オリ設定が多数な作品ですがよろしくお願いします。
あと当作品の冥界上層部はMというわかりやすい脅威のため比較的マトモになってます。
(原作のままな箇所もありますが悪魔で貴族なんで)
兵藤家の日常に我が主であるリアス・グレモリーとアーシアの使い魔である蒼雷龍のラッセー(あとはライザー師匠達)が加わってから時は流れ。
「はい、すいませんよろしくおねがいします」
現在俺は普段お世話になっている冥界上層部の皆様方に電話越しに頭を下げていた。
今日は兵藤家でオカルト研究部が集まる日。
だが事前に部長を通してお願いしていた上層部の方との連絡がついたのでそちらを優先しているのだ。
部長達オカルト研究部の皆は今頃、母さんが持ち出した兵藤家のアルバムを見ているだろう。
うちの両親は写真を取るのにマメな人達だ。
それはかつて一度だけ酒に酔った父から聞いた、母に子供ができにくかったことに理由があるのだろう。
だからかやっと産まれた俺を大切にしてくれているし、アルバムなどの成長記録をマメにしていたんだと思う。少しばかり量が多い気もするけど。
さて、上層部の方々に連絡した内容だが、それは赤龍帝の籠手と現役で唯一活動しているらしい五大龍王【天魔の業龍】ティアマットの関係についてだ。
使い魔をゲットしに行く時にドライグがポロっとこぼしやがった最重要事項。
いつこの街、俺が居る場所に現役最強格の龍王が襲来してきてもおかしく無かったという事実。
その事をどう対処すべきか上層部に指示を仰いだのだ。いやドライグの見立てが確かならティアマットは今の俺が覇竜を使った程度で勝てる存在らしい。
だが覇竜を使った戦闘など周囲がどれだけ被害を受けることか。
ましてや相手はドラゴン。
自然災害に例えられる規模の破壊を齎す最強種が暴れるとどうなることか。
確かに切り札を使えば被害無く始末できる。
だがアレはできる限り使用できることを伏せたい代物なのだ。
この世界に存在する最悪の龍殺し。
万が一ソレと敵対した時のためにドライグが陽介さんに無理を言って譲って貰ったアレは。
『それで話はついたのか?』
電話内容は体内に居るけど聞かない。
ドライグはその辺のマナーを守るドラゴンだ。
「ああ、ドライグがティアマットに借りたアイテムで冥界に有ったモノは何故か四大魔王のアジュカ・ベルゼブブ様が収集していたらしくて、そちらに上層部から話を通してくださるそうだ。他神話に関しては基本的に敵対関係みたいなもので国交が無いから難しいらしい」
部長を通じて連絡した段階である程度は調べてくださったようだ。
そして冥界にあったティアマットの宝物はアジュカ様の手にあると判明した。
冥界悪魔政府にティアマットとの交渉の伝手は現状無いので返還は無理だが、襲撃してきた際にアジュカ様から渡して貰えるようにお願いするとのこと。
『よく強欲な悪魔達がここまでやってくれるものだな』
そこは俺も正直思っている。
だがもしかして俺達が思う以上に現段階ですら赤龍帝・兵藤一誠という存在を上層部は重要視しているのかも知れない。
「他神話相手にしても、ティアマットがアイテム目当てで襲撃するかも知れないって情報は流すそうだ。それで手離しやすくなれば良いけど」
『襲撃し奪う実力はあるんだろうが、俺が返却することに拘ってたからなアイツ。面倒だから倒しちまおうぜ』
「お前さ、実はアイテム返したくないだけだろ」
ドライグも意外とアイテムやらお宝への執着は強い。そのせいでグランバハマルでは度々エルフさんと命懸けの追っかけっ子をする羽目になったのだから。
『ドラゴンが宝物を手放すとか屈辱』
オイ。
まあそんな感じで上層部の方々との話は済んだ。最悪の場合、龍王を呼び寄せる存在として始末か放逐される可能性もあったがそんなことはする気がないようだ。
俺という存在が悪魔勢力に所属した状態でいるために奔走してくれているようだから明らかだろう。
あと、もしティアマットが襲撃してきたら周辺地域の住民の避難が出来るような手筈も整えてくれるそうだ。
やはりホウレンソウは大事なんだな。
懸念の一つにある程度の目処がたったことでオカルト研究部の皆が集まる自室へと向かった。
「で、こっちが小学生の時のイッセーなのよ!」
「あらあら、全裸で海に(ジュルリ)」
「ちょっと朱乃さん!って母さんも見せないで!(ジュルリ?)」
やはり予想通り会議なんてしてませんでした。
まあ前回の部室での会議内容も【漫画作成にあたってデジタル化にどう対応するか】だったし。
超常連の漫画家ェ。
「イッセー先輩の赤裸裸な過去」
「小猫ちゃんも見るのね。正直意外だよ」
無表情ながらもじっとアルバムを見るロリ後輩。
「強さの秘密は載ってませんね」
「それが目的かい。だから異世界帰りなんだって」
「ツチノコ見つけてきてから言ってください」
「それはマトリョーシカを丸呑みした蛇だから」
小猫ちゃんは部員の中で一番俺の強さを気にしているよね。正直に話しても信じてくれない。いや周りの皆も異世界と聞いたら笑顔でスルーしてくるけど。
『明らかに気を遣われていたな』
逆に辛いわ。
「小さいイッセー」
部長、幼年期の写真をまじまじと見つめられると恥ずかしいのですが。なんか頬を赤らめて息も荒いですし。
「幼い頃のイッセー幼い頃のイッセー幼い頃のイッセー幼い頃のイッセー」
満足そうだからいっか(現実逃避)。
「私もなんとなく、部長さんの気持ちがわかります!」
部長の手を取るアーシア。その瞳はランランと輝いている。
「そう、あなたにもわかるのね。嬉しいわ」
なんか二人だけの世界に入ってしまわれた。
朱乃さんは母さんにコピーしたいとお願いしているし、え?配布用があるって?何してんの母さん。
「ガー」
ベッドに寝そべりながらアルバムを開いて見るラッセーの姿はかわいいですね。
だが気楽に見られるのも今のうちだけだからな。母さん達にめっちゃパシャパシャ写真を撮られているからなお前も。いつかこんな風にアルバム披露会があると覚悟しておけ。
ちなみに師匠達フェニックス兄妹はレーティングゲームが近いからしばらく来れないらしい。メールは二人共毎日欠かさずくるけどね。
「イッセーくんにもこんな時期があったんだね」
ニコニコ顔でアルバムを見る木場。
同性のアルバムなんて見ても面白くないだろうに。そして木場からしたら俺はどんな存在なんだか。
グランバハマルを経験してある程度は変わるが、強さ以外は大して変わらないと思うがな。
しかし、木場はとあるページをまじまじと見つめていた。その視線は今までとは違い何か予想外のものを見つけたという様子だ。
気になり俺もそのページに視線を落とせば、そこには園児時代の俺の姿があった。
写真には俺だけではなく、同い年の園児とその親御さん・お父さんらしき人が写り込んでいた。
この子は確か、幼稚園時代に近所に住んでいた子だ。多分男の子だったと思うけど、よくヒーローごっことかで遊んでいた。正義の味方になるんだー!って元気に叫んでたよな。
小学生にあがる前に親の転勤で外国に行ってそれきりの関係だけど。
「何か気になったのか?」
そんな真剣な表情になる写真だとは思えないが。
そう尋ねると木場は一緒に写る親御さん、その親御さんの持っている物を指差した。
「これ、見覚えは?」
剣?
当時、カッコイイとペタペタ触らせて貰ったヤツか。
いやなんで現代日本で古ぼけた西洋剣を近所のおじさんが所持してんだよ、陽介さんか。
あと名前を聞いた時に教えてくれたな。
「オートクレール。そんな名前だったか」
同じ名前の伝説の剣があったよな。
まさか本物なんてことはないだろうし。
「?! こんなことがあるんだね。思いもかけない場所で見かけるなんて」
一人ごちて木場は苦笑する。その目はグランバハマルでよく見かけた憎悪に満ちていた。
その一枚の写真が、今回の出来事の始まり。
「これは本物の聖剣だよ」
そういえばこの幼馴染はあの教会に住んでいた聖職者一家だったな。
今更ながらにそんな事を思い出していた。
補足・説明
アジュカはティアマットに頼まれて手に入る限りの宝物の収集を行ってました。
悪魔上層部はアジュカとティアマットの関係を知りません。なので上層部からの頼みにアジュカは驚き、既に返却済ですが表向きは了承しました。
ティアマットはアジュカから当代赤龍帝が宝物回収の意志があることを聞き、接触と取り立てを当分控える予定です。
ミルたんとフェニックス兄妹不在。
ご都合展開ですいません。
でもフェニックスにエクスカリバーで何かあったら事が大きくなり過ぎるので。
なおメールが日に何件くるかはご想像にお任せします。
マトリョーシカ丸呑みした蛇
知っている人が居たら驚くネタ。
なおこの作品の登場人物は原作キャラとの設定もあり登場しません。クロークルワッハを召喚できる元一般人の天才とかバグ過ぎるので。