あと前と後の間ってなんていうの?
sideゆかり
「はっ」
私が起きると和の作りの天井が目に入ってくるが。ここはどこなのかな?ひとまず、
「知らない天井だ」
「わたくしの家です。正確には、五行家の、ですけど」
「わぁっ!」
か、薫さん、いったいどこから出てきたのですか?少なくとも、襖が開いた音はしなかったけど。
あ、この部屋和式作りなんだよ。それにしても広いね。田舎の家みたい。
「それはわたくしが、はじめからこの部屋に居たからです」
「普通に心を読まないで」
「心など読んでませんよ、顔に書いてありましたし」
「落書きしないで」
薫さんはクスクス、笑いながら「してませんよ」と言ってくる。わ、笑わないでくださいよ!
「それより、ここはどこなの?あと、どうして私は寝てるの?ま、まさか襲う気なの!?」
「はじめにも言いましたが、ここは五行家の屋敷です。南条様は立ち眩みで倒れたのですよ。あのあと、お嬢様が軽いパニックになって大変だったのですから」
「襲う気は?」
「はて、なんのことでしょう?」
「じ、事後なら責任をとってよね」
私は体を両腕で抱き締めなから、状況を確認してみる。
私は今まで、五行家の一室で寝ていた。その原因は立ち眩みのようだ。しかし、私は今日まで、立ち眩みを起こした覚えはない。そもそも立ち眩みになったとき、どういう感覚なのかさっぱり分からない。はっ、そういえば、五行さんたちと買い物に行くんだった。
「あ、買い物はどうしましょう?」
「南条様はどうされたいのですか?」
「私は行きたいかな」
「なら、行きましょう」
「決定するのはやすぎない?」
「南条様が寝ている間にお嬢様とそう決めましたので」
「なるほど。じゃあ行こう!」
行くと宣言したあと、五行さんが来て「本当に大丈夫か?」といってきたが、問題ない。むしろ良すぎるくらいだ。きっと今なら、魔法的な物も撃てるかもしれない。
私は目を瞑って手握りしめる。身体の中を巡るなにかをその手に集め、集まったと思ったら手を一気に前へ押し出した。完全に中二病だね。
「だが、目を開けると目の前がすごいことに……」
なっていなかった。
目の前には目を瞑るまえと変わらない光景だった。
これで変わっていたら、面白かったのに。おかげで私は中二病を患ってしまったが。きっとすぐ直るよね。あ、でも精神病らしいし……。
「ふぅ、五行さんや薫さんがいなくて助かったよ」
でなきゃ、痛い子になってたよ。
今、五行さんは買い物の準備をしている。バックとかを部屋から持ってくるそうだ。薫さんは私服にお着替え中だ。
私が寝ていたから五行さんは自室に荷物を置き、薫さんはメイド服を着ていたようだ。
「あれ?そういえば私の荷物は?」
荷物といっても携帯だけだけどね。ポケットの中に入ってなかったんだよ。スマホじゃないんだよね。パカパカ開けるやつなの。
おとなしく待っていれば、そのうち五行さんがくるでしょ。
私は部屋で待つことにした。布団がまだ敷いてあったから寝転がりながらね。
10分後
「なん……さま!」
「……じょ……さん」
ん、なんさま?じょさん?あぁ、ナン様に助産ね。ってナン様ってだれ?
私はこの心地よさがいいのよ。ぐっとないと。
「なん……うさ……す……せん」
バン!
「痛い……」
いったぁーい!目の前には五行さんと薫さんがいた。起こすのなら叩かなくてもいいじゃない!
「やっと起きてくれたか」
「やっと起きましたか。買い物に行くのではなかったのですか?」
「うん、そう……」
ペチン
また叩かれた。酷くないですか?二回も叩くなんて。ぐすん。
「酷い……」
「あっ」
「薫さん!南条さん大丈夫か?泣かないでくれ」
五行さんは慌てだす。
いや、なんで?私は泣いてないよ!そりゃ、痛かったけど泣くほどじゃなかったよ。
「す、すみませんでした!」
今度は薫さんは土下座をした。それはもう、ほれぼれするほどの凄まじさで。貴女、本当に人間?人外といわれても驚かないほど、速かったよ。瞬(まばた)きしたら土下座してるなんて……。
「泣いてない……」
「あ、あの……涙目でそれを言っても説得力がありませんよ」
薫さんがおずおず、と言った言葉に私は驚愕した。
私のこれまでの人生で、これくらいの痛みなどとっくのとうに、なれていると思っていたのだが違ったらしい。
精神が大丈夫でも肉体がダメだったらしく、無意識に涙目になっているみたいだ。
これまでの人生といっても、ただのいじめにあっただけよ。思い返してみると、本当に子供っぽいいじめだったね。
あ、今はこんな下らない、ありきたりな昔話じゃなくて、この状況をどうにかしないと。
「二人とも大丈夫だから……」
「その、薫さんがすまないな」
「申し訳ございませんでした」
五行さんはすまなそうに私に視線を向け、薫さんは土下座をしたままだった。
そういえば、土下座をした人の頭を踏んだらどうなるんだろ?
悪魔が囁いたので、踏むことにします。
「薫さん……」
「は、はい」
「謝る気があるなら……」
「あります」
「私の足を舐めなさいっ」
あれ?私はなにを口走ってるのだろうか?足を舐めなさい?またキャラが壊れたね。それも盛大に。
関係のないことだが、頭が痛い。割と本気で。
「「え……」」
ほら、二人とも引いているじゃないですか。まったく……ネタといえば見逃してくれますかね?
「なにしてるの?早く舐めなさい、変態メイド?」
え?薫さんって変態なの?というかなんて、いうことを言ってるのですか私は!寝起きはいつも眠たげにしか話せないのに、なんで今日はこんなにSっぽいんですか!本当にどうにかなりませんか?一度、病院に行ったほうがいいのかな?
「な、なぜ知っているのですか?わたくしが変態メイドだと」
薫さんは悔しそうにいう。
……って変態メイドなんですか!?これは、もしやの……って買い物に行かないと。
「はぁ、今日は諦めたあげるわ。でも次は、ね?」
ちゅ。
ってなんでキスをするのよ私は!?ファーストキスだって多分してないのに。あ、頬だからセーフ?というか私的には役得?ナイス私!
薫さんは顔を真っ赤にして私を見つめてくる。
そ、そんなに見つめないで、お願いだから!またキスしちゃいそうになるから!
「南条様」
「言わないで。分かっているから。今のは事故よ。事故なのよ」
「それは無茶があると思いますよ。雰囲気も違いましたし」
「寝起きはいつもこうよ。流石にSっぽくなったのは初めてだけどね」
「……今は考えていてもしょうがないですね。では買い物に行きましょう」
「ええ」
私と薫さんは玄関へと向かう。
「あと、わたくしに辱しめを受けさせた責任をとって貰いますから」
「なら、私のことはゆかりって呼んで。私も薫って呼ぶから」
「それは責任ではありませんよ、南条様」
「そう呼んでくれたら、責任をとるよ、薫」
「はぁ、わかりました、ゆかり様」
私は薫と親しくなれたのかな?ま、いっか。
「それじゃあ、冒険の旅へ出掛けよう!」
「買い物ですけどね」
私たちは買い物をしに行った。
「すみません、ゆかり様。わたくし、忘れ物をしてきました」
「なにを忘れてきたの?」
「お嬢様」
あ……。
2~3日投稿出来なくて、すみませんでした!
ぐだ~っとしてたり、他の作品を読んでいたら時間が……
あれ?3~4日だっけ?
だれかネタ提供プリーズ←こいつもう駄目だろ!
あ、責任どうしよ?