理想の社会のために。   作:1052667

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「ヒーローとしてではなく、友達として守る。」

 

[西沙サイド]

 

「そういえば進路決めた?」

 

下校中、磨生にそう言われて考える。

今の私は機械いじりが好きだ。

サポートアイテムのような兵器や武器も作ってみたいんだよな。

SF映画見てるとすごい破壊力の武器とか出てくる。そんな物を作ってみたい。

 

「雄英サポート科かな。」

 

「あたいと同じ雄英か。」

 

やっぱり磨生も同じ雄英高校に受験するのか。

ヒーロー志望だしヒーロー科かな?

 

「雄英に入学するってことは学力と体力を上げないとね。今日帰ったら一緒に勉強しn―― 磨生?」

 

うん?磨生がどっか見てる。私の話なんて上の空っぽいな。

 

「今の見た?」

 

「会話中にどこ見てんだよ。」

 

「追うよ。」

 

「何を?」

 

「いいからッ!!」

 

急にどこ行くんだ?とりあえず追いかけよう。

路地裏に入ってった磨生を追いかけてみるとまあびっくり。

血だらけの人が私達を見ていた。

 

「あの... 大丈夫ですか?」

 

「絶対大丈夫じゃねぇだろ。」

 

「今救急車呼びますね!」

 

「やめろッ!!」

 

「「ッ...」」

 

救急車が嫌?

何かやましいことがあるのか?

あ、磨生がハンカチ渡してる。受け取るのか?

受け取りやがった。

 

「取り敢えず私の家に行こう。私の部屋の屋根裏なら安全だ。」

 

「いいのか?俺はヴィランかも知れないんだぞ?」

 

「あたいはヒーローを目指してんだ。血だらけの人を頬っておけないよ。」

 

「私はなんか面白そうだし、あんたの話を聞きたいんんだ。」

 

「・・・少しだけな...」

 

 

 

==================

 

 

 

屋根裏部屋。

そこに拾った人を置いて2人で怪我の手当をする。

 

「トイレ行きたい時は私に言って。」

 

「何から何まですまない。」

 

にしてもすごい怪我だな。

 

「ねぇ、何があったの?救急車は嫌がるし、人通りが少ない路地にいるし。あんたってもしかしてヴィラン?」

 

「ちょッ、西沙!!」

 

「いい。正確には違う。俺は個性が厄介で昔からヴィランに引っ張りだこにされてた。こんな年になってようやく脱出に成功したってわけだ。俺は警察やヒーローの助けをずっと待っていたが誰も来てくれなかった。それに俺の個性を知ったら公安は黙っちゃいないと思う。」

 

「そんな危険な個性なんだ。」

 

「公安...」

 

表からも裏からも追われる立場か。

これは面白い。

 

「ねぇ。私としてはタダで泊まらせるワケにもいかないんだ。」

 

「ちょッ!」

 

「確かにそうだな。お前は何を望むんだ?」

 

私が欲しい人材。それは――

 

「私は将来企業する。だから副社長になってほしい。」

 

右腕となる相棒だ。

 

「「は?」」

 

私は将来サポートアイテムから日用品を扱う会社を作りたい。

しかし私は裏社会に関する情報も手中に収めたい。

 

「それがお前の望みか。怪我が治れば出ていける俺に何のメリットがある?」

 

「表からも裏からも、私がお前を守ってやる。」

 

「西沙...」

 

「お前に俺が守れんのか?」

 

「わからない。けど、ヒーローとしてではなく、友達として守る。」

 

私は彼の目を見て言う。

どれくらいたっただろうか。長い沈黙が続く。

 

「ハハッ、あはははぁぁ!」

 

え?ナニコレ。

なんで笑い出したの、怖ッ!!

 

「今日会ったばかりの不審者を友達扱いか。正気とは思えんな。」

 

「え〜。真剣に言ったのに。」

 

「感じ方は人それぞれよ。」

 

変な人扱いされてる。

 

「良いだろう。俺を好きに使うが良い。お前がいるなら俺の人生が楽しくなりそうだ。」

 

「え!?良いの!?」

 

「もちろんだ。これからの人生はお前に尽くそう。」

 

「やったぁ!!」

 

「よかったね。」

 

私の人生計画、良い方に進みそうだ。

 

「改めて自己紹介、海馬西沙だ。」

 

「俺は盆田帰還だ。」

 

「私は長手磨生。言っておくけどもし西沙を裏切ったら私がお前を刑務所にぶち込むからな。」

 

「ああ。肝に銘じておくよ。」

 

さあ、受験勉強するか!

 

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