トレーナーってすごいよね、街から街まで徒歩で移動するんだぜ!
場合によっては、ほら穴とか山とか越えるんだぜ、この時点で常人じゃねぇよw
ちゃんと推敲してないので、誤字脱字があると思います。
擬人化とかご都合主義が駄目な方とか、ゲームのキャラが出てこなきゃヤダという方はブラウザバックを推奨します。
それでも読んでいただける方は、どうぞ。
山道を歩くには体力が必要だ。舗装されていない道、足を絡める木の根、そして高い湿度。それらが私の心と体にダメージを与える。
「いや、悪いね。手伝ってもらって」
「いえいえ……これくらい」
言葉の上ではねぎらってもらっているが、正直手伝いどころか足手まといだ。シンはひょいひょい道なき道を進み、山菜や果物を集めている。ついていくことすらできてないのが現状だ。
「なに、ボクの方が幾らか慣れているだけだよ」
慣れだけでここまで差が出るものなのか。
「所謂経験値ってやつさ。ポケモンだってそうだろ?」
一体どれくらい歩いたのだろう。いや、どれだけ歩けたのだろうか。距離としては大したことはないのだろうが、気分としては何時間も歩いた気になってくる。
「休憩にしよう、丁度いい場所についたから」
「わぁ……」
冷たい水が流れる川。浅く狭いその底は、何も遮るものが無いかのように鮮明に瞳に映る。シンがそっと竹筒を差し出した。
「美味しいよ」
一体何のことかと思ったが、筒の先には穴が開いていた。竹に穴を開けたもので、水筒代わりなのだろう。
「……っ!?」
半信半疑で口にしたそれは、衝撃的な美味しさだった。けして味が濃い訳ではないが、全くと言っていいほど嫌味と雑味がない。自然に冷やされている水は、歩き疲れた体に良く染み込み、気が付けば竹筒の中身は空になっていた。
「焦らなくてもいいから」
水に夢中になっていた私を見守る様にシンが微笑む。実際、この川は他のポケモンが現れる事も多いから見守られていたのだが、気恥かしさに顔をそむける。
「あ、ヒメグマ」
そうこうしている間に、ヒメグマが近づいてきていた。まだ生まれて間もないのか、特に警戒心もないまま、そばで水を飲む。
「あまり近づき過ぎない方がいいよ」
シンは飲み水を確保する為に、竹筒に水を注いでいる。
「……そりゃあ、野生のポケモンですけど」
こんなに可愛いのに、そんな意地悪なことを言わなくてもいいじゃないか、そう文句の一つを告げようと思うと指を差される。
「後ろ」
振り返ると、リングマがこちらを睨んでいる。むしろ何故今まで手を出していないのか分からない程に怒っているようにも見える。
「この川は色んなポケモンが利用しているからね、争わないように皆が気をつけてるんだ。僕達も例外じゃないよ」
水を汲み終えてシンが立ち上がる。それはこの場所を去る合図になった。親に気付いたヒメグマ楽しそうに親の元に駆け寄り、仲良く水を舐める。後ろ髪惹かれる思いを残して、私も歩み始める。
山小屋の扉を開くと、勢いよくシアが飛びついて来た。
「おかえりなさいっ!」
これが私に対してならば抱きとめてキスの一つでもしていたのだが、当然シンにだ。
「おおっ、いっぱいご飯を取って来たよ」
とってきた山草や果物を見てシアが更に跳びはねる。やはり食べざかりな年齢らしい反応だ。
「あら、オボンの実もあるのね」
掃除を終えて手を拭きながらこちらに来たターネが持って帰ってきた中身を見ながら話す。
「半分は残して干しておこうと思うんだ、残りは皮をむいて夕飯にするよ」
「いいわね、シア手伝ってくれる?」
「うんっ!」
意外にも調理場に立つのはシンらしい。ターネとシアはつるす為の紐と穴をあける串で吊るし易くしている。
「……手伝ってもいいかな?」
なんというか、働かないと居心地が悪い雰囲気だ。まぁ、ここでふんぞりかえるよりも、印象が良くなれば取材もしやすくなるだろう。
「ええ、シアの隣に座って」
ターネがニヤリと笑っている。何か裏がある様にも見えたが、それを見抜く事は出来なかった。
読了ありがとうございました。
ポケモンバトルはもう少ししたら始まるはずです、多分。
短く終わらせるつもりだったけど、結構長引きそうだなぁと遠い目をしながら三話目をなんとかうp出来ました。
最後まで読んで頂けた方に、感謝の言葉を。