ところで今期のアニメで先輩はおとこのこって作品があるんですけど見ました?ノイタミナのおかげでガチリアタイできてめちゃくちゃ嬉しいんですよ。放送時間深夜2時でしたけど。
ソラ「ちなみにどんな話なんですか?」
作者「ヒロインが鼻血出しながら男の娘!最高じゃないですかぁ!って言ってる作品です」
ソラ「へぇ〜そうなんですね」
そんなわけでまだ見てない人は是非見てほしいですよ。なんでこの話をわざわざソラに振ったのかって?なんででしょうね。(まさかそんなセリフを言ってるボイスが声のトーンまで含めてまんまお前だなんて口が裂けても言えないけど)
「残念でしたね、いろはさんとこむぎさん」
「まあ仕方ないだろ。お使い頼まれてるなら。それに犬はコスメショップ入れないし」
「そうですか・・・まあよく考えたらそうですよね」
少し考えれば分かることだがこむぎは人になれるせいでその辺の常識は全く通用しない。バラしたらもっとややこしいことになるので黙ってはいるが。さてとそんなこんなで街を案内するために次にやってきたのが親戚が経営してるコスメショップ、Pretty Holicだ。休日ということもあり予想はしてたがめちゃくちゃ賑わってるな。外から見てもわかる、最近はまゆのアイディアで生まれたコンパクトがものすごく人気あるって聞くし・・・
「というわけでさっさと買ってこい」
「辰輝くんは中に入らないんですか?」
「・・・あの客層を見て俺が中に入れると思うか?」
カップルならまだしも俺とソラはただの仕事仲間だ。いくら親戚のやってる店でも中に入るのはやっぱり抵抗がある。ニャミー探しのときは悟も一緒だから入ったけど・・・
「そうですか・・・仕方ないですね、それじゃあ私はちょっと買ってきますので近くで待っててください」
そう言ってソラはPretty Holicの中に入っていく。この多さだとやっぱりユキはいないか。いつもならここに看板猫を務めてるユキが定位置で日向ぼっこしてるのだが人も多いしまゆと一緒にいるのだろう。そういえばメエメエがキラニコトランクと一緒にユキの制服一式寄越すって言ってたがもう終わったのだろうか。ユキの転校は明日・・・こむぎと違ってユキは地頭はかなりいいからその辺は心配はしてないが・・・
「随分と楽しそうね・・・」
「びっくりしたっ!いきなり話しかけて・・・って珍しいな、そっちの姿でいるなんて」
基本、ユキはあまり人の姿にならないはずなんだが珍しいことに今は人間の姿になってるらしい。話を聞くとさっきまでメエメエが来てたらしく制服のサイズがあってるか確認してたとか。
「それで問題はなかったのか?」
「ええっ・・・問題なかったわ」
「・・・それにしてはなんか疲れてるくね?」
普段ならともかくこうも疲れがはっきりと顔に出てるユキは少し珍しい気がする。例えるとそうだな、こむぎに四六時中振り回された後のような顔をしてる。
「まゆがね・・・うんっ。撮影会と称して私の写真を撮りまくってたのよ。ほらっあの子のお父さんは写真家でしょ?」
「・・・ああ、なるほど」
「すみれがまゆに声をかけてくれなかったら今頃まだ終わってなかったわよ。本当に・・・あの子はスイッチが入ると止まれなくなるんだから。あの羊はいつの前にかキラニコトランクでニコガーデンに帰ってるし」
メエメエは何かを察したのか早々にあの場からフェードアウトしたらしい。まあユキには特に説明も不要だっただろうしメエメエは・・・まあうんっ。色々あるんだろ。
「それで外をみたらあなたを見かけたからこうしてきたわけなんだけど・・・」
「・・・なんだよ?」
「正直に答えなさい辰輝、あの女はダレ?」
「・・・・・」
あれっ?もしかしてこの状況やばくね?いやっ、やましいことは何もないんだけどそれにしてはユキの目のハイライトが消えて死ぬほど怖い。これはあれか?俺は今から死ぬのか?
「もしかして彼女・・・なんて言わないわよね?」
「なわけないだろ・・・俺をなんだと思ってる。俺が容姿でモテないのはお前も知ってるだろ?」
まず初見で年齢の近い異性にはほぼ100%怖がられるような容姿なんだぞ。デフォルトでこれだから仕方ないしちょっと昔色々あるからな。だからこそクラスに馴染めなかったり孤立気味だったまゆの気持ちは少し理解はできる。それに俺は人間の異性ならともかく動物にもっと嫌われてるからタチが悪い。ソラくらいだろ?俺を初見で怖がらなかった年の近い女子なんて。あっ、人間ではないけど
「それじゃああの人は誰?随分と親しげに見えたけど・・・」
「喫茶ドラコネットの新しい従業員だよ。じいちゃんが連れてきた・・・」
「・・・ふーん。この前お店に来たときは見かけなかったけど最近入ったの?」
「まあな・・・」
まあお前がユキのぬいぐるみ量産事件の時にはもういたんだけどあの日は偶然オフであの場にいなかったしな。
「そういえば辰輝は彼女がほしいって言ってたわよね」
「まあな・・・まあそう簡単に彼女なんて出来てたら苦労なんてないけど」
「・・・そうっ。辰輝、それなら・・・」
ユキが何かを言いかけたその時だった。
「あらっ、辰輝くんじゃない。お店に来てたなんてもしかして本当にメイクに興味が?でもごめんね、男の子用のは置いてないの」
「だから何勝手に舞い上がってるんですか。そんなわけないでしょ、知り合いの付き添いですよ。てかこのやりとりこの前もしませんでしたか?」
「そうだったかしら?」
ここの開店初日にいろはとこむぎに半ば無理やりここに連行されたから覚えている。こむぎがユキを撫でようとしたら威嚇したけどまあ今思えばこの性格なら当たり前だよな。てかユキにとってこむぎに撫でられるのはある種屈辱的な部分はあるかもしれない。
「それですみれさん、何かあったんですか?」
「実は今ね、私の古い友人が来ててその人はモデルの仕事をしててここの商品を紹介するために撮影も兼ねてたんだけど・・・」
ああなるほど、だから人が多かったのか。今日はやけに人がいるなぁって思ったら有名なモデルさんが来てるからこの人だかりなのか。まあユキは逃げる以前にまゆに拘束されてたみたいだけど。
「それでせっかくだからカメラマンさんがお店に来てる子学生をターゲットにゲストで撮りたいって言ってたんだけどなかなかビビッと来る子がいなくてね。さっき手帳買いにきた子には断られちゃったし」
さっき手帳をって・・・それソラのことかよ。まあソラの容姿ならすみれさんレーダーにビビッと反応するのかもしれないが多分理由は俺なんだろうな。俺をあまり待たせたくないからそれとなくやんわりと断ったっぽいが・・・
「困ったわね。カメラマンさんがパパの知り合いだから無碍に出来なくて・・・あらっ、辰輝くん。そっちにいる子は?」
「・・・ああっ、えっと」
よく考えたら人の姿のユキとすみれさんって会うの初めてだよな?まずい、なんて説明すれば・・・
「そうだわ!あなた、ものすごく美人で容姿整ってるし是非ウチの商品の宣伝も兼ねてモデルの仕事を頼みたいんだけど」
「わ、私が?」
「そうよ!あなた、名前は!?」
「えっと・・・ユキです」
「まあ偶然ね。まゆが・・・娘が飼ってる猫の名前もユキって言うのよ。これが運命っていうものかしら」
偶然も何もあなたのお家に住んでる猫・・・なんて言えずユキは困惑していた。けどこうやって人を振り回すところを見ると血を感じるな。この親にしてこの子ありというか・・・
「えっと・・・私は・・・」
心底嫌そうな顔をしてるが仮にも自分の大好きなご主人の実親なのでどうすればいいか分からず困惑している。嫌だけどすみれさんのお願いを無視するわけにも・・・そんな思いが交錯してるというかなんというかものすごく葛藤していた。
「ママ・・・カメラマンさんが呼んで・・・ってユキ!なんでこんなところに!それに辰輝くんも」
「まゆ!えっとこれは・・・」
「もしかしてまゆもこの子のこと知ってるの!偶然よねあなたの飼ってる猫と同じ名前だけどそういえばユキは今はどうしてるの?お部屋で寝てるの?」
「いやっ・・・えっと・・・そのっ」
どうしようどう誤魔化せばとまゆは顔を青ざめてる。まずい、いろは以上にまゆはポーカーフェイスは下手くそだ。ユキは心配ないがまゆの方が数倍心配だ。仕方ない・・・
「さっき散歩しに外出てましたよ。最近はなんかいい日向ぼっこのスポット見つけたらしいって」
嘘ではない。ユキ本人に聞いた話だがまゆが学校に行ってる間はそのスポットでたまにお昼寝してるとかなんとか。とりあえず俺は通り道にユキが歩いてたことだけ伝える。
「そ、そうなの。さっきふらっと窓から出て行って・・・」
「ふーんっ・・・なら仕方ないわね。そうそうあなた。もしよろしければ今日限定でモデルの仕事を受けてみない?」
「ユキがモデル!?」
「あらっ・・・もしかしてまゆは反対?」
反対しろ、助けて助けてとユキは目で訴えかけてくる。今日は一段と賑わっておりこんな大人数相手にモデルの撮影の仕事なんてユキには無理に決まってるが・・・
「うんっ、いいと思う!ユキ、美人だし写真写りもいいし。私はママの意見に賛成だよ」
「まゆ!?」
「それなら決まりね。それじゃあユキちゃん。今日はよろしくね」
「ちょっと待って私まだやるなんて・・・辰輝っ!」
「まさか・・・まゆとすみれさんがこれだけお願いして嫌なんて言わねぇよな?ユキ」
「辰輝っ、あなた・・・」
ユキの性格を分かりきってるからこそ俺はこう答えてやった。ユキが嫌がってるのはコスメでもなく写真を撮られることでもなくこんな人混みで撮られることだからそこさえ配慮してくれれば問題ないだろ。大人しく撮られやがれ。撮られることに関しては慣れてるしな。まあそれは猫の姿に限った話だけど。
「分かったわ・・・けどモデルの仕事を引き受けるに当たって一つ条件を設けるわ」
「条件?何かしら?言ってみて、協力するなら可能な限り要望に応えるわよ」
「そうっ・・・」
そう言ってユキはものすごく不敵な笑みを浮かべる。ああこれは何か悪いことを考えてる時の顔だな。俺しーらないっと。
「あなたの娘・・・まゆと一緒にモデルの写真を撮る。それなら条件を引き受けるわ」
「・・・ユキ!何言ってるの!私がそんなこと引き受けるとでも・・・」
「私はまゆと一緒じゃないと引き受けないわよ」
「ちょっとユキ・・・えっと、お母さん。カメラマンさんも・・・」
ユキはなんも躊躇いもなく飼い主のまゆを道連れにした。まあユキに関してはまゆが一緒にやるなら何やるにしても
「ったく何を緊張してるんだか」
「だって・・・」
「そんなに気を置くこともないだろ?お前は容姿はいいんだからさ。自身持てよ」
「辰輝くんっ・・・」
「いろはやこむぎだってきっと同じこと言うと思うぞ」
「・・・私に務まるのかな?」
「むしろユキの相棒として務まるなんてお前以外いないと思うけどな」
「相棒・・・・」
確かにユキはすみれさんレーダーに引っかかるほどの美人だ。金髪美少女なんてアニマルタウンではちょっと珍しい。並大抵の人だとユキの引き立て役になってしまうけどまゆならユキと対等という意味では同じ舞台に立てる。それになんだかんだでまゆも自分磨きしてたしコミュ症だけど純粋な優しさもあってわんにゃん中の男子の中では話題になってる。だから俺はクラスメイトの一部にボコられそうになったんだが。はあ、明日が憂鬱だ。ユキが余計なこと言わなければいいが。
「とにかくお前はもっと自分に自信を持て。そしてユキを隣で支えてやるんだ」
「ユキを支える・・・うんっ辰輝くん。ありがとう、少しだけ勇気もらえた」
「・・・大丈夫だ。きっと上手くいく。自分と
そう言って俺はまゆの背中を押してやる。これを機に少しでも自信がつけばいい。まゆはスペックやポテンシャル自体は高いんだ。コミュ症で人と関わることが苦手なだけで・・・それでもきっと大丈夫だろ。信頼し、最近アミティーリボンタンバリンという新しい力を手に入れたあの二人なら・・・そういえばユキはあの時何か言おうとしてたけど・・・
「お待たせしました辰輝くん。それにしてもすごく盛り上がってますね。今日はどうやらモデルさんが来てるらしいですが・・・」
「そうだな。そういえばソラ、さっき店主にスカウトされたらしいな?いいのか断って」
「はいっ。お恥ずかしながら私は化粧苦手でして。あっ、誤解のないように言いますけど嫌いではないんですよ?ただ昔、色々あって・・・」
勉強とか運動とか家事全般はできるけどどうもこれだけはちょっと・・・と言っていたが化粧以外のスペック全部高いのおかしくねぇか?やばくね?
「それに今日は辰輝くんにアニマルタウンを案内してもらってる身でもありますので」
「真面目だなお前は・・・まあそこがお前のいいところではあるんだろうけど」
ただまあ真面目且つお人好しであるが故に見聞きした事をそのまま鵜呑みにして行動してしまう癖があるよな。クレープ屋のあの人も明らかに俺を揶揄ってる感じ出してたのにソラは色々と信じてたし。そのせいでいろはに誤解されるし。まあポーカーフェイス自体は上手いみたいだけど。俺的にソラは自分のことをなんでも正直に話しそうなイメージだったんだがなんだかんだで重要な部分は上手く隠してる。それも昔の経験が生きた結果らしい。
「お知り合いと話してたようですがもういいんですか?」
「問題ないだろ。それに知り合いと言っても従兄弟だしな」
「へぇ〜そうなんですね」
「それでソラ、目的のものは買えたか?」
「はいっ、ラスト一個で焦りましたが無事に買えました。この世界のヒーロー手帳三代目です!」
ついでにフレグランスレターも何種類か買ったらしい。これもソラには思い出があって過去に一度心をへし折られたことがあったらしいがこの手紙のおかげで立ち直れたとか。ソラの心をへし折るって何があったらそんなことになるんだよ。ソラにも色々事情があるんだな。相当な修羅場をくぐり抜けてきたんだろう。
「それより見ていかなくていいんですか?」
「後日感想でも聞くよ。学校でも会えるしな、もしアレなら今度紹介するよ。一人はたまにウチに来るしな」
「いわゆる常連さんというやつですね。分かりましたっそういうことならしっかりと覚えておきます」
「そこまで全力を尽くさなくてもいいんだが・・・とりあえず帰るか」
「そうですね」
そう言って俺とソラは帰り道を歩く。とりあえず明日の朝ご飯のことも考えて最後に行きつけのパン屋さんでパンを買っておいた。ちなみにこの前ユキに出かけようと言われたことがあったからその一つにここを案内する予定でいる。さてとパンを買ってたら日が暮れ出してきたけど今日はなんか濃い1日だったな。ユキのこと、すみれさんにバレなければいいけど。まあ少なくともユキがヘマをすることはないだろうから心配はないか。
「そういえばソラ、聞きたいことがあるけどいいか?」
「なんでしょうか?」
「前から気になってたんだがたまにヒーローという単語を聞くけどソラがその故郷で護衛隊やってるのと関係があるのか?」
思えば俺はソラのことをまだ全然知らない。一緒に暮らすようになったとはいえじいちゃんもソラもスカイランド人以外が未だに謎に包まれてる。一緒に暮らして、仕事をしていく以上ソラについてはもう少し知っておきたい。ただソラの言うように踏み込みすぎるのも良くないのは事実。だから・・・
「まあ答えたくないならいいんだけど・・・」
「私はヒーローになりたいんです。まあ正確にはほとんど夢は叶ったようなものですが。辰輝くんには少し話しておきますね。私のことについて。この前にも話しましたが私の故郷のスカイランドには魔物が出ます」
その魔物にも種類はありますがと前置きをつけながらソラは話す。小さい頃に行ってはダメだと注意されていた森に迷い込んでしまって魔物に襲われそうになった。その時にソラにとってのヒーローと出会ったらしい。
「それが私の所属するスカイランドの青の護衛隊。その近衛兵団の隊長であるシャララ隊長が私にとっての憧れです。あの人みたいに強くなって誰かを守りたい。そう思うようになったんです」
「それでその人の部隊に所属できたから夢は叶ったってことか?」
「そうですね。それもありますが厳密にはその少し前に叶ったと言ったらいいのでしょうか?私には少し不思議な力が備わって・・・まあ言っても信じてもらえないでしょうが・・・」
まあ不思議なことってたくさんあるよな。ソラのような存在もいるし更にいえばメエメエのような動物が人の言葉を話せる世界もある。ましてやプリキュアのような存在もいるくらいだし不思議なことだらけで今更ソラが何を言おうが驚かない自信はあるが・・・
「私は強くなることを決めてあの幼い日から特訓をしてきましたがけど独学だと流石に限界はありました。しかしある日私はいつも通り修行してたら一人の通りかかったおじいさんに本を渡されました。
そこにはスカイランド神拳と書かれた特訓ノートでした。正体は全く存じ上げませんでしたが隊長に見せたらセバス・タツロウの字って言われて色々あってあなたのおじいさんだということを知りました。
もっと強くなりたい、より自分のヒーローになりたいと言う思いもあってバイトを条件にマスターに鍛えてもらうことにしたのです。けど今の私に一番必要なのは強くなることじゃないらしくて・・・難しいですよね。強くならないことが私をもっと成長させることに必要なことだって。
けど決めたんです。私は強くなるならどんな特訓でもすると。今よりもっともっと強くなっていろんな人を助けられる。そんなヒーローに私はなります」
そう言ってソラは熱く夢を語ってくれた。その姿のソラがとても輝いていてすごく楽しそうで・・・すごいなと素直にそう思った。話を聞くと苦労や挫折もいっぱいあっただろうにそれを乗り越えて夢を追い続ける。その姿もまさしくソラの言うヒーローそのものなのかもしれない。
「辰輝くんはやっぱりマスターの喫茶店を継ぐことが夢ですか?」
「そうだな。それとできれば・・・」
「っ!!!辰輝くんっ、前っ」
2匹の猫が超高速で走ってきたのを見たソラは咄嗟に俺を抱き寄せた。間一髪で突進を避けられたけど俺が反応する前にソラの身体が動くとか反射神経凄すぎだろ。ソラの住む世界の人間はこんなのばっかりなのか?
「ケンカでしょうか?」
「こういうのはパターンが二つあって本気で喧嘩してる時とただ戯れあってるときがあるが・・・間違いなくアレは前者だな」
「だったら止めないと。ケンカの仲裁もヒーローの役目です。任せてください」
「おいソラ!待てっ、むやみに止めると」
「まあ見てて下さい」
任せろと言わんばかりにソラは軽々と木に登って木の上で喧嘩している猫の仲裁をしようとする。本当に止めそうだな。ならお手並み拝見と行くか。
「猫さんたち、縄張り争いですか?話し合えばきっと仲良く・・・」
「「フギャー」」
「そ、そんなっ!ますますケンカが激しくなってしまいました。まさか動物同士のケンカの仲裁がこんなに大変だったなんて。一体どうすれば・・・」
仕方ない、このまま猫の喧嘩なんて放っておいてもいいんだがソラが止めるって決めたなら手伝うしかないか。
「た、辰輝くん。こういうときどうしたら・・・」
「ソラ、これを使え・・・」
「これはパンですか?さっき買った・・・」
俺は仲裁している猫に向かって思いっきり「わっ!」と叫んで猫が怯んだ。わざわざ手を出さずともおどかすという古典的な方法でも仲裁はできる。
「ほらっソラ、それをちぎって猫に渡してやれ」
「このパンをですか?」
「いっぱい動いて疲れてるだろうしな。心配しなくてもそいつは減塩パンだ。少量なら猫に与えても大丈夫だ」
「分かりました、やってみます」
動物の仲裁でソラの中にあるヒーローとしてのものが成長するなら協力しよう。決して俺があげようとしたら猫が逃げ出すからとかではない。
「食べました。それに仲直りもしてくれてよかったです。辰輝くんはすごいですね、色んなことを知ってて」
「全部受け売りだけどな。朝行った猫カフェの店長とは仲が良くてな猫と仲良くなるための方法、仲裁の方法色々教えてくれたんだよ」
まあ結局猫には懐かれなかったしユキにはなぜか必要なかったからあまり役に立たなかったんだけどな。役に立ったのは猫との距離感くらいか?ずっと遠くで見てるだけがデフォなんだけど。
「しかもこのパン、とても美味しいです」
「まあ行きつけのパン屋だしな。まあこの味の再現もできなくはないが・・・」
「辰輝くんはもしかしてパンも作れたりするんですか?」
「まあな・・・まあパンに関しては教えてもらったから作れるようになったが正しいけど」
基本、料理をほとんど独学で習得した俺だがパンに関しては昔、教えてもらったことがある。ちなみに行きつけのパン屋さんではない。別の人物だ。まあ先に答えを言うとキュアスタのフォロワーなんだが。
「なんか辰輝くんは私の親友のましろさんに似てますね」
「・・・そうなのか?」
「はいっ!その優しさといい困ったときや悩んでるときには適切な距離で居てくれるところとかましろさんそっくりです」
「俺はお前の悩みの相談なんてした記憶はないんだが・・・」
「私ではなく辰輝くんと話してたサイドテールの女の子のことですよ。さりげなくあの人のことフォローしてましたよね。すごく適切な距離で」
「・・・見てたのか。てかその感じだともっと早く買い物終わってたなお前」
「あはは・・・中々タイミングがなくて。けどそういう人ってすごく貴重なんですよ。私は強くなること、ヒーローになることばかりで友達なんて作りませんでしたが。それも、ましろさんが全部壊してくれてたくさんのものをもらいました」
「お前にとってすごく大切な人なんだな。その人は」
「そうですね。シャララ隊長以外で私の生きる上でのルーツになった人ですから。いつか辰輝くんにも会わせてあげますね。ましろさんに」
「その時はよろしく頼むよ」
「はいっ、任せてくださいっ!」
そんなこんなでソラにアニマルタウンを案内するのは終了した。そして明日からランニングを解禁することにした。ソラ曰くもう道をだいたい把握したらしい。記憶力化け物かよこいつ。
そんなわけでやっと纏まりました。ソラがまだ何もアクション起こしてないので今のところ戦いはいろはとユキの一騎打ちの状態です。ちなみに今回の話に関しては割と本編でもありそうなのが怖い。なんならこういうエピソードでユキの正体バレとかしそうとか。どうなんでしょうね。こむぎが親バレしてる以上ユキも早いところでバレそうなんて思ったり。
ちなみに今回の話はいろんな公式プリキュアネタを仕込んでます。それも含めて楽しんでくれたら幸いです。
そんなわけで次回は久々のアニメ本編です。アニメ21話のスクールライフの話をやります。土曜か日曜投稿を予定してます(バッテリー次第)
7/12追記
※いよいよスマホのバッテリーがやばくて割とそれどころではなくなってます。新しいのは変え次第投稿しますのでもう少しお待ちください。
わんだふるぷりきゅあ、メインキャラは誰が一番好きですか?
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