ヒーローは絶対死なない死なせない   作:キラトマト

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出ました名前!


第13話 俺の名前

「ねぇ、なんで僕はこんな名前なの?」

 

 6歳くらいになって、小学校で親に名前の由来を聞いてみようっていう授業があった。

 

 個性が効かない個性というものの強みを幼い故に俺もみんなも分からなかったのだろう。俺の名前も相まって無個性などと揶揄され、サンドバック代わりにされていたんだ。まぁ今更ながら小学1年生がすることにしてはえぐいことだとは思うけど。

 

「あなたのその名前はね、勝て無いんじゃなく、悪に勝たせ無いって意味なの。だからなんて言われようと堂々としていなさい」

 

 その年で1歳になった妹の料はその時からちょこちょこと俺の後ろをついて回っていた。可愛かった。そんなことが昔あったのだ。

 

 話は変わるが今日は2日ぶりの登校日だ。その道中、俺は色んな人に絡まれた。

 

「体育祭見てたわよ未効くん! レクリエーション、あれすごく面白かったわよ〜?」

 

 全員が参加できるレクリエーションの借り物競争で色々あったのだが……恥ずかしいんだ。

 

「そ、それは忘れてくださいっ」

 

 猫子さんが入院している病院の看護師さんからも声かけられたし、

 

「体育祭見たぜ雄英生! すっげぇ羨ましかったぞ騎馬戦!」

 

 そんなミーハーからも声掛けられるしでもう大変だった。

 

「そっか未効お前もか〜。でも良かったじゃねぇかお前は! 俺なんてドンマイなんて言われたんだぞ!?」

 

 なんてガーンとしている瀬呂。安心しろUSJで大活躍したのは知ってるぞ。

 

「ドンマイ」

 

「蛙水さん傷口に塩だよ」

 

「梅雨ちゃんと呼んで」

 

「おぉ梅雨ちゃん」

 

 そして今日のヒーロー基礎学は職場体験を行うためのヒーロー名を付ける授業だ。

 

「まぁ仮ではあるが、適当なモンは……」

 

「地獄を見ちゃうわよ!!」

 

 !? ガラガラと勢いよく扉が開いた。そこから入ってきたのは……。

 

「この時の名が! 世に認知されそのまま、プロ名になってる人多いからね!」

 

 何あの痴女!? ……いやまぁ……体育祭いたから知ってんだけど、本名『香山睡』。プロヒーローのミッドナイト。猫子(お姉ちゃん)経由で1度だけ会ったことがあるからな。

 

「ミッドナイト!」

 

「まァそういうことだ。その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう」

 

 相澤先生は俺にはそういうのは向いてないとつけ加えた。

 

「名前……か」

 

「なんだ未効、なんか名前に思うとこあんのか?」

 

 斜め前の席の切島が振り返って話しかけてきた。

 

「まぁ深い理由じゃねぇよ、ただやっぱかっこいいのがいいからめっちゃ迷うんだよな〜。砂藤はどうだ?」

 

「俺はな〜、安直なんしか思い浮かばねんだけど、これ!」

 

 シュガーマン! そっか砂糖で強くなるからか。

 

「へぇいいじゃん! 俺もじゃあ……でも〇〇マンって感じじゃないし、無効は英語はInvalid……うーんインバリッドマンはちょっと語呂悪いか……」

 

 俺が悩んでいるうちに他の皆は着々と『テンタコル』とか『ウラビティ』とかセンスのいい名前をつけていってる。あ!! いいの思いついたぞ! 

 

「俺のヒーロー名は『無敵ヒーロー インビンシブルセイバー』です!!」

 

「セイバーっていうのは救世主かしらね?」

 

「そうです!」

 

 全てを救う究極の救世主……いやぁかっこいいね! って、まだ飯田と緑谷決まってねぇみたいだな。すると飯田は立ち上がり、ホワイトボードを立てた。

 

「あなたも名前ね」

 

「……はい」

 

「どうした飯田。いつもの元気は」

 

「おい未効ニュース見てなかったのか? インゲニウムがヒーロー殺しに襲われたって」

 

「え……」

 

 飯田に声をかけると隣の砂藤が耳打ちをしてきた。ヒーロー殺しって今巷を賑わせている(ヴィラン)……。インゲニウムって飯田のお兄さんだよな? 

 

「……ごめん飯田。もし何かあったら言ってくれよな」

 

「あぁ……善処する」

 

 そして緑谷が立った。示した名前は『デク』

 

 デクって出久の読み方変えた感じ? 

 

「えぇいいのかその名前で!」

 

 んん? どういうことだ? あぁ木偶の坊でデク……って、もしかして蔑称? 

 

「うん。今まで好きじゃなかった。けど、ある人に意味を変えられて……僕にはけっこうな衝撃で……嬉しかったんだ。だから……これが僕のヒーロー名です」

 

 すっげぇ輝いてんぞ緑谷。羨ましい……。

 

 ともあれ、命名式を終えた俺たちは普段通りに授業を終え、そして家に初めて友達を呼んだ。上鳴と切島と芦戸だ。

 

「おぉ! お前ん家けっこー綺麗だな! お前ガサツだからもっと散らかってるかと思ってたぜ!」

 

「うっせー上鳴!」

 

「わー料ちゃんって言うの! 可愛いね! よろしく私芦戸三奈だよ!」

 

「……よろしく。ねぇお兄ちゃん。何この人……女の子ひっかけたの?」

 

「……違う違うって! ただの友達!」

 

 なんだか機嫌が悪いと思ったらまさかのジェラシーを感じていたらしい。可愛んだから。そしてこしょこしょばなしをしていると切島から声をかけられた。

 

「お前ん家別にトレーニングルームとかねぇんだな。どうやってその身体作ったんだ?」

 

「家の近くに山があってな。そこで動き回ってアスレチックみたいなことして鍛えてたんだ。俺ん家別に裕福なわけじゃないからさ」

 

「すげぇ羨ましいぜ! 実戦形式でのトレーニング! 最っ高じゃねぇか!」

 

「なんだったら今からするか? 個性の使用は禁止だけど、あそこで競走」

 

「さーんせーい!」

 

 まっさきに手を挙げたのは芦戸。そういや体動かすの好きとか言ってたな。

 

「りょーう、ゴール前で審判お願いできるか?」

 

「うん!」

 

「小さい頃は料ともやってたんだよ山ん中で鬼ごっこやらかけっこやら」

 

「いいねぇ! 俺ら一人っ子だからよぉそういうのした事ねぇんだよなぁ……」

 

「ハッハッハ羨ましいか? よぉしあのでっかい木のところからスタートな。俺が道案内してやっから」

 

 結構長い道のりだったものの、ヒーロー志望なだけありあまり体力を消費せずに行けた俺たち。料は入口付近で待機している。

 

「よぉ〜い、スタート!」




色んなアニメとか特撮とか見てると同じような能力でも違う攻撃方法出てきて面白い

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