理想の社会のために。   作:1052667

1 / 3
作った。後悔はしてない。


「ヒーローだろうが政治家だろうが何だってなれるよ♪」

昔、中国・軽慶市から発信された【発光する赤児】が生まれたというニュース。以後各地で「超常」が発見され、原因も判然としないまま時代は進む。世界総人口の八割が何らかの特異体質である超人社会となった現在、生まれ持った超常的な力“個性”を悪用する犯罪者【ヴィラン】が増加の一途をたどる中、同じく“個性”を持つ者たちが【ヒーロー】として【ヴィラン】や災害に立ち向かい、人々を救ける社会が確立されていた。

 

 

 

始まりはとある豪邸から。

広い玄関で学校から帰って来た子供が親に駆け込む。

 

「あら、おかえりなさい。」

 

「ママー、パパー、見てーー。」

 

「凄い!!今日もテストで百点満点ね!」

 

「そりゃ、わたしはパパとママの娘だもん。」

 

「さっすが俺の娘だ!!」

 

小学三年生の子供が家族に自分のテストの答案用紙を見せる。

彼女の成績は体育以外良い。このテストももちろん100点だ。

この実業家の娘は天才的な頭脳を持っていて、特に勉強しなくてもテストの点数は満点、口論なども上手く、才能に恵まれた少女である。因みに彼女自身もそれを自覚していて自惚れている。

 

「ねぇ、将来は何になりたい?」

 

「私天才だよ?ヒーローだろうが政治家だろうが何だってなれるよ♪」

 

「まったく、誰に似たんだか。」

 

そんな自惚れた性格に両親は呆れている。

その時、使用人の1人が父親に近づき耳打ちをする。

 

「あのお方がすぐに来いと言っております。」

 

「わかった。すぐに車を出してくれ。」

 

「わかりました。」

 

父親は頷くと娘と妻に申し訳無さそうにする。

 

「すまない、急用が出来た。明日までには帰ると思う。」

 

「そう。」

 

「ええ〜、パパ行っちゃうの?」

 

「こら、わがまま言わないの。」

 

「じゃあ行ってくる。」

 

「いってらっしゃ~い。」

 

父親は赤いコートを着て出ていき、使用人が運転する車に乗る。

 

「パパのコートってカッコ悪いよね。ダサいって言うんだっけ?」

 

「こら、そんな事行っちゃ駄目。」

 

「だってダサいもん。なんであんな真っ赤なコートだよ?しかもシャツとスーツも赤。赤好きなのか?」

 

「・・・・確かにダサいわね。」

 

「でしょ。」

 

可哀想な父親である。

そんな自他とも認める天才の小学三年生。

名前は[海馬西沙]。後に大手企業[UNIVERSE&WEAPONS]の社長、マッドサイエンティスト、アドバイザーチーム創設者、そして強大な権力者となる女性である。

この物語は社会のルールに不満を持った人間達が理想の社会を目指す物語である。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。