八坂 めぐみはバーチャルシンガーになってみたい 作:layRa
*もともと前作の外伝の予定でした。
穂波「みんな〜、大きな声でまひろちゃんを呼ぼうね〜!せーのっ!」
「「「「まひろちゃーん!!!」」」」
まひろ「はーい、みんな元気だねー!」タタタッ
私は絵名。私はいま、キャラクターショーのアルバイトでこの女の子、「まひろちゃん」と呼ばれる着ぐるみの中に入っている。事の発端は八坂さんが私と彰人、そしてレオニのみなさんにキャラクターショーのアルバイトをしてほしいと頼まれたからだ。
穂波「まひろちゃんなんだか嬉しそうだね」
まひろ(絵名)「うん。わたしすごくみんなと会いたかったんだよ」
今回やるのは「お兄ちゃんはおしまい」というアニメ。ある日突然、妹から怪しい薬を飲まされ女の子になってしまった成人男性「緒山(おやま) まひろ」が主人公の日常コメディ。
?「お兄…、まひろちゃーん。待って〜」
この子が「みはりちゃん」。まひろちゃんを女の子にした張本人。飛び級で大学に入った才女だ。中には彰人が入っている。
彰人(いくら着ぐるみだからってオレが女子大生の中に入るなんて…)
ちなみに観客席には夕作も来ている。
夕作「わ〜、まひろちゃ〜ん!みはりちゃ〜ん!」
このアニメは平和的な内容だから女の子が戦ったりする展開は無い。だから派手なアクションをする必要もない。しばらくすると仲間たちがやってきた。
まひろ(絵名)「うわぁ、みんな来てくれたんだね!」
元気いっぱいの「あさひちゃん」、乙女チックの「みよちゃん」、ボーイッシュな「もみじちゃん」、そのもみじちゃんの姉の「かえでちゃん」。それぞれ志保ちゃん、咲希ちゃん、一歌ちゃん、八坂さんが中に入っている。
あさひ(志保)「まひろん、あそぼっ!!」
みよ(咲希)「いいわね、何をしよっか?」
かえで(めぐみ)「せっかくだから会場のみんなと踊ろうよ!」
もみじ(一歌)「わぁ、それいいね!」
みはり(彰人)「会場のみんな、準備はいい?」
まひろ(絵名)「せーのっ!」
「「「「ひめごと*クライシスターズ!!」」」」
♪〜
いわゆる「EDダンス」。といっても振り付けはこのショーのオリジナルのものだけどね。ただ着ぐるみは視界が悪いから、思うように動きたくても動けない。足元とかまったく見えないもん。なんて思っているうちにそろそろクライマックス。ここで決めポーズというところで…。
ボトッ
彰人(えっ!?)
なんとみはりちゃんの頭が落ちた。キャラクターショーにはよくあるアクシデントだが、みんな頭の中が真っ白になってしまった。誰ももう何も考えられなくなったそのときだった。
かえで(めぐみ)「もうみはり、転んだけれど大丈夫?」
彰人(え、八坂さん?)(小声)
めぐみ(大丈夫だよ、お兄さん。最後まで続けよう)(小声)
みはりちゃんの友達でもあるかえでちゃんが彰人の顔を隠してくれた(ついでに頭も拾って被せてくれた)。アニメの設定を活かしたナイスフォローだ。
まひろ(絵名)「みんなありがとう〜、それじゃ」
「「「「またね〜!!」」」」
いや〜疲れた。絵を描いているのと違って体を動かさなくちゃいけないから。それに観客のみんなは私じゃなくて「まひろちゃん」を楽しみにしているし、そのまひろちゃんになりきらなくちゃいけないという責任まであったから。もうこういうのはこりごりかなぁ。
穂波「みんなありがとう、今日はとっても楽しかったよ!この後、握手会がありま〜す!ぜひ来てくださいね〜!」
絵名(えっ、握手会までやらなくちゃいけないの!?)
夕作「まひろちゃんにみはりちゃん!いつも応援してるよ!」
みはり(彰人)「わぁ、嬉しい!」
まひろ(絵名)「これからもよろしくね!」
ヒシッ(親愛のハグ)
彰人(で、オレの顔はみんなにばれてないよな…)(小声)
夕作(大丈夫だよ、兄さん。みんな気付いていなかった。それと姉さん、ステップへんてこだったよ)(小声)
絵名(視界が悪いから仕方ないじゃない!それと私たちいつまで抱き合ってるのよ、早く次のお友達に代わってあげなさいよ!!)(小声)