犬系女子との付き合い方   作:りんご(仮)

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お待たせしました。今回はオリジナル+18話の本編後半です。本当は昨日の13時の段階で完成してたのですがデータが全て吹っ飛んだせいで7000字を書き直すハメになりました。


だいにじゅうさんわ

俺のじいちゃん・・・竜崎 龍郎はとにかく謎の多い人だ。以前こむぎがお店を手伝いたいと言ったときにも何故かこむぎに合うサイズのメイド服があったり料理センスはすごいのに肝心のメニュー名が変わってたりと時々ズレてるところがある。

 

そして大きな特徴の一つとしてじいちゃんが長い間家を開ける時は行き先を明確に伝えない。知り合いのところに行ってくるとか前職の人たちに会いに行くとか常に濁している。そして大抵そういう時は電話が繋がらない時が多い。基本的に圏外らしいけどまあもし本当に外国なら通話料とか洒落にならないから基本的にはかけないようにしてるんだけど・・・

 

「・・・分かってはいたけどダメか」

 

まあ明日の夜には多分帰ってくると思うしとりあえず明日聞いてみよう。そして次の日、学校に行くとまゆがソワソワしていた。一応俺には挨拶をしてくれたり話しかけたら返事はしてくれるが・・・こむぎやいろはとは露骨に距離を取ろうとしていた。いつもは一緒に食べてるお昼もまゆはいない・・・ってより今日って確か。

 

「てなわけで5、6時間目、今日の家庭科は調理実習をします」

 

そういえば今日の家庭科は調理実習だからお昼は軽めか小食の人は食べないようにって言われてたっけ?班で一つの料理を作るって話だったけど・・・

 

「悟、うちの班ってなんだっけ?」

「確か煮込みハンバーグだったよ」

「煮込みハンバーグか」

 

一応俺たちの班には悟がいるし最悪まゆもいる。まゆはずっと気まずそうにしてるけどやっぱりユキがまゆに何か言ったのか?まあだいたい予想はついているけど・・・

 

「先生、ウチの班一人欠席者いて3人しかいないんですけど・・・」

「うーん、困ったわねぇ。それじゃあ犬飼さんの班の人が一人移ってもらおうかしら?あなたたちの班、唯一5人だしねぇ」

「え、えっとそれなら私が行き・・・」

「俺が行こう」

「辰輝くん!?」

 

もし仮にユキがまゆに対してこむぎといろは、二人に関わってはダメと言ってるのかもしれない。転校して結構時間が経ってるとはいえまゆはまだそこまでクラスに馴染めてるわけでもない。いろはやこむぎ、悟じゃない人とは多分いつものコミュ症を発揮してしまう。それな今のまゆはいつもより精神的に非常に不安定だ。変に他の班に移るよりかはいろはたちと一緒にいるのが無難だろう。

 

「辰輝くん大丈夫だよ!?私が代わりに行くから・・・」

「まゆ、無理しなくていいんだぞ。ここは学校だ。ユキに何を言われたかなんてだいたい予想はついてる。けど1番大事なのはお前自身の気持ちだ」

 

まゆは内気で自分の想いを伝えるのが苦手なところがある。けどそれでもいろはやこむぎには伝えておくべきだ。自分はどうしたいのかどうすればいいのか。

 

「ってお前らの班か。となると休みは猿渡だな」

「やったー竜崎くんと一緒の班だ」

「竜崎くん、家庭科部の助っ人に入るくらいには料理上手だもんね」

「こりゃ美味しい料理ができそうだ。期待してるぜ辰輝」

「いやっ、お前らも作るんだぞ」

 

猿渡が体調不良のため急遽この班に俺が加わった。メンバーは勝と蟹江に大熊か。

 

「勝・・・一応聞いておくけど料理の経験は?」

「全くないな、だから辰輝、後のことは任せた」

「だからお前も作るんだからな!」

「助かるよ竜崎くんっ。この班ってまともに料理できるの私だけだったから」

「なんだ、蟹江も料理はあんまり得意じゃないのか」

「そ、そんなことないよ。ただ昔、電子レンジを爆発させて・・・」

「・・・・・」

 

ちなみに言うまでもないが今日欠席の猿渡も料理のスキルはない。しかし蟹江が料理苦手なのは少し意外だった。逆に大熊が料理得意なのも意外だったが・・・

 

「にしてもいろはちゃんには申し訳なかったかな?」

「ねーっ、せっかく同じ班だったのに」

「心配しなくても悟がついてる。心配するな」

 

ただ料理オンチと自由奔放の二人がいる状態で制御しきれるかが問題なんだが。まゆも料理は得意ではあるんだけど昨日のいざこざのせいであの調子だしなぁ・・・

 

「そう言うことじゃないんだけど・・・」

「まあ竜崎くんだしねぇ・・・」

「私たちも頑張らないとね」

「うんっ!」

「そうだ、おーい辰輝くんっ!私、一生懸命頑張るからできたら辰輝くんも食べてねー!」

「悟ーーー!!!絶対にいろはから目を離すなぁ!!!あとこむぎ、お前は絶対に余計なことをするなよ!!!いいな!!!」

 

たった今、命をかけた料理が始まろうとしている。どうしよう、今すぐ戻っていろはとこむぎをなんとかしたい。やる気がある分は構わないんだがこの二人はそれで空回りしがちだからいろんな意味で怖い。悟の胃が持つか心配だ・・・あの二人がなにしでかすかの意味合いでは・・・

 

「まゆ、頼む。いろはとこむぎを見張っててくれ。いろははアレだしこむぎは言うまでもなく料理未経験だ。ユキにどうせこむぎといろはに関わるなと言われたんだろうけどそんなこと言ってる場合じゃない(ヒソヒソ)」

 

下手したら異臭騒ぎになるか最悪死人が出かねない。創作に手を出していいのは基本をある程度マスターしてからだ。それを怠った創作は大抵碌なことがない。なんでも基本に忠実を大切だ。勉強も運動も料理もな。

 

「う、うんっ。私に出来るかわからないけど頑張ってみるよ・・・」

「そうだ、まゆちゃん・・・色々あるけど私はプリキュア以前にまゆちゃんと仲良くしたいな。だって友達だし」

「ともだち・・・」

「まゆ、それはそれ、これはこれだよ。まゆ、わたしはまゆと楽しく料理がしたいっ」

「いろはちゃん・・・こむぎちゃんも・・・うんっ、そうだよね」

「猿渡くんが体調不良じゃなければこの5人で料理できたんだけどなぁ」

「それはまたの機会にしようぜ。無駄話してたら先生に怒られるし俺はそろそろ戻るからな、悟、任せたぞ」

「うんっ・・・なんとか頑張ってみるね」

 

それにしても悟に料理を教えておいて本当に良かった。悟はセンスいいし心配はないんだろうけどまゆ一人は流石に荷が重かったかもしれない。

 

「それでこの班の料理は何を作ることになってるんだ?」

「えーっとハヤシライスだよ」

「ふーんっ・・・ハヤシライスか。珍しいチョイスだな」

「ちなみに竜崎くんはハヤシライスって作れたりするよね」

「・・・当たり前だろ。一応喫茶ドラコネットにもメニューに記載されてるんだぞ」

 

喫茶店のメニューとしてはサンドイッチに続く定番中の定番だ。カレーみたいに辛いわけじゃないから小さい子でも美味しく食べれるのをコンセプトにしてるけどそもそも低年齢層の客がまずいないせいでコンセプトそのものは崩壊してる。唯一の救いはコンセプト関係なく人気メニューなことだけだ。ウチのじいちゃんは困ったら料理の実力でねじ伏せがちだ。

 

「とりあえず下ごしらえからだ。やるぞ」

 

そもそも俺は補充要員でこの班に入ってるわけだけど俺が主体の料理でいいのだろうか。

 

「勝、とりあえずお前は玉ねぎの皮を剥いてから食べやすい大きさに切っておいてくれ」

「じゃあわたしは鍋の用意をするね」

「私はどうしたらいいかな?竜崎くんっ」

「じゃあ蟹江はお肉を切ってくれ」

 

とりあえず料理経験乏しい二人には食材を切ってもらおう。ここでのある程度のミスは後半の調理と味付けでどうとにでもなる。

 

「辰輝、涙が・・・涙がとまらねぇんだ。助けてくれ」

「勝が初心者あるあるやってて面白いな」

「玉ねぎで涙が出るってよく聞くけど涙が出ないようにする方法とかあるの?」

「うーん、有名なのは冷蔵庫で冷やしたりとか水に浸けながら切ったりするとかだけど・・・」

「最悪、繊維に沿った切り方とかマスターしてれば問題ない。玉ねぎの出す硫化アリルをいかに出さないかが大切だ。悟、包丁貸してみろ」

 

要は玉ねぎの細胞を壊す前に終わらせればいいだけのこと。力を入れすぎず包丁は滑らせるように。そして細胞が壊れる前にスピーディーに切れば・・・

 

「とりあえずこんな感じだ」

「うんっ・・・途中何を言ってるのかよく分からなかったし俺には真似できそうにないってことだけは分かった。てか悟とは別の意味で料理の知識のベクトルがすごいよな、お前って」

「伊達に料理ばっかりしてこなかったからな」

 

まあ技術がなければ大熊が提案した水につけるとか冷蔵庫で冷やすのが無難だろう。水につけすぎたり冷蔵庫で冷やしすぎてもだめだが。さてとあっちは大丈夫・・・

 

「こむぎちゃん・・・いろはちゃんも力入れすぎだよ。そんなに力を入れなくても簡単に卵は・・・・わああああまってこむぎちゃん。生卵は頭じゃ破れないって!?テレビでやってた?そんなの真似しなくていいからっ!それにあれは生卵じゃなくて・・・あといろはちゃん、食材を切るときは猫の手だよ!」

「犬飼さん、こむぎちゃんも、まずはゆっくりでいいから慎重にやろっ」

 

向こうはかなりカオスなことになっていた。もう予想通りすぎてアレだ。二人のせいで余計にまゆに負担をかけてしまっただけか?こんな光景をユキが見たらブチギレそうではあるが・・・

 

「いろはちゃんたち派手にやってるね」

「まゆ、悟。強く生きてくれ・・・」

 

俺はまゆと悟の方を向いて合掌をした。いかに犬飼家で剛さんのポジションが重要なのかを改めて思い知らされる。あの人が基本的に家事万能なタイプだから良かったと心の底から思ってる。

 

「よし、こんなもんかな。蟹江、フランベするからそこのワイン取ってくれ。赤の方で」

「えーっとこれ?」

「そうっ、それそれ」

「・・・なあ辰輝、フランベってなんのためにやるんだ」

「そうだな・・・香りつけとか後は肉の臭み抜きとか、まあ用途は色々あるけど・・・」

「にしてもその手際・・・家庭科部が辰輝を欲しがるわけだ」

「家庭科部だけじゃなくて男子サッカー部や野球部にも人気あるよね」

「これで部活無所属の帰宅部なのがびっくりだよね。いろはちゃんみたいに積極的に部活の助っ人やってるわけでもないし。やっぱり部活やってないのってお店のお手伝いが忙しいから?」

「いやっ・・・店自体は全然忙しくないんだけど・・・まあでも色々あるんだよ。人には得手不得手があるんだなって思い知らされる」

 

この前ちょっと話したが俺はわんにゃん中で当初は馬術部に入る予定でいた。多少懐かれなくても分かってはいてもじいちゃんがよく乗馬をしてたから憧れというのがあった。俺もあんなかっこよく馬を乗りこなしてみたいって。しかし初日の体験入部で噛まれかけたり逃げられたり馬の足に蹴られそうになったり・・・それを見た馬場園先生に命の危険性があるから入部は無理だろと言われて諦めざる得なくなった。1番温厚な馬ですら逃げ出す始末らしい。俺のやり方自体には問題はないらしいけどこの嫌われ具合は少し異常と先生は言っていた。ちなみに小さい頃から割とこんな感じです。

 

「あとはルウを入れてじっくり煮込むだけだな。大熊、向こうの様子を見てくるから火のほうをみててくれないか?」

「うんいいよ、任せて」

「さてと・・・で、そっちは大丈夫か?」

「うんっ・・・まあなんとか」

 

悟の方は大丈夫そうだけどこっちはげんなりしてるな。

 

「まゆ、お前は大丈夫か?」

「う、うんっ・・・だい・・・じょうぶだよ」

「よく頑張ってくれた。ありがとなまゆ」

「人にモノを教えるのって大変なんだね・・・」

 

まああの二人は例外中の例外だけどな。にしても悟もまゆも疲れてるのに体力が有り余ってるあの二人の方が気になる。

 

「とりあえず悟、卵とか余ってないか?余ってたらほしいんだけど」

「それは構わないけど何に使うの?ハヤシライスに卵は使わないよね?」

「まあ見てなって」

 

俺は悟から卵を受け取って何個か割ってかき混ぜる。そして油をしいて温めたフライパンに投入してオムレツを人数分用意する。まあ普通にハヤシライス作ってもつまらないしな。

 

「すごい手際・・・さすがは辰輝だな」

「オムレツってこんなに綺麗に作れるモノなんだ」

「こんなもんかな・・・大熊、仕上げをするからライスの方を用意してくれないか?」

「もう既に用意してるよ。はいっ」

「サンキューな。ご飯にオムレツを乗せて真ん中に切れ目を入れる。そして最後に熱々のハヤシライスをかけたら・・・」

「「「おーっ!!!」」」

「オムハヤシライスの完成だ」

 

さてとこっちの作業は終わったし・・・

 

「そっちはどうだ?」

「こっちも最後の工程で完成だよ。辰輝くんいなくて一時はどうなることかと思ってたけど猫屋敷さんがレシピ知ってて助かったよ。僕はレパートリー的な意味ではまだまだ料理経験浅いから今日の猫屋敷さんはすごく心強かったな」

「そっか・・・」

「こっちもできたよっ!」

「やったねこむぎ。これも悟くんとまゆちゃんのサポートのおかげだよ」

「とりあえず料理に関しては犬飼さんとこむぎちゃんには一から教えたほうがいいかもね・・・」

 

それで上手くなればいいけどなと内心思ったが本人が上手くなりたいなら手を貸さないこともないが・・・とりあえず隣同士の班ってことで今回は一緒に食べることにした。

 

「どうかな、辰輝くん」

「うんっうまいっ。こっちの煮込みハンバーグもよくできてるな」

「猫屋敷さんに感謝だね。お菓子作りが得意なのはこの前のとお花見で初めて会った時に知ってたけど普通の料理も上手でびっくりしてる」

「そっか・・・まゆ、ありがとな」

「わ、私は別に何も・・・サポートしただけで頑張ったのはみんなだから」

「せっかくだ。俺たちの班が作ったハヤシライスも食べるか?取り皿によそってやるからよ」

「えっ、いいの?」

「ああっ・・・ほらっ」

「いただきます・・・・口の中にオムレツとハヤシライスが口で溶け合って・・・あったかくてすごく美味しいよ・・・」

「・・・ん?どうかしたか?まゆ」

「ううん・・・ただ思い出すなぁって。あの日古民家で風邪をひいて心細くて寂しかったとき・・・辰輝くんはずっとそばにいてくれてお粥を作ってくれた。それがあの時みたいにあったかくて心を溶かしてくれるような・・・だからかな。寒そうなユキを放っておけなくてずっと一緒にいたいって思うようになったのは・・・ユキも感謝してたよ。辰輝くんと出会えて嬉しかったって・・・あの日パパを説得してくれた辰輝くんのことをユキはこっそり窓の外から聞いてたみたい。知ってる?猫の聴覚って犬より優れてるんだって」

「・・・それは本人に聞いたよ」

 

キュアニャミーの力を使いすぎて体調を崩したあの日、ユキは多少離れていても人の会話や物音を聞き取れるって言ってた。俺やいろは、まゆが気がつかなくてもこむぎとユキの聴力はかなり離れたところからも聞こえることを・・・

 

「まゆ、今日の調理実習をしてどう思った?」

「どうって・・・大変だった。大変だったけど・・・でも誰かと一緒に料理するのってこんなに楽しいんだなって」

「それが今のお前の気持ちってことなんだと思う」

「私の気持ち・・・」

「ユキの言う通りガルガルに関わってるいろはとこむぎ。このまま関わっていればいずれまた危険な目に遭うのも事実だ。現に何回もそう言う目に俺は遭ってきている。だからといって学校とかでも関わらないってのは違うと俺は思う。まゆにとっていろはやこむぎが大切な友達ならそれはユキに伝えるべきだ」

「ユキは・・・分かってもらえるかな?私の気持ちに」

「ユキも心のどこかで分かってるはずだ。でもユキはひとりぼっちだった時間が長かった。それ故に大切なものを失うのを誰よりも恐れてる。ユキにはまゆを守れるだけの大きな力がある。お前がユキを大切にしてるようにユキもそれだけまゆを大切にしてるんだ」

「大切に・・・」

 

俺はここにいる全員の味方だ。それ故に誰の肩も持てない以上当人同士で気持ちをぶつける以外に方法がない。

 

「まゆちゃん」

「まゆっ」

「いろはちゃん・・・こむぎちゃんも」

「まあ焦らなくてもゆっくり考えていけばいいよ。お前だっていろはとこむぎと話したくないなんて本意ではないはずだ。けどそれでユキが心配するのもすごく俺には理解できる。それを踏まえた上で自分なりの答えを見つけるんだ」

「自分なりの答え・・・」

 

まゆはいろはやこむぎほどすぐに出す決断力はない。だからゆっくりでいい、ゆっくりでいいんだ。自分のペースで考えてどうするかを決めていけばいい。

 

「さっきからお前らはなんの話をしてるんだ?」

「・・・パートナーとの付き合い方について話してただけだ。食べ終わったなら食器や調理器具を洗うぞ。それくらいなら出来るだろ?」

「おうっ・・・それならオレにもできそうだ。ショウに任せておけ」

「それでどうする?今日は猿渡のヤツいないしこのまま掃除の班にも加わろうか?」

 

今日の俺たちは鶏小屋の掃除だけどあそこに5人もいらないし俺ひとり抜けても支障はないだろう。

 

「助かるよ竜崎くんっ」

「流石は委員長、頼りになるね」

 

そんなわけでそのまま授業を終えて俺たちのグループは一階の廊下、体育館につながる渡り廊下エリアの掃除をしていた。そんな中、学校内に見覚えのある猫がいた。蟹江たちは廊下の中の方を掃除してるし話しかけるなら今か。

 

「まゆが心配か?」

「辰輝・・・あなた確かまゆと同じ班だったわよね。なんで別行動してるの?」

「別の班のやつが欠席しててな。代わりに俺が入ってるんだ・・・」

「そうっ・・・辰輝、私はこれ以上まゆを危険な目に合わせたくない。あの子たち・・・犬飼いろは、犬飼こむぎ。あの二人といたらまたいつかガルガルが出るか分からない。まゆと辰輝、二人にもし何かあったら私は・・・」

「お前の気持ちはよく分かる。ならなおさらまゆの気持ちは知っておく必要がある」

「まゆの・・・気持ち?」

 

お前なら分かってるはずだ。まゆがどれだけ頑固だということかを・・・

 

「・・・・・」

「どうしたユキ?」

「ガルガルが出たわ。私はまゆを連れて帰るわね。辰輝、あなたも早く家に帰りなさい。いいわね」

「分かってる・・・」

 

そして俺はユキに言われてそのまま帰路につく。ガルガルはこむぎといろはに任せておけば多分大丈夫だろう。




そしてこのままユキとまゆは喧嘩するのですがそれに関しては19話本編・・・火曜日に更新します。次回は火曜までにもう一つお話を更新できたらします(書く内容は決まってますので)やっと・・・やっとわんぷり全員揃うんですね(号泣)
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