オリ設定ありです。
そして話がすすまない。
教会アンチありです。
やはりミルたん不在だと治安が乱れるなあ。
球技大会が終わった後、木場との会話を終えた部長から聖剣計画と木場の過去を聞いた。
その過去と教会と天使の在り方に不快感と疑問を抱きながらオカルト研究部部室で過ごしていたら、飛び出した木場が雨に濡れた身体のままオカルト研究部へと急いで戻ってきた。
焦った様子の木場は朱乃さんから渡されたタオルで身体を拭くことより報告を優先した。
その内容は、この街にエクスカリバーを所持した神父、聖剣使い達が侵入していたというものだった。
別に悪魔の縄張りだからと言って他勢力人員の出入りを管理しているわけではない。
だが悪魔の縄張りは、市長をはじめとして警察機関も悪魔やオカルトについて知っている場合は殆どで半ば共生関係にある。
住民の避難や情報統制、オカルト事件の後始末などその地に住む人間の助力は必須なのだ。
だから、他勢力の者は人間界で他勢力の縄張りに入る場合はたとえ敵対関係にあろうとその地のオカルト関連の顔役には連絡を入れるのが常識だ。それが討伐目的や敵対作戦でもない限りは。
特に教会の悪魔祓いはその手の挨拶は必須だ。なにせこの日本という国には銃刀法という法律がある。彼らのメイン装備である剣類を商売品の骨董品だと銃をレプリカだと言い張る手段もあるが、職務質問されたら一発でアウトな存在なのだ。
というかそうやって警察をけしかけて悪魔祓いを追っ払う縄張り持ち悪魔は結構いたりするらしい。
さらに木場は、堕天使騒動で俺と交戦した悪魔祓い・フリード・セルゼンが堕天使幹部コカビエルを後ろ盾にして神父狩りを実行していると告げた。狩られた神父はエクスカリバーを回収されたとも。
斬っただけで悪魔を消滅できる聖剣がこの地にあること、その使い手が駒王町に侵入していたこと、それを狩るフリード・セルゼンが居たこと。
実に頭の痛くなる話だった。
その情報はソーナ会長をはじめとした駒王町に住む異形種達にすぐ連絡された。
教会がこちらに一報入れてない以上、町中で遭遇した瞬間に斬りかかられる危険性が極めて高いからだ。しばらくの間は駒王町を彩っていた異形種達は安全のため自粛生活を送ることになるだろう。
悪魔契約活動も一時休むことになる。フリードがやったように悪魔との契約の残滓から悪魔祓いが契約者を襲わないと限らないからだ。
しかし本当にミルたん不在だと治安が乱れる。
怪しげな物売りも街角に見かけるし、いかつい顔つきの連中も増えた、グレモリー側から警察に呼びかけてパトロールを増やしてもらうしかない。
このままでは改造車に乗った棘付き肩パット袖破れジャケットを装備した筋肉モヒカン達が町中で汚物は消毒だと騒ぐ日も遠くないだろう。
そんな不安を抱えはじめたある日。
悪魔祓いの二人組が兵藤家に侵入しようとしていたと警備についている方たちから連絡がきた。
母とラッセー(父は平日のため職場)が心配になり学校から飛び出そうとしたが、悪魔祓い達の会話から侵入というよりは顔見知りに挨拶にきたような感じだったとのこと。
若い女性の悪魔祓いの二人組は兵藤家の周囲に張り巡らされた結界を見て引き返したそうだ。
片方がその結界に聖剣らしき大剣を振り上げようとしてもう片方に必死に止められたらしい。
俺が悪魔に転生する時の対価として家族の安全を望んだ。その契約は結界と警備の方たちという形できちんと果たされていたのだ。
母の無事(元から危険では無かったようだが)にホッとした俺は同じ気持ちだったアーシアに思わず抱きついてしまった。
自分の身ならなんとかなる。
けど離れている身内を守ることは困難なのだから。
「兵藤、兵藤」
なんですかブルマ所持者の桐生さん。
「アーシアが人前でしちゃいけない顔になっているから離してあげて。お母さんが無事でホッとしたのはわかるけどさ」
休憩時間に受けた連絡だったのでつい口に出てしまったからな「自宅に不審者が近づいてる?!」って。
「オカアサンガブジデイッセーサンカラダキツカレタ、オカアサンガブジデイッセーサンカラダキツカレタ」
目をぐるぐるとしたアーシアが顔を真っ赤にして蕩けた表情で硬直していた。
うん、これは年頃の娘がしていい表情じゃないね。
アーシアから離れたらクラスの皆が、母の無事と俺の状態を聞いてくれた。良い奴らばかりなクラスだ。
「イッセーサンガイッセーサンガイッセーサンカライッセーサンカラ」
アーシアは戻ってきて。
俺グランバハマルの神聖魔法は使えないから治せないんだって。
『グレモリーの娘に対抗して自分から抱きつくのに、相棒から抱きつかれるとダメなのか。女は面倒だな』
まあエルフさんとアリシアさんとメイベル(血涙)も陽介さん相手だとそんな感じだったし。
『いやメイベルは途中から、いや今更な話だな』
ドライグは何を言ってんだろ?モゴモゴ呟いて聞こえないが。
とりあえず部長にも連絡はいってるだろうけど俺からも伝えないとな。
そして部長に会いに行ったら、その悪魔祓い達がこの町を縄張りにしている悪魔リアス・グレモリーと交渉をしたいと連絡を受けたことが伝えられた。
ロクに接点の無い教会勢力と初接触。
アーシアの件、木場の聖剣計画の件、駒王町に侵入していた件、ドライグからの天使への印象。
良い感情を持ってない彼女らとの対談に俺は不穏な予感を抱いた。
『アルジェントは連れて行くべきではないな』
ドライグ?
『不快なことにしかならんぞ』
そうだな。
部長とアーシア本人に確認するとしよう。
「けど訪問の際にこちらに一切の攻撃を加えないと神に誓ったと、部長が言ってたらしいが」
『神に誓ったことを、神のためならば破るのが、信徒という存在だ。
グランバハマルでも経験があるだろう?
信徒相手に会話と交渉は成り立たん』
覚えがあるなあ。
まだ司祭という立場を利用して利益を得ている生臭坊主の方が交渉できるくらいだった。
『今回の悪魔祓いは若い娘二人なんだろう?
一番青く面倒な存在だな』
ずいぶんと詳しいな。
『ドラゴンは教会において悪魔の象徴だからな、身体があった時にさんざん絡まれたよ。貢ぎ物目当てで守護していた人間の村を邪教徒として滅ぼされたドラゴンも居たしな』
それは、なんだか。
『敬虔な信徒ほど話は通じん。明日の放課後の対談はそれを頭に入れて臨め』
ドライグの助言を胸に刻み、俺は明日へと備えるのであった。
補足・説明。
木場君の原作との違い。
リアスがイッセーの件もあり押し付けなどがないのと、友人としての絡みが増えているので仲間の安全を意識して動いています。
市長と警察機関
付き合いがないと処理できない事件がかなりあるかと。魔力でなんとかも限界あるので。
悪魔祓いの侵入
日本は教会から嫌われています。
警察機関が彼ら基準では仕事しすぎで面倒過ぎるのです。信心深くもないので神父だからと無理も通らないので。なお日本で活動した悪魔祓いで職務質問を経験していない者は極少数です。
兵藤家の警備
改築前ですが結界と警備の人員はいます。
ラッセーも護衛みたいなもんですが。
なのでイリナとの再会は次回に。
ドライグの教会観
あまり良くないです。
というか知性ある魔獣は大体こんな認識。
西洋では守護獣のように過ごす存在も近辺の人々ごと討伐されたりしてました。