スマホの寿命がそろそろやばいです。バッテリー交換を考えたのですが作者の持ってるiPhoneは7Sのためもうそれ対応のバッテリー扱ってない可能性が非常に高いです。過去に2度バッテリー交換してますがもう無理そうなので新しく買い換えることにします。ずっとスマホで投稿してるのですが今は100%にしてても1時間くらいしか持たないので更新が遅くなり続けています。スマホ買い換えるまでは亀更新(週一)になりますのでご了承ください。
前回の続きで今回は中編になります。
「はぁ・・・」
私の名前は犬飼いろは、わんにゃん中に通う中学2年生。トリマーの父親と獣医の母親、そしてペットであるこむぎと一緒に暮らしている。そして隣には幼なじみで10年以上の付き合いがある竜崎 辰輝くんが住んでいる。
周りは辰輝くんのことを怖がる人が多い。というより辰輝くんを何も知らないと顔つきのせいで不良だと思われることもある。もちろんクラスメイトや辰輝くんをよく知る人からは内面を知ってるとそんなことは思われないんだけど。というより実際の辰輝くんはとても優しくて頼りになって距離の取り方が上手な男の子。基本ドライな性格で人付き合いを好まない辰輝くんだけどそれが嫌いというわけではない。私はそんな辰輝くんの優しさとか強さとかいろんなことに惹かれていて恋心を幼い頃よりずっと抱いている。クラスメイトの蟹江ちゃんや大熊ちゃんにも応援されていて私の恋愛成就を手伝ってくれてるけど過去に実行した作戦は失敗に終わり、更にこむぎが人間になれるようになったことでこむぎがライバルになったらこれ以上にない強敵になるから危機感を持った方がいいと大熊ちゃんに言われた。
けどこむぎは辰輝くんが好きなだけでそれは恋愛感情というわけではなく友愛、親愛からくるもの。だからきっと私と辰輝くんが付き合うことになっても今のこむぎなら喜んで祝福した上で一緒にいることを選んでくれる。こむぎはそう言う子だ。ライバルになるとこれ以上にない強敵だけどそもそもそんな心配する必要はない。そう思ってたのに・・・
「まさかのユキちゃんかぁ。それはちょっと盲点だったなあ」
友達のまゆちゃんが飼ってる白猫のユキちゃん。こむぎや大福ちゃんと同じ辰輝くんに心を許している動物でもありそして・・・きっとユキちゃんは辰輝くんのことが好きだ。キュアニャミーやまゆちゃんがキュアリリアンになって色々あって少し落ち着いてユキちゃんも学校に通うことで・・・それはまゆちゃんと一緒にいられる。そう思ってたけど・・・私に向けられたあの目。それはきっと辰輝くんとも一緒にいられるからだ。
私と辰輝くんは家が隣同士の幼なじみ。いつでも会える間柄で時間が合いさえすれば一緒に登校もする。アドバンテージでは圧倒的に有利なはずなのに嫌な予感がする。ユキちゃんの目はきっと辰輝くんのことを一人の異性として意識している。見てれば分かる、その目は私と同じ目をしている。ユキちゃんが何かする前に辰輝くんをなんとかしないと。あの目は完全に捕食する時の獲物を狙う目だ。
「・・は、・・・ろは・・・・いろは!」
「うわっ、びっくりした!どうしたのこむぎ」
「いろは何回呼んでも返事なかったけどどうしたのかなーって」
「・・・ううん。なんでもないよ」
「おかーさんが散歩行くついでにアニマル商店街で買い物してきてだって。辰輝誘って行くワン」
「うーん・・・誘いたいのは山々なんだけど最近辰輝くん忙しそうなんだよね」
というのも日曜の辰輝くんは常にお店を手伝っていて遊ぶ余裕なんてない。最近は特にそうだ、スタッフの猪熊さんも体調を崩しがちだし辰輝くんの話によるとお店辞めちゃったらしいから今はおじいちゃん・・・マスターの龍郎さんと二人で切り盛りしてるらしい。だから無理に誘えないし辰輝くんの邪魔もできない。辰輝くんはこむぎやユキちゃんと接する以外で一番生き生きしてるのって喫茶店で仕事してる時なんだよね。
「だから辰輝くんはまた今度誘おう。仕事の邪魔はできないし」
「・・・それなら仕方ないワン」
今はまだ家も近いし学校も同じだけどいつか中学卒業してそれぞれの道を歩むことになった時に一緒にいられるかなんて分からない。辰輝くんはお店を継ぐと言ってるからこの街から引っ越す意思はないみたいだけどそれでも時々不安になってしまう。
「お散歩、行こっか」
お母さんから買い物のメモリストを受け取り私はこむぎを連れていつも通りのコースでお散歩する。海浜公園で知り合いの飼い主を見つけたら挨拶したり遊んだりする。いつも通りの日常だと思っていた・・・
「クンクン、クンクンっ」
「どうかしたの?こむぎ」
「近くからたつきの匂いがするワン!」
「えっ、辰輝くんの匂い!?でも今日は日曜だからお店にいるはずだよ」
「けどこの匂いは絶対にたつきワン!こむぎ、たつきといろはの匂いは絶対に間違えない自信があるワン!向こうにいるワン!」
そう言ってこむぎは走り出したので私は慌ててこむぎのリードを掴んで追いかける。辰輝くんはあまり出かけないタイプの人間でたまに他の喫茶店に行くくらいで基本はよほどのことがない限り家にいることが多い。ましてや今日は休日だから遊びに行くなんてほとんどない。現にまゆちゃんにニコガーデンを案内しようとしたときは店の手伝いあるって言って断ったくらいだし。この前みたいに店を締めてるパターンでもない限り辰輝くんを外に連れ出すなんて不可能だと思ってる。だからこむぎの勘違いだと思いたかった・・・
「いたワン、いろは!あそこに」
「本当だ・・・」
「おーい、たつ「待ってこむぎ!」モゴモゴ」
こむぎが声をかけようとした瞬間に私は慌ててこむぎの口を塞いで近くの茂みに隠れる。確かにこむぎの言うように辰輝くんはそこにいた。けど一緒にいたのが辰輝くんだけじゃなかった。
「誰だろう・・・あの子」
辰輝くんの隣には青い髪の女の子がいた。辰輝くんとそう変わらない身長だから多分辰輝くんより年は上だと思う。けど変だ、辰輝くんには親戚がいるけど辰輝くんの年齢の近い子はまゆちゃん以外いないって聞いている。
「たつきと一緒に誰かいる。けど知らない匂いワン」
「お店の常連・・・でもなさそうだよね」
そもそも辰輝くんのお店、喫茶ドラコネットは若い中高生くらいのお客さんは滅多に来ない。物静かな雰囲気でお年寄りの人たちが多いのが特徴だ。だから多分常連でもない。私はこっそり顔を出すと辰輝くんと一緒にいた女の人はこっちを見ていたので慌てて隠れた。幸いなことにバレてはないみたいだけど・・・
「いろは、たつきたち行っちゃうよ」
「・・・・」
本当は良くないけど私は辰輝くんと一緒にいる人が誰なのか気になって仕方ない。彼女・・・ではないと思いたいけど辰輝くんに限ってそれは流石にないよね?でも確認しておく必要がある。私はカバンから二つのサングラスを取り出した。
「こむぎ、このサングラスかけて。尾行するよ!」
「尾行!あれだよね、あんぱんと牛乳を持って後ろからバレないようにするヤツだよね」
「ちょっと偏見入ってるけどまあそんな感じかな」
最近のこむぎは刑事ドラマにハマっていてこの前もユキちゃん・・・キュアニャミーを探すときに34年置かれてるヤギの置物に尋問してたことあったけどあれもその影響がある。
そんな感じで私たちは隠れながら尾行してたら辰輝くんがお店の中に入って行った。ここって辰輝くんが昔よく行ってた猫カフェだよね。辰輝くんは動物にとても好かれにくい体質たけどそれでも動物好きだから近くで見られる猫カフェにはたまに行っていたのを覚えてる。私も小学生の頃は一緒に行ったことあったし。
「こむぎも猫カフェに入りたいワン!」
「犬のこむぎは入っちゃダメだよ。それにこれは尾行だからとりあえず向かい側の喫茶店で様子を見よっ?」
ここアニマルタウンはアニマル商店街をはじめとして多くの場所に喫茶店が点在してる町でもある。個性的な喫茶店が多くあり猫カフェにペットと楽しめる動物のカフェなんかもあるけど私たちが入ったここもペット同伴可の店だ。アニマルタウンの喫茶店はこういうのが多く逆に辰輝くんの家の喫茶店はアニマルタウンではすごく珍しい。ペット不可な上にペット関連のお店でもない。アニマルタウンではそういう普通の喫茶店が続かないからペット関連やメイド喫茶みたいな属性の強い喫茶店ばかりが残ってるけどそんな中でも喫茶ドラコネットが生き残ってるのは一部のお客さんや常連の根強い人気があるからなのかもしれない。
「このクッキーすごく美味しいワン」
「よかったねこむぎ」
お店の中でも辰輝くんは昔と変わらず定位置の席で注文を取ってる。今ではユキちゃんが近くにいるから行く必要も減ってきたって言ってたけどなんだかんだで辰輝くんは喫茶店巡り好きだよね。そんな中クッキーを食べさせたりクレープ買ったりとやってることがデートそのものだ。やっぱりあの人は辰輝くんの・・・
「辰輝くんは以前にもあの店に行ったことあるんですよね?」
「ああっ。こむぎ・・・友達とな」
ふとそんな会話が聞こえてくる。まだこむぎや私がプリキュアになって間もない頃に辰輝くんが私の代わりにこむぎをお散歩に連れて行ったことがあったけどこむぎ自身は自覚ないだけであれも紛れもないデート。私だって辰輝くんとも遊びに行ったりデートしたいのに。見晴山のガルガルの調査も兼ねたピクニックだって一緒に行きたかったのに・・・まあ辰輝くんの体質はガルガルに依存してるから今思うと誘わなくて正解だったかもしれないけど。
「それじゃあずっと私たちをつけてるのはこむぎさんって人なんですかね?」
「・・・・は?」
私はドキッとして咄嗟にこむぎの口を塞いで身を隠す。もしかして私たちが尾行してたのバレてる?
「後ろの茂みに隠れてないで出てきたらどうですか?そこにいるのはバレてますよ」
公園の時からずっと後をつけてましたよね?とその人からそんな言葉が添えられた。つまりあの人は始めから私たちが尾行してるのを気づいてた上で泳がされてたってこと?けど誤魔化せる相手でもなさそうだしバレちゃったなら仕方ないか。
「いやぁ、バレちゃってたか」
「お前らなんで・・・」
「その反応を見るにビンゴみたいですね。あなたがこむぎさんでよろしいですか?」
「えっと・・・こむぎは私じゃなくてこっちなんだけど」
「ワンっ!」
「えっ・・・このワンちゃんがこむぎさんなんですか?あなたじゃなくて」
そう言って推測していたことが外れてしまったのか彼女はものすごく動揺していた。あの感じだと余程自信があったみたいだけどそんなことはどうでもいい。日曜でお店のお手伝いしないで女性とお出かけしてるなんて黒の可能性が高い。
「それより辰輝くん、この人は誰なの?もしかして辰輝くんの彼女!」
「いやっ、こいつは・・・」
「ワンワンっ!」
「こむぎ、どうしたの?」
こむぎが耳打ちでボソボソと言う。クッキー渡して尋問しろ?いやいや私が持ってるのは犬用クッキーだから辰輝くんは食べないし辰輝くんは料理好きだけどこむぎみたいに食いしん坊ではないからね。こむぎはカツ丼で尋問するシーンが好きって言ったけどあれもドラマだけの話だからね。実際はカツ丼で尋問なんてしないし。
「よく分かりませんが私は辰輝くんの彼女じゃありませんよ。辰輝くんはこむぎさんと付き合ってるんですよね。さっきクレープ屋のお姉さんから聞きましたよ」
辰輝くんと一緒にいた女性の人がそう言って何かが私の中で割れる音が聞こえた。辰輝くんと女性の人が何か大きな声で話しているが何も耳に入ってこない。
「こむぎどういうこと?辰輝くんといつ付き合ってたの?彼女ってドウイウコト。あとさっきのこむぎの話と合わせると春休みに辰輝くんと散歩してたときだよね?説明して・・・」
「いろはすごく笑顔が怖いワン!あと、こむぎ何のことか全然分からないワン!だから身体を上下にブンブンするのはやめてほしいワン!頭がぐわんぐわんするワン!」
「こ〜む〜ぎ〜!!!」
私は冷静でいられずにこむぎを縦にブンブンと振っていた。冷静に考えたらそんなことないって少し考えたら分かることだったのに私は動揺してそれどころではなかった。だってこむぎは辰輝くんの好みドストライクの子だもん。
犬系女子・・・もとい動物系女子が辰輝くんの好みで動物に好かれないあまりに拗らせてしまった結果犬みたいに甘えてくれる子や猫みたいな子が好きって大熊ちゃん、蟹江ちゃんの調査で知ったけど・・・
「おいいろは、こむぎ!」
「なに辰輝くんっ。今、私はこむぎとお話を・・・あっ」
「目が回るワン・・・ぐえっ」
そう言ってこむぎは気絶した。冷静さを取り戻したときには全てが手遅れだった。あれだけメエメエに口酸っぱく言われてるのにまたこむぎが人の言葉を話せることをバレてしまった。今までだったら信頼できる人だっだけど辰輝くんの隣にいる人は素性が全く分からない人だ。どうやって誤魔化せば・・・腹話術?いやダメだ、私たちが尾行してたのを見破ってた人だ。とてもじゃないけど誤魔化せる相手ではない。
「えっとそのっ・・・」
「・・・とにかく場所を変えませんか?ここでは少々目立ちます」
「そうだな」
幸いなことに周りに他の人が誰もいないおかげでこの人以外にこむぎが喋れることはバレてなくてよかった。いやっこの人にバレるのも良くないんだけど・・・辰輝くんと一緒にいた女性の提案で場所を変えることにした。
〜☆〜
そんなわけでソラにこむぎが喋れることがバレてしまった。何してるんだテメェらと言いたいところであるがとりあえずソラはこむぎが喋れることに関しては別の意味で驚いた。あの驚き方だとまるでソラのいた世界・・・スカイランドには喋れる動物がいるみたいな反応だ。
「えっと・・・紹介する。こっちはじいちゃんの知り合いのソラ・ハレワタールさんだ」
「初めまして、ソラ・ハレワタールです。マスターの紹介で少し前から辰輝くんの家の喫茶店でアルバイトさせてもらってます」
「ソラはアニマルタウンに来て間もないからじいちゃんから街を案内してあげろって言われてな。それで案内してたんだよ」
けど俺はそう言うのあまり得意ではないんだよなぁ。この街に長く住んでいるがこの街のことなら俺より詳しいのが目の前にいる。なんせこいつは町中を散歩するくらいだしこむぎといろはならもっとアニマルタウンのいいところを教えてくれるだろう。
「つまりソラちゃんは喫茶ドラコネットの従業員でそれだけの関係ってことだよね?」
「まあそうなるよな」
「それよりもです!私が聞きたいのはこの犬さんなのですが・・・」
「・・・色々あって喋れるんだよ、紹介しようソラ。この子がこむぎだ、犬種はパピヨン。そして飼い主の犬飼 いろはだ」
その色々にはニコガーデンのことやプリキュアのことも含まれてるが不用意にバラしてまゆみたいに巻き込むのは良くないだろう。まゆはあの後キュアリリアンになれるようになったからよかったけど。
「不思議なこともあるもんですね。まあこの世界には空飛ぶゆりかごとかあるくらいですししゃべる犬さんがいても不思議ではありませんよね」
「「(空飛ぶゆりかごって何?))」」
サラッととんでもないことを言ってるが空飛ぶゆりかごなどこの世界には存在しない。てかそんな危険なものあってたまるかと内心思うがどこからどう見てもソラが嘘ついてるように見えない。
「ソラちゃん・・・何者なの?」
「ふふっ・・・ただの喫茶ドラコネットの従業員、兼セバス・タツロウの弟子です」
ソラは俺の方を見て、スカイランドのことは秘密ですよとウインクして人差し指を口に当てる。ソラについては色々気になることもあると思うがそもそもじいちゃん自体が不思議な人なので不思議な人の知り合いが不思議であっても違和感はないだろう。
「せっかくなのでこちらの犬さんを撫でてもよろしいでしょうか?」
「こむぎ、大丈夫?」
「大丈夫ワン!」
「ふわふわで気持ちいい・・・人懐っこいワンちゃんですね。人懐っこいから辰輝くんのことも平気なんですかね」
「その通りワン!こむぎは人懐っこいから辰輝のこと平気だしなんなら大好きワン!」
「いやっ、こむぎも出会ったあの頃は割と辰輝くんのこと嫌ってたからね。こむぎが覚えてないだけで」
「そんなことないワン!こむぎはたつきのことが大好きワン!」
「今はそうだけどねっ」
「ところでこむぎさんの他にも喋れる動物はいるんですか?」
「えーっと・・・そのっ・・・」
やばっどうする?一応ユキとかニコガーデンにはメエメエとかいるけどこれ以上バレて面倒事が増えるのは良くない。しかしソラを相手に誤魔化すのは俺でもちょっと難しい。いろはが目でなんとか誤魔化してと訴えかけてくるがどうすれば・・・
「・・・なるほど。ごめんなさい、どうやらこの質問はタブーだったみたいですね」
「踏み込みすぎましたごめんなさい」と言ってソラはこの話を切り上げた。自分が
「では話題を変えましょう。私は辰輝くんに案内してもらってますがいろささん、それにこむさんもこの街でのおすすめの場所とかありますか?」
「そうだね、色々あるけどやっぱりあそこかな?女の子といえばコスメショップ!この街には最近オープンしたPretty Holicというお店があって・・・」
「Pretty Holic!?この街にもPretty Holicがあるんですか!?」
「ソラちゃん、もしかしてPretty Holic知ってるの?」
「知ってるも何も私が前に住んでた街にもあったんですよ!」
その話を聞いて俺はこっそりとスマホでPretty Holicで調べると公式サイトの該当店舗にPretty Holic ソラシド店が載っていた。てか色んな街にあるんだPretty Holicって。ソラ曰く年上の知り合いがそこでバイトをしてた時期があったらしい。
「それに丁度良かったです。新しい手帳とかレターセットとか欲しかったので」
「コスメショップなのに手帳とかレターセットが欲しいのか?別にわざわざPretty Holicで買わなくても普通に文房具屋で買えばいいんじゃあ・・・」
「確かにそうかもしれません。ですが私の親友が初めてくれたプレゼントがPretty Holicで買った手帳なんです。レターセットもその親友に・・・ましろさんに近況報告もしたくて送りたいんです」
ソラにとってはそういう意味ではPretty Holicは思い出のあるお店らしい。ソラ曰くこの世界のヒーロー手帳と読んでいるとか。確かにソラがメモで使ってる手帳の右下に小さくPretty Holicって書いてあったな。それがまゆのお店に置いてあったかは知らんが。
「じゃあ時間も時間だし最後はPretty Holicに行くか?いろはとこむぎはどうする?一緒に来るか?」
「もちろん一緒に行くワン!ねっ、いろは」
「一緒に行きたいんだけど・・・ほらっこむぎ。私たちはお母さんにお使い頼まれてるでしょ?あまり遅いと怒られちゃうよ」
「そうだった!?せっかく休日だから辰輝と一緒にいられると思ったのに」
「それは私も同じ気持ちだから我慢して」
すごく一緒に着いて行きたいオーラが出てたけど二人は渋々諦めた。どうせならソラを案内する意味では一緒にいて欲しかったんだけどなぁ。いくら親戚のやってる店でも客のほとんどが女性の店に男が入りずらいのは明白で・・・平日ならともかく今日みたいな日曜は絶対嫌だ。Pretty Holic開店初日も俺が店の中に入るのを渋ったのも春休みも相まってたこともあったからだしな。
「お二人は辰輝くんのことが本当に好きなんですね」
「大好きワン!いろはもたつきもこむぎにとって大切な存在ワン!」
「こむぎ・・・」
今も動物に嫌われてばかりだしよく通ってる猫カフェの猫たちには相変わらず睨まれたり威嚇されたりするけどけどこうやって面と向かって大好きを伝えてくれる動物もいる。こうやってこむぎに気持ちを伝えられるのもあの日死ぬほど頑張って良かったって思うから・・・
「それじゃあ俺たちはもう行くからな。ソラにPretty Holicを案内してくる」
「行ってらっしゃい辰輝くんっ。ソラちゃんもまたね」
「ソラ、バイバイワン」
そう言って俺たちは海浜公園で分かれていろはたちはお使いに向かい俺たちはPretty Holicに向かうことにした。
ソラちゃん・・・・か。
辰輝くんと同じバイト仲間、喫茶ドラコネットでは多分はじめての同年代のスタッフだけど何も起こらないよね?ソラちゃんは今のところなんとも思ってなさそうだからいいけど・・・とりあえず大丈夫だよね。とそんな思いを抱きながら私はこむぎを連れて再びアニマル商店街に向かった。
そんなわけで次回は後編に続きます。誤解が解けてよかったね(解けたとは言ってない)
次回もお楽しみに。なるべく早く投稿できるように頑張ります。展開は決まってるので書けさえすれば投稿できます。できてないのはずっと残業してるせい。この連勤全部定時上がりできなくて2、3時間毎日残業してたけどよくない。
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