術式?呪力?最終的に物言うのはフィジカルですが?   作:ありがとうはなまる

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8 怪物 高校に行く

 

 

 亜生衣姉が来てから2年が経過し俺は16歳になった

 

 亜生衣姉はあのあともちょくちょく禪院家まで遊びに来ては、俺をぬいぐるみかのように抱き着き、抱き着いては向日葵と口論?喧嘩をしていた

 

 あの二人は喧嘩しているがなんだかんだ仲良く慣れると俺は思っている、あいつらも最初は物凄く仲が悪かったが、徐々に笑い会える関係にまでなっていたしな

 

 そんなことを考えながら、俺はクソ長い階段を一歩一歩上がっていた

 

 俺が今向かっている場所は、呪術高専京都校と呼ばれる表向きは宗教学校と通している、呪術師を育てる養成学校だ

   

 現代では呪術師として認められるには、呪術高専にて認可を貰うか、御三家である必要があり、そうでなければ呪詛師と呼ばれる犯罪者として認定され、処分されるそうだ。怖い怖い

 

 俺は御三家の生まれなため、本来は高専に通う必要はなかったが、半年前悟に「仁、高専通えよ。俺青春したいし、お前とバトりたい」と言われたので、特に断る理由がなかった俺は即快諾し今に至る

 

 来る前は、直毘人に高専連中に力を示してこいと背中を押され、直哉にはそかと素っ気ない態度を取られた

 亜生衣姉と向日葵には高専の入学を猛反対され、二人の説得するのに物凄い時間がかかり、何とかいくつかの縛りを結ぶことで了承をもぎ取った

 

 そうこう考えているうちに階段を登りきり、高専の先生に挨拶を済ませ、これから4年間通うことになるであろう教室の前に佇んでいた

 この中に一緒に呪術について学び、共に戦っていく同級生達がいる。一体どんな奴らなのか、どれぐらい強いのか、歳柄にもなく期待と緊張が溢れてくる(前世合わせて36歳ぐらい)

 

 こんなに緊張したのは、夜遅くに冷蔵庫のアイスを向日葵にばれずに食べる時以来だぜ(前世合わせて以下略)

 ちなみに、何故か気配も足音も消しているはずなのに、毎回向日葵にばれて毎度説教を食らっている

 っとまた考え事をしてしまった。昔を思い出すのは俺の悪い癖だな

 

 俺は気を取り直して扉を開け、教室の中に入る

 

 中には二人の男女が話をしていた

 

 

 「おっ!来たな。こっち来いよ」

 

 「……」

 

 

 男がこちらに気づき、手を降ってこっち来いと促しているので、そちらに向かう

 男の方は黒髪黒目の身長2mぐらいの高身長でかなりデカい

 女の方はその逆で140~150ぐらいの低身長で黄色の目に青い髪をツインテールにしていた

 

 

 「じゃあまず自己紹介だな…俺の名前は三代(さんだい)為右衛門(ためえもん)だ。これからよろしく頼む。趣味は相撲だ」

 

 「…大道(だいどう)育子(いくこ)だよろしく」

 

 「こちらこそよろしく。俺の名前は禪院仁。趣味は戦うことと甘いものを食べることだ」

 

 

 為右衛門に育子ね、覚えたぞ

 

 

 「おいあんた」

 

 「ん?」

 

 

 育子が話しかけてきた

 

 

 「あんた、刀は使えるか?」

 

 「……一様使えるが」

 

 

 前世では、亜生衣姉に一通りの武器の使い方は教えてもらっていたが、殆ど拳で戦っていたため、あまり武器の練度は高くないと、自己分析しているため一様と答えたが…

 

 

 「!なら今からあたしと一本勝負しようぜ!!」

 

 

 俺が刀を使えると分かるやいなや、育子は席を立ち上がり、机の横に置いていた刀を持って笑顔で俺の足を叩いてきた

 

 ん?今から?入学初日には入学式があるのでは

 

 俺が疑問の言葉を発する前に、育子は俺のズボンを掴みながらズルズルと扉まで引っ張っていく

 

 

 「ちょっと、ズボン持って引っ張んな!ズボンがずれるっていうか、小さい割に力強いなおまえ!」

 

 「誰がチビだ!!」

 

 「お前だよ!」

 

 「あぁ!!んだとコラ!?ブッ殺すぞ!」

 

 「待て待て、育子落ち着け。仁も煽るな」

 

 

 俺と育子の間に為右衛門が入ってきた

 

 

 「お前の存在自体が一番あたしを煽ってんだよ!」

 

 「はっはっは!これは一本取られたな。こればかりは仕方あるまい。成長の違いだ、甘んじて現実を受け入れろ育子」

 

 「ブチ…先にテメェから斬り殺してやろうか?」

 

 「お前が煽ってどうすんだよ!」

 

 「はっはっは!まぁまぁ、気を取り直して育子。入学初日に刀で切り合うのは不味いだろう。しかも、相手は禪院家生まれの権力持ちだ。そんな人間に重症、もしくは復帰不可能の怪我でも負わせれば最悪、高専からの停学を食らうかもしれないぞ」

 

 「うッ」

 

 

 多分、俺が重症を負っても特に何もしてこないと思うぞ禪院家は……一人を除いて

 為右衛門が更に育子を煽ったときはアホと思ったが、しっかりと育子を説得できるあたり頼りになるところもあるんだな

 

 

 「よって仁、俺と一緒に相撲を取ろう

 

 「ん?」

 

 

 やっぱこいつもアホかもしれない

 

 

 「はぁ〜?権力持ちに怪我を負わせるのはだめなんじゃなかったのかよ!」

 

 「育子は真剣で戦おうとしていただろう?だが、俺達呪術師なら相撲を取っても擦り傷程度で済む」

 

 「なら、あたしも木刀とかにすればいい話だろが!最初にコイツを斬り合いに誘ったのはあたしだ!抜け駆けすんなよ」

 

 「いやいや仁も男だ。刀での斬り合いよりも相撲の方が良いに決まっている。さぁ仁、相撲を取って男の友情を深めようじゃないか!」

 

 「じゃあ、あたしはコイツと斬り合って男女の友情を深めるぜ!なぁ仁、相撲なんていう幼稚な遊びよりも、あたしと命がかかったヒリヒリする勝負をしようぜ!」

 

 

 

「「仁はどっちをする!?」」

 

 

 二人から迫られた時の俺の感想は、登校初日からモテモテだな俺、だった

 

 この後、二人の要望通り相撲と斬り合いを行い、どちらとも完敗してしまった

 

 為右衛門はスピードやパワーは、こちらが上だったが、こと相撲において瞬発力と咄嗟の判断、技術力はあちらのほうが上で、どれだけ挑んでもいなされ地面に伏してしまった

 

 育子とは真剣での勝負は危ないと為右衛門に指定され、学校内にあった木刀を使っての試合をした

 木刀を持った育子は、禪院甚爾とも五条悟とも違う異様な気配を漂わせ、持っていた木刀でグラウンドの地面を切り裂く威力の一撃を、幾度も俺の体に叩きつけてきた

 俺も攻めてはいたが、低身長なためなかなか長物の木刀を当てることができず、一太刀も育子に当てることが出来なかった

 

 どちらの試合も自分の足りないところを自覚でき、とても有意義な時間だった

 

 俺は強く面白いクラスメートとのこれからの学校生活にワクワクしながら高専近くの寮に入っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

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