術式?呪力?最終的に物言うのはフィジカルですが?   作:ありがとうはなまる

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今回は自分の解釈と妄想が多数含まれます

なので見る際は自身の心の解釈を広げて見てほしいです



それでは本編どうぞ



13 千年前から来た呪い

 

 

 

 沖縄の大地、そこに一つの帳が降ろされた

 

 

 

 

 「…ん」

 

 

 最初に気づいたのは五条悟だった

 

 

 悟は天内の暗殺を警戒し、常時、無下限呪術を展開しながら一人夜を過ごしていた

 時刻は0時、辺りは静まり返り、月の光が世界を照らしている時間、微弱な呪力反応を感じ取った悟が窓から辺りを見た時にはもう帳が降ろされている最中だった

 悟はすぐさま傑を起こしにいき、天内たちの護衛を任して、先程呪力を感じた場所まで1人、早足で向かっていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は人っ子一人いない夜道を走りながら、帳が降ろされたときに感じた微かな呪力を頼りに発生現場に向かう

 

 付いた場所は海辺近くの砂浜

 

 そこには白のパーカーに黒の半ズボンを着た160cmぐらいの白髪ロングの少女が、パーカーの腹ポケットに手を入れ、佇んでいた

 

 

 「…お前、何者だ?」

 

 

 砂浜に佇むその女性に自身の親友である仁の影がちらつき、少しばかり動揺した

 

 

 何だコイツ

 

 

 「始めまして現代最強の呪術師…五条悟。会えて嬉しいよ」ニコッ

 

 

 白髪の女は水色に光る目でこちらを見つめ、愛想の良い笑顔を送ってきた

 

 その笑顔は悟基準でも高水準であり、100人中98人が心を奪われ、恋をしてしまうほどの破壊力を持っていた

 だが、その目にはドロドロとしたナニカが見え隠れして、嬉しさの感情など一切感じることなどできなかった

 

 

 「ハッ、そんな心がこもってもねー言葉初めて聞いたぜ。こんなド深夜に襲ってきて、常識と一緒に心も置いてきちまったか?」

 

 

 俺の煽りを受けても女は笑顔を崩すことも、呪力を荒立てることもなく、平然と佇んでいた

 

 

 「この帳を降ろしたのもお前か?」

 

 「いや、降ろしたのは僕じゃない。僕と来た……あー、協力者でもあり、ライバルでもあり、後々殺す予定の人間かな、そいつが降ろしものだよ」

 

 「あっ言っておくけど君じゃあこの帳を壊すことはできないよ」 

 

 「へぇーすごい自信じゃん」

 

 「自信というより事実かな。この帳は特別でね。帳の媒体となる杭をあなた達の止まるホテルの半径20m各所に複数設置して大規模な方陣を敷いて、"帳を一年間降ろすことができない"、"帳は降ろしてから1時間で強制的に解除される"、"禪院仁と天内理子以外の人間が帳を出ることを許可し、再度入ることを禁止する"という縛りを結んで、帳の性能、強度を引き上げているんだよ」

 

 「ペラペラ解説して、自慢でもしたいのか?子供かよ」

 

 「こうした方がより強度が増すからね」

 

 「ハッ無駄な努力ご苦労さん」

 

 

 縛り内容的にこいつの狙い星漿体はである天内であることは間違いない

 

 だがなんで仁も入っているんだ

 

 

 「……僕は優しいからね。特別に君にチャンスをあげる」

 

 「あ?」

 

 「大人しく帳の外に行け。そうしたら命は取らないでやる」

 

 「…」

 

 

 こいつは何いってんだ?

 

 

 命は取らないでやる?

 

 

 俺に?

 

 

 「…ククク…ハッハッハッハッハッハ……そんな脅し、今どき使ってるやついたんだな。しかもそれを俺にするなんてな」

 

 「…」

 

 「はー…お前なんかに背を向けて逃げるなんて死んでも嫌だね」ベッ

 

 

 挑発と侮辱を込めて舌を出して煽ってやった

 

 

 「…そっか………良かった」ニィ

 

 

 瞬間、こいつの気配が変わり狂気に満ちた笑みを向けてきた

 

 

 やっぱこの女猫かぶってやがったな

 

 

 「この2日間、君達の行動は見させてもらったよ。あいつと仲睦まじく過ごしている姿を見て、昔のとても大切な思い出を思い出したよ。心が暖かくなった。頬が緩んだ」

 

 

 女は年相応の、まるで恋する乙女かのような笑みを向け語っていた

 

 俺に語りかけてきているようで、独り言を言っているかのように淡々と話していた

 

 

 「だけどね……ふと思うんだ……()()()()()()()()()()()()()()()()って、僕の居場所だったのに僕のたった一人の親友なのに僕の愛していた人なのに、お前のような"模造品"があいつの隣りにいるだけで虫酸が走る。憎たらしくてしょうがない」

 

 

 女の呪力が揺れ動き、ドロドロとした殺意を発していた

 

 

 この女を見て、その言葉を聞いて、俺は確信した

 

 

 「…狙いは仁か…」

 

 「そうだよ…」

 

 

 女は即答した。呆気ないほどに自身の狙いを肯定した

 

 

 「チ…じゃあなんで天内まで狙ってんだよ!」

 

 「あんなガキには特に興味はないよ。けど、今後に備えてお金はあればあるほどいいからね」

 

 「お前と星漿体…そして恵を殺して、仁を連れて帰るんだ。その後は、私達だけの住処を買って、次にそこでまぐわいをしょう。何度も愛を囁いて、僕無しじゃ生きていけないようにしてあげなきゃ」フフフ

 

 

 女はそう言って、まるで愛おしいものを見つめるように俺達の宿泊場所へと視線を向ける

 

 

 いや、正確に言えばそこにいる仁に対してか……

 

 

 …気に入らないな

 

 

 「お前がしたいことは分かった…だったら一つ言っといてやる」

 

 

 俺の言葉に、女は頭に?マークでも出てきそうな疑問顔で小首を傾げる

 

 

 「あいつは…仁は"俺の親友"だ、"お前"のじゃねぇ」

 

 

 その言葉を発した直後、眼前の女の気配が露骨に変わる…が、

 

 

 知ったことじゃない

 

 

 何度でも言ってやる。あいつはお前のじゃない、"俺の親友だ"…断じて、お前のなんかじゃない!

 

 昔から…ガキの頃から、あいつの親友は俺だ。あいつの隣は、最強は俺だけだ、そこだけは絶対に譲らない

 

 連れて帰る?虫酸が走る?憎たらしい?知ったことじゃないし、どうでもいいんだよ

 

 

 俺が見つけた親友だ

 

 

 俺が先に唾つけたマブダチだ

 

 

 そこにお前なんかの付け入る隙間なんてあるもんかよ、泥棒猫が

 

 

 お前も俺と同じ、あいつに退屈な世界から連れ出してもらった類の人間だろ?

 

 いろんな初めてをくれたんだろ?

 

 心の中心にいつも仁がいるんだろ?

 

 退屈を裏返してくれた唯一の人間なんだろう? 分かるよ、俺もそうだったからな

 

 

 だからこそ、尚更お前にはやらない。血の一滴だってお前に明け渡してやるもんか

 

 

 消えろよ害虫…お前の居場所はここには無い

 

 

 「………そっか…やっぱり、お前もか…」

 

 

 女が呟く。その声には熱は無く、あるのは氷かと錯覚してしまうほどの冷たさだけだった

 

 海のさざ波が砂浜を削る、海に砂粒が浮かぶ、月に照らされ、虫の鳴き声さえ聞こえない、さざ波の音と不気味な静けさだけが、暗い夜闇の中を満たしていた

 

 女の手が、悠然と動いて俺へと標準を合わせるように上げられる

 

 

 瞬間、女の呪力が膨れ上がる

 

 

 「あいつの隣は最強でなくちゃならない……あいつの隣に最強は二人もいらない。お前は…ここで死ね」

 

 

 その言葉と共に、俺と女の周辺に帳が降ろされ、見え隠れしていた殺意が容赦無く俺へと叩きつけられる

 

 

 「最強が二人もいらないってところは同意してやるよ。だがら…お前が死ね、クソ女」

 

 

 呪力を解放し、手を挙げ、クソ女に標準を合わせる

 

 

 とりあえず殺そう、天内や黒井さん…仁が起きる前に…あいつらが幸せなままで終われるように*1

 

 

 タイムリミットは1時間、それだけあれば充分だろうと俺は判断する

 

 

 天内の所には傑もいるし、問題ないだろう

 

 

 殺す。眼の前のクソ女を、仁たちに気づかれないように…跡形も無く… "消す"

 

 

 「「九網、偏光」」

 

 

 女と俺の詠唱が重なる

 

 それに特段驚くことなく、考えることもせず、俺は…俺達は、眼前の存在へと向けて、一つの感情を放つ

 

 

 「「烏と声明、表裏の間」」

 

 

 死ね

 

 

 

 

「「虚式」」

 

 

 

 

『茈!!』

 

 

 

 互いに茈を放ち、衝突した瞬間、俺達の眼の前は白い光に包まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悟たちが戦い始める少し前、悟たちが泊まっているホテルの出入り口近くにある駐車場には二人の人間が立っていた

 

 

 「あなたも理子ちゃんを襲う呪詛師で良いのかな」

 

 

 左右に呪霊を呼び出しながら、眼の前にいる人物に話しかける傑

 

 

 「…」

 

 

 しかし、相手はその問いかけを無言で返してきた

 

 

 「…」

 

 

 傑は何も答えず、ただ立っているだけの襲撃者に疑問を覚えながらも、襲撃者の一挙手一投足全てを警戒していた

 

 

 「……っ!!」ゾワッ!!

 

 

 

  

『死』

 

 

 

 傑が動けたのは生存本能による反射に近かった。後ろからくる『死』を回避しようと、前に転がり込み、距離を取った

 

 傑が避けられたのは、交流戦で行った瑠奈との戦闘経験が生きたおかげだった

 

 

 もし、それが無ければ傑は殺されていただろう

 

 

 傑は体制を立て直し、すぐさま自身が使役している呪霊の中で最高硬度を誇る『虹龍』を呼び出し、後ろから来た襲撃者に差し向けた

 その間に、前方にいたもう一人の襲撃者の動向を見ようと後ろを振り返る

 

 

  ボフッ!

 

 

 傑が後ろを振り向くよりも早く、何かが破裂するような音が響き渡った

 

 傑が音のした方に目を向けると、そこにはバラバラになり、塵となっている虹龍の姿があった

 

 

 (馬鹿な!?最高硬度の虹龍だぞ!)

 

 

 自身の最高戦力である虹龍を、ほんの数秒で祓ったことに傑は驚愕していた

 

 

 「…この程度で驚く雑魚なら、すぐに仁のところに行けるかな」

 

 

 傑の眼の前には小刀を右手にもった、暗い灰色のスーツを着ている黒髪黒目のツンツン短髪頭の女性─恵がいた

 手には黒い手袋をつけ、顔以外肌を露出している部分がなく、その顔立ちは整っており、真面目な雰囲気を醸し出している美人顔だった

 

 

 眼の前の恵を見ていると、後ろからトプンと音が聞こえ後ろを振り向くと、先程まで立っていた人が消えていた

 

 

 「影さ」

 

 「っ」バッ

 

 「私の術式は影を操る。自身の影を媒体に触れた影を操作、操ることが出来る」

 

 「そして影で自分の分身を作ることが出来る」

 

 

 こんなふうに、と言いながら恵の影が伸び、伸びた影から恵そっくりな人物が出てきた

 

 

 「これを利用してお前の注意を引いている間にお前の心臓を突き刺そうと──

 

 

 傑は恵が話している間に赤子型の呪霊を数十体呼び出し、女目掛け突撃させた

 

 

 ──したが失敗してしまった。やはり、彼のように完全に気配を消しながらの奇襲は難しいね」

 

 

 呼び出された呪霊は雪崩のように眼の前の女性に向かっていったが、恵は慌てる事なく手を動かし、向かってきた呪霊に向かって淡い白い膜のようなものを流した

 

 瞬間、全ての呪霊が虹龍と同じように四肢爆散し、呆気なく祓われた

 

 

 (っ…あれは!)

 

 「反転術式!」

 

 

 恵が反転術式を用いて呪霊を瞬殺していたことを見た傑は苦い顔を隠しきれなかった

 

 負のエネルギーの塊である呪霊にとって、正のエネルギーを流されることは、人間に言い換えれば猛毒を体の中に流し込まれていることに変わりない

 反転術式のアウトプットは呪霊に対して圧倒的な優位性を持っている

 

 つまり、呪霊を操る傑にとって眼の前にいる恵はまさに天敵

 

 どれだけ呪霊を出したところで、一瞬で祓われるのは目に見えている

 

 よって、傑は自身の術式『呪霊操術』の使用を制限されることになった

 

 

 「人の話は最後まで聞きましょうと、親から教わらなかったのか?」

 

 「ッ!」

 

 

 反転術式のアウトプットに驚いていた傑の横には、先程まで眼の前にいた恵が平然と佇んでいた

 

 傑は横にいた恵に驚きはしたものの、すぐさま恵の顔に右フックを仕掛ける

 

 恵は傑の右フックを右腕で受け止める

 

 受け止められる前提で動いていた傑は、すぐさま左フックを仕掛けるが、恵は体を左回転にひねり拳を回避し、その勢いのまま傑のみぞうち目掛け左肘を打ち付けた

 

 

 「がッ…」

 

 「私はね…」

 

 

 恵が話し出すが、そんなこと知るかと傑は行動で示し、恵に拳のラッシュを放っていく

 しかし、傑のラッシュは恵に掠りもせず、全て避けられていく

 

 

 「あらゆる事象を適用してくる式神を調伏しようと鍛錬した…」

 

 

 傑の高速ラッシュを冷静に見切り、恵は傑の両手を掴み、傑の顎に右膝を叩き込んだ*2

 

 

 「無限を操る理不尽めいた女と何度も殺し合った…」

 

 

 傑は飛びかける意識をなんとか繋ぎ止め、恵の周りに大量の呪霊を呼び出す

 恵が呪霊に気を取られている間に距離を取り、消耗した体力を回復しようと行動するが、恵は自身の影を広げ、ハリネズミのように針状の影を無数に出現させ、周りにいた呪霊と掴んでいた傑もろとも串刺しにした

 

 

 「それらを生得術式無しで己の肉体のみで倒した彼に鍛えてもらった私に…」

 

 

 傑は咄嗟に内臓などを呪力で強化して内臓を守ることに成功。だが、体の貫通までは防ぐことが出来ず、影の針に刺さったまま身動きが取れない状態になっていた

 

 

 「お前みたいな雑魚が、勝てるわけ無いだろう」ブン

 

 

 影の針から無理やり脱出しようと傑が力を入れるよりも早く、恵の右ストレートが傑の腹に直撃し、駐車場に停めてあった車に何度も激突しながら数メートル吹き飛ばされた

 

 殴られ、凄まじい速度で吹き飛んだ傑は何度も駐車場のアスファルトに体を叩きつけられ、ホテルの塀に背中から激突することで止まることができ、傑は口から血が流しながら、ズルズルと力無く座り込んだ*3

 

 恵はそんな傑の姿を横目で確認したあと、ホテルの玄関まで歩みを進めた

 

 玄関まで行く恵の足取りは軽く、先程までの無愛想な顔から、頬を少し赤らめ、薄っすら笑みを浮かべた乙女の顔をしていた

 まるで結婚式場にいる夫と出会う時のような幸せいっぱいで、それでいて待ち切れずうきうきとしたそんな表情をしていた

 

 

 「…やっと会える。待ってて仁…()()……!」

 

 

 ホテルの扉に手をかけた瞬間、後ろから飛んできた呪力の刃に気づいた恵はその場から飛び退くことで回避

 だが、咄嗟の判断で飛び退く回避を選択してしまった恵は、扉との距離を離してしまうミスをしてしまった

 

 扉から離れた恵の顔から笑みは消え、また無愛想の顔に戻ったものの、その顔には怒りの感情をひしひしと感じとれた

 

 

 『わた わタ わたs ボフ!!

 

 

 口裂け女のような呪霊が恵の後方に佇み、領域を展開したが…

 

 恵は展開された『不可侵を強制する簡易領域』を領域展延で中和、無効化して口裂け女に反転術式を流し込み口裂け女を瞬殺

 

 

 「……雑魚が、私の邪魔をするな」イライラ

 

 

 恵はが振り返った先には頭から血を流し、ホコリと血でボロボロなった傑が立っていた

 

 

 

 「必殺も必中も考えるな、私の使役している呪霊全ての能力だけを底上げするイメージ、祓われたなら祓われたそばから呼び出していけ」ボソボソ

 

 

 

 交流戦で敗北を喫した瑠奈、そして今まさに眼の前に立ちはだかる恵。自身よりも強い二人との戦闘経験、そして命がかかったこの状況により、緩やかだった傑の成長曲線は凄まじい上がり幅で成長していった

 

 

 

 「私達は、私は最強だ!雑魚じゃない!」

 

 

 

 傑は右手のひらを自身の胸の前まで持っていき、左手を垂らして手のひらを見せる"掌印"を結ぶ

 

 

 

 

 イメージしろ!

 

 

 

 今よりも強い自分を!!

 

 

 

 最強になった自分を!!!

 

 

 

 

 

 

 

『領域展開』

 

 

 

 

 

西方楽浄土(さいほうらくじょうど)

 

 

 

 

 

 恵と傑は黒い空間に飲み込まれ、気付けば辺り一帯が黄金色の世界へと変貌した

 空は黄金に輝き、地面は黒く濁った池のようで、その上に睡蓮に似た花が咲き乱れていた

 

 恵はすかさず領域展延を展開し、領域に付与されているであろう必中効果を打ち消す

 

 

 「!」

 

 

 しかし、傑が放ったであろうカエル型の呪霊の舌に足が掴まれたことにより、恵はこの領域の性質を理解した

 

 

 (この領域には必中効果は付与されていない)

 

 

 

 

 「術式開放衆生済度(しゅじょうさいど)

 

 

 

 そう宣言した傑の後ろからは無数の呪霊たちが飛び出し、恵に襲いかかった

 

 恵は展延を展開しながら、向かってくる呪霊を反転術式と徒手空拳で祓っていく。しかし…

 

 

 (呪霊の勢いが一向に衰えない)

 

 

 恵が領域に入り、反転術式で祓った呪霊の数は数十を優に超えているが、それでも数も勢いも一向に衰えないことに恵は僅かではあるが焦燥感を抱いた

 

 

 傑の領域『西方楽浄土』は傑が現在使役している呪霊全ての能力を底上げし、それを相手にぶつける領域。傑が使役している呪霊の数は数千を超え、数十体祓われた程度で衰えることはない

 

 

 「ッ」

 

 

 無数の呪霊の中から傑が飛び出し、恵に向かい蹴りを放つ

 恵はそれを腕をクロスにして防ぐが呪霊に気を取られすぎていたため、勢いを殺しきれず後方へ吹き飛ばされ、体を地面につけることになった

 恵が地面に倒れた瞬間、無数の呪霊が恵を追撃し、恵の周りは呪霊で覆われ、恵の姿形は見えなくなった

 

 

 いくら呪霊特攻の反転術式でもそれら全てを一気に祓うことは難しく、必ず祓う速度が追いつかなくなり自身の視野が狭まり、隙が生じてしまう

 だからといって術式を使おうにも、この領域にどのような効果が付与されているのか分からない状態で、展延を解く選択を選ぶ事ができず、更には恵自身のプライドが傑(雑魚)に術式を使用をすることに躊躇っていることでこの状況を引き起こした

 

 

 

 恵はこの時点で詰んでいた

 

 

 

 故に…

 

 

 

 

 「…認めてあげる。お前は雑魚じゃない」

 

 

 

 

 呪霊が群がる場所から声が聞こえる

 

 

 

 

 ()()()()…雑魚だ」

 

 

 

 恵に群がっていた呪霊が恵の発した呪力の風圧で吹き飛ばされる

 

 しかし、すぐさま新しく出現した呪霊が恵目掛け再び襲いかかる……が、

 

 呪霊が来るよりも早く、恵は両手をグーにして握り合ったような"掌印"を結ぶ

 

 

 

 

   

【領域展開】
 

 

 

 

 

   

ガゴン!

 

 

 

 

 最強は自身の本当の術式、本物の領域を展開する

 

 

 

 

 

*1
仁君は酔いで沖縄の楽しい思い出0だから幸せかどうか分からないぞ

*2
ワンパンマンのシルバーファングがガロウに仕掛けた膝蹴りイメージ

*3
腸相戦の虎杖イメージ





今回の回は五条同士の初顔合わせと夏油傑覚醒&ボコボコ回でした

夏油傑ファンの皆さん勝手に領域考えて作ったり、ボコボコにしたりしてごめんない


・恵たちが降ろした帳の縛り内容的

 "帳を降ろしてから1時間で解除される"
 (時間制限を設けることで縛りをつくり帳の強度を上げる)

 "帳を一年間降ろすことができない"

 "禪院仁と天内理子以外の人間が帳を出ることを許可し、再度入ることを禁止"
 (呪術廻戦原作の姉妹交流戦で羂索が帳に施した縛りに似ており、仁と天内は出入りすることができないが、他の人間は出る事ができる。しかし、出た人間はもう一度入る事ができない縛りを結び、強度を上げている)


 これらは星漿体の抹殺任務を受けたあと楓の瞬間移動でせっせと用意したもの


 千年前の当主同士が降ろしたから多分渋谷事変や死滅回遊の帳よりも強力な帳出来ちゃったかも



・夏油傑の領域展開【西方楽浄土(さいほうらくじょうど)

領域の効果:夏油傑が現在使役している呪霊全ての能力を底上げし相手にぶつける

掌印:右手の印が『施無畏印(せむいいん)』、左の印が『与願印(よがんいん)』となっている
この印の元は釈迦如来(しゃかにょらい)です

・領域内の風景
西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)をイメージした、領域内の背景全てが黄金に染められ、神秘的な世界に見える。
 対象的に足場には黒くドロドロとした液体と気体の中間的なもの(ドライアイスの煙の黒バージョンみたいなもの、それか夏油が呪霊を呼び出すときに出る黒い煙)が水溜りのようにあり、まるで下水道に貯まっている泥のように見える。
 黒くドロドロとした液の上には蓮華(れんげ)(睡蓮や蓮の総称)が無数に咲き誇っている

・領域に使った元ネタプチ情報
西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど):仏教における、極楽の世界のこと

浄土:一切の煩悩(ぼんのう) やけがれを離れた、清浄な国土

衆生済度(しゅじょうさいど):仏道によって、生きているものすべてを迷いの中から救済し、悟りを得させること


・領域効果や掌印で参考にしたもの
領域の効果は陀艮の蕩蘊平線を参考にしました

夏油傑の掌印は呪術廻戦70話の表紙を見て考えました



恵(平安)の掌印は恵(現代)の掌印と同じものです


禪院甚爾の生死をどうしようか悩んだので、みなさんのアンケートを参考に決めようかと思いました。ぜひ、アンケートにお応えください。アンケートに答えてくれたら投稿主は喜びます。

  • 原作通り死亡
  • 原作無視して生存(前線に出て戦闘する)
  • 原作無視して生存(無理せず隠居生活)
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