過度に期待はしないでください。ゆるりとやっていきます。
ネタ切れ怖い(
綺良々タグが付いている作品、自分の除いて15作品しかないってマ?
意識が出始める。朝だ。
何かモフモフの抱き枕を抱いているようだ。きっと誰かが家に入って来てこっそり腕に挟ませたんだろう。
だが思いの外感触が良い。柔らかい手触り、まるで新品タオルのようなふかふかの毛。
そうして少し動こうとすると、今度はパジャマの隙間からさらさらな糸が胸をくすぐる。気持ちが良過ぎる。
起きようと手を伸ばすと、服の生地のような感触がする。これもまた手触りが良い。
さて起きようと、目を開けた瞬間、少なくとも30秒は固まってしまった。
理由は簡単。そこに人がいたからだ。
今なら好き放題出来ると結論を出し、先ずは思いっ切り抱き付くことにした。
かわい過ぎる。
そのままがら空きの脇に手を伸ばす。軽くフェザータッチをする。
まだ起きていないのか、嫌がるような表情をしつつも目は閉じていた。
「んん…」と声を上げたタイミングはやめ時である。正直もうちょっと堪能したかった。
だが、この発言は些かその人に対して無神経である。この後に起こる
一転気を引き締めてその人の起床を待つ。
「んん… ここは?」
「ここは日本だよ。」
「日本…?」
こりゃ駄目だ、完全に寝惚けている。
「寝起きなんだし、取り敢えず顔でも洗ったら?」
「そうだね…」
そう言って彼女は自分の家をうろうろし始めた。
洗面台の場所を教えて、足取りがふらついている彼女を支えながら付いて行く。
「そういえば、あなたは?」
「俺は
お互いに「よろしく」と言い、彼女はちょっと申し訳なさそうにしていた。何故だろうと思っていたら…
「ここ、まさか君の家だったり…するよね?」
「まぁそうだけど、迷惑にはなってないから大丈夫だよ。」
「良かったぁ~。」
彼女は安心してソファに座る。
「そういえば、何で私はここにいるの?後、名前言ってなかったよね?」
「そうだね、でも知ってるよ。狛荷屋で働く猫又の綺良々でしょ?」
「何でそれを…!」
「…大変言いにくいんだけど、ここは稲妻じゃない。ましてやテイワットでもない。」
「…え?」
「この世界では、テイワット大陸はゲームの舞台となってるんだ。」
綺良々に「ゲーム」とは何かを説明する。
「ってことはばあちゃんは…」
綺良々の目から涙が零れてくる。
そうなのだ。千織も、八重神子も、リネも、胡桃も、ディオナも、誰も、知っている人がいないのだ。
そして、ここ日本では、テイワットは想像上の世界、つまり、存在は否定されている。2度と会うことは出来ないのだ。
そして、帰る場所がない。その事実が、綺良々の心を蝕んでいる。
泣き顔の綺良々もかわいいとは思うが、それより先ずは、綺良々を、受け入れてやろうと思った。
「また寝ちゃったか…」
顔を自分の胸に埋めて寝る綺良々を、猫を撫でるような優しさでなでなでと、手を動かしていた。
寝る寸前に、猫状態に戻れないと綺良々は気付いてしまった。
次に起きたのは、約1時間程後であった。
起きた綺良々を優しく抱き締めると、綺良々は「ありがとう」と言ってカーペットに座った。
「私、大丈夫かな?」
「大丈夫、絶対にね。」
そうして、俺と綺良々の共同生活が始まった。
そして、最初に直面した問題は服である。
「必要な物を買いに行こうと思ってるんだけど、綺良々は何か、欲しい物はある?」
「う~ん、取り敢えず、服が欲しいな!」
「…分かった。千織程センスが良い訳ではないのは、ごめんね。先に謝っとく。」
「大丈夫だよ~、千織姉さんを知ってるんだったね…」
「後………そうだった!」
俺は大事な用事があることを忘れて大慌てしてしまった為、綺良々に心配されてしまった。
「大丈夫?」
「大丈夫… 今日弟が来るんだった…」
「弟さんいるの?」
「うん。ちょっと連絡するか。」
そうして、LINEで家の状況を説明する。
「綺良々別に好きじゃないから気にしないよ」と返って来た。
ついでにレディース見るのも快諾してくれた。有難い。が、
まぁ良いや。
こんなのはどう?
弟からLINEが来た。見た感じ結構良さそうである。深めのオリーブ色とアクセントの水色、そして和服、完全な和服。こんな店あったっけ?
どうやら店主の趣味で、ファンタジー和風チックな服を多数取り扱ってる模様。
一応綺良々にも見せて、何着か買うことになった。
「いつ届くの?」
「後3時間ぐらいかな、結構遠方から来てるし。」
そして、俺も買い物に出掛けようとしたその時、また弟からLINEが来た。
[綺良々が外出出来るかどうか試した方が良いんじゃない?俺に策がある]
「綺良々、そこに立ってもらっても良い?」
1枚写真を撮って弟に送る。そしてアルパカゲットにも投稿する。
だが、アルパカゲットではErrorが起きて、画像は消えていた。
にも関わらず、弟のLINEには表示されているみたいだった。
「一緒に買い物行こっか!」
「うん!分かった!」
この結果から、恐らく綺良々は外に出ても問題ないと判断した。
「わぁ、ここはどんなところなの?」
「ここはデパートって言って、様々な店が集まって出来た商業施設。名前は西武って言うんだ。」
「…」
すると綺良々は、急に申し訳なさそうにゆっくり歩き始めた。
「どうしたの?」
「今更気付いたんだけど、ため口だったなって… ごめんなさい!」
それぐらい大丈夫だと答え、買い物を楽しむ。
綺良々は、様々なお店に目を輝かせていた。
そういえば、新しい景色が好きだなって、この子。
色々検証してみたところ、綺良々は周りから見えていないらしく、綺良々と話す声や綺良々の方に目線を向けたりするのも見えていなさそうだった。
綺良々と話している最中に、「何かお悩みですか?」と訊いてきたのが何よりの証拠だ。曰く、商品をじっと見ていたと。
「沢山買っちゃった。」
「欲しいものは全部買った?」
「勿論!」
そうして帰って来てさあ休もうとしたところで、インターホンが鳴る。
綺良々はビビっていた。かわいい。
「これが服で、これがお土産。一緒に食べない?」
弟は、品川の揚げ饅頭と、博多の通りもんを土産袋から出してきた。あれ、どこに住んでるんだっけ…?
「おいしい!もう1つ頂戴?」
綺良々はあまりのおいしさに何個もおかわりを要求していた。これ、特に揚げ饅頭は高いからそんなに沢山買って来てないと思いきや、結構な数買って来てくれていた。俺的にはどちらも好物なので嬉しいが、弟のお金は大丈夫なんだろうか。
「実在している綺良々を自分の目で見ることになるなんてね。」
弟は綺良々を色んな方向から見てなるほどと唸っていた。
「恥ずかしいから!」
綺良々は羞恥で真っ赤になっていた。が、弟は綺良々好きじゃないことを言うと、綺良々は肩を落としていた。
本人の目の前で言うなや。
「そういえば、何で今日家に来たんだ?」
「たまたま予定が合ってね。近くにおいしい店ある?そこで夜ご飯食べたら、明日の朝には帰る予定。」
「気を付けて帰れよ。おいしい店なら、ラーメン屋がおすすめかな。後でどこか送っとくわ。」
「サンクス、じゃ、またね。」
「じゃあな~。」
そうして、弟は帰って行った。
「昼ご飯何が良い?」
「…何でも良いかな?強いて言うなら魚が良い!」
ちょっと遅めの昼ご飯である。
ガラララ、サッ、チョロチョロチョロ、ガラッ、ボッ、、、、ジュワー
魚の塩焼きである。シンプルイズベスト。油が乗っていておいしそう。
綺良々は目を輝かせて一口食べ始めた。
「うん、うまい!とってもおいしいよ!」
お米と一緒にどんどん食べ進めている。
それはそうと、食べ方がすごく綺麗だった。
綺良々は忍○ま乱太○みたく勢いよく食べると思っていたのだが、食べる勢いが凄いだけで米粒1つ残さず丁寧に食べている。これは確かにそうだよねと思えたが…
皿に度々置かれる魚の食べかけも形が綺麗だった。
「おかわり!」
もうないことを伝えると、シュンとした後にキラキラの笑顔で「すっごくおいしかった!」と言ってくれた。
まださっきのは昼ご飯である。夜ご飯は何をつくろうか。
ちなみに朝ご飯はナイススティックを食べた。これも綺良々はおいしいと言っていたが、反応の差を見るに、お魚の方がおいしかったのだろう。
昼ご飯を食べ終わったら何をしようか。
「そうだ、せっかくだからアルゴやらない?」
滅茶苦茶白熱した。
「アタックで1!」
「違う。」
「…」
綺良々は頭をポリポリ掻いていた。
綺良々は残り1枚、数字の選択肢は俺にとっては3択だ。一方俺は2枚残っており、綺良々を悩ませていた。
「アタックで7!」
6か7か9である。
「違うよ!アタックで8!」
当てられた。俺も残り1枚である。綺良々も自分の選択肢が俺にとって2択であることを理解していた。
もう1つは再度アタックして外れていたが、綺良々にとっては何の支障もない数字だった。
「…」
「どうする?」
自信気に圧をかけてくる。
「…アタックで、、」
綺良々の目を見つめる。かわいい。それしか出て来なかった。
6か9…ここで俺は謎理論を展開した。
6は完全数である。綺良々は見た目が完璧である。
「アタックで6!」
「…」
綺良々は悔し気にカードをゆっくりひっくり返す。
そこには6と書いてあった。
「負けちゃった…」
「でも、さっきまでより上手くなってるよ。」
珍プレイの連続だった。
既に違うと言われている数字をもう1回言ったり、山札から取ったカードを見えるようにしていたり、ステイしても意味のないところにステイして、当てられて驚いていたり…
「えへへ」
そろそろ良い時間になったので夜ご飯をつくり始めることにした。
じゃがいもとお肉を混ぜて、粉、卵、パン粉…
ジュワァァ
油がはねる。
「痛っ」
「大丈夫?」
そんなこんなで完成した料理を持ってくる。
「わぁ、おいしそ~!これは何て言うの?」
「コロッケ。食べてみて」
あまりにおいしかったのか、モゾモゾしていた。
「おいひぃよ~」
その後は一緒にテレビを見て、もうお風呂に入る時間になった。
「お風呂どうしよっか?」
「一緒に入ろ!」
そうだ、忘れてた。
1人でいると寂しいかもしれない。
一緒に入ることにした。
「そういえば、この服洗濯の仕方について何か言われてる?」
「『丁寧に洗ってね』って言われたから、いつもは桶に入れて優しく揉み洗いしてるよ?」
揉み洗い…テイワットにもせめて洗濯板があったらなぁ─
「自分の手で服を整える過程が楽しいんだぁ。でも、新しく買った服は任せるよ。」
ということで、俺の服は洗濯機に、綺良々の服は籠に入れてもらった。
お互い準備は整ったので、早速お風呂に入る。
「ここがお風呂?」
不思議そうに辺りを見回す綺良々。
シャンプーやボディソープの説明をすると、なるほどといった感じで使ってみていた。
「ねっとりしてる…」
「シャワー出すね。」
シャワーから水を出すと、少し驚いた後に水に当たってみていた。
「箱の中に球が入ってるときのような…不思議な感触…」
水に濡れてしっとりした綺良々もかわいい。
俺がシャンプーを手に広げて頭をゴシゴシし始めると、綺良々も見様見真似で頭をワシャワシャし始めた。
「トリートメントはどうする?」
「ちょっと試してみようかな!」
どうやら普段は妖力で髪を整えているらしく、お風呂は軽く水で流して湯船に浸かる感じだったんだそう。
だからなのか、お風呂の設備に驚いていた。
綺良々は泡を流す最中にこんなことを言ってきた。
「そういえば、この世界って温泉はあるの?」
あると答えると、綺良々は顔をパァッと明るくさせてこう言った。
「そしたら、暇なときにでも温泉行こ!」
日帰りだと西に少し行った先が限界だろう。
なら、今度の週末にでも日帰り温泉旅行に行ってみよう。
願わくば、四国や九州の温泉にも入りに行きたい。
あの辺の温泉は神である。
そうして、お風呂から上がってタオルで体を拭く。
綺良々の肌はすべすべだった。許可を取ってすりすりさせてもらう。気持ち良い。
ほっぺたをぷにぷにする。感触が良いしかわいい。拒否反応が返ってきた。悲しいよぼく。
「パジャマここだから着てね。」
「分かった!」
パジャマ綺良々は破壊力がやばかった。背中の後ろに羽が付いていたかもしれない。
何故かわいいのか、それはこのパジャマが実は和風デザインを採り入れておr─
ルイボスティーを飲んですっきりすると、後は寝るだけである。
勿論洗濯は2人で終わらせた。俺が洗濯機、綺良々が自分の揉み洗いである。
生憎来客用の布団は用意していない。
自分の布団に入って来た。
滅茶苦茶体をすり寄せてくる。俺は背中をさすさすしていた。
「─おやすみ。」
「おやすみ。」
さっきから平静を装ってるように見えるかもしれないが、内心ウッキウキである。大好きな綺良々ちゃんがそこにいるんだもの。
安心して寝てもらう為に、綺良々ちゃんが大好きが為に、抱き締める力を少しだけ強めた。
良い眠りに就けますように。
それはそれとして、翌朝の綺良々の寝起きは最悪だった。俺もだが。
西武って通じないんか…
そして綺良々の服は着物なのか何だろうか、資料がない(
主人公は適当に自分の名前を当て嵌めてみるのも良いかもしれません
そうすると○○の方が良い…?
この小説は、某フリーナ小説から着想を得て書いています
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昼ご飯のくだりを書いている日の夜ご飯が鯖の塩焼きだったのは…偶然かな?
多分俺は布団に綺良々がいたら冷静にはなれない、うん