術式?呪力?最終的に物言うのはフィジカルですが?   作:ありがとうはなまる

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今回はちょっと短めです




12 怪物 沖縄の大地を踏めなかった

 

 仁達は誘拐犯が取引場所に指定した沖縄にまで向かい、数十秒で取引現場にいた盤星教信者全員を倒し、黒井を救出。倒した盤星教信者の一人を尋問

 

 尋問を終えたあと、悟と天内が仁たちを説得して沖縄を観光することになり、今は全員で沖縄のビーチに来ていた

 

 

 「ブハハハハハ!!ナマコ!!ナマコ!!」

 

 「キモッ!!キモなのじゃー!!」

 

 

 悟と天内は海で遊び、傑と黒井はその二人を眺めていた

 

 端から見たら、はしゃいでいる子供を見守る親子のように映るだろう

 

 

 「仁様は大丈夫でしょうか」

 

 「さぁ、来る途中に買ったトラ◯ルミン*1を飲ませましたし大丈夫でしょう」

 

 

 仁はここに付く前に乗った飛行機と車で乗り物酔いを引き起こしていた

 

 平安生まれの仁は現代に生まれてこの方、乗り物に長時間乗るなどしたことがなく、ほとんどが短時間の車移動か、徒歩で現場に向かうことがほとんどだった

 そのため、仁には長時間乗り物に乗っていられるほどの耐性は備わっていなかった

 

 反転術式で治そうにも酔いでうまく呪力を練ることが出来ず、練ったところでより一層酔いの苦しみが増し、呪力ではなく胃液だけを体から練ることになった

 

 

 『乗り物酔いしてる俺には、酔い止め薬という救世主が必要なんだよ』by仁*2

 

 

 よって、悟たちが泊まるホテルの一室にあるベットで大人しく寝ていた

 

 

 

 乗り物酔いに苦しむ仁を尻目に、悟たちは原作通り沖縄観光を満喫していった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所は代わり那覇空港、そこには夏油傑が空港ジャックを懸念して呼んだ東京校の1年生─七海(ななみ)健人(けんと)灰原(はいばら)(ゆう)がいた

 

 

 「どう考えても1年に務まる任務じゃない」

 

 「僕は燃えているよ!!夏油さんにいいとこ見せたいからね!!」

 

 「それにいたいけな少女のために先輩たちが身を粉にして頑張ってるんだ!!僕たちが頑張らないわけにはいかないよ!!」*3

 

 「台風が来て空港が閉鎖されたら頑張り損でしょう」

 

 「健人君の言う通りやで。なんでそな頑張ろ思えるんか解らんわ。あの人等いたら俺等いらんやろーしもう少し気楽に行こーや。あと君うるさいねん」

 

 

 七海と灰原の会話にナチュラルに入ってきたのは今年京都校に入学した禪院家出身の禪院(ぜんいん)直哉(なおや)

 なぜ彼がここにいるのかは、夏油が助っ人に東京校の1年生を呼ぶことを知った仁が、自分も京都校の1年生を助っ人として呼び寄せたからである

 

 

 「直哉さん、それを言うなら貴方のお姉さんにも言えることですが…」

 

 「……姉貴はカウントしとらん」

 

 「直哉君のお姉さんすごいやる気ですね!!僕も見習わないと!!」

 

 

 三人が見ている方には空港の壁を背にして空港に行き交う人たちを鋭い眼光で監視している女性─禪院(ぜんいん)向日葵(ひまわり)の姿があった

 向日葵は空港に付いてからずっと休み無しで空港内にいる人を監視していた

 

 

 ちなみに向日葵の心境はお兄ちゃんに頼られたことに対する喜びと、この任務絶対に成功させて見せるとやる気に満ち溢れ、お兄ちゃんに会いに行きたい、お兄ちゃんの匂いをクンカクンカしたい、任務を終えたらいっばい褒めてもらい心ゆくまで甘えようなど向日葵の心の大部分は兄に対する下心でいっぱいだった

 

 

 「向日葵さん張り切ってるわね。大好きなお兄さんに頼られて嬉しいんでしょうね」

 

 「あぁ?帰ってきたんかいデブ」

 

 「ええ、空港って言っても結構食べ物のバリエーションがあってね。買うのに少し時間食っちゃった」

 

 

 直哉たちの横からお菓子や飲み物が大量に入ったビニール袋を持ちながらフランクフルトを食べている女性がやってきた

 

 彼女は今年京都校に入学した最後の一人

 

 一般家庭出身呪術師─如月(きさらぎ)春奈(はるな)

 

 身長は170cm程度で肩まで伸びるオレンジブラウンの髪に、良く言えば膨よか、悪く言えばデブと世間一般的に言われる体系をしている

 

 

 「直哉君!!女の子にデブ言っちゃあ失礼だよ!!ましてや同級生に!!」

 

 「うっさいわ雄君。デブにデブ言うて何が悪いねん」

 

 「そんな態度だと女の子にモテないよ!!」

 

 「せやったら俺はこのままでええわ。なんで女にモテるようせなあかんねん」

 

 「はぁ、早く帰りたい」

 

 「七海君サーターアンダギー*4食べる?」

 

 「…」(⁠●⁠_⁠⁠●⁠)ジー(お兄ちゃんに会いたいお兄ちゃんに会いたいお兄ちゃんに会いたいお兄ちゃんに会いたいお兄ちゃんに会いたいお兄ちゃんに会いたいお兄ちゃんに会いたいお兄ちゃんに会いたい……)

 

 

 出会って間もない1年生たちは危険な任務とは思えないほど賑やかに任務をこなしていた(約一名は除く)

 

 

 

 「滞在一日伸ばすって!!」

 

 「「…」」ピキッ

 

 

 原作通り沖縄滞在日時を伸ばしたことで、七海と直哉がそれぞれの思い浮かべる先輩に怒りと殺意を覚えた(仁はまだ酔いと格闘しているため完全にとばっちりである)

 

 

 頑張れ七海  負けるな七海  強く生きろ七海

 

 

 俺達はお前を応援するぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ガン ガン

 

 

 夜、沖縄の大地に杭状のナニかを差し込んでいる二人の人影が夜の光に映し出されていた

 

 

 「……闇より出いでて闇より黒く その穢けがれを禊みそぎ祓はらえ」

 

 

 帳を出現される詠唱を唱え、夜空にドロドロと液体のようなものがドーム状に広がっていく

 

 

 「…ようやく…ようやく出会える僕の仁」

 

 「縛りがある事を忘れるなよ…(かえで)

 

 「…チッ…そっちもな…(めぐみ)

 

 

 

 千年前の呪いが現代に降ろされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
酔い止め薬

*2
ンドゥールポーズ

*3
お前の先輩なら身を粉にしながら護衛対象と呑気に沖縄観光してるよ

*4
沖縄県の球状の揚げ菓子、いわゆるドーナツ





新しく出てきたキャラのプロフィールは後ほどまとめて出します

禪院甚爾の生死をどうしようか悩んだので、みなさんのアンケートを参考に決めようかと思いました。ぜひ、アンケートにお応えください。アンケートに答えてくれたら投稿主は喜びます。

  • 原作通り死亡
  • 原作無視して生存(前線に出て戦闘する)
  • 原作無視して生存(無理せず隠居生活)
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