百合なのは……仕方がないでしょ!
side?
「ふぁ~、眠たい…」
「でも新聞をとりに行かなくちゃ…」
私は妹のなずなちゃんと週交代でしている新聞とりの為に自室から出て、リビングに向かった
リビングではなずなちゃんがテレビを見ている。内容は子供向け番組だった。キッチンにはお母さんが朝食を作っている。あ、作り終えたようだ。
「なずなちゃん、お母さんおはよー…」
「~♪」
「あら、縁(ユカリ)おはよう。相変わらず眠そうね」
「そう…?でも今週は私が新聞とりだから…」
「それから早く着替えなさい。いつまで寝巻きのままでいるのよ」
「あ…」
そいうえば起きてから着替えてません。
あ、なずなちゃんはテレビに夢中ですよ。
「お茶を飲んでから着替えてくるのよ」
「分かってる…」
私は朝起きるのが苦手です。きちんと物事を考える事は出来るのにです。それを口に出すと眠たそうに言ってしまうのですが…。何故でしょう?
お茶は飲みますが。熱っ。
「お母さんお茶熱いよ!舌を火傷しちゃったんだけど!」
「…縁はそうでもしないと着替えに行っても寝るでしょ?」
「いや寝ないよ」
「眠たそうな声だったけど?」
「うっ…って話が変わってる!?」
「わー!ご飯出来たんだね!」
ってなずなちゃん!?さっきまでテレビ見てたよね?あ、CMなのか…
「縁は早く着替えて新聞をとってきなさい。なずなは忍を起こしてきなさい」
「「はーい」」
忍とは私の双子の兄の事です。
さて、着替えてきますか!……あれ?なずなちゃんは?
一緒に来ると思っていたなずなちゃんを探すとテレビを見てました。どうやらCMが終わったようでまたテレビに夢中です。
「なずなちゃん、忍を起こしに行かなくていいの?」
「次のCMまで!」
…………忍ドンマイ♪
という事で私は自室に戻り着替えをします。忍を起こしには行きませんよ?起こしに行くとなずなちゃんが「お仕事とられたー」と言いますし。
あ、私が兄である忍を呼び捨てなのは、双子だからですね。それに同じ学年ですし。え?同じ学年は当たり前?4月1日と2日に股がって産まれた双子だって居ますからね。何処かには…
……と言っている間に着替え終わりました!
着替えシーン?脳内妄想しないでください、変態が。
「私のキャラが…」
キャラ崩壊しやすいので気を付けませんと…
「新聞をとりに行かないと」
廊下に出るとなずなちゃんがこちらに歩いてきてます。忍を起こしに来たようですね。私の部屋の隣が忍の部屋ですし。ただ、涙ぐんでます。どうしたのでしょう?
「お姉ちゃん…グスンっ…」
「なずなちゃんどうかしたのですか?」
「おか、お母さんにテレビ消されたんだよ…グスン」
「……何か言われてましたか?」
「う゛ん…お母さんが『いい加減忍を起こしてきなさい!』って…怒鳴ったんだよ…グスン」
「…………」
「グスン…お姉ちゃん?」
な、なんて声をかけてあげればいいのでしょうか!?
明らかに自業自得ですし、なずなちゃんには甘いお母さんが怒鳴るだなんて…
こ、ここは穏便(?)に
「な、なずなちゃん?きっと忍を起こしてきたらお母さんも許してくれると思いますよ」
「そうかな?私の事嫌いになったりしないかな?」
「そうですよ。お母さんだってなずなちゃんの事が大好きですから!」
「そう…だよね。分かったお兄ちゃんを起こして来るよ!」
「分かりましたわ!それと忍を起こす時は楽しげにですよ」
「お姉ちゃんなんで?」
「忍は何だかんだで鋭いです。もしなずなが泣いたとバレればお母さんと喧嘩になるかもしれません。忍もなずなちゃんには甘いですし」
「分かったんよ!」
なずなちゃんは意気揚々と忍の部屋へ、私はリビングへと行きます。
リビングに入ると食器を並び終えたお母さんが椅子に座っ……お母さんが凹んでいる!?あのお母さんが!?
「お、お母さんどうしたの!?」
余りの凹…落ち込みように驚いていると
「あら、ゆかり…」
「お母さん何があったの?」
「なずなに怒鳴ってしまったわ」
「らしいね」
「落ち込んでなかった?」
「たしかに落ち込んでたけど、今のお母さんの方が落ち込んでるよ」
「はぁ、どうして怒鳴ってしまったのかしら」
「…………。大丈夫だよ励ましてきたから。忍を起こしてきたら褒めてあげれば喜ぶと思うよ」
「なずながアホな子っぽく聞こえるのだけれど」
「…………」
「……やっぱりアホな子なのね」
ごめんなさいなずなちゃん、アホな子は否定出来ないから…
「このさいなずながアホかどうかは置いといて、早く新聞をとってこなくていいの?」
「あ!新聞とってくるね!」
私は新聞をとりに玄関へ行った
sideお母さ……巴(ともえ)
まさかあたしがあの娘に励まされるなんて…
あ、遅れてすみませんね。あたしはあの娘たちの母親の南条巴です。
あれ?どうして自己紹介をしたのか思い出せない…
まぁいいわ。
「それにしても忍となずな遅いわね。ご飯が冷めちゃうじゃない」
あたしは忍の部屋へと向かった。
や、やっと書き終えた…
まさか4時間もかかるなんて…