キヴォトスの生徒達がロボットを開発するお話   作:レイサン

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固有名詞を間違えまくるという醜態を晒してしまったので今後は油断せずちゃんと調べようと思った作者なのであった。
誤字報告ありがとうございました。

 By原作を対策委員会編までしかやってない投稿者


巨大戦闘兵器メタルウォーカー

「ああ、語らねばなるまい。私の目標……私の夢について。」

 

アバンギャルド君はレイミにとって超えるべき壁というのどういう意味なのか。

 

「ちょちょちょ、ちょっと待ってちょうだい!?急に夢を語られても、私どうすればいいかわからないわよ!?」

 

「まぁまぁ、夢は誰かに語りたい物だろう?それに、私だってたまには機械以外とも会話したいのさ。構わないかな?」

 

「まぁ一度協力してしまってるので今更引きませんよ。」

 

「わ、私もこの銃を提供していただいた立場ですので、話を聞くぐらいなら構いません。」

 

「ぐっ、あんた達がそう言うなら私も話だけは聞くわ。ただし協力するかどうかは別よ!?そこんとか勘違いしないでね!?」

 

「フフッ、ありがとう君たち。……私の目標…私の夢は、私の持てる技術の全てを詰め込んだ最強の二足歩行型巨大戦闘兵器を作ることだ。」

 

「「「二足歩行型巨大戦闘兵器…!?」」」

 

『ハモってて草』

 

「やかましいからいちいち言わなくていいよ。コホン、そしてその戦闘兵器の名は『メタルウォーカー』だ!!」

 

「「「メタルウォーカー!?」」」

 

「…って何よ?」

 

「百聞は一見にしかず、早速お見せしよう。」

 

「え?それってどういう……」

 

アスモが言い終える前に、レイミが話しながら向かっていたとある場所のやたら大きな扉が開き始めた。

 

「さあ、見えてきたぞ。ご覧あれ、これこそが私の生み出した傑作、メタルウォーカーだ!!」

 

そこにはあのKAITEN FX Mk.∞にも匹敵する超巨大なロボットがあった。

 

「な、何よこれぇぇぇぇ!?カイテンジャーのロボットよりデカいじゃない!!」

 

「大きさも凄いけど、そもそもこんなの収納出来る規模の設備を個人所有してる生徒なんて、ウチの学園の生徒でもそうそういないでしょ。」

 

「でも武器は持ってないみたいですね?戦闘兵器なのに。」

 

「そう!!そこなのだよ!!」

 

「うわぁ!!急に叫ばないでちょうだい!!」

 

「このメタルウォーカー、実は本体はほぼ完成している。しかし!搭載する武装と操作する操縦者が未完成なのだよ!」

 

「武装が未完成っていうのはわかるけど、操縦者が未完成っていうのはどういう意味ですか?」

 

「フフッ、何を隠そうその操縦者というのが!」

 

『この私、フラムちゃんってワケよ!』

 

「なっななななっ、なんですってぇぇぇぇ!?」

 

「何そのリアクション?」

 

「知り合いの真似よ。」

 

「それでだ。君たちに提供した武器の数々は、いずれこのメタルウォーカーに搭載する予定の武装の原型というわけさ。無論、こうしてフラムに様々な環境を見て成長してもらっているのも、完璧なパイロットとして育成するためなのさ。」

 

「それで……フラムはそのためだけに作られたってわけ?」

 

「まさか!!そんなハズないだろう?それだけならわざわざこんな魅力的なデザインにしないよ。見たまえこのハイライトの無い真っ黒な目!長袖なのにお腹丸出しのぴっちり黒インナー!空気抵抗を減らすためのスリムボディ!実に美しい……舐め回したくなる愛らしさだ。」

 

『キッショ!!』

 

「言われてるわね。」

 

「えっと、つまり私達は貰った武器を使ってればそれでいいって事ですか?」

 

「それもお願いしたい事の一つだね。」

 

「それじゃあ他にお願いしたい事ってのは何?」

 

「フラムの教育だ。」

 

「き、教育ですか?私達が?」

 

「ああ、今は多様性の時代だからね。各学園の一般的な生徒の意見を元に人格を形成して行くことで偏見の無い思考が可能になると考えているのさ。」

 

「そりゃまあご最もな意見よ?でもトリニティの生徒はダメじゃない?ゲヘナを見下してる嫌な奴ばっかりよ?」

 

「そ、そんな事を言ったらゲヘナこそトリニティに敵対的じゃないですか!現に今私の方を見て嫌な事言いました!」

 

「また始まったよくだらない言い争いが。角ついてても羽生えてても同じようなものでしょうに。そんなんだからエデン条約?も失敗したんですよ。」

 

「エデン条約は関係ないでしょ!」

 

『黙れぇぇぇぇぇ!!』

 

 スンッ…。

 

『うわぁ急に黙るな!!』

 

「フラム、何故急に大声を?」

 

『収拾つかなくなってきたから話題をリセットしようと思って。』

 

「なるほど、悪くない判断だが次からは声を抑えたまえ。限度を超えると君の発声機関が破損してしまう危険性がある。」

 

『おけー、理解した。』

 

「まぁとにかく!君たちにはその武器のテストを行い、フラムと交流を深めてほしいのさ。そのお礼として君たちの武器を更に改良する予定だ。」

 

「あの、私絵を描きたいだけだから武器とか要らないんですけど。」

 

「そう?じゃあメロには何か画材でも贈ろうか。」

 

「ハイ私も!私も武器は要らないわ!」

 

「ふーん。」

 

「え、雑対応。」

 

「まぁゲヘナ学園は出禁くらってるからね、代わりにトリニティを冒険してもらうつもりだ。」

 

「ちょ、ダメよトリニティなんか!派閥争いと陰湿なイジメのオンパレードなんだから教育に悪いわ!」

 

「私も同感です。特に今はエデン条約の影響でバチバチのギスギスですよ。多分フィジカルモンスターにベコベコにされますよ。」

 

「そうか……しかしミレニアムは気まずいんだよなぁ……幽霊部員だし…勝手にアバンギャルド君作っちゃったし……。」

 

「私達に代わりに行けって言ってます?」

 

「え?いやいや別にそんなつもりは!」

 

「招待状でも書いてくれればそれを建前に行けないことも無いと思いますけど。」

 

「ならミレニアム学園に招待しちゃおうかな!招待状出すほど有名じゃないし最近不登校気味だから変な感じだけど!」

 

 

─────────────────────

 

それから約一週間後、ミレニアムのお偉いさんが甘い人だったため招待は許可され、メロ、マキア、アスモ、そしてフラムのミレニアム訪問が許可された。

なお、レイミは招待した本人にもかかわらず「先輩に声掛けられたくないから」と言う理由で参加しなかった。

 

『テーマパークに来たみたいだぜ〜テンション上がるなぁ!』

 

「噂では聞いてたけど、その辺の自販機一つとっても最新のデザインでウチの学校のよりキレイね。ウチのはベコベコだったりするし。」

 

「私の方はそもそも自販機自体少ない所とかもありますからね。コンビニも自販機も街中に建ってるのは驚きです。」

 

「ミレニアム学園には自警団とか無いんですか?」

 

「ウチで言う風紀委員会みたいな物よね。確か無かったはずよ。と言うよりそういう組織が必要ない程度には大人しいって話はよく聞くわよ?」

 

「さすが最先端は他とは違いますね。きっと爆発なんて滅多に……」

 

 

ズドーンッ

 

 

「キヴォトスに静かな場所って無いのかな?」

 

『この先の三番目の信号機の交差点を右に曲がった所で爆発が発生したみたいだね。』

 

「エンジニア部の起こした事故かしら?」

 

『いや、多分不良生徒がコンビニ強盗したっぽい?』

 

「よくそんな事までわかるね。」

 

『SNSには沢山の有力情報が転がってるからね。』

 

「とにかく私様子見てきます!」

 

「私も行くわ!」

 

「えっ、ちょ待って…足早!!」

 

篭浦アスモ、ゲヘナ学園最速を自負する帰宅部の生徒だ。

本人はちょっと足が早い程度の認識だが、単純な足の速さで言えばゲヘナ学園の全生徒の中で彼女に追いつくものは存在しないだろう。

そして何より戦闘における身のこなしは達人の域に達しており、相手が動きを予測して撃った弾丸をさらに予測して回避することができる。

欠点を挙げるとすれば、彼女自身が撃つ銃弾は大抵の場合、狙い通りの場所には当たらない事だろう。

 

 

「ギャァァァァ!!」

 

「大丈夫ですかアスモさん!!」

 

「やっと来た!あいつら何とかしてちょうだい!私の銃の命中率最悪なのよ!」

 

「全力で距離をあげてくださいアスモさん!私が一掃します!」

 

大旗マキア、トリニティ総合学園正義実現委員会所属の生徒だ。

彼女が二台のガトリング砲を扱うようになってから僅か1週間の内に、トリニティ自治区内の犯罪件数は1%減少したそうだ。

 

「うわぁ……他所で派手に暴れてるなぁ…。」

 

吉月メロ、トリニティ総合学園の一般生徒である彼女は、これといって何か変わった事は無いが、強いて言うなら以前焼却砲を放った件で他の生徒から陰口を叩かれており、その事でイライラしている程度だろう。

 

「はぁ…チェイサーボムが恋しいわぁ…。アレなら狙わなくても勝手に当たるし。」

 

「私はこの『サンドストーム』と『ブリザード』に大満足ですよ!ネーミングセンスはちょっとどうかと思いますけど。」

 

「二人とも本来の目的忘れてないですよね?フラムを箱入り娘卒業させるのが今回の目的なんですからあまり暴れ回ってる暇は無いんですよ?」

 

今回の他校生訪問の件について、レイミはフラムの存在をほとんど隠さずに話した。

天童アリスのような生徒が来るという認識で、わりとすんなり許可が降りたそうだ。

フラムとアリスの大きく違う所と言ったら、教育をゲームで行ったかインターネットで行ったかの違いだろう。

 

「お、見えてきたわよ!あのいい感じの建物がミレニアムの校舎ね!」

 

「確か今回はエンジニア部に依頼していた物の受け取りを、フラムにしてもらうのが目的でしたよね。」

 

『レイミみたいな人がいっぱいいるのかな?仲良くなれると良いけど…。』

 

「荷物の受け取りだけなんだから気にすること無いわよ!」

 

『それもそっか。』

 

話しながら校舎の入口まで行くと、早速生徒が出迎えてくれた。

ミレニアムの生徒に案内されて、4人はエンジニア部の部室へと向かった。

 

「さあ着きましたよ!ここが我がミレニアムサイエンススクールの技術の源泉、エンジニア部の部室です!ここからは部員の方に案内を交代しますね!」

 

「はーい、という事でようこそエンジニア部へ。」

 

「何やら見たこともない機械がそこら中に…SFチックだわ。」

 

「確かにトリニティではこんな光景まず見れないですからねぇ…。」

 

「おっと、皆さん機械類には気をつけてくださいね?自爆機能が発動したら大変ですからね!」

 

「じ、自爆!?なんでそんな機能が!?」

 

「先輩的には必要な物らしいです。それはさておき、ご覧下さい!こちらホットチーズ発射機です!とある銃に付けたタバスコ発射機能を元に開発された装置です!しかもこの装置、発射できるのはホットチーズだけでは無いんです!溶かしバターにキャラメルソース、ホワイトチョコに練乳に………」

 

『私先に用事済ませてくるね。』

 

「ん?ああ、行ってらっしゃい。」

 

長話を聞き飽きたフラムは、早速頼まれていたお使いを済ませるべく移動した。

 

 

─────────────────────

 

 

『レンズが丸くて分厚いメガネをかけた子から注文の品を受け取ってくれって言ってたけど、みんなメガネかけてるからわかんないよ。確か写真もらってたし顔認証機能使おうかな。…………お、この人かな?』

 

「むむむ?奈々地センパイから聞いた情報と一致しますね。という事があなたがフラムさんですか?」

 

『せやなぁ。』

 

「うわ〜、見た目ほぼ人間って聞いてたけど確かにこれは人造人間とはわからないですね〜!」

 

『それで、注文の品っていうのはどれですか?』

 

「あぁ、はいはいコレね。」

 

『コレは……アメコミ本?何ですかこれ?』

 

「奈々地センパイから借りてた本です!読んでると面白いアイデアが浮かんでくるんですよ!まぁ私はアメコミより漫画の方が好きなんですけどね。」

 

『お使いって貸した本返してもらうだけだったのか。人使い荒いなぁ。……ん?あのやたらデカい…レールガン?背負ってるのって…。』

 

「ああ!アリスちゃんですね!私たちと同級生なのに妹みたいで可愛いですよね!」

 

『……あれで私と同じ人造人間なのか。情報自体は持ってたけど、やっぱり見た目は人間にしか見えないし、あれで私より年上なんだもんなぁ。』

 

「呼んできましょうか?」

 

『……いや、遠慮しとくよ。』

 

「そうですか?じゃあ、借りてた本は確かに返しましたので私はここらで失礼しますよ!」

 

『お世話になりました。』

 

 

─────────────────────

 

 

「どうですこの物干し竿洗浄機!なんと布団叩き洗浄機能も付いてるんですよ!」

 

「ちょっと欲しいじゃない。」

 

「いや要らないですよ流石に。」

 

『おーい!用事済ませてきたよ!』

 

「おお、丁度いいタイミングですね。この場を離れる口実ができました。」

 

こうしてエンジニア部生徒の熱弁を切り抜けたフラム達は、その後学園内の色んな部活を見学した後それぞれ帰って行った。




レイミから本を借りていた生徒は名前決まってません。
また、レイミを奈々地センパイと読んでいますが同級生です。
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