今回も長いです。
「これは」
「どういうこと☆」
「お嬢様の僧侶の」
「何事でしょうか」
「フン」
「意外だな、赤龍帝が一瞬も停止しないとは」
「ギャスパーの時間停止。こんな広範囲に」
やられたか。
停止する世界の中でまず思ったことが、それだった。最初から今回の会談がすんなり上手くいくなんて思いもしなかった。悪魔上層部の皆さんからも気をつけろと助言を頂いていた。
紀元前からの怨敵との融和。
そんなことを受け入れられる道理なんてないのだから。
停止を受けなかったのは、サーゼクス様と、セラフォルー様と、グレイフィア様、ミカエルとアザゼル、そして「白い龍」もか。
他では、部長と木場にゼノヴィアか。
トップ陣は実力差。
木場は禁手に至ったからで、ゼノヴィアはデュランダルを盾にして防いだらしい。
ギャスパーとの訓練で、停止の感覚を掴んでいたからこその芸当なんだそうだ。
「和平反対派によるものですか」
「察しが良いな赤龍帝。サーゼクス、ミカエル、さっさと結界を張るぞ」
俺の呟きに見直したようにアザゼルは言い、サーゼクス様とミカエルと共に校舎全体に防壁結界を展開した。
するとほぼ同じタイミングで、校庭に魔法陣が浮かび、そこから続々と黒いローブを着た魔術師らしき集団が転移してきた。
連中は魔力の弾に似た攻撃を防壁結界へと打ち込みだした。数は多いが三大勢力トップによる結界の前にはまるで効かないようだ。
「へえ、魔法使い共か」
アザゼルの説明によると、悪魔の魔力体系を伝説の魔術師が独自に解釈・再構築したものが人間の扱う魔術、魔法。それを習得したものが魔法使いとのこと。
「(じゃあ、精霊魔法は?)」
『(似たようなものはあるが、グランバハマルのは神の権能クラスだな)』
そうそう見れるものではないから、リアス部長達やコカビエルは単なる魔法認識だったらしいが、高位存在にはその異常さがわかるらしい(最もレーティングゲームを観戦したグレモリー当主方も分からないくらい知られてない、あり得ない魔法らしい)。
(ミカエルの前で使用したのは不味かったか。アザゼルに知られてないのは不幸中の幸いだな。だから舐められているんだろうが)
「その魔法でギャスパーを利用しているのか」
今すぐにでも飛び出して助けにいきたい。臆病だが他者を思いやれる心優しいあの少年は、こんなことが起きてほしくないから、引き篭もり、強くなることを拒んでいたのに。
怒りから歯を食いしばる俺の手にリアス部長がソッと触れる。辛そうな表情の彼女を見て、漏れ出ていた殺気をなんとか押し止める。
「赤龍帝の予想通りだろうな。恐らく力を譲渡できる神器か魔術で、ハーフヴァンパイアの小僧の神器を強制的に禁手状態にしたんだろう。ここまで巫山戯た範囲と威力なのは、本人の潜在能力の高さ故だろうがな」
窓の外に手を向け、無数の光の槍で襲撃者を消し飛ばしながらアザゼルは言う。
格上であるソーナ会長や朱乃さんどころか、外部を取り囲んでいた三大勢力の軍勢までも停止する。
将来的に個人で一軍を相手できる存在に、ギャスパーは成り得るのだろう。
さて、まずはどうすべきだ。
トップ陣の話によると、
学園全体に張られた結界を抜けるため、敷地内に転移用魔法陣とゲートが繋げられている。
ギャスパーの「停止世界の邪眼」をより強化して全員の停止をしようとしている。
この集団攻撃は足止めと時間稼ぎが目的。
停止が成功したら、校舎ごと屠るつもり。
ということだ。
「倒しても現れるか、こりゃ黒幕が痺れを切らすまで籠城しかねえか?」
「それもいつまで続くかわかりませんよ」
「とにかく、テロリストに捕らわれているギャスパー君を奪い返すのが先だね」
「俺が行きます。トップ陣である皆さんが動けないなら、俺がギャスパーを救い出します」
救出なんて久しぶりだが、すぐにでもいかないと。
「イッセーだけでなく、私も。ギャスパーは私の大切な下僕ですから」
強い意思を瞳に乗せて部長も進言する。それを見たサーゼクス様はフッと嬉しそうに笑った。
「言うと思っていたよ。君達ならね。しかし、旧校舎までどう行く?通常の転移は魔法で拒まれているし、イッセー君もリアスを連れながらでは時間がかかる」
「部室には、私の未使用の悪魔の駒「戦車」が保管してありますわ」
「なるほど「戦車」の特性であるキャスリングを利用するのか」
だが王と戦車の移動の位置を入れ替えるだけでは、部長一人に行かせることになってしまうが。よし、タイミング合わせて全力ダッシュだな。
「イッセー君ステイ。
グレイフィア、キャスリングを私の魔力方式で複数人転移にできないか?」
キャスリングと同じタイミングで辿り着けるようにストレッチをしだしたら、サーゼクス様から別案をだされた。
「可能ですが、簡易術式となるため、お嬢様ともう一人だけですね」
「ならばイッセー君。頼んだよ」
「はいっ!!」
これでようやく動くことができる。
待っていろ、ギャスパー。
「おい、赤龍帝」
アザゼルが俺を呼んだ。
「それはドライグなんだがな」
『自分、ただの神器なんで』
そのネガティブキャラもうやめない?
マダオ感が凄いんだよ。
「じゃあ、兵藤一誠。こいつを持っていけ」
投げ渡されたソレは、リングらしき魔法具。なんとなく、シャリオンさんやエルフさんが装備していた精神制御の魔導防具に似た感じだ。
「そいつは神器をある程度抑える力を持つ腕輪だ。ハーフヴァンパイアにはめてやれ。多少は力の制御に役立つだろう」
流石は神器所有者を掻き集めていた組織か。自力で開発したのか?凄い技術だ。
「重複効果もあるのか?」
渡された腕輪は二つ。両方はめれば効果は二倍になるのだろうか?
「もう一個はお前のだ。「赤い龍」の力を使いこなせないんだろう?短時間なら代価なく禁手状態になるのも可能だ」
使いこなせるけど。
まあいい。イラッとしたけど、貴重品を向こうの勘違いから入手できたと思えば溜飲も下がるというもの。
後で悪魔上層部の皆さんに献上しよう。
それからアザゼルに、施されている悪魔の駒の封印やら、腕輪の注意点やら、人間に毛の生えた悪魔程度やら、色々言われたが、それが大半の周囲からの認識なのだとあらためて理解しておこう。
それに、
「力を飼いならせなければいずれ死ぬぞ」
敵対種族の配下にまで言葉を尽くすアザゼル。
不真面目に見えるし、口こそ悪いが、その根底に他者を思いやる気持ちが透けて見える。
このお人好しぶりが、彼を強さや頭脳以外で堕天使のトップとしている要因なんだろう。
神はとんでもない天使を堕としたんだな。
「アザゼル、神器研究はどこまでいっているというのですか?」
ミカエルの嘆息しながらの問いかけに、アザゼルは不敵に笑うだけだ。
「いいじゃねえか。神器を創り出した親父殿がいないんだぜ。親の遺産をガキがどうしようが勝手だろ」
「遺産相続で揉めるから、その発言は止めてください」
子供はどれくらいいるのやら。
冗談混じりではあるが、これは神の死を秘匿した理由の一つだったりする。
誰が神の跡を継ぐか。
その名誉から、熾天使達とて自ら名乗りでる者がいないとは限らないのだ。
最も、システムの制御の難解さ故にミカエルが担当せざるえないのだが。
そして天使達は決して認めないが、その実力から神の後継に一番相応しいのが、堕天使総督アザゼル本人だったりする。
「お嬢様、しばしお待ちください」
「急いでね、グレイフィア」
俺は部長待ちだが、アザゼルが白龍皇に指示を出していた。
「ヴァーリ。お前は外で暴れてこい。白龍皇が前に出れば、テロリスト共の作戦も多少は乱せるだろう。それに何かが動くかもしれない」
「俺がここに居ることは連中も承知なんじゃないかな?」
「だとしても赤龍帝が転移してくるとまで予想していないだろう。悪魔の駒、アジュカの野郎も面白いもん創りやがる」
「旧校舎のテロリストごと、そのハーフヴァンパイアを吹き飛ばしたほうが早いんじゃなっ?!!」
「お前、和平を結ぶ気あるのか?」
白龍皇が巫山戯たことを言い切る前に、その首に取り出したアスカロンの切っ先を当てる。
白龍皇とアザゼルを含んだ、サーゼクス様以外は反応できない速度でだ。
「へえ」
竜殺しの聖剣を当てられてるためか、チリチリと首を焼かれるような痛みを感じながらも、白龍皇は愉快そうに笑う。
「君は、身内の危機で普段以上の力を出せるタイプか」
何がおかしい。何で笑う。
戦闘狂だから相手が強いと愉快なのか?
「ソレを下げろ兵藤一誠。
助けられるなら助けるから勘弁してくれ。ヴァーリ、お前もわかったな?!」
落ち着かせるようにアザゼルが間に入る。
白龍皇の言おうとした手段が最善なのは分かる。だがそれを認めるようなら俺は此処に居ない。
「ふふ、了解」
愉しげなヴァーリはアザゼルの命令に頷き、自身の神器を発動する。アレが二天龍の片割れ。
「禁手化」
『バニシングドラゴン・バランスブレイカー』
機械的な音声のあと、ヴァーリの体を真っ白なオーラが覆い、光が止んだとき、その全身に白い輝きを放つ全身鎧に包まれていた。
『装着を見るのは久しぶりだな』
そうなのか?
『よーいどんで殺し合いをはじめることなんて、滅多に無かったからな』
大体が禁手状態から殺し合いしていたそうだ。
ヴァーリはこちらを一瞥したあと、会議室の窓から空へ飛び出していった。
そしてはじまる蹂躪劇。
白い閃光となったヴァーリは、夜空に軌跡を描きながら魔術師共を蹴散らしていった。
まるでシャリオンさんみたいだな。
訓練で手合わせした、元冒険者の勝ち組竜变化術士子持ち主婦の動きを俺は思い出していた。
ちなみに彼女は、龍王や目の前の禁手白龍皇より強いらしいので、やはりグランバハマルはおかしい。
俺と陽介さんの前では旦那さん(リア充極めた回復が使える聖剣士)にデレデレに甘える、いつまでも新婚気分な奥さんだったけど。
魔術師達が為す術もなく消滅させられていくが、魔法陣が展開して即座に補充される。
コカビエルのようにでかい魔法陣が常時展開されたら闇剣で対処したが、それもできないか。
「アザゼル。先程の話の続きだ」
そんな中で、サーゼクス様がアザゼルに訊く。
「あー、何だ?」
「神器を集めて何をしようとした。「神滅具」の所有者も白龍皇以外にいるのだろう?神もいないのに神殺しでもするつもりだったのかな?」
アザゼルはその問いに首を横に振った。
「備えていたのさ」
「備えていた?戦争を否定したばかりに不安を煽る物言いです」
ミカエルが呆れるように言う。
人造英雄計画と聖剣計画を実行した天界側が言うなよ。
「自衛のためだよ。お前らの攻撃に備えているわけじゃねえぞ?」
「では?」
「『禍の団』」
「カオス・ブリゲード?」
今襲撃している連中のことだろうか?サーゼクス様もご存知ではないようだが。
「組織名と背景が判明したのはつい最近だが、それ以前からもウチの副総督シェムハザが不審な行動する集団に目をつけていたのさ。そいつらは三大勢力の危険分子を集めているそうだ。中には禁手に至った神器持ちに、神滅具所有者も数人確認しているぜ」
「その者たちの目的は?」
「破壊と混乱。単純だろう?この世界の平和が気に入らないのさ。最大級に性質の悪いテロリストだ」
だから今日か。冷戦からの緩やかな平和を、より強固としようとする会談の日。
「組織の頭は、「赤い龍」と「白い龍」よりも強大で凶悪なドラゴンだよ」
「「「「「?!!!」」」」」
絶句する一同。
どうやら思い当たる存在がいるらしい。
「そうか、彼が動いたのか「無限の龍神」オーフィス。神が恐れたドラゴン。最強の龍が一匹」
そうなのかドライグ?
『グレードレッドと同格だからな。けどアレが組織運営とか想像もできん』
アニメにハマる赤龍帝が言っても、説得力が皆無なんですけど。
『生きてりゃ、色々あるか』
前言撤回早いなオイ。
「そう、オーフィスこそが「禍の団」のトップなのです」
声と同時に会議室の床に魔法陣が浮かび上がる。やはり旧魔王派は、そっちについたか!!
「残念だよ、本当に」
サーゼクス様は辛そうな表情でそう呟いた。
「グレイフィア、リアスとイッセー君を早く飛ばせ!」
「はっ!」
グレイフィアさんは俺と部長を会議室の隅へと誘導し、小さな魔法陣を床に展開した。
「お嬢様、ご武運を」
「いくわよ、イッセー!!」
「はい!!」
転送の光が俺と部長を包み込んだ。
部室か。
転移は無事成功。ならば、
「ッ!まさか、ここに転移してくるとは!」
「悪魔め!」
室内は不気味なローブを着た魔術師達に占拠されていた。敵のど真ん中か、やりやすい。
「うるさい」
光剣を顕現して一閃する。
普段のような手心は加えない。グランバハマル時代のように、仕留める。
「ぶ、部長!イ、イッセー先輩!」
ズルリと真横に両断された魔術師達が身を撒き散らして倒れる中、ギャスパーの声が響いた。
どうやら椅子に縄で括りつけられているようだ。多少の傷は見られるが命に別状は無いようだ。その様子に部長もホッとしている。
「ギャスパー!良かったわ。無事だったのね」
「部長、すいません。僕は」
緊張が解けたのか途端に泣き出すギャスパー。
「これは事態を甘く見た上の過失だ。お前のせいじゃないだろ」
やはり自宅に連れていくべきだった。
「で、でも」
「なあ、ギャスパー」
「イッセー先輩?」
それでも自分が悪いと責めるギャスパーに俺は諭すように告げる。
「お前に見せたグランバハマルの記憶を覚えているか?こんなもんさ、やらかしにすらならねえよ」
やらかしの八割くらいは陽介さんですけどね。
「ぼ、僕は」
「この程度で俺と皆はお前を見捨てない。この程度でお前を見捨ててたら、陽介さんなんてとうの昔に縁切りしてるさ」
『あの人を引き合いに出すのはどうかと思います。あとどっちもどっち』
そんな風にギャスパーを宥めていると、不躾に乱入してくる声が聞こえた。
「愚かね、あなた達。こんな危なっかしいハーフヴァンパイアを普通に使うなんてバカげているわ。旧魔王派の言う通りね。グレモリー一族は情愛が深くて力に溢れている割に頭が悪いって」
新手か。
再度転移陣から魔術師が現れた。
しかし旧魔王派がそんなことをね。悪魔が自ら一族の司るモノを蔑ろにしてどうする。いや七十二柱以外には無いのだっけか?
魔術師は侮蔑的に部長を見ていた。それよりも死体に気づけ。
「さっさとこんなヴァンパイアを洗脳して、道具として有効的に使えばもっともっと評価を得ていたのではないかしら?仲良しこよしぶりに反吐がでるわ」
グランバハマルの人間を思い出して、なんか懐かしいなあ。
『思い出すタイミングがこれかい』
でも耳障りだから殺るか。
光剣を振り上げたところで、部長が俺を手で制す。
「私は、自分の下僕を大切にするわ」
その言葉が癪に障ったのか、憎々しげに魔術師が魔力の弾を放つが、俺が光剣にて弾く。
「生意気な口ね。それに悪魔のクセに美しいのも気に入らないわ、グレモリーの娘」
女魔術師の嫉妬に塗れた言葉。それを聞いて俺は、
「品性に種族は関係ねえよ」
リアス・グレモリーの美しさは外見だけではない。その心根、情愛あっての美しさなんだ。
「ギャスパー、聞いたろ?」
「はい」
「お前が諦めても、この人は諦めない。
だから、諦めることを諦めろ」
「はいっ!!」
光剣が奔る。
ギャスパーを拘束する縄は切り刻まれ、パラパラと落ちる。
そしてギャスパーは、俺が渡した小瓶をポケットから取り出して、一息に呷る。
この俺の、赤龍帝の血を。
悪寒。
ギャスパーが飲み干した瞬間、空気が一気に様変りした。言い知れない不気味な気配が俺の全身を駆け巡った。
『これほどまでとはな。コイツ本当に吸血鬼か?』
血を飲んだ程度でこの気配。
将来的にはサーゼクス様の域に達すると思わせる程の力を感じる。
椅子にはもうギャスパーはいない。
目の前で霧のように消え失せた。
魔術師達も驚き、見渡すと、チチチチと不気味な鳴き声が聞こえだした。
部室の天井近くに無数の蝙蝠が舞い、赤い瞳を輝かせて魔術師達に襲いかかった。
「クッ!変化したのか吸血鬼め!」
「おのれ!」
毒つく連中を斬り捨てるのは容易いが。
「お前が決めろギャスパー」
「「「「はい!!」」」」
影から伸びる手が掴み、蝙蝠の群れが襲い、魔力と血を吸いとる。
蝙蝠の瞳からも神器を発動できるのだから、如何なる抵抗も出来はしない。
ま、情報収集のため生かしておくヤツも必要だよな。
動けなくなった魔術師達にトドメをささず、取り出した縄で拘束した。
生きて捕まった方が地獄だろうしな。
三大勢力がコイツラをどうするかなど、明白過ぎるというものだ。
「イッセー先輩」
「よくやった」
人型に戻ったギャスパーの頭をくしゃりと撫でてやり部長の前へと押し出してやる。
「部長」
「ギャスパー」
「ギャスパー・ヴラディ。これからもビビったり、泣いたり、弱音を吐いたり、逃げ出しそうになったりするけど。それでも貴女の僧侶として、頑張っていきます!!」
リアス部長はそんな眷属の成長した姿を愛おしいように見つめ、
「一緒に歩んでいきましょう。私の眷属」
そう言ってくれたんた。
あ、一応アザゼルから貰った腕輪をギャスパーにつけておこう。
「これはプロポ「腕輪だよ」」
「イッセーからのプレゼ「アザゼルからですよ部長」」
なんですぐそっちいくのギャスパー。
そして反応しないで部長。
ギャスパー救出も無事完了して旧校舎から出たところで、
空から堕天使総督が降ってきた。
即座に部長とギャスパーを抱えて飛び退く。
アザゼルは勢いのまま地面にぶつかり、土埃が宙を舞う。
『受け止めたれよ』
部長達が優先だ。
「チッ。この状況下で反旗か、ヴァーリ!」
ダメージを負った堕天使総督はそう叫ぶ。
「そうだよ、アザゼル」
まばゆい輝きを放ちながら、白龍皇が舞い降りる。その傍らには見知らぬ女。
どうやら二天龍の決戦は、もう間近らしい。
『戦いになればな』
戦意と殺意を溢れさす両者を前に俺は戦いを予感した。
この時はまだ、兵藤一誠はそこまでやる気ではなかった。
だが白龍皇はその未熟さ故に、
史上最強の赤龍帝の逆鱗に触れる。
三大勢力は、白龍皇は、世界は、異世帰りの赤龍帝、赤龍暴君を知る。
補足・説明。
テロリストをあっさりと殺るイッセー君です。まあ木場達もズンバラリしてたし。
イッセーから貰った小瓶はギャスパーの宝物になりました。
次回。
白龍皇フルボッコ回。
カテレアさんとセラフォルー様のやり取りは全カットです。お二人のファンの方はすいません。