギャラドス以外を使うつもりはなかった。
何度か山に入って見て、出てくるポケモンは確かに強かった。だが、それでも野生のポケモンを逸脱する様なレベルではないし、道具を駆使すれば勝ち進めるには問題はなかった。
「落ちつけ、落ち付いてやれば、何も問題なんてないんだ」
深呼吸をして、手持ちの道具を見直す、数を数え直して、時間まであと十分を切った。覚悟を決める為に、一歩目を踏み出す。
「あ、どうも」
いつものようにテーブルに座り、冷たいお茶をすするアヤ。
「ちょくちょく来るようになったわね」
来なくていいのに、そう言って食器を洗いだすターネ。
「……毒をもう少し隠してもらえないですかねぇ」
アヤは溜め息をこぼす。
「どうかした……の?」
シアが控えめに尋ねる。少しずつ来訪者にも慣れてきたようで、最初の様な違和感は無くなっている。
「いやぁ、ちょっと気になる噂話を聞きまして……シンさんが居ない時にちょっと聞いておきたくて」
「……なによ」
シンは山菜とりに出かけたばかりで、当分戻ってくる事はないだろう。
「この山、結構行方不明者が出てるんですよ」
実際に確認が取れていない者を含めて、相当な数が行方不明者として報告されている。それらの全てがこの山で居なくなったと言う事ではないだろうが。
「強いポケモンを求めて入ったトレーナーや、山に登って道が分からなくなったが後を絶たないからでしょ。それでも相当な数をシンとコジョが救助してるはずよ」
山の管理を任されているシンに責任の矛先が向かないのは、それでも依然と比べて数が少なくなっているからである。山に入る人数を考えて確認すると、そこまでおかしい数ではない。
「……ただ、トレーナーじゃない行方不明者もいるんですよねぇ」
「あんたみたいなのでしょ?」
ぐうの音も出なかった。要はさっきの目的以外の理由で登山するやましい人間も少なからずいるのだ。いや、私はやましい事なんかちょっとしかありませんが。
「……いやまぁ、なにもないならそれでいいんですけどね」
こればかりは悩んでいても仕方が無い。手元にある端末の名前を見て、気を揉んでいたところで仕方が無い。例えそこに名前があるのが、かつての先輩の友人だったとしても。
「……私に用がある、みたいだな」
まるで鳥の様に木の枝から地面に降り立ったコジョ。そこには待ちわびていたかのようにトレーナーとギャラドスの姿があった。
「そうだ、お前を……捕まえにきた」
それ以上、言葉は必要が無かった。獰猛な笑みを浮かべたコジョは、ほんの少しだけ、腰をおとして重心下げる。
「ギャラドス、バブルこうせんだ!」
ギャラドスの口から、シャボン玉が無数に吐き出され、あっという間に周囲に幻想的な空間に包まれる。
水タイプ バブルこうせん
パチン
一つの泡がはじけると連鎖的に弾けていく。見た目が派手で威力が無さそうに見えるが、特殊な体液で作成された泡のなかには空気が圧縮されている。大抵の場合は空気とほぼ同じだが、特殊な機構を備えている者、鍛練を積んだ者に関してはその限りではない。空気の破裂と共に、はじき出される体液は岩ポケモンの体皮でさえ切り裂く。
高圧ではじき出されたバブルこうせんの中を、風の様に駆け抜ける。見た目の派手さと効果範囲の広さから成す術なく身を固めてしまうポケモンも多い、特に岩、地面タイプのポケモンはそれが顕著だ。水という比較的周囲の環境にない物質と抵抗力の低さでこの技一つで戦局が決まってしまうことすら、少なくはない。だがコジョと呼ばれた彼女は、その泡がはじけるよりも早く駆ける、勿論テクニックやスピードを持ち合せている事もあるが、何よりも躊躇いが無い。彼女は知っているのだ、駆け抜けることで被害が最小限に抑えられる事を。
格闘タイプ とびひざげり
その名の通り、飛びあがり膝蹴りを相手にぶつける技だ。仮に他の技と一線を画す点があるとするならば、本質がすてみタックルに近いということだろうか。相手に飛びかかる助走を含め、自分に振りかかる反動を全く計算に入れない様は、他のポケモンのすてみタックルの姿を重ねるトレーナーも多い。しかし、すてみタックルが危機に瀕した生命の力とするならば、とびひざげりは長年の技術の結晶であり、意識的に防衛本能というリミッターを外し、破壊力に全てを捧げる技である。その中でも異質な点を上げるとするならば、敵に接触し衝撃を余すことなくぶつける事によって、本来自分に返ってくる反動を無くす事が可能になっている事だ。数ある格闘タイプのポケモンの中でも限られたポケモンにしか扱う事が出来ないのは、あまりにも特殊な技術が必要なためである。
視認する事も難しい速度に達したコジョが、矢のようにギャラドスの顎に膝を突き立てる。
(硬いな……)
全衝撃をぶつけたはずなのに、少々ひるんではいるものの、大したダメージは見られない。それに比べて、ほとんどの衝撃を回避したはずの自分に、大きなダメージが残っている事に気付く。
「……道具か」
ディフェンダーを6つ、スピーダーを3つ、スペシャルアップを3つ、戦闘に入る直前にギャラドスに使用していた。普通のポケモンバトルであれば、一瞬で決着がつく様なステータスまではねあがっているが、ニヤリと笑うコジョの姿が異常に感じる。
「何が……おかしい」
「いや、こういうバトルも楽しいものなんだな……格下相手でも、道具があればまともになるわけだ」
ブチ、と頭のどこかにそんな音が聞こえた気がする。
「馬鹿にしてんのか……やれ、ギャラドス!」
ギャラドスが動きだすその前に、コジョが動き始めていた。たなびく長い袖から、高質化した貫手がかいま見える。
岩タイプ ストーンエッジ
コジョの右腕が、的確にギャラドスの急所に伸びる。
(しまった! 急所にあたったらディフェンダーの意味が無い!)
どんなに防御力を上げていたとしても、そもそも守る事が出来ない部位を狙われてしまえば意味がない。技の性質上、ストーンエッジは急所を狙いやすく、首の横、ギャラドスの鱗の継ぎ目を狙って繰り出されている。
ガギィィン
間一髪身をよじった為に、急所から外れ大したダメージにはならなかった。
「……まいったな」
コジョの体が、光に包まれる。
ノーマルタイプ はかいこうせん
光線と名付けられているものの、ビームと言う訳ではない。その熱量から発光現象が起こっているだけである。ノーマルタイプに判別されるのも、電気エネルギー、熱エネルギーなども兼ね備えられているが、その属性に位置する程の特性は無い。ただただ、純粋なエネルギーの塊を吐き出し、直線状にあるものを粉砕していくだけなのだ。
地面を揺らす振動と共に、砂煙が捲きあがる。
「……まじかよ」
強化された破壊光線は、地面を抉る程の威力だった。それでも、コジョはまだ立ち上がろうとしていた。
「……」
攻撃のその後の一瞬でも防御し、ダメージを最小限に防いでいたのだろう。渾身の一撃でさえも、経験値の差を知らしめられる形になった。だが、それでも、勝利には変わりはない。
「クソッたれ」
ボールに収まるその一瞬まで、コジョの笑みが頭から離れない。
読了ありがとうございました。
ポケモンの新作でましたね~、モチベの一つにアローラの姿のキュウコンがマジ天使な事があります(買ったとは言ってない
年末の給料出たら買うかな~、俺もな~、ていう感じです。