[西沙サイド]
パパが出張に行ってから数日たった。
今は学校からの帰り道、友達の磨生と一緒。
「西沙の将来の夢ってなに?」
「うーん。思いつかないや。個性の使用許可は欲しい。」
私ならヒーローになれると思うけど、今のところなる必要がないんだよなぁ。
それなら権力を手に入れるために政治家になるとか?
「そういう磨生は何になりたいの?」
「あたい?あたいはヒーローかな。」
「ふーん。」
皆ヒーローになりたがってるね。いつまでこの社会続くかわかんないのに。
「そういえば西沙のお父さんって何してる人なの?金持ちだし。」
「確かに。今度パパに聞いてみる。」
パパの仕事ってなんだろう。
気になってきた。
「そうだ。この前の理科のテストあったじゃん。今度再テストあるから教えてくれない?」
「いいよ。」
ふん、全教科満点の私に任せなさいって。
さあ、我が家に到着。
「ただいまー!!愛しの娘が帰ってきたよぉ!!」
「それいつもやってるの?」
失礼な。2日に1回だぞ。
ん、あれ?
「使用人?ママ?」
おかしい。いつもならすぐに出迎えてくれるはずなのに。
「待って西沙、なんかガス臭くない?」
え?ほ、ホントだ。
まさかママはガス中毒で倒れてるの?
「一旦外に出て救急車を呼ぼう。」
私と磨生は外に出る。近くの公衆電話まで走ろうとした。
だけど、私達はふっ飛ばされてしまう。
背を向けた私の家が爆発したからだ。
「いったぁ〜。」
「大丈夫?」
「なんとか... って、家が!ママがいるかもしれないのに!」
「それってこれか?」
「「へ?」」
誰っ?
え、なにこれ?嘘!嘘だ!
「この生首って...」
「この家にいた女の首だ。」
「嘘!違う!!」
信じたくない。この首がママだって、信じたくない!!
「金持ち見てると嫉妬しちまうもんでな。気分転換に殺らせてもらった。」
「西沙...」
「さて、次はお嬢ちゃん達だ。」
ママはまだ死んでない。これは幻覚なんだ。幻覚。
これは夢。悪い夢。早く目覚めれb――
「逃げるよ!!」
「ふぇ?」
磨生が私を担いで走ってる?
「まって、これ夢だよ?ただの悪い夢だ。時期に目が覚めるよ?」
「覚めてる!現実だ!!」
ゲン...ジツ?
悪い冗談だなぁ?
ママが死ぬなんて夢に決まってる。
「逃がすと思ってんのか?」
「逃げるに決まってるでしょ。西沙もいつまで現実逃避してんだ!!」
ゲンジツトウヒ?そもそもこれは夢だよ?何言ってんの?
「なら、二人同時に殺してやらァ!!」
なんかすんごいリアルな夢。
あ、あのヴィラン私達に拳を向けてきてr―――
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目が覚めた。小学生の頃の記憶だ。
どうしてあの時の夢を見たんだろう?まあいいや。
あのときの怪我が原因で視力も悪くなっちゃって、しかもその日別件でパパも亡くなってるし。
でも新しい趣味も見つけられたし、全部が全部不幸ってわけじゃない。
着替えてご飯を食べ、家を出る。
「行ってきます。」
磨生というキャラは【転生者のヒーローアカデミア】の方では名無しのモブとして登場してます。初登場する話は22話。