犬系女子との付き合い方   作:りんご(仮)

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お久しぶりです。まさか1週間以上開くとは思ってなかったのよ。というわけで今回はアニメ本編15話です。やりたいオリジナルの話がこの本編15話でできてしまったのでそのまま本編進めました。ところで次回、ついに正体明かしてくれるんですよね!?(おしゃべりユキちゃん出て7週間くらい経ってるという事実)


だいじゅうはちわ

「今日も平和だな」

 

という言葉がガルガルが常に出ない状態で初めて成立するんだけどここしばらくはガルガルの情報は特にない。それも踏まえた上で今後のこととまゆのことを話すために今日はこむぎといろは、悟、まゆのメンバーでニコガーデンに出向いてる頃だろう。俺も行きたかったんだけど今日は猪熊さんお休みだしじいちゃん一人で任せるわけにも行かないので今回はあいつらにら任せることにした。正体バレの件でメエメエの胃が心配になるが・・・そんなことを考えていたら扉が勢いよく開く音が聞こえた。

 

「いらっしゃいませ・・・・ってどうしたユキ、そんなに慌てて」

 

喫茶ドラコネットに来店したのは全力疾走したと思われる汗だくになったユキ(人間態)がそこにいた。見るからに何か慌ててる感じだがユキが慌てることなんてまゆ絡みくらいだ。

 

「まさか、まゆに何があったのか!?」

「辰輝、なんなのよあれ!あの犬の飼い主が鞄を開けたかと思ったら、その中にまゆが入って行ってまゆとその鞄ごと消えたんだけど!」

「・・・あいつら、まゆの家からニコガーデンに行きやがったのか」

 

誰も見られてないと思ってたのだろうけどユキには見られてたのね。こういうのを迂闊だと言いたいんだけどあのメンバーは誰一人ユキの正体を気がついてないわけで・・・とりあえず俺はユキにニコガーデンについて説明した。本来はメエメエに口酸っぱく言われて口止めされてるんだが仮にもユキはキュアニャミー本人だ。ガルガルとニコガーデンの関係性は知ってておいてもらった方がいい。しかしニコガーデンのアニマルを救うことに関してユキが協力してくれるかは別問題だが。

 

「つまりあの子たちが助けてた動物は全てそのニコガーデンにいるってことなのね」

「ああっ、メエメエの話によるとたまご自体はこのアニマルタウンに散らばってるらしいからニコガーデンにガルガルが出る心配はないぞ」

「そうっ・・・・ならいいけど。私と同じ力を持つあの二人には関わってほしくなかったのに」

「まゆにとっては数少ない友達だからな。あの二人は・・・まあ迂闊だったけどな。この前のアレは」

「本当よ・・・辰輝はまゆを止めてくれないし」

「まゆが言っても聞かないのはお前もよく知ってるだろ。あいつは一度決めたら曲げない性格だ。じゃなきゃ、お前とずっといたいなんて言わないと思うぞ」

「・・・全く」

 

呆れてこそいたがそれでもどこか嬉しそうにしてるのはきっとそれだけまゆのことを大事に思ってのことなのだろう。こむぎだって大切な飼い主であるいろはを助けたくてキュアワンダフルの力を開花させたと言ってたし・・・誰かを助けたいという強い想いこそがプリキュアの力になるのかもしれないな。原理は全く不明だけど。

 

「ちょうどあの中に辰輝がいなくてよかったわ。あのメンバー以外で事情を知ってるのはあなた以外にいないでしょうから」

「まあそれはそうだな」

「辰輝もニコガーデンに行ったことあるの?」

「何回かはな。この前はある検証をするためにニコガーデンに行ったんだけど・・・」

「検証?」

「ニコガーデンの動物とは仲良くなれるのか?というものだ。メエメエの紹介でいろはとこむぎが救った動物たちに挨拶してたんだけど・・・」

「・・・なんとなくオチが見えたわ」

 

そうだよ、全然懐かれなかったよ!アライグマもハリネズミも問答無用で俺を攻撃しようとしたし実はお前らまだ浄化できてないんじゃねと疑うくらいだ。本当に全世界の動物に嫌われてるとしか思えない。

 

「・・・・」

「どうしたのよ、辰輝」

「思ったんだけどこれだけの動物に嫌われてるのになんでお前は平気なんだ?」

「・・・おかしなことを聞くのね。それはあなたのことが好きだからよ」

「なんで好かれてるのかを知りたいんだけど・・・」

 

もしかして人間になれるこむぎやユキは例外なのか?いやそれだと人間になれない時期があるから違うだろうしそれに俺のことを怖がってないリストには一応悟の飼ってる大福も入ってるし。それにこむぎは最初から懐かれてたわけではないし。だからこそユキは異質なんだ。嫌われてたそぶりがなかったから。

 

「辰輝、今はお客さんいないし立ち話も構わないが仕事中だ。お客さんをいつまでも立たせてないで席に案内してあげなさい」

「あっ・・・悪いなユキ。席に案内するよ。外は暑いだろうしそれにしばらくまゆもニコガーデンから戻ってこないだろうからここで涼んでいくといいよ」

「そうさせてもらうわ」

「それでユキ、メニューはどうする?ラネージュにするか?」

「そうね・・・それもいいけど私は辰輝の手料理が食べたいわ。何かあなたのおすすめはある?」

「おすすめか・・・」

 

うーんっ・・・ユキの好きそうな料理ってなんだろう。味もそうだが見た目も重視した方がいいよな。となるとアレだな。

 

「分かった・・・ちょうど試してみたいやつがあったし」

「試してみたいやつ?」

「じいちゃん、ちょっと試してみたいやつがあるけどいいか?」

「うむっいいじゃろ、辰輝の好きなようにしてみなさい」

 

俺の料理には2種類あって味を追求した料理とキュアスタ映えする料理。基本的には前者の方で料理してるがここは喫茶店ということもあり新メニューにおいて採用される要素の一つとして後者が大切になってくる。お客さんの目を引いて食欲をそそるそんなオシャレで美味しい料理。その中でもサンドイッチは定番中の定番だ。ドラコネットには基本的なセットメニューとしてサンドイッチはいろんな種類が載ってる。じいちゃんのはとにかく味特化見た目シンプルなものだがシンプル故に圧倒的な美味しさが伝わる。異次元な調理技術があるあの人だからこそ成立するがそんなじいちゃんに並ぶためには味を良くした上で見た目にも気を遣わないといけない。それが理由で俺は3〜4年前にキュアスタを始めたからな。そんな小さい頃からスマホ持ってるのかと思われるが連絡手段としてじいちゃんに持たされたから俺は小学校高学年の時点でスマホを持ってるんだけど話がそれたな。

 

「さてとただサンドイッチを作ってもお店の商品としてはじいちゃんのものよりは劣ってしまうのも事実」

 

だったら最近流行りのテクニックの一つを見せてやろう。俺が作るのは萌え断サンドイッチだ。料理を切った時の断面が「萌える」ぐらい色鮮やかで綺麗ということを表現した俗語のことだな。見た目と味、二つの方面で楽しませるこの調理技術、少し前から練習してたしいい機会だから試してみたかったんだよな。フルーツサンドで行くか。キウイとバナナ、イチゴにしよう。

 

「楽しそうに料理するのね。そういうところはまゆにそっくり」

「うわっびっくりした!ユキ、なんでここに」

「マスターに辰輝の様子を見たいって言ったら厨房へ通してくれたわ」

「そんな無茶苦茶な・・・」

「本来ならできないが、辰輝の友達じゃろ?辰輝の数少ないともだちがこう言ってるなら祖父として聞き届けたいと思ってな」

「ふふっ・・・マスターに愛されてるのね、辰輝」

 

両親が仕事で帰ってこない分、必要以上にじいちゃんが構ってくれるのもあって俺はおじいちゃんっ子になったからな。貴行さんはあまり遺伝してないが俺と俺の父さんの顔の怖さはじいちゃん似らしいし。じいちゃんも見た目は厳格で怖そうな雰囲気があるけど実際はとても優しくて穏やかな人だ。それを理解してるからこそこの店は全体的に来客が少なくても根強いファンの常連のおかげで経営面的には保ててるらしい。まあ理由はそれだけじゃないって言ってたが・・・

 

「それじゃあお嬢さん、辰輝の邪魔はせぬようにな。ごゆっくり」

 

そう言ってじいちゃんはカウンター席に戻ってしまった。横にはユキがじーっと俺の料理するところを眺めていた。眺めるのはまあ構わないんだけど・・・

 

「・・・俺の料理してるところなんて見ても面白くないと思うぞ」

「そういうのを見るのが私は好きなのよ。楽しそうに裁縫をしてるまゆの姿やあなたの料理する姿も」

「そういうもんなのかねぇ」

 

言うても今回はそこまで難しいことをするわけでもない。そもそもサンドイッチ自体が材料切ってパンで挟むだけだしな。

 

「まゆが言ってたわ。辰輝の作る料理がすごく美味しくて大好きだって。まゆは辰輝に言ってないかもしれないけどまゆが料理をするキッカケになったのは間違いなくあなたがいたからよ」

「俺がか?」

「4年前のあの日、私に構ってマフラーや手袋を置いていったせいでまゆは風邪をひいてしまった。そんな時にあなたはまゆに料理を作って看病してあげてたわよね」

「そんなこともあったな」

 

土鍋で米を炊くという経験が全くなかったからぶっちゃけあの時はめちゃくちゃ不安だったからな。上手くいって本当によかったけど。

 

「それからよ、あの子がすみれから料理を習ったのは。あの子は内気だしダメなところも多いけどそれでもあの子は大好きなことのために努力を欠かさない・・・だからこそ」

「だからこそ・・・なんだ?」

「一番怖いのはあの子がプリキュアになりたいとか言い出さないか。私が一番懸念してるのはそこなのよ。あの犬もそうだけどあの犬の飼い主もプリキュアでしょ。だからあの子がプリキュアになれる可能性は0ではない。もしキュアニャミーの正体が私だと分かってしまったらまゆは・・・・」

 

そうか・・・こむぎがいろはを助けたくてプリキュアになったと同様にいろはもこむぎや動物たちを助けたくてプリキュアになった。ユキもまゆを助けたいという思いが呼応してプリキュアになったというのなら逆のことだってあり得なくはない。ユキとまゆは良くも悪くも共依存なところがある。初めはまゆの一方通行だと思ってはいたが蓋を開けてみればユキも大概だったわけなんだけど。だからこそまゆをプリキュアにしない、これ以上巻き込まないためにも最終ラインとしてユキがキュアニャミーだということはバレてはいけないラインになってくる。

 

「確かにプリキュアの正体、存在を知った今、その可能性が0でないことも事実だ。まゆは怖がりではあるが一度決めたら頑張るという芯の強いところもある」

「・・・誰も信じられなかった人間嫌いの私をまゆとあなたが救ってくれた。だからこそ私はまゆと辰輝が傷つくなんて耐えられないの。特に辰輝、あなたの体質は命そのものに関わってくるのよ」

「そうだな・・・・だからこそ俺は基本的にガルガルのところには行かずプリキュアの心のケアという形で協力することにしたんだ。それに・・・お前は怒るかもしれないがまゆがもしプリキュアになれるとするなら俺は反対をするつもりはない」

「辰輝・・・あなたっ!あなただけはそんなことを言わないって思ってたのに」

「誤解するなユキ、何もまゆを巻き込みたいなんて俺も本心でそんなこと思ってない。ただ自分の身を守るという意味でもプリキュアは大きな力になる。俺やまゆ、悟は逃げることしかできないし自衛もできないがプリキュアはそうではない。できれば俺もまゆを巻き込みたくないしプリキュアにさせたくないのも事実だがプリキュアの力があれば少なくともガルガルからは自分で守ることができる。そう考えてるだけだ!もしお前が助けられる状況じゃなくてもまゆがプリキュアになれさえすればそれは逆に捉えたら安心する要素の一つにもなるんだ!」

 

結局力の使い方次第という話になってくる。キュアニャミーもプリキュアではあるがまゆが無事さえいればそれでいいという考えだから現状こむぎといろはにガルガルを任せている。自分力の現時点での限界を知った以上、ユキはまゆが危ない目に遭わない限りは無理はしないだろう。

 

「それに後は本人の意思もあるだろ。少なくともまゆ本人から聞いたが『それは絶対無理』って言ってたしな」

 

確かにあんなアクティブな動きはまゆとは最も無縁だろうからな。いろはもこむぎも・・・そしてユキも元の身体能力はかなり高い。けどまゆはそうではないしな。現状本人にその意思がないのは安心できる一番の要素だろ。

 

「もしまゆがプリキュアになる可能性があるとするならそれはきっとお前の存在だと思う。お前も身に染みて理解したと思うがあの時の電話越しのまゆといいユキを抱えていろはの家を訪れたときもあいつは気が気でなかった。もしキュアニャミーの正体がお前だと思ったらまゆは・・・・だからこそまゆをプリキュアにせずに守りたいのであればお前が頑張って正体を隠しきるしかないと思う」

 

それがいいことなのか悪いことなのかはともかくとしてだ。いろはとこむぎもキュアニャミーの正体を知りたがってたがそれは多分まだその時ではないと思う。ユキも分かってるとは思ってるがいつまでも隠し切れるなんて思ってもないだろう。結局のところ決めるのはまゆとユキの二人だ。

 

「そうね・・・・」

「あくまで俺の一意見だ。どう受け取るかは好きにしてくれ。とりあえずもうすぐで完成するからな」

 

後は仕上げだけだしな。とりあえずここをこうして・・・

 

「・・・辰輝っ!」

「どうした?」

「ガルガルが出たわ!」

「なんだと!?」

 

よりによってみんながニコガーデンに行ってるこのタイミングでか!?まずい場所によっては街がめちゃくちゃにされてしまう。

 

「ユキ!」

「まゆは今、ニコガーデンって場所にいるんでしょ?なら心配なんて・・・」

「・・・ちょっと待ってくれユキ。悟からか?もしもし悟!大変なんだ、ガルガルが!」

『既にキラリンウサギから通して話は全部聞いてるよ。今、僕たちも向かってる』

「そこにまゆはいるのか?」

『猫屋敷さん?うんっ、一緒にいるけど・・・猫屋敷さんに代わろうか?』

「いやっ・・・大丈夫だ。向かってるなら心配ない。ガルガルをなんとかしてくれ」

『うんっ、犬飼さんたちに伝えておくね』

 

そう言って悟は電話を切った。俺はまゆがいろはたちと一緒にガルガルのところに向かってるのをユキに話した。

 

「・・・まゆ。関わってはダメと言ったのに。辰輝、行ってくるわ。終わったら戻ってくるからそれ完成させて待ってなさい」

「ああっ、頼むぞ・・・ユキ」

 

そして数時間後、悟の電話によると無事に浄化できたらしい。しかも今回助けたのはキラリンアニマルの1匹だったらしくこれで半分以上のキラリンアニマルが戻ってきたとか。今はプリキュア助けてくれてありがとうパーティをしてるから時間あったら辰輝くんも来てよと誘われたけど仕事が忙しい(・・・・・・)という理由で断った。キラリンアニマルたちがあの二人を労うなら俺は・・・

 

「どうだ?ユキ」

「甘くて美味しい・・・けどしつこすぎない甘さ」

「俺の得意な紅茶の味に合うやつで作ったからな。電話によるとニコガーデンでのパーティが終わったら解散するらしいからそれまではウチにいるといいよ」

「そうさせてもらうわ。この紅茶という飲み物も美味しいわね。いつもまゆが買ってくるミルクも美味しいけど」

「そのうちミルクティーとかカフェオレを出すのもいいかもな」

 

そんなわけで俺はユキを思う存分労ってやることにした。その後ユキから色々愚痴を聞かされたが果たしてキュアニャミーの正体を知った上でこのユキと仲間としてやっていけるのか。今の俺にとっての最大の不安要素は結局そこだった。




というわけで約10日も不在ですみませんでした。オリジナルの話もいいですがそろそろパズルのピースが繋がってくれないと書きたいことが書けない。割と限界を迎えています。 主人公を取り合う構図を1番書きたいのにユキが正体を明かしてくれない限りこの話できないのですよ。なので本来書きたいことはもう少し後になります。


1学期編と夏休み編の間に新章を書く予定ではあるのですがその条件がわんぷりのメンバーが揃うことが絶対条件(少なくともリリアン登場まで話が行ってくれないと展開できない現状です)なのでしばらく投稿頻度落ちますがご了承ください。次回は小細工なしでそのまま16話の話をやります。問題はコラボ回をどうやって上手く分離するかなのですが・・・
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