犬系女子との付き合い方   作:りんご(仮)

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辰輝「俺、彼女できたわ」

いろは「さようなら辰輝くん、来世で会おうね」

辰輝「まていろは、今日はエイプリルフール・・・ぎゃああああ」

と言う風にエイプリルフールやると死人出るためこの話をやるのは中止しました。エイプリルフール過ぎてるしエイプリルフールに投稿してたんだから前回この前書きやれよと思った今日この頃・・・

というわけで今回の時系列はアニメ(5話+6話+7話)になります。本編シリアス回のため今回はシリアス風味強いです。


※修羅場成分はユキの人間化および、プリキュアが揃わないとできません。もう少し待て


だいななわ

「こむぎが家出した!?待て待て待て、俺が勝のやつにサッカー部の助っ人に頼まれて試合に駆り出されてた間に何があった!?」

 

というのも去年一緒のクラスメイトの猪狩 勝にサッカー部の助っ人で試合出てくれと頼まれて断りきれずに貸し一つということでサッカーの試合に参加する羽目になった翌日、いつも通りじいちゃんの手伝いでカウンター席に立って仕事をしていたら悟からいきなりそんな電話が来た。とりあえずこむぎは現在、悟に保護されて大福と仲良く草を食べてるらしい。

 

「実は詳しく話すと・・・」

 

そんな感じでカクカクシカジカと悟が事の経緯を話してくれた。なるほど、いつも通りお散歩しようとしたらリードがフレンドリータクトというアイテムに変形したと。それでお気に入りのリードがなくなった事で散歩ができなくなったこむぎがあれじゃないとやだと駄々をこね、あれはもうないからどうしようにもないといろはと口論になったらしい。そして変形したタクトをこむぎは上手く扱えず、自信喪失して家出する事態に発展した。簡単にまとめるとこんな感じか、気持ちのすれ違いというやつか。

 

「というわけなんだよ」

「なるほどな、話はだいたい分かった。それ、いろはにも伝えたのか?」

「うんっ、それはもちろん。でもこむぎちゃんも今さっきまで泣いてたから僕がキチンと話をして家まで送り届けるつもり。だから辰輝くんは犬飼さんのことを慰めてあげてほしいんだ」

「・・・その役目は俺でいいのか?」

「うんっ、僕はこむぎちゃんから色々話を聞きたいしきっと僕より犬飼さんのことを理解してる君なら彼女を元気にすることができるだろうから」

「分かった・・・正直自信はないが今からいろはの家に行って話してくる」

「お願いね、辰輝くん」

 

そう言って俺たちは電話を切る。メエメエには2人の心のケアをすると約束した矢先に2人が喧嘩してこむぎが家出するくらいには思い詰めてたとは・・・俺はカウンターにいたじいちゃんにすぐ戻るとだけ伝えて犬飼家に行く。すると家の外でいろはが座っていた。不安で不安で今すぐ壊れてしまいそうな・・・そんな顔をしているいろはがらしくない。

 

「いろは」

「辰輝くん・・・あのっ」

「心配するな、悟からだいたい話は聞いている。こむぎと喧嘩したらしいな」

「うんっ・・・けど私だって喧嘩したかったわけじゃないのに」

「それは多分こむぎも同じ気持ちだと思うぞ。まあ喧嘩するほど仲がいいって言葉もあるし思い詰めることもねーよ」

「けどこむぎが帰ってくるか心配で・・・帰ってきてくれるよね」

「帰ってくるに決まってるだろ。悟もいるんだし」

 

それでも不安は消えないらしい。ずっと仲の良かったペットが急に家出したら心配にもなるよな。

 

「よしっいろは、よかったら今からウチの店に来いよ」

「ウチって・・・喫茶ドラコネットに?」

「不安になる気持ちもわかるがまずはお前自身が心を落ち着かせないとな。そんな気持ちでこむぎと向き合ってもまた喧嘩になるぞ」

「・・・分かった」

「悟には俺が連絡しておく。喫茶ドラコネットまで来てくれとな」

 

そう言って俺は喫茶ドラコネットにいろはを連れていく。喫茶ドラコネットはアニマルタウンの中でもすごく静かなお店として知られている。内装もそうだが和風でレトロなこだわり、お客さんに安らかな空間で過ごしてほしいという思いがある。

 

「ほらっ、この店のオリジナルハーブティーだ」

 

ウチのお店のハーブティーは近所のマダムたちからも評判である。まず話すにしても落ち着く必要がある。ハーブティーは心を鎮める効能がほとんどのものに備わってる。ウチのオリジナルも例外ではない。

 

「・・・いただきます」

「どうだ?俺の淹れたハーブティーは」

「うんっ、すごく美味しい。私の大好きな味だね。最近はドラコネット(ここ)の紅茶はあまり飲んでなかったけど辰輝くんの淹れてくれるのは大好きだよ」

「そりゃどうも・・・なあ、いろは。こむぎと出会った日のこと覚えてるか?」

「うんっ・・・忘れもしないよ」

 

いい感じにいろはの緊張もほぐれたところで少し昔話をしよう。いろはもそうだが、特に俺は始めからこむぎと仲が良かったわけではない。あれは忘れもしない雨の日だった。わんにゃん小学校から家に帰ってたときに傷ついてた犬がいた。あれがこむぎとの出会いだった。

 

「お前の家で治療するために連れて行こうとしたら思いっきり噛まれたっけ?」

「というか始めの頃はしょっちゅうこむぎに噛まれてたよね」

「あの時は吠えられたり噛みつかれたり突進したりで大変だったよな。殺意すらあっただろあれ」

「そもそも辰輝くんは少し顔つきが怖いもん。もう少し穏やかな顔をしないと。そもそもこむぎどころか大体の動物に吠えられてるよね」

 

今思えばあれはこむぎの生存本能だったのかもな。顔つきが怖いのは今も割と悩んではいるのだが、それが原因でこむぎとはほぼ毎日衝突してた。てかもうほぼ毎日喧嘩に近かったよなあれ。

 

「まあそんな感じで俺はいろはと比べたらこむぎと仲良くなるのに時間がかかったわけで」

「辰輝くんが犬用クッキーをもっと早く作っていれば簡単に打ち解けられてたのにね」

「言うな・・・それは」

 

動物と仲良くなるのに餌付けは基本というがまさかこうもあっさりこむぎを懐柔できるとは思わなくて。そこからはトントン拍子で心を許してくれて一緒に遊んだり、触るのを許してもらったり、一緒に散歩するようになったんだっけ?

 

「あの時はどうすればいいのか、何が正解なのか分からなくて奮闘してたけど今のこむぎとなら話すことができる。ちゃんと言葉にして自分の一番伝えたいことをこむぎにぶつければいいんじゃねーの?」

「言葉にして伝える・・・」

「想いを言葉にできるって素敵なことだと思うしな。だから・・・」

 

カランコロンと扉の開く音が鳴る。どうやらお客さんが来たらしい。続きは後にするか。いろはのことも大事だが一応仕事は優先しないといけないしな。

 

「いらっしゃいませ・・・って」

「こ、こんにちは。辰輝くん、それにいろはちゃんも」

「「まゆ(ちゃん)」」

 

なんと来客はうちの従兄弟だった。そういえば喫茶ドラコネットにも顔を出せとは言ったけどこんなに早く来るとは・・・

 

「いろはちゃんに用があってペットサロンに行ったらいなくてそしたらいろはちゃんのお父さんが隣の喫茶店にいるんじゃないかって聞いたから。お客さんは今はいろはちゃんだけ?」

「まあお客というか色々あってな」

「いろはちゃん、この間はありがとう。それでこむぎちゃんは一緒じゃないの?」

「あーうんっ・・・実は・・・」

「今、こむぎといろはは絶賛喧嘩中だ」

「あはは・・・うんっ、ちょっとこむぎの機嫌損ねてしまって」

 

いろはが言いにくそうにしてたので俺はプリキュアやガルガル云々のことを伏せてまゆに説明した。情緒が安定してないから余計なことを話さないか心配になる。まゆもいろはのあの姿を見て慌ててるがそもそもお前、いろはに何か用があるんじゃ・・・まあ今のいろはのことを思えばそれどころじゃないか。

 

「うん?まゆちゃんその手の傷・・・どうしたの?」

「あっこれは・・・えっと・・・アハハ」

「またかお前は・・・」

「またって?」

「いつものことだから気にするな。どうせまたユキに引っかかれた。そんなところだろ」

「おっしゃる通りです・・・言うことも聞かないし思う通りなんてならないけどでもそんなところも可愛いから・・・だから痛いことをされてもわがままされても可愛いんだよね」

「うんっ・・・分かるよその気持ち」

 

なんかいい風な話になってるけど要はいつも通り過剰にスキンシップしたり猫吸いという名の栄養補給してただけだろ。ユキ自身、スキンシップは嫌いではないが過剰にされると怒って引っ掻くことがある。ほぼこいつの自業自得な部分もあるせいで素直に感動できないが・・・まあでもいろはが少し元気になってるしいいのか?

 

「それでまゆ。気になってたんだけどその手に持ってるのはなんだ?」

 

見たところ動物用サイズの洋服ハーネスに見えるが・・・

 

「そうっ、これを渡したくていろはちゃんを探してたの。この前、いろはちゃんにお散歩バッグをもらったのが嬉しくてお返しにいろはちゃんが喜びそうなものを考えたんだけど」

「これ、こむぎ用の洋服ハーネス?」

「うんっ、オシャレしてお散歩したら楽しいんじゃないかと思って作ってみたの」

 

相変わらずメイクと裁縫の技術に関してはすげぇな。流石は女子力の塊だ。俺はいろはに何あげたら喜ぶかなんて正直わからん。基本動物大好きの動物バカなところあるからな。まあでも最近はオシャレにも興味を持つようになったしいいことなのかもしれないな。

 

「すごく嬉しいよ!ありがとねまゆちゃん」

「う、うんっ!」

 

まさかまゆがいろはを慰めてしまうなんてな。グイグイ引っ張るいろはと人見知りなところがあるまゆ。これはこれでいいコンビなのかもな。性格が近くないほどすごく仲良くなる傾向があるという話があるが・・・そう考えると俺と悟もタイプや性格は全然違うけどすごく仲はいいしな。

 

「せっかく来たんだ。まゆも一杯飲んでいくか?」

「う、うんっ。それじゃあお言葉に甘えて・・・」

「いろははどうする?おかわりいるか?」

「ううん、もう大丈夫。これ持ってこむぎを迎えに行ってくるね。まゆちゃん、辰輝くんもありがとう。こむぎと仲直りしてくるね」

「おうっ・・・仲直りしたら約束通り3人で散歩行こうな。この前はまゆの引っ越しの手伝いもあったしいろはが助っ人に行ってた時は俺がこむぎを連れ出したしな」

「うんっ、絶対だよ!まゆちゃん、改めて本当にありがとうっ」

 

そう言っていろはは居ても立っても居られず悟のところに向かった。いろはのやつはもう大丈夫そうだな。あとはこむぎが泣き止んでくれればいいが・・・

 

「元気になって良かったね」

「まゆには感謝だな。俺じゃああそこまで元気にさせることは出来なかっただろうから」

「そんなこと無いと思うよ。こむぎちゃんもそうだけど誰かに話を聞いてもらえるってすごく安心するんだ。覚えてる、辰輝くん。昔はユキに引っかかれた時にはよく手当てをしてくれたよね」

 

今もそうだがまゆはよくユキに引っかかれることもあった。その度に消毒したり絆創膏を貼ったりしてたっけ?まあ流石に今は大丈夫・・・なのか?何も進展してないよな。今も割と手足傷だらけだし・・・

 

「全く・・・部屋に救急箱がある。手当してやるから。せっかく綺麗な肌なんだからもう少し自分を大切にしろっての」

「・・・えっ、辰輝くん今私のこと」

「なんか言ったか?」

「あっ、ううん。なんでも無いよ」

 

俺はまゆを連れて二階にある部屋に連れて行く。とりあえず手当を済ませてまゆのリクエストで紅茶とショートケーキを出した。

 

「そういえばまゆ、今週末予定は空いてるか?」

「うんっ・・・空いてるけどどうかしたの?」

「お花見に行かないか?」

「お花見?」

「今年は雨も多くて遅咲きになってしまったが無事に開花したらしい。海浜公園はアニマルタウンの中でも桜の名所としても知られてるんだよ。すごく綺麗な場所だからまゆにも是非見てほしくてな。もし行くならユキも連れてこいよ」

「それはすごく嬉しい誘いだけど・・・でもどうして?」

「いろはがな、まゆが元気なさそうなのを気にしててな。それであのお散歩バッグをプレゼントしたわけだが俺にも何かできないかと思ってな。でもまゆに何をあげたらいいかなんて俺には分からないから・・・」

「だからお花見をするってこと?」

「そういうことだ」

 

アニマルタウンは毎年この時期になるとお花見しにくる人ですごく賑わう。家族で来たり会社の人たちと来たりと色々あるが遠くからもくるくらいには名所としての知名度がある。少しでもまゆやユキにとってアニマルタウンが素敵な街だと知られるために前々から考えていた。

 

「でもお花見するって言っても今週末はウチのお母さんは仕事だし」

「ああっ、ちなみにウチのじいちゃんも今週末は用事で家にいないからな」

「てことは・・・もしかして2人っきりってことに

「そうっ、俺たちだけでやるつもりだ。あとはこむぎといろはも誘うつもりでいる」

 

ついでにまゆが良ければ悟と大福も誘うつもりでいる。いずれ悟とは顔見知りくらいにはなるだろうし色々と頼りになるやつだしな。まあそれ以前にいろはとこむぎは言わなくても勝手についてくる可能性が高い。いやちゃんと誘う気でいるから心配はないが。

 

「いろはちゃんたちも誘うんだね・・・そっか

「あまり多く人がいてもお前、緊張して喋れなくなるだろ。特にいろはのお父さんも・・・知ってると思うがペットサロンをやってる剛さんもいろはと似てグイグイ行く人だ。それよりかはすくない人数でやるのがいいだろ」

 

だから子どもたち(ペット同伴)だけでやるつもりだ。俺自身もアニマルタウンでお花見はあまりやったこと無いから楽しみなところもあるしな。意外かもしれないがこれでも桜とか風景見たりするのは好きなんだぜ。

 

「それでまゆは参加でいいんだよな」

「うんっ、そうするよ。ユキも連れて行くね」

「おうっ、てなわけで週末な」

 

そう言ってまゆは紅茶といちごのショートケーキを食べてから家に帰って行った。そして数時間後、ガルガルの心を戻してキラリンアニマルのライオンを助けたらしい。

 

「その様子だと仲直りできたみたいだな」

「うんっ、本当にありがとね辰輝くん」

「俺は別に何もしてない。紅茶と話を少し聴いたくらいだ」

「それでもすごく安心したんだよ」

「たつきたつき、あのね。こむぎね、フレンドリータクト使えるようになったんだ。それからそれから」

「それは今から散歩する時にいくらでも聞いてやるから。ほらっ、行くなら早く行こうぜ」

「うんっ・・・それでこむぎ。いつものリードじゃないけどいいの?」

「どんなリードでもいろはとたつきが握ってくれるならいいワン!」

「だってさ・・・じゃあ行くか」

「そうだねっ」

 

今日は家出騒動で朝のお散歩をしてないからたくさん散歩することにした。海浜公園に行くとやっぱり桜が満開になって綺麗だ。俺は今週末いろはとこむぎにお花見すると伝えて2人も二つ返事で来てくれることになった。ついでに悟も電話をしたら大福連れて行くと言う返事が来た。そういうわけでペット同伴のお花見をすることが決まった。

 

まあ俺、ペット飼ってないんだけどな。




てことで次回は完全オリジナルの話をします。こんな感じで本編を超速で消化することもありますのでそんな時はオリジナル挟んで対処します。お花見やったら学校の話(本編アニメ8話)をやります。次回もよろしくお願いします。本来これ4月3日に投稿しようとしてギリギリ間に合わなかったので今日もう一本もといお花見の話を投稿する予定でいます。間に合わなかったらごめんね。
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