UMA MUSUME He who rises again and again 作:ミエル
担当トレーナーが付いてもうすぐ一ヶ月が経とうとしていた。
「気づいていると思うがマックイーン。貴女の体は既に本格化に入っている。走りに以前のような窮屈さは感じてはいないだろう」
ウマ娘によって本格化の時期は異なるが、もともとの運動のセンスも相まってメジロマックイーンの心身は洗練されつつあった。
「はい、おっしゃる通りです。初めのうちは思うような走りができておりませんでしたが、最近のトレーニングでは疲労も少なく練習量の質も上がっていると実感しています。トレーナーさんが言うのですから、間違いありませんわ」
トレーニングに一区切りをつけ、トレーナー室でミーティングを行う。
「ちょうどいい時期だ、マックイーン。貴女には三つの選択ができる。まずは一つ目。本格化によって今までのトレーニングでは効率が悪い。その為新たに調整した最適なトレーニングに切り替え、
人差し指を立て不炉夢トレーナーは答える。
デビューに向け今後に備えたトレーニングに専念すること。本格化といっても良いことばかりではない。ウマ娘によっては急成長した自身の体に精神が追い付かずトレーニングに慣れるまで時間を要するケースがある。メジロマックイーンの場合はその逆で、身体に大きな変化は無いものの脚力が増し、体の動かし方と脳の考えが一致し始めている。その為すぐにでもトレーニングメニューの切り替えが可能だと不炉夢トレーナーは語る。
「二つ目。…選抜レースへと出走し、今後、己と競い合うであろう巫女達への実力の証明と自己認識を改めること」
担当の付いたメジロマックイーンにはあまり意味はないが選抜レースに出ることで、現段階での自身の力と周りのウマ娘との差を確認するための機会とすること。そしてトレーナーが付いてから始まるデビュー戦に向けての調整、つまり選抜レースをその練習の場として考えている。担当トレーナーが居ないウマ娘が聞いたら不満を買うような内容である。
その他のメリットとして、多くのトレーナーが集まる為、今後の並走・同時トレーニングの相手として関係を持つことが望まれる。もっと言えば何を見て何を判断しているのか、ベテラントレーナーの技術の一端を学ぶ機会でもあるとのこと。
メジロマックイーンは不炉夢トレーナーとの契約を交わした後に、駿川たづなからトレーナー試験における彼の実力を聞かされていた。その為、今の説明で疑問に思うこともある。
トレーナーさんであれば十二分にベテラントレーナーの枠に入ると思うのですが、黙っていましょうか。おそらくトレーナーさんからしたら、自分はまだまだ、とお考えなのでしょうね。本当に素晴らしい方です、私も見習わなくては。
「こう言っては申し訳ないが、選抜レースに出走する巫女達では今のマックイーンには勝つことは到底できない。レースに絶対は無い、だからこそ私の言っていることが信じられないと思うが、まぁその辺は実際に経験した方が分かりやすいだろうな」
その自信はどこから来るのか、担当ウマ娘への絶対的な信頼か。メジロマックイーンを見つめる不炉夢トレーナーは当たり前のように言ってのける。
トレーナーさんのトレーニングは効率が良く疲労が溜まったタイミングを見計らい休憩を入れる。休憩中に味わえるエネルギー補給という名のお菓子はとても心躍ります。事実、その配分が素晴らしく直ぐに身体のエネルギーとなっていると錯覚するほどに力が湧いてくる。
…確かに成長を感じてはいます。ですが、それはつまり他の方にも同じことが言えます。ウマ娘同士、そこまで明確な差が出るとは到底思えませんが、こうも簡単に言ってしまわれると……信頼を感じられてとても嬉しい気持ちになりますね。
「マックイーンはどうする、道は示したが選ぶのは貴女だ」
「あれ、ちょっと待ってください。三つ目をまだ聞いておりませんが…」
「三つ目は、そうだな。………うーむ、すまない。強いて言えばトレーニングを調整して
二つの選択を一つの道として進む。デビュー戦前に選抜レースに出走するため、ややスケジュールにも変更がある。言ってしまえばそれだけの違い。
「それって選択の意味ありますの?」
「私たちの始まりの軌跡、だからこそマックイーンに選んでもらいたい。そのことに意味を感じている」
その瞳には何かの意思を感じさせる。これはつまり最終確認なのでしょうね。トレーナーさんも人が悪いですわ。それならば…
「…ありがとうございます。フフ、ですがトレーナーさん?私の担当をトレーナーさんに決めたあの時より、これから始まる初めてをトレーナーさんと共に歩んで行くと心に決めております」
「私の選択はトレーナーさんの決断、トレーナーさんの選択は私の決断です。改めて言葉にしなくても分かっておりますわ。最初からそのつもりでしたのでしょう」
「かなわないなマックイーンには」
そう言って微笑みタブレットを立ち上げると出走名簿に参加の申請を入れる。
言葉は既に要らず、お互いの思考が一致した瞬間であった。
□
選抜レース当日
学園で年に4回だけ開催される、トレーナーがウマ娘たちの実力を見極めるための選抜レース。
適性にあった距離を順調に走るウマ娘たち。短距離から始まりつい先ほどマイルレースを終えた今、残すは中距離レースとなる。担当を持たないウマ娘では現状での完走が極めて難しい為、長距離適性の選抜レースは敢えて行われていない。
トレーナー同士、番号を振られたウマ娘の走りをチェックし一位になった者はもちろん、結果は残せなかったものの、才能を見抜かれスカウトされるウマ娘も多い。その為チームに所属しているウマ娘も何名か様子を見に来ている。出走を終えた選手も見守る中、ついに中距離の選抜レースが始まろうとしていた。
「っマックイーンちゃん!あたしたちのグループ、そろそろ出走みたいだよ。行こっ!」
彼女はアイネスフウジン。メジロマックイーンと同じく中距離レースでの出走となる。彼女はメジロマックイーンに声をかけるべきか迷っていた。あまりにも落ち着きを払い集中していた彼女の姿に理由も解らず身震いしていた。
「お声がけありがとうございます、アイネスフウジンさん。……参りましょう!」
出走メンバーが一斉にスタートラインへ集まる。その様子をトレーナー達は見守りながらそれぞれの思いを口にする。
「ほかの子も調子よさそうですね。良いレースが期待できそうです」
「ん、あれは……数多くの優秀なウマ娘を輩出してきた、『メジロ家』の秘蔵っ子か。果たしてどんな走りを見せてくれるか………なんだあれは」
「彼女は、入学前から素晴らしいステイヤーだと評判でしたよね。今回は活躍してくれそうです。ん、どうかしましたか」
「おいなんの冗談だ。あれがデビュー前のウマ娘か?!」
新人トレーナーは気付かない。ここで言う新人トレーナーとは3年未満の事を言う。通常見た目だけでは判断しずらい、走ることで視ることができるウマ娘の本質。ベテラントレーナーである彼はその経験から理解した。優秀ゆえにその異常さに気付く。このレース、何かある。
………
……
「美しい青空の広がるレース場。本日最後の選抜レースとなりましたが絶好の良バ場となります。各ウマ娘の好走が期待できます」
一斉にスタート。誰一人出遅れることなく好調のスタートを決める。各々が位置取りを決め直線を駆ける。一番手は先頭に立つアイネスフウジン、メジロマックイーンは二番手に続く。
「3番のアイネスフウジンは逃げ、6番のメジロマックイーンは先行。いや、あれは逃げか?」
ほぼ同じ位置を付けた2名を先頭に進め第一コーナーへ入る。その動きを見て後続もペースを上げ始め序盤から熱を帯びる。全員が速度を落とさないまま第二コーナーを過ぎ正面の直線に入る。
直ぐ後ろに感じるメジロマックイーンの足音に自然と焦る気持ちが現れる。
(ッマックイーンちゃん。速いの、背中に張り付くようにぴったりと。ペースを落とす感じが全くしない。ならこのまま焦らず今は力を溜めて、最後の直線でラストスパートをかけるの)
「まだ第二コーナーを過ぎた辺りだ、競り合うにはさすがに位置が早すぎる。3番相手に意識をとられ掛かっているな」
その光景に見守るトレーナー達も同じ考えに至る。逃げであれば先頭を目指す位置取りが基本ではあるが、同じ作戦だとしても序盤から競り合うにはリスクが高い。脚を残し全体の流れを読む必要があるが、選抜レース出走のウマ娘にそこまで望むのは理想が高すぎる。この考えは担当トレーナーが付いた後で構わない。
第三コーナーに差し掛かる直前、レースの流れが大きく動き出す。
突如としてメジロマックイーンの速度が上がり先頭に躍り出る。そしてそのままコーナーに突入する、スピードは落とさずに。
(ッここでなの?!)
通常コーナーでは遠心力が働き、外へ外へとバ体が膨らむ。そうならないために速度を落とす必要があるのだ。しかしメジロマックイーンはこれまでのトレーニングと天性の感覚で体を傾けるギリギリを攻めることで速度を落とさず走ることに成功している。
メジロマックイーンの突然のスパートに全体が焦燥に駆られる。誰が上げたのか声が響く。
「あれで速度を落とさず曲がれるのか、デビュー前のウマ娘が?!」
直線に入りアイネスフウジンも負けじと速度を上げる。歩幅を小さく、脚の回転を速くする、いわゆるピッチ走法をさらに上げていく。
しかし速度を上げても差が縮まるどころか離れていく。それどころか、
(脚が重い…どうしてッなの!)
一足先を駆けるメジロマックイーンの後続に続くウマ娘たちは速度が上がらず伸びが悪い。それはアイネスフウジンも同じであった。焦るあまり自身でも気づかない体力の消耗がここで響く。必死に食らいついていこうと踏み込むが、無かったはずの差はみるみるうちに開いていく。その様子にトレーナー達も驚きの声を漏らす。
「これは…強い強すぎる!完全に抜け出した!もはや独走状態!」
コーナーから最後の直線へと続く加速、これが決め手となり誰も寄せ付けぬ走りを見せる。その様子に実況にも熱が入る。後続との距離は見えない。まさに影をも踏ませぬ走りを見せる。
そしてそのままゴール地点を通過する。
メジロマックイーンのペースに引っ張られた結果、レース全体が駆け足となり体力を大幅に消耗し失速が続く。なんとかゴールできたウマ娘も息は絶え絶えの状態で地面に倒れこんだ。
圧倒的なまでの大差勝ち。メジロマックイーンの完全なる勝利で幕を閉じた。
そして誰一人、彼女の戦法が逃げではなく先行策であることに気が付かなかった。
………
……
中堅、ベテラントレーナーがスカウトに走る。メジロマックイーンの走りを見たトレーナーの多くが彼女へと声を掛ける。同じレースへ出走したほかの選手が気の毒に思える程に注目を集めている。
「君、素晴らしいレースだったよ!間違いない、君は最高のステイヤーになれる。どうだろう、俺と一緒にトゥインクル・シリーズを駆け抜けてみないか」
「待ってくれ。私となら更に高みを目指せる。今まで何人ものウマ娘達を勝たせてきた実力がある」
「皆落ち着きなさい、困惑しているでしょう。……とても良い走りだったわ。私ならその走りをさらに伸ばすことができる。どう?私の担当にならないかしら」
「素晴らしい君の走りに魅せられた。担当の契約を俺と結んでほしい」
次々と押し寄せるトレーナー達に困惑しながらメジロマックイーンは自身のトレーナーを探そうと視線を移す。
早くトレーナーさんの元に行きたいのに。
「あの待ってください。すいません、通してもらっても良いでしょうか、私には―」
その様子に新人トレーナーは入り込む隙がなく諦めの空気が漂っている。
「お、俺も行こうかな」
「やめとけ、気付かないのか。彼女にはもう……」
遠巻きで見ていたベテラントレーナーが新人トレーナーを引き留める最中、後ろから確かにはっきりと声が聞こえた。
「私の巫女になにか御用かな」
□
酷く耳に残るその言葉を聞いてメジロマックイーンに群がるトレーナー達が一斉に振り向く。立っていたのは真新しいスーツに身を包んだ一人の男性であった。しかし誰も声をかけない。纏っている雰囲気が誰とも異なり、声をかけることすら憚られる。そんな気配を
意を決し一人のトレーナーが声を出す。
「あ、あんたがメジロマックイーンのトレーナー…だって?」
「いかにも彼女は私の巫女だ。誤解を招いてしまったようだ、申し訳ない」
メジロマックイーンのトレーナーだと言う男はそのまま話し続ける。
「お初にお目にかかる皆様方。私は
噂には聞いていた
「どうしてマックイーンを出走させたのか…ですかね。たづなさんにも確認している。担当を持つからと言って参加してはいけない道理は無い。彼女には今まで誰かと並走させたことが無かったもので、良い練習となればと思いましてね」
誰も発しなかった疑問。まるでこちらの心を読んだかのような発言に息をのむ。彼の言葉の目に見えない重さとこちらを見つめる視線に耐えられず自然と後ずさる。
その有様を見て不炉夢トレーナーは一歩前へ出る。
「皆様方とは語りたいことが山ほどありますが、此度は私の、彼女にとっての初めて勝利。この眺めをもうしばし堪能したく、満足した後に帰るとします」
そういってメジロマックイーンを連れて不炉夢トレーナーはその場を後にする。
不炉夢トレーナーが立ち去り、周りを包んでいた重たい空気が無くなる。止まった時が動き出すように集まったトレーナー達は一斉に息を吐いた。
「っはぁ!…彼が不炉夢トレーナーですか。なんというか不思議な方でしたね」
「ぁ、あぁ。そう…だな」
今感じた違和感以上にトレーナー達の間には一つの思いが巡っていた。
新人にして約一ヶ月程度、そのわずかな時間の指導であのレベルまで持っていけるものかと。そして並走の経験がないというウマ娘によるあれ程のレース運び。
メジロマックイーン、確かに事前の評価は聞いていた。しかしここまでとは誰も言っていなかった。そして考え至る、つまりそれを引き上げたのは彼の仕業だろうと。
背を向け歩く二人を見つめながらそれ以上誰も口を開くことは無かった。
………
……
他のウマ娘の様子を見ながら自身のトレーナーへと視線を移す。
「素晴らしい走りだった、マックイーン」
その表情から今回の結末、不炉夢トレーナーは意図的に外部を遮断していたのだと気付かされた。通常であれば並走を行い実際のレースを再現したトレーニングを行う。しかし彼はそれを現段階では不要と判断したのだ。おそらく今回の完璧な勝利をささげる為、そして自信を付けさせる為に。
メジロマックイーンはまだ未熟だと感じていた気持ちを、トレーナーが付いたことによって成長できると確信していた。しかし今ここで、漸く初めて自身の成長速度に異変を覚えることができた。幾らトレーナーが付いたからといって同じウマ娘。大きな差は無いと。そして自身の出せる実力も分かっていたつもりだった。その結果がこれだった、もちろん最良の意味で。
やはり私には彼しかいない。
「あ、ありがとうございます!……あの、すいません。実感が……まだ、頭もうまく働かなくて。この記録、本当に私が出したものなのですか?」
「あぁ、そうだよ。大したものだ、よくぞ為した。この世界も祝福しているだろう。――頑張ったな」
担当が付いたウマ娘はここまで成長できるものなのか、是。担当と深く心を通わせることができるのか、それも是。
それは誰とでも?否、きっと違う。
私と信頼をもって真の意味で一心同体となるのはトレーナーさんだけ。
不炉夢トレーナーは視線を落とす。
「…マックイーン」
「はい、どうか私に触れてください」
トレーナーの手が優しく彼女の脚に触れる。
この瞬間がなんとも心地よく感じるのだ。
□
俺は一人感動に浸っていた。マックイーンの選抜レースで大きな結果を残せたことを。レース後ということもあり、今日は早々に解散となり後はレポートをまとめるだけ、となっていたが、喜びのあまり祝賀会を開こうと提案してしまっていた。
つまるところ絶賛菓子作り中なのだ。あぁーマックイーン、とっても輝いてた。あの姿、目を閉じればいつでも思い出せる。勝負服を着たマックイーンの走りを見たら俺は一体どうなってしまうのか。ファンとしては、過ぎた死に場所だよ。
お菓子に力が入り自然と笑みがこぼれる。はたから見ればお菓子を作りながら笑う不審者に映るだろう。
後からたづなさんに聞いた話だがどうやら選抜レースにおけるレコードタイムを更新したとのこと。たづなさんにはいろいろと融通してもらっていたから彼女にも何か作っておこう。
『さすがですトレーナーさん。今度一緒に飲みに行きませんか?お返事お待ちしておりますね』
さて、あとはラストスパート、飾りつけをしたら完成だな。…胸が高まるぞ。
「トレーナーさん、戻りましたわ」
「失礼しますなの」
コンコンと不意に扉が叩かれる。
マックイーンが連れてきた訪問者に、顔に出さないように驚く。
「君は…アイネスフウジンか」
選抜レースではマックイーンと競い合っていたウマ娘だ。力強い彼女の走りも素晴らしかった。ありがとう、アイネスフウジン。最高のレースが出来たよ。
「こちらに戻る途中で彼女と出会いまして、立ち話もなんでしたので連れてきてしまいました」
「ぁ、ごめんなさいなの。話をしたらすぐ帰るの」
「いや気にしなくて構わない。良ければ君も食べて行くといい。つい興が乗ってしまい作りすぎてしまったのでな」
少し申し訳なさそうな彼女に菓子を進める。
祝賀会であることはおそらくマックイーンから聞いていると思うが食事は人数が多いほどに愉しく話も進むからな。一石二鳥とはまさにこのことだな。
「っん~、良い香りなの。食べていいの、ホントに!」
「トレーナーさんのお作りするお菓子は絶品でカロリーも抑えられているのでとってもお勧めですのよ」
席に付きクッキーを口に含む。咀嚼し味が口に伝わると目を輝かせた。
「んっ~!なにこれすごく美味しい」
マックイーン用に味付けをアレンジしたがアイネスフウジンにも好評のようだな。まぁ人間同士、ウマ娘同士もそこまで味覚は変わらないか。自分が作ったものを喜んで食べてもらえるのはいつでも気持ちがいいな。
「それは人参エキスを抽出して黒糖と混ぜ合わせたものだ。それ自体はカロリーは低く無いが黒糖の成分に悪玉コレステロールを減らす効果がある。結果として中性脂肪の燃焼にもつながるためトレーニング前にお勧めだ」
「おぉ~、良いこと聞いちゃったの。あとでレシピを教えてほしいの」
「トレーナーさん、こちらのゼリーですが舌に触れるひんやりと透き通る味わいがたまらないです」
マックイーンもすでに別のお菓子に手を付けている。
「それは寒天ゼリーだ。味付けは市販の飲料だが砂糖が使われていない100パーセントの物を使っているんだ。その上にグレープフルーツとカットイチゴを載せて彩を加えている」
「マックイーンちゃん、いつもこんなにおいしいものを食べてるの?」
「お褒めに預かり光栄だ。いつもはトレーニング中に食べることができるものに限定している。マックイーンから聞いているかもしれないが祝賀会ということで今回用意したものだ。それで、アイネスフウジン。何か話があって来たのではなかったかな」
「っあ!………忘れてたの。えへへ…」