喫茶ドラコネットに・・・竜崎家に新しいメンバーが増えた。一時的とはいえしばらく家で暮らすことになった
今はニコガーデンの存在も知ってるし異なる世界って本当にあるんだなーくらいでなんとか踏み留まることはできたがじいちゃんが素性を全く明かしたくない。その理由が見えてきて安心した。経歴そのものも化け物だったじいちゃんだったがなんだかんだで悪いことをしてた、そういうのを隠してたわけじゃなかったので安心している。そういうわけで今日からソラに喫茶ドラコネットについて教えようと思ったんだけど・・・
「よく考えたら今日は普通に学校なんだよなぁ」
そういえば異世界・・・スカイランドとやらにも学校というのはあるのだろうか。昨日、ソラと談笑してるときにこの世界にいたときはソラシド市にある学校に通ってたらしいけど・・・
「あっ、おはようございます!辰輝くん、今日もいい天気ですね」
「おうっ・・・おはようソラ」
実際誰かに家で挨拶されるというのは不思議な感覚だ。普通の家族なら当たり前のことかもしれないが俺の家は少々特殊な環境にある。両親共に海外で活動していて父親がレンジャー、母親が大道芸の仕事をしている。言い換えたらパフォーマーともいうが・・・仕事がどちらも忙しいせいで最近はTV電話もする暇すらない。まあじいちゃんいるからあまり寂しいと思ったことはないんだけど・・・けどなんというか誰かが家にいるってのはいいことだな。
「起きるの早いんだな。ソラは」
「はいっ、早朝ランニングとか日課なんですけどよく考えたら私はアニマルタウンに来たばかりなのでこの辺りの地理全く把握してないのでしばらくランニングできないんですよね。そんなわけで今度アニマルタウンの案内おねがいしますね」
「おうっ・・・今から朝ご飯作るけど何かリクエストあるか?てかソラは何してるんだ?」
「せっかくなので喫茶ドラコネットのメニュー表を見てたんですよね。早く覚えるに越したことはないですし」
「まあそれはそうかもしれんが・・・」
張り切るのはいいがそういうのは自分のペースで全然構わないんだけど・・・けどソラは嫌そうなわけでなく本当に楽しそうメニュー見てくれてる。こういう風に楽しみながら仕事してくれる人っていいよな。もちろん喫茶ドラコネットの過去にいたスタッフもみんなそうだっだけど年配のスタッフばかりだったしな。
「それで朝ご飯のリクエストでしたよね?もし可能であればこの看板メニューお願いしたいんです!」
「看板メニュー・・・あーなるほどな」
以前、こむぎにお店を手伝ってもらったときにそのお礼で看板メニューを食べてもらったことがあるがここ喫茶ドラコネットには看板メニューがいくつかある。色々ジャンルがあるがその中でデザート・軽食というカテゴリーの一つに俺が小6の時に初めてメニューに加わったものがある。
「もしかしてこのケーキのことか?」
「はいっ、この商品。名前はましろ色シフォンケーキって言うんですよね。私の大切な人の名前が入ってるのでなんか運命を感じるんですよね」
「名前?」
「2年前にお世話になった人がいるんですけど私にとって大切な存在なんです。最近はお互い忙しくて会えてませんが・・・ましろさん、元気にやってるでしょうか」
聞くとソラにとってその人は初めての友達らしく色々よくしてくれたとか。辛いときも嬉しいときも全部共有できてその人にとってソラは憧れの人って言ってた人とはまた違う意味でとても大きな存在らしい。にしてもこの世界での初めての友達と同時に本当の意味での初めての友達でもあるらしい。てことはそれまでのソラには友達と呼べる存在がいなかったらしいけどなんだろう。ソラにはまゆみたいにコミュ障でもなければあがり症、恥ずかしがり屋にも見えない。初めて会った俺にも気さくに接してくれた。とても友達がいなかっただなんて信じられない。ソラ曰く意図的に友達を作ってなかったらしいが・・・
まあましろ色シフォンケーキは喫茶ドラコネットの中では安価で人気商品だしそこまで難しい工程はないからすぐに作れるには作れるが ・・・
「さてと・・・やりますか」
「よろしければお手伝いしましょうか?」
「いや問題ない、一人で大丈夫だ」
俺は諸々を準備して料理を始める。今の俺なら複数の料理の工程を一人でやることくらい造作もないのでそのまま並行して弁当と朝ごはんの用意をする。俺もシフォンケーキにするか。ほぼいつも和食なんだけどたまには合わせるか。
「できたぞソラ」
「おおっ、これがましろ色シフォンケーキですね!すごく美味しそうですっ、いただきます」
そう言ってソラはフォークで切って一口食べる。元々はソラくらいの年齢の人を狙うために味とか色々模索してキュアスタのフォロワーの人の力も借りてようやくじいちゃんに認められた品の一つ。ソラは現状学校には通ってない状態のため学生ではないが年齢上は高校1年生だしターゲット層としては何も問題ない。
「すっごく美味しいです!!口の中でとろけるふわふわのシフォンケーキ、そしてクリームが口の中でひろがる優しい甘さ。少々甘すぎるところも紅茶と組み合わせることで絶妙にフォローしてくれる。そんなところまで含めてまさにましろさんを体現したような味です!」
そう言ってソラは美味しそうに食べるけどふと気になったことがある。
「そのソラの言うましろさんってどんな人なんだ?」
「そうですね・・・すごく優しい人ですね。私が辛かったときにも苦しかったときにも彼女はそっと寄り添ってくれて・・・友達では言い表せない関係ですね」
「親友、パートナー、相棒とか色々ありますが」と付け加えるがソラにとってその人はこの世界においては特別な存在でソラにとってこのシフォンケーキはその人をそのまま表したかのようなケーキらしい。俺はそのましろという人と会ったことないからどんな人かは知らないけど・・・
「せっかくだし今度作り方でも教えようか?」
「いいんですか!?」
「そんなに難しくもないしな、ソラは料理とか大丈夫か?」
「家事とか雑用とか基本的なことはある程度できますよ。私はこれでもハレワタール家の長女です。レッドって言う歳の離れた弟もいて家のことはよく手伝っていたので慣れてはいますよ」
家の手伝いもよくしてたらしいしなんならこっちで厄介になってたときにもある程度やってたらしいから何も問題ないか。なら大丈夫だな。
「じゃあ帰ってきたらいろいろと教える。まあ基本的なことは結局じいちゃんが教えることになるけどプラスで聞きたいことがあれば俺がいるときなら好きに聞いてもらっていいからな」
それだけ伝えて俺は制服に着替える。これからについて、その他諸々は今からソラはじいちゃんと話するらしい。そういえばソラもソラで何か目的があるって言ってたな。ソラをここで働かせることを対価として引き受けたらしいけど。
「辰輝くん」
「なんだ?ソラ・・・」
「いってらっしゃい」
「・・・ああっ。いってきます」
しかしソラのことはどうしよう。新しいスタッフだと言うことは話しても問題なさそうだけど一緒に住んでることを伝えるのはちょっとまずいよな。なんか色々と面倒なことになりそうな気がするからしばらくは黙っていよう。今日はソラの件もあってかなりギリギリに家に出たから学校に着いたのも結構ギリギリだった。
「おはよう、辰輝くん。珍しいね、辰輝くんが遅刻ギリギリだなんて。マスターの手伝いでもしてたの?」
「まあ・・・色々あってな」
「たつき、おはようっ!」
「やっと来たよ辰輝くんっ、ちょっと来て欲しいんだけど」
「なんだよ急に!引っ張るなって!」
そう言っていろはとこむぎは少し深刻そうな顔をしている。いろははともかくこむぎも少し心配そうな顔をしている。
「何かあったのか?」
「何かあったというよりかは・・・」
「まゆのことなんだけど・・・」
「ハァ〜・・・ハァ・〜・・」
見ると数秒置きにずっとまゆはため息をついていた。上の空というより心ここに在らずというか何かに悩んでることだけは確かだ。しかし変だな。
「ユキとは仲直りしたはずなんだが・・・」
「そうなんだよねー。まゆに挨拶しても返事返ってこないし手をブンブン振ってもこむぎたちに全然気がつかないんだよ」
「辰輝くん、どうにかならないかな?まゆちゃんのことに関しては私たちよりも詳しいでしょ?」
「そうは言っても・・・」
まゆが落ち込む原因があるとすればユキ絡みくらいしかない。昔はともかく今はちゃんと学校で上手くやってるし、いろやはこむぎそれに悟もフォローしてくれてる。まゆは集中力が高い・・・高すぎる故に昔、色々あったからな。何かに集中してたり考え事をしてると周りが全く見えなくなる傾向がまゆにはある。以前はユキがたまにいなくなってるかもしれないってことがあったときには上の空だったが・・・
「もしかしたらやっぱりユキちゃんにプリキュアは危ない、まゆちゃんには向かないからやめろって言われたとかかな?」
そういろはが推測する。ユキの性格上、ありえない話ではないから余計に困る。ユキはただまゆを守りたい一心でプリキュアの力を得た。それはあの頃のこむぎと同じだ。もしまゆが不安なことや心配事があるなら俺が力になるしかないか。まゆとユキに割って入れるのが俺くらいしかいないからな。今のユキは多分まだこむぎやいろはに気を許してるわけでもないし。
「とにかくなんとかしてみるよ。まゆもプリキュアになったんだしな」
ガルガルを助けることにおいてプリキュアには少なからず負担がある。ユキはまゆを守るためにニャミーの力を行使しすぎてぶっ倒れたことも過去にはある。プリキュアになったとはいえ心の負担まで軽くなるわけでもない。まゆに何かあったなら力になるのは当然だ。
「それに・・・」
「それに?」
「あれでも大切な親戚だからな。心配すんな、まゆのことはなんとかしてやる。昼休みのときにそれとなく聞いてみるよ」
「辰輝くん、まゆちゃんのことにお願いね」
「任せろ・・・」
そんな感じで午前中の授業を消化するけどその間もまゆはずっと上の空で授業も多分全く頭に入ってない。せっかくプリキュアになれたのにまゆの深刻さが悪化してる気がする。
「昼休みになったね」
「たつき・・・」
「分かってる・・・まゆ、おいっ、まゆ!」
「えっ、、えっ!?辰輝くんっ、どうしたの!」
「もうお昼の時間だぞ」
「もうお昼・・・・えっ?」
今の今まで自覚がなかったのかようやくまゆは気がついたらしい。少し顔がやつれてるというか間違いなくユキと何かあったことだけは確かだ。
「ここじゃあれだ。場所を変えるぞ」
「辰輝くん、まゆちゃんのことお願いね」
もしかしたら私たちには話しにくいことかもしれないからとりあえず俺に聞いてきてほしいといろはが言った。もし何かわかったりしたら協力するから教えてほしいとも言われた。俺が聞いてまゆが教えてくれなかったらアウトだが。場所はそうだな・・・保健室にするか。来たのはいいけど張り紙があってしばらくは戻りません。職員室の先生に許可を取って利用してくださいと書かれてあったので職員室にいた馬場園先生にお願いして鍵を借りた。
「そうか・・・確かに今日はずっと体調悪そうだったし竜崎くん、しばらく猫屋敷さんについててやってくれないか?保健室の先生もしばらく戻らないだろうし」
「元よりそのつもりですよ」
どうせ保健室の先生がいても関係はない。保健室の先生とはそこそこ交流もあるし理解のあるいい人だ。馬場園先生と多分同じこと言っただろう。
「た、辰輝くん。どうしたの?私は別に怪我もしてなければ病気もしてないんだけど・・・」
「けど深刻そうな顔をしてる。いろはたちも心配してたぞ」
「・・・・っ」
「ユキに何か言われたか?プリキュアをやるなとか危険だからダメとか」
「ううんっ、そういうわけでは・・・別にユキとも喧嘩してないし」
そう言ってまゆは目を逸らす。ユキ絡みなのは間違いなさそうなんだけど昨日の今日で喧嘩するほど流石にこの二人も拗らせてないか。
「じゃあ何があったんだよ。いろはやこむぎには相談できないのか?」
「無理っ!絶対無理だよ!」
「じゃあ・・・悟とかは?」
「もっと無理だよ!絶対に言えない・・・」
いろはの睨んだ通りまゆが何かに悩んでいることは確かだな。本人は頑なに言おうとはしないけど。
「・・・それは俺でも力になれないか?」
「っ・・・・それは・・・」
「ユキとは喧嘩してない。けどユキに関して悩んでる。そうじゃないのか?」
「まあ・・・うんっ。そうなんだけど・・・」
ユキに関してなのは間違い無いのは確定した。けど別に喧嘩もしてなければユキにプリキュアやめろとも言われて無いらしく普通に仲良くできてるらしいんだけどじゃあまゆは何に悩んでいるんだ?
「辰輝くんなら知ってるし・・・よしっ。辰輝くん、他の誰にも言わないって約束してくれる!」
「それはいろはやこむぎにもか?」
ブンブンとヘドバンのように強く首を縦に振る。この様子だとよっぽどいろはたちには知られたく無いらしい。てか俺なら知ってるってどういうことだ?それが悩みに関係してるのか?まあとにかく・・・
「安心しろ、俺は他言はしない。俺の口の硬さは知ってるだろ?プリキュアになれる、ユキが喋れることを見晴山で出たハリネズミのガルガル。あの時から知っててずっと隠し通してきたんだぞ。信用できないか?」
「辰輝くんが口が硬いのは知ってる・・・ってちょっと待ってハリネズミのガルガルってそんな前からユキがキュアニャミーだということに気がついてたの!?」
「まあな。こむぎのような前例がいなければ俺も気がつけなかったけどな」
俺の場合はプリキュアになれる動物がしゃべって人の姿に変えられる。それを知ってたからこそ早い段階でキュアニャミーの正体に気が付けただけで・・・そもそもあの時のまゆはこむぎは人と犬のこむぎがいると思ってたわけだし。
「まあそれは今はどうでもいい、絶対に喋らないと約束してやるから言ってみろ。俺なら力になれるかもしれないんだろ?」
「うんっ・・・辰輝くんからしたら
「まゆが深刻そうな顔して思い詰めてるのに俺がそんなこと言うわけないだろ?」
失礼な話だ、まゆにそんなふうに思われていたとは。心外である。
「じゃあ辰輝くんを信じて話すね。実は・・・」
「実は?」
そしてまゆは悩んでることを打ち明けた。
「実は最近、全くユキのことを吸えてないの」
「くっだらね」
俺は過去1大きな声が出てしまった。元気のない理由がユキを吸えてない?くだらないにも程がある。
「ねぇ言ったじゃん!くだらないって言わないって言ったじゃん!私は辰輝くんのことを信じて打ち明けたのに!」
「いや心底どうでもいいわ!お前の性癖事情なんかに」
「私はユキを吸えなさすぎてどうにかなりそうなんだよ!これは一大事なんだよ!辰輝くんなら分かるでしょ!」
「お前の性癖を知ってると言う意味では否定はしないが同意もしない」
つまり簡単に言うとまゆは最近、ほぼ日課になりつつあった猫吸いをやってなくて禁断症状が出る一歩手前らしい。ユキの匂いは薬物か何かかよ。
「ユキを抱きしめたりクンカクンカしたいけどできないなんていろはちゃんやこむぎちゃんに言えると思う!?絶対引かれちゃうよー」
こむぎはその辺に関しては心配なさそうだけどいろはや悟はちょっと引くかもな。ぶっちゃけ俺はもう諦めてるが・・・
「直接ユキに頼めばいいだろ」
「そんなことできないよ!今までだってユキが嫌がってたの分かってて抱きしめたり吸ったりしてたし・・・」
「自覚はあったんだな」
「けど今のユキは言葉を話すことができるし、自分の過去の行動を振り返ったら消えたくなったし。もしユキにいつもみたいにしていい?とか聞いてあの冷たい目で「まゆの変態、近づかないで」なんて言われたらいよいよ生きていけないよ〜。ユキ〜、抱きしめさせてよ吸わせてよ〜」
思ってた以上にまゆの状態が深刻なことになってた。辛い時、苦しい時も常にユキはそばにいてくれてユキの匂いはまゆにとってはとてもいい匂い。一説には匂いには感じる人によって様々でその体臭とかが好きな匂いなら相性がいいと言うデータもあるらしいけど・・・
「てか人の状態で吸うつもりでいるのか?」
「そんなことユキに頼めるわけないよ!吸いたくない・・・と言ったらえっと・・・待って辰輝くん、引いてるよね。その目絶対に引いてるよね」
「引いてはいるがいつものまゆの延長線上だと言えばまあ・・・」
てか自覚あったんなら普段から抑制しておけばよかったのに。確かに今まで通りに接してユキに拒絶されたらまゆにとっては終わりなのも分かるが・・・
「引っ越したときだって新生活に緊張して気を紛らわせるためにユキのこと吸ってたらユキに引っ掻かれたし」
「あったなそんなこと。懐かしい」
そもそもあの時のユキは毛並みがボサボサだからせっかくグルーミングしたのにまゆにぐしゃぐしゃにされたから怒ったんだと思うが・・・ユキは毛が乱されることは嫌であって吸われたり抱きしめられることに関しては嫌がってる傾向はないのよ。てか本人も嫌ではないとあの時言ってたし。まあそれも過剰でさえなければの話だけど。まゆはその辺のブレーキ効かないしな。
「とにかく私はユキに嫌われないためにも猫吸いを禁止したんだけど・・・あとはお察しの通り」
「タバコを禁煙したけど吸いたくてたまらないみたいな感じか」
まゆの中ではユキ吸いスパイラルが形成されてることになるのか。生活の一部でないと満たされないみたいな・・・
「その表現に納得はいかないけどそんな感じ・・・私、どうしたらいいんだろう」
「ユキのこと、まだ吸いたいと思ってるのか?」
「うんっ・・・ユキがいない生活なんて考えられない」
ハムスターに襲われた時のセリフと同じはずなのになんだろう。そのセリフを今言われたところで全く感動できない。
「・・・要はユキ吸いせずにその欲求を抑えれればいいんだろ?・・・そうだな」
そんな都合のいい方法がパッと思い浮かんだら苦労はないんだが・・・まあまゆも極端に嫌われることを怖がってるところはある。ユキと上手く付き合っていくには色々やっていかないといけないかもしれないが・・・普通に頼むが一番の正解ルートだと思うんだけどまあ散々あれだけユキをいじくり回したら負い目はあるか。
「一つ案があるけど試してみるか?それで抑えられるかは分からないが」
「どんな方法?」
「要は直接ユキを抱きしめたり匂いを吸わなければいいんだろ?効果はあるかどうかはわからないが手はある・・・・ぬいぐるみを作ってみるのはどうだ?」
「ぬいぐるみ?」
「ユキの等身大のぬいぐるみを作ってそれをもふればいいんじゃないかということだ。直接ユキをもふるわけでもないしぬいぐるみなら怒らないだろう」
流石のユキも自分のぬいぐるみに嫉妬することはないだろうしな。HAHAHA
「それにそう言うのはお前の最も得意な分野だろ?」
常にものを作り続けて人にあげまくってたまゆは裁縫のレベルはかなり高い。はっきり言ってプロとそんなに変わらないレベルの技量はある。俺が料理しかやってこなかったようにまゆも時間のほとんどは裁縫に費やすくらい裁縫でものを作るのが好きなやつだ。だからユキのぬいぐるみを作ることくらい造作もないだろ。
「そっか・・・ユキのぬいぐるみを作る!その手があったんだ。ありがとう辰輝くん、これならなんとかなるかもしれないよ!早速帰りにお店に寄って材料用意しなきゃ。今から楽しみだなぁ」
とりあえずその案でまゆはなんとか持ち直してくれた。事情は伏せたが一応解決したとだけいろはとこむぎには伝えておいた。流石に内容が内容だからな。これで一件落着・・・そう思ってた俺の考えはとても甘かったことを思い知らされる。
そしてあれから3日が経過し、まゆもすっかり調子が良くなっていて心配事もとりあえずなくなった。今日はソラがバイトオフの日でじいちゃんの話によると今は2階のキッチンで俺がこの前教えたましろ色シフォンケーキを試作してるらしい。次会ったときにはこれを作って驚かせてやりたいとか。まゆに相談を受けたあと、家に帰ってソラには一通り教えたけど飲み込みがあまりにも早すぎてびっくりしてる。ウチのメニューもほとんど暗記したらしいし改めて考えるとソラのスペックどうなってるんだろ?あっ、ソラが来たからと言って俺も今までも割と変わらずに過ごしている。ただじいちゃんには友達と出かけるとか何かあった時にはそっちを優先してあげなさいと言っていた。好きでやってるだけなんだけど確かに今はいろはたちが心配なのも事実だしな。俺にできることはほとんどないとは言え・・・
「いらっしゃいませ!って・・・どうした、そんなに慌てて!」
扉が開いてる先には人間の姿のユキがいてものすごく汗だくになっていた。この感じ前にもあったな。あっ、まゆがニコガーデンに行ったときだったな。てことはまたまゆの身に何かあったのか。まゆはともかくユキは真面目だ。本気でまゆに何かあったから俺を訪ねたに違いない。
「もしかしてまゆになにかあったのか!」
「辰輝、最近のまゆがおかしいの!元気がなかったと思ったらいきなり毎日私のぬいぐるみ量産し始めて・・・まゆが変になってるの!それに最近まゆは私に構ってくれないしずっと私の人形に話しかけてばかりだし・・・」
俺は頭を抱えると同時に胃がキリキリし始めてきた。メエメエがくれるニコガーデン産の胃薬。お願いしてもっと用意してもらわないとなと思いつつ俺は思った。
本当にお前ら、めんどくせぇなと!
そんなわけでなんと話が次回へ続きます。ここまででほぼ9000字なのなんかのバグでしょ。かなりふざけて書いてるはずなのに設定壊れない辺りお前らキャラ濃くねと思う今日この頃でした。今回が辰輝とまゆ、次回は辰輝とユキ、そして本編20話へと続いていきます。
ひろプリは知らなくても楽しめるように書きますが知ってたらより楽しめる。そんな作品を目指します。書きたいオリジナル話が多すぎて本編進むか不安ですが疎かにしないようにします。
この作品のまゆちゃんがそのうちユキにコスプレ強要したりお父さんからカメラ借りて撮影しないかがとても心配です。まあアニメ本編見る限りまゆのためならノリノリでやってくれそうではあるけど。
そんなわけで次回もよろしくお願いします。最近は感想も増えてきたので頑張って返していけたらなと思います。
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