ハートの尻尾は用途不明   作:みるしー

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(今回アルゴパート長めかもです
ルールが分からない方はすみません)

綺良々小説ちょっと増えてる…!嬉しい!(Pixivの方です)
愛読しているPixivオンリーの綺良々が出て来る小説も次話が投稿されてたし…
ハーメルンでも増えろ~!


不意打ち過ぎるよ…
最後までやって良かった、錬金イベ


#2 - 綺良々と弱点

 

 

俺と綺良々の寝起きは最悪だった。

理由は両者とも一緒である。

 

「配達は、出来ない?」

「うん…ごめん。」

 

昨日の時点で、他の人から綺良々が見えないことが判明した以上、接客業をしてもらう訳にはいかない。

そもそも、面接でさえ受けられないのだから。

 

「そっか、何となくそんな気はしてたから大丈夫だよ。でも…」

 

俺は自営業としておいしいスイーツ屋さんを営んでいる。

後は諸々のやりくりなどでお金を稼いでいるのだが、今日の夢の内容が最悪だった。

 

客がこっちに来ようとすると、しおらしく倒れてしまうのだった。

そして、レジと客のお金が底なしの暗闇に落ちていく。

溶けていた。マシュマロに付けるあの液体みたいな感じだった。

見えない底に落ちても、拾える可能性が少しでもあるなら良い。

だが、溶けていっていた。

で、客が俺のスイーツを床にやるのだ。

ひどい。酷い。ひどいよ、うん。

 

悪夢だよ、ホント。

 

ありきたりな夢と言われるかもしれないが、こっちにとっては死活問題だ。

幸い、副業でも稼いでいるから良かったが。

 

まぁそれはそれとして、じゃあ何故同じ理由で綺良々も寝起きが最悪だったのか。

綺良々も悪夢に魘されていたのである。

 

本人曰く内容は、配達に行っている最中にアビスの詠唱者(氷)に出くわし、苦戦した故周りにも助けを求めたが、誰も見向きもしてくれず、荷物が駄目になり、戻って来たところ…

まぁ、後の内容は本人も言いたくないらしく、深くは訊かないことにした。

 

「お客様の笑顔を見るのが、私好きだったんだ。」

 

今話しているのは仕事についてである。

せめて仕事ぐらいはしたいと言っているが、綺良々がやり甲斐を感じられるような内容を、自分は用意出来るのか、悩まされていた。

 

「そうだ、君の仕事部屋を見せてよ。」

「良いけど、何で?」

「何をするか考えるなら、先ずは現場視察でしょ!」

 

長いこと見ているのだが、まぁ良いや。

 

 

 

「わ~!ここが君の仕事してるとこなんだ!」

 

やっぱり、綺良々は好奇心旺盛だった。

自分達にとっては当たり前のことでも、綺良々にとっては全て新しいのである。

新たな視点で物事を見させてくれる。

 

「ん?待てよ…」

「どうしたの?」

 

ふと見落としていた。ファミマを始めとした殆どのコンビニには、モニターがあった。

あくまでここは、自営業に過ぎないが…

 

「綺良々、幾つかやってほしい事がある。」

 

そうして、出来上がったのがこちr…としたかったのだが、1日でやり切るには無理がある為、少しずつ進めていくことにした。

でも、今日やれることもある。

 

 

「…コホッ、コホッ…」

「大丈夫?」

「う、うん…」

 

お菓子づくりの練習である。

今は粉を吸い込んでしまって咳き込んでいる模様。

 

「難しいんだね…お菓子づくりって。」

「…そう、みたいだね。」

 

何も言えなかった。うん。何も言えなかった。

 

 

そういえば、朝ご飯はフレンチトーストをつくった。

綺良々はおいしさに悶えていた。隠し味もバレたみたい、バニラエッセンス。

 

「そうだ!せめて今日はリベンジしたい!」

 

今日も今日とてアルゴである。

飽きる遊びでは絶対にないので、それは良いのだが、今日の余った時間はあることに使いたかった。

まぁ後で話してみよう。

 

「アタックで3!」

「No」

「じゃあ何だろう…」

 

序盤は当たる筈もない。俺も最初は勘である。

 

10 b  b

      ↑

 

 b  b

(2人なら4枚というツッコミは…)

(というより、それは俺の意地悪である。)

 

「アタックで4」

「…え?」

 

言った綺良々の顔は強張っていた。え?当たってる?

 

「な、何で分かったの!」

「…いや、勘だよ。」

「ん…次絶対当てる。」

 

俺はステイした。1番右の白である。

そうして綺良々が俺の数字を当てたのは、綺良々3回目のアタックの時だった。

俺の右側の黒の数字を当てられた。

 

「次こそ…だけど、ヒントというヒントがない…」

「当てられなかったら?…」

「条件緩くない?!まぁ、お好きにどうぞ…」

 

条件というのは、このアルゴで勝った方は1回だけ相手に対して何をしても良いというやつだ。

まぁよくある王様ゲーム的なやつである。

それはそれとして、成人したら絶対に遊んではいけないゲームでもあるが。

 

「ん~…アタックで…」

「まだ悩んでるの?」

「アタックで9!」

 

正解なのでひっくり返す。

綺良々はステイを選択した。俺から見て4の右側、白色のカードだった。

ここで間違えてくれたら良かったのにとも思いつつ、今度は俺が綺良々の数字を当てにいく。

 

11 10 b  4  b

     ↑

 

 b  8   9  b

 

候補は5~7·9、俺の左側白の数字は4である。

山札から取ったカードは黒だったので、どんな数字であろうとヒントにはならない。

 

「アタックで…」

 

そのとき、綺良々の尻尾がおかしいことに気が付いた。

目線を尻尾へやると、「へ?」を2つ重ねて綺麗な凧型みたいになっている。

かわいい尻尾に見惚れていると、綺良々も俺の様子に気付いたのか、後ろを振り向いてビクッとした後手で無理やり尻尾を掴んで抑えていた。

─まさかとは思うが…

 

「アタックで7!」

「…!負けました。」

「まだだよ。後1枚残ってる。」

 

綺良々は気を取り直すと、俺のカードをじっと睨んで来た。

 

「まだ綺良々の番じゃないよ。」

「そうだった!…」

 

俺の再アタックは外れ、綺良々の番がやって来た。

俺は1番左に黒の1を置く。

 

「アタックで…11!」

 

当たりである。

今、俺の最後の数字は綺良々にとって1·2·4~6の中で自分の数字を外したものだろう。要は4択だ。

 

「アタックで…5!」

「No」

 

綺良々は悔しそうに白色の9を置く。

ステイしてもステイしなくても綺良々にとっての被害度は同じだったみたいだ。

 

「アタックで2!」

攻めるしかない。綺良々の最後の数字の候補は0·1·2である。

最初俺の白カードを3と言って当てに来たことから綺良々は白の3を持っていないことになる。

まぁ、やり込んでくると、相手を騙す為に敢えて自分の数字を言って当てにいくこともあるのだが。

 

「違う。」

 

どっちが先に当てるか、それだけだ。

 

「アタックで6!」

「No…よしよし」

 

0か1、どっちかである。

「アタックで1」って言ってくれよと思いつつ、綺良々の目を見た。

 

「な、何?」

「決めるね。」

「でも、2択でしょ?」

「…核心的な事を話すけど、1を敢えて言わないようにしてない?」

 

ビクリと綺良々は震えていた。

 

「いや、勿論もう1つの数字の可能性だってある。上手くなったなって思って。」

「褒めてるのか褒めてないのか、よく分かんないよ…」

 

「ここで、アタック0って言ったらどうする?」

 

見るからにビクついた。

念の為「1」バージョンも訊いてみる。

 

「どうもしないよ?…」

 

やっぱり尻尾である。

 

「そうだ、逆に綺良々は次俺の数字を何て言うつもり?」

「4、だけど…」

 

やっぱり尻尾は正直である。

 

「アタックで0!」

 

綺良々はカードをひっくり返した。

 

「勝った、勝った、勝ったった~」

 

「何それ…?勝ったった~?」

「いや、あるアニメのセリフを捩ってるだけ。」

「アニメ?」

「えっと、アニメっていうのは…」

 

アニメ鑑賞会が始まってしまった。

ちなみに観たのはニャ○子である。最初に観るアニメではない。

フォークの心配をする必要がないことが、こんなに楽なことだと気付かされたのは何というか…この作品のやばさを裏付ける。ちなみに俺はフォークネタ大好きである。

 

「面白かった!そういえば、主人公の声、どこかで聞いたことがあるような…」

 

ノーコメントである。

 

「それで、さっきの言葉は、何てアニメのセリフを捩ってるの?」

「…ノーコメントで。」

 

ノーコメントとは言ったが仕方ない。だってその作品、ま○いくだもの。2期来るらしい。やった、やった、やったった~。

それから昼ご飯を用意して一緒に食べた。

たま~にスーパーに売っているうまかっちゃんにしたは良いもの、調味油を掛けようとしたり、色々大変だった。

九州の知り合いが言うんだから間違いない。調味油は絶対開けてはならない。

興味本位で開けると後悔する。これは実際経験済みだ。

 

「ん~、こんなにおいしいラーメン久しぶりに食べたよ!でもこれ、普通のラーメンじゃないよね?」

「そうだな、ここ日本の西も西、九州発祥の『豚骨』ラーメンだからね。」

 

するする食べて行く綺良々がめたんこかわいい。

盗撮してやったり✨

そういえば、猫は猫舌と言っても…綺良々はあまり熱そうにしてない…

猫又は例外なの…?だれかおしえて

 

「そういえば、君は私に何をするの?」

 

ドストレートに訊かれた。

麺詰まった。喉、うっ…

 

 

「ごめん…なさい。」

「大丈夫だよ。今日は一緒にお出かけする予定だから、それは帰って来てからにしよっか。」

「何としてでも隠したい欲を感じる…」

 

 

 

出掛ける前に新しく買った服を試すことにした。

 

「どうかな?似合ってる?」

「似合ってるよ!めっちゃかわいい。」

 

照れてた。何気に照れる綺良々を見るのは初めてである。かわいい。

綺良々のファッション鑑賞会を終え、早速新しい服で外に出る。

 

涼風(すずしかぜ) 冷をも取り込む 猫の耳

 

1句出来ちゃった。原神キャラの俳句なんて初めて考えたが、意外と満足行く出来だ。

 

 

電車に乗って暫く…

 

「わ~!すっごく良い景色!」

 

どこに来ているかというと、赤レンガ倉庫である。

少し奥まで歩くと、すぐ下には海が、向こうには船が見える。あー豪華客船乗りたい。

 

今の季節は丁度秋、波打ち際には紅葉が波に流されている。

 

「あれ?何かがぷかぷか浮かんでる…」

「これって…あれじゃん!」

 

あれとは、あれである。

ガラスっぽいやつに絵を書いて、電子レンジでジュワァァ、チンッするやつである。

あれだよ…あれ!

そうだ!

 

「プラ板だ!」

 

大声を出してしまったが為に、綺良々はビクッ!となっていた。一瞬。

こんなにビクつく綺良々がかわいいんなら、故意に驚かせるのも楽しいかm…

 

「痛!」

 

満足気な表情をする綺良々がいた。

特注配送箱は持ってたんかい。ニャルダモンが箱と蓋の隙間に顔を覗かせている。かわいい。

 

「ビックリさせないでよね!」

「は~い」

 

生返事をした。

 

 

赤レンガ前の芝生に寝っ転がって、ぼけーっと空を見上げていると、視界に綺良々が入って来た。

ちらほら青空が見えるが、太陽は雲に隠れている癖して逆光がすごい。

綺良々はそれからじーっとこっちを見てきた。

 

「ん?」

 

何だろうと思っていたら、隣に寝っ転がってきた。

 

「この芝生は気持ち良いね~。すやすや寝てしまいそうだよ~。」

 

近い。

 

「寒いの?」

「ううん。…」

 

軽く笑うとすり寄ってきた。

だから尻尾とか背中とか撫でてあげた。

髪を宥めるようにさらーっさらーっ。

綺良々の髪の感触は最高だった。

目を瞑っている綺良々は、本当に気持ち良さそうだった。

 

 

 

「ただいま~。」

 

帰る途中、急に寒くなってきてたので、蛇口から温水を出す。

 

「ほぼ温泉や~。」

 

ぽっかぽかのお湯である。

癒されない訳なかろう。

 

お風呂に入る前に、お菓子を食べることにした。

綺良々はコンビニ初入店だった。

せっかくなら、最初はファミマに連れて行きたかったがしょうがない。

「津南」*1のおいしさを布教する機会は幾らでもあるのだから。

ヌヴィレットに熱演をかましたらおいしいと飲んでくれるのだろうか。評価の程を聞いてみたい。

そして入ったのはセブンである。

ここに入ったのにはちゃんとした理由があった。

コンビニスイーツで最もおいしいお菓子が、そこにはあるから。

 

「おいしい!」

「おいしいでしょ~?」

 

スノーボールクッキー。

コンビニスイーツの中で最もおいしいお菓子。

永遠に食べれる、やみつきになってしまう。

食べ過ぎ注意である。

 

綺良々は何個もパクパクパクッと平らげていた。

 

 

 

そうしてのんびり過ごしていたら、丁度夜ご飯をつくる良い頃合いになった。

今日は肉野菜炒めをつくろうと思う。

シャッシャッシャッ、バチバチバチバチ、シャッシャッシャッ

シュワァァァ、ジャッジャッジャッ

ふぅ

 

「できたよ。」

「わ~!すっごくおいしそう!」

 

炊き立てほかほかのお米と一緒に口に掻き込んでいく。

米が進むったらありゃしない。

「おかわり!」

俺が立ち上がったと同時に綺良々がおかわりを要求してきた。

てかおいし過ぎない?我ながらつくっといてなんだけど。

こんなに上手く出来たのは初めてな気がする。

俺も綺良々も夜ご飯に満足したところで、カーペットに横たわる。

ちょっとしたお休みタイムだ。

 

 

ちょっと休んだら、タオルを持って洗面所に向かった。

今日も一緒にお風呂に入る。

あがってからのパジャマ綺良々、かわい過ぎて抱きついてしまった。

でも案外、満更でもなさそうだ。

そうそう、何故パジャマ綺良々の破壊力が凄まじいか。

簡単に言うと、青と白で水玉模様みたいな配色になっており、和服テイスト且つ手触りも最高級。だからである。

 

「そういえば、」

 

手を前に出して続きを言うのを何とか止めさせた。

 

「勿論覚えてる。じゃあ綺良々、目を瞑っていて。」

「分かった。」

 

上腕と手首に道具を取り付ける。

膝立ちに近い状態になってもらって、準備は完了だ。

こうなったら、やることは1つである。

 

「目開けて良いよ。」

 

「な、何これ!」

「何でもして良いって言ってたよね。次勝ったら勿論逆。」

「何も言い返せない…次は絶対勝つよ!」

 

お腹をツンってしてみた。反応は○

 

脇をツンってしてみた。反応は○

 

脇腹をツンってしてみた。さっきまでより反応が良い。

普通にくすぐってみる。2秒ぐらい。

幾ら何でも出来るといっても、流石に長くやるつもりはない。

弱点探しで終了である。

 

あ、ここ確実に弱点だ。

 

「あ!そこ!そ、そこだ、だめ!た、はは!」

「はぁ、はぁ…」

 

綺良々にはくすぐりが似合うというのは見込み通りだった。

だってプロフィールボイスにあるんだもん。肉球ボイスが。

もっとやりたい気持ちもあるが、いつでも出来ることである。

まだそこまで関係性が深まってない段階でやり過ぎるのは寧ろ危険だ。

また今度の機会に楽しませてもらおう。

 

「誰かにくすぐられたのなんて久しぶりだよ。」

「あれ?くすぐられたことあるの?」

「神子様にちょっとね。」

 

納得である。そういやそんなキャラだった。

じゃあ今度綺良々に油揚げをつくってもらおう。

 

そうして今日も同じ布団で眠りに着いたのだった。

*1
ファミマ限定の清涼飲料水の中で軟水の方




初めてストーリー中に写真を撮っちゃった…
あんなかわいい綺良々なら、しょうがない
猫にゃんポーズかわいい…かわい過ぎるよ…
やっぱり原神で1番好きなキャラは胡桃と綺良々の2top
故にVer3.7のイベントは大変だった、うん


春じゃないんかいと思ったそこの君、モフモフ綺良々が見たいじゃろう?(



次話は十中八九原神プレイ回。

この小説は、某フリーナ小説から着想を得て書いています。

お気に入りや感想、評価等くれると飛んで喜びます。



アルゴの様子つくるの結構大変だった…一部自作フォントを使わせていただいております。
作者様には感謝です。


↓アンケート始めました↓
綺良々関連やそれ以外のアンケート、色々やる予定です。
今後に関係する訳でもなければ、ただの娯楽目的なのでお気軽に投票下さい。
(投票終了は次話投稿の直前まで、結果は後書きに)
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