八坂 めぐみはバーチャルシンガーになってみたい   作:layRa

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今回の話では彼(彼女)が登場します。


第4話 キミの言葉で聞きたいな

めぐみちゃんは趣味がまったく無いわけではない。今日は私、咲希といっしょに新しい服を買いに出かけている。

 

咲希「めぐみちゃん、どんな服が欲しい?」

めぐみ「私のサイズに合うやつ!ゴスロリもいいし地雷系ファッションもいいな。あ、推しのバーチャルシンガーみたいにゆるっとしたカジュアル系も着てみたーい」

 

めぐみちゃんの趣味はおしゃれ。ただ、身長が170cm以上もあってなかなかピッタリのサイズが見つからない。そこで、お兄ちゃんの知り合いがバイトしているという服屋さんを紹介してもらったので、行ってみようと思う。

 

ウィーン

 

店員「いらっしゃいませ。あ、あなたたちが司先輩の妹と親戚の方?私は店員の暁山 瑞希(あきやま みずき)です」

 

まあ随分と可愛らしい店員さん。こんな人とお兄ちゃんは知り合いなんて…。

 

瑞希「先輩から話は聞いてますよ、二人が来るって」

咲希「あの暁山さん、この子にピッタリのコーデをお願いします」

瑞希「はーい、喜んでー♪」

 

そういうと暁山さんはめぐみちゃんを試着室まで連れて行った。

 

瑞希「はーい、じゃあね咲希ちゃん。これから色々ベストなコーデを紹介していくね!まずは…、こちら!」

 

シャー (カーテンの開く音)

 

瑞希「じゃーん、世紀末風レザーファッション!」

 

おお!いかにも強そう!めぐみちゃん背も高いし、しっくりくる!

 

瑞希「続いては〜」

 

シャー

 

瑞希「幕末剣豪風の羽織!」

 

かっこいい!刀を持たせたら新選組の隊員って言われても違和感ない!

 

瑞希「そして〜」

 

シャー

 

瑞希「アイドルアニメOP風ブラックスーツ!」

 

すごい、虹ヶ咲のオープニングでキャラが着ていたやつだ!ネクタイは締めていないけど、もししてくれるなら緑色がいいかな?

 

瑞希「他には」

めぐみ「あのぉ、おしゃれにたいして興味もない人に着せ替え人形にされても嬉しくないんだけど」(真顔)

瑞希「ああ、すいません。調子に乗ってました」

咲希「私も見ているだけで、止めるべきだったわね」

 

ほんとに盛り上がってばかりでめぐみちゃんには悪いことしたわね。めぐみちゃん、ファッションのことには一応真剣だから。それを理解してくれたのだろうか、暁山さんは今度は真剣に対応してくれた。

 

暁山「ほんとはファッションに興味あるんですよ。ただ、めぐみさん男性みたいに背が高いですからつい…。改めて聞きますけれど、どんな服が着たいですか?」

めぐみ「えっと…、とにかくサイズが合えば」

瑞希「それだけじゃわからないな。じゃあ誰か好きな人とかはいますか、その人の着ているのを真似てみるとか」

めぐみ「…あ、私バーチャルシンガーの子が好きだな!」

瑞希「初音ミク…、じゃないね。ときのそらちゃんとかですよね」

 

そう、世間ではこれが一般的だよね。バーチャルシンガーと言えば主に歌をメインとしているVtuverのこと。それはともかく、暁山さんはめぐみちゃんをまた試着室へと連れて行った。今度こそ大丈夫であってほしいけど…。

 

瑞希「話し合った結果、この服に決まりました!」

 

シャー

 

めぐみ「どう、ピッタリでしょ」

瑞希「じゃーん、路上シンガー風コーデ!」

 

ベージュの薄手のコートに、めぐみちゃんの長い脚にピッタリなデニムのジーンズ。そして、白いフワッとした帽子。バーチャルとはいかずとも、ギターでも持ってくれたら充分それっぽく見えるかもしれない。

 

瑞希「それで…、お値段ですが」

咲希「一、十、百、千、万、こんなにするの!?」

めぐみ「ねえさっきー、私そこまでお金持ってないんだ。さっきーならバイトしているしそこそこ持っていると思うの。だからね、二人でいっしょに支払おう」

咲希「…」

 

チャリーン

 

今度からめぐみちゃんの服は古着で済ませようと思った。

 

 

 




瑞希(あれ?店員って普通、自分の名前をいうものなのかな?)
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