つきツキ!南条家の長女(仮)   作:ゆりンス

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ゆかりんの設定って書いたほうがいいのですかね?
設定というほど思いついてはいないのですが…


家族会議!

sideゆかり

 

私が朝食を食べ終わるとお母さんとなずなちゃん、忍に見知らぬ金髪の女性がリビングに来た。

 

「忍、彼女とヤってしまったの?責任は取りなさいよね」

「や、ヤってねーからな!」

 

流石はヘタレですね。

 

「おいオレの事をバカにしてないか?」

「不良顔だからバカであってるんじゃないの?」

 

不良=バカじゃないのですか?

忍は学校で「ヤクザの友達がいそうな人」と言われてますし。

 

「それでそちらの女性は一体誰なのですか?」

「ゆかり、その事を含めてこれから家族会議を始めるわよ」

 

お母さんの一言で早朝緊急家族会議が勃発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side第三者目線

 

巴、ゆかり、なずな、金髪さんは椅子に座り、忍はリビングの床で正座をしていた。

忍はなずなから渡された猫のぬいぐるみを頭の上に乗せ、

 

「合体・しのむんキャット!強い!にゃあにゃあ!」

 

空気が死んだ。

 

「……なにやってんのよ、アンタ?」

 

巴の視線を受け忍は慌てた様子で頭に乗せたぬいぐるみを降ろした。

 

「──こほん!」

 

巴はわざとらしく咳払いをすると、すまなそうな顔をして金髪さんに視線を送った。

空気を感じ取ったのか、金髪さんは真剣な表情を浮かべている。

だが、金髪さんの着ている服は彼女のではなくゆかりと忍の服なのだ。

どうやら金髪さんの寝ていた忍の部屋から、彼女の服が見つからなかったのだ。巴とゆかりの服を着させようとしたのだがゆかりのスカートしかあわず、上半身は忍のTシャツを着させたのだ。

そのお陰もあってか忍の容疑が更に増えたのは言うまでもない。

そして巴が申し訳なさそうな表情をするのも仕方がない事だ。

金髪さんに服を着させる時に巴のがサイズに合わなかった事に悲しんだとか悲しんでないとか。

 

「あなた……えっと」

「ルナジェナです。ルナとお呼びください」

「ルナちゃんね。あたしは巴。南条巴。それでこっちが娘のゆかりとなずな、後バカ」

 

巴は忍を指差しながらそう言った。

 

「そらでルナちゃん、貴女さっきそこのバカの奴隷だなんて言ったけど、どういうこと?言っておくけどそこのバカはバカなのよ?」

 

どうやら巴が忍の部屋に行った時に、ルナが「私は忍さんの奴隷です」と宣言したのだ。忍は否定しているが。

 

「忍さんはバカなんかじゃありませんよ。優しい人です。それに忍さんはこんな私でも『欲しい』って言ってくれました」

 

ルナの言った事に忍を含めた南条家全員が驚いた。巴となずなは口に含んだお茶を吹き出し、ゆかりはにニヤニヤと見つめた。

忍は困惑していた。

 

「それで、忍さん、『オレが幸せにしてらやるから、側にいろ』って言ってくれて、私すごく嬉しくて」

 

むせる巴となずなをスルーして熱っぽく語るルナ。

 

「だから私、忍さんのお世話がしたくて──」

「ちょっと待って」

 

ルナにストップをかけた巴は、忍にぎろりと睨み付けた。

 

「し、しのむん知らんぷい!」

「あたしはまだ何も言ってないのだけれど」

「しまった!?」

 

巴の睨みに耐えられなかったのか忍は巴が口を開く前に否定の意を唱えたが、それが仇となった。

 

「それで貴方は何を知らないって?まさかルナさんが言っていた事じゃないわよね?」

「え、えっと…」

「……ギルティ」

「ぐはっ!?」

 

忍が答えないのは図星だからと思ったのだろう。ゆかりは忍に殴った。巴も箸を投擲しようとしたが、ゆかりの当然の行動に驚いて投げ損なったらしい。

空気だった、なずなは朝ごはんをパクパク食べている。

 

「ねぇ、忍?私は冷静だからきちんと話して、ね?」

「冷静じゃな──」

 

勢いでつっこんでしまった忍はまた殴られた。

 

「早く話なさい」

「覚えてないんだよ。記憶にないんだよ」

 

忍の言葉にルナは眼に涙を溜め

 

「あ、あの、忍さん……忘れちゃったんですか?」

「し、しのむん知らんぶい」

 

忍はルナの質問に逃げると

 

「そう……ですか」

「アンタ最低ね。糞だわ」

「お兄ちゃんひどいよ」

「……………」

 

ルナはしょんぼり、と肩を落とし。巴は忍に軽蔑の視線を送り。なずなは……何が起こったのか分からないらしく、周りに合わせていた。

そしてゆかりは忍の腹を殴り飛ばした。

どうやら先程の忍の態度に腹をたてたとうだ。

ルナは心配そうに忍を見つめたが、ゆかりの「あ、これは忍の自業自得だから」と言うかのように笑った。その笑みには怒りと楽しみが含まれていそうだ……

 

「ゴホッ……ま、まったく忍くんは最低で──」

「忍くんは最低ですね」

 

忍が他人事のように言うと、今度は忍の頭を踏みつけた。軽蔑の視線を送りながら。

 

「あ、あの、忍さんを…………い、いじめないであげてください」

 

踏まれている忍を心配そうに見つめたあと、ゆかりの服を弱々しく掴んで、忍を助けようとする。

 

「あ、ルナさん気にしなくていいよ罪人には罰を与えないといけないのよ。逆に忍さんはこの程度でするだ事を喜びなさい」

「オレが何をしたってんだ!?」

「ルナさんのおっぱいを揉んだことよ!」

「うっ」

「ゆかり、女の子がおっぱいなんて言ったらダメよ。それからアンタは昼御飯はなしよ」

 

ルナさんは朝の出来事を思いだし、顔を真っ赤にさせた。

 

「そ、その、忍さんは悪くありません。そ、それに、忍さんが言ってくれれば、いつでも揉んでくれてかまいません!」

 

ルナはトンでもないことを言い出した。

それを聞いた巴はルナに質問をする。

 

「胸を揉まれたのに、この犯罪者を庇うんだ」

 

ルナは真剣な顔をして「はい」と答えると、巴は小さくため息を吐いたあと、おかしそうに笑い、

 

「いいわ、好きにしなさい。ルナちゃんにこのバカをあげるわ。50円でいいかしら?」

 

人身売買が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side忍

 

く、ゆかりの奴オレを踏みやがっ──痛い痛い!強く踏まないで!

ゆかりに踏まれてる間に母さんがオレを売ろうとしてくるし。

 

「人身売買反た──」

「犯罪者は黙ろうね」

 

ゆかりの言葉と表情から恐怖を感じる。表情は見えないのに……。

くそ、うつ伏せで踏まれているから床しか見えない。

 

「お母さん、コイツはルナさんの胸を揉んだから、タダでもいいんじゃない?いや、私なら100円あげるよ」

「それもそうね。ルナちゃんこのバカ欲しい?今なら1000円あげるわよ」

 

おい!ゆかりもなにオレを売ろうとするんだよ!お兄ちゃん泣くよっ。

ゆかりと、母さんの会話を聞いたルナさんはちょっと起こった顔をしている。

 

「忍さんが無価値なんかじゃありません。そもそもお金なんかじゃ買えないんです」

 

「ならタダであげましょう」

「ふ~ん、お金じゃ買えないね。気に入ったわ。タダでいいわ」

 

ゆかりと母さんは楽しそうに言う。

……本当に楽しそうだな、おい。

 

「……ところで、ルナちゃんは外国の人みたいだけど、住むあてはあるの?」

「あ、あの、お恥ずかしい話なんですけど、あてがなくて……」

「……きっと海外から忍が拐ってきたのね」

「拐われてません。それに忍さんに拐われるのなら本望です」

 

オレは何も聞いてない。聞いてないったら聞いてない。

 

「そらならうちに住んじゃいなさい。空き部屋はあるし、好きに使うといいわ。うちのバカが迷惑をかけたみたいだしね。真面目な話、あなたに警察に行かれたら、息子は終わるわ」

「忍、捕まるのなら家族の縁を切ってからにしてね?」

 

そもそも捕まるようなことをした覚えは……ありますね。

母さんはオレに目を向けなが……剃らしやがったよ。

 

「というわけで、あんたはルナちゃんのものだからね」

「……たとえ愛情があっても、人を道具のように扱うことは決して許され──」

「犯罪者なのに?罪滅ぼし、頑張れ!」

 

と共に母さんから「うるさい」と殴られる。

理不尽だ。そう訴えようと母さんに視線を向けると睨んでくる。理不尽すぎる。

 

「あ、あの、本当にいいんですか?わたしみたいなのが住まわせていただいて?」

「お母さんが言い出したからいいだよ。これからよろしくねルナさん」

 

信じられないという様子で母さんを見るルナさんにゆかりが軽い口調でいい。母さんも『いいわよ。このバカがこれ以上犯罪を犯さないように見張っておいてね』とオレを見て言う

 

「ありがとうごさいます。私頑張ります。なんでもいってください」

 

ルナさんは嬉しそうに笑うと、立ち上がり頭を下げた。それにしてもなんでもしますってちょっ──

 

「なんでもしますってエロいよね」

 

ゆかりがオレの思っていたことを口にしていた。

だが、何故ルナさんに後ろから抱きついているのだ。母さんは正面から。しかも、ゆかりはルナさんの胸を、母さんはお尻を撫でながらだ。

時折ルナさんから「んやぁ」「ダメぇ」と悩ましい声をあげているではないか。

べ、別に羨ましくなんかないんだからね。と凝視しようとするとゆかりに蹴られる。理不尽だ。

 

「なに見ようとしているのよ。アンタは学校なりどこへなりと、さっさと行きなさいよ。ゆかりもよ」

「オレはまだ飯を食べてないんだぞ」

「遅刻するから諦めなさい。まったく、なずなはちゃんと食べたのに、アンタは何をやってるのよ?」

「どこぞの鬼に正座されられてた上に、悪魔に踏まれてたんだよ」

「酷い悪魔もいますね。忍、後でこっちにきなさい」

「ルナちゃんのことはあたしに任せて、アンタは早く着替えて学校に行きなさい。遅刻したら殴るからね」

 

色々言いたいことはあったが、時間がない。このままでは鬼に殴られてしまう。

立ち上がり、ふとルナさんを見ると「よろしくお願いします」お頭を下げる。だが、オレは答えない。恥ずかしいわけではない、ルナさんの事を本当に覚えてない、覚えていないのだが……なぜか変に引っかかる。

唸りながらオレは学校に向かう準備をした。

 

「あ、忍のお弁当はないから」

「ついでにお金も預かったから」

 

…………オレは今日1日生きていられるのだろうか?




やっと終わった…昼寝さえしなければもう少し早かったな。

今現在の南条家の力関係
巴>ゆかり>忍>なずな

ルナさんは何処に入ることやら…
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