「ここが雄英……でけぇ……っとごめん!! ビックリしてて止まっちゃってたよ」
校舎を見て第一に思ったのは大きさへの驚嘆。しかしそれに感心していると後ろに衝撃が。
「いいっていいって。同じ受験者同士、まぁライバルだけどね」
ぶつかってしまったのは耳たぶがコード、イヤホンジャックになっている少女。
「あぁ、よろしく!」
「同級生はまぁ……いないよな……てか誰にも言ってないしなぁ……よし! 気ぃ引き締めろー俺!」
とまぁ、そんなこんなで実技試験、開始!!
ルールは至ってシンプル、受験者は7つの会場に分かれ、各々ポイントが割り振られた仮想
「ものなんだけど……なんでこうゼロポイントのカスしか遭遇しないのかなぁ!!」
逃げながら叫ぶ。叫びながら逃げる。しかし仮想敵とはいえ危害を加えられそうになってる人を見捨てられるはずもなく。
「危ない!! バカかてめぇ! 無理して強ぇの狙うんじゃねぇよ!」
機会の剛腕が受験者に当たる瞬間、無勝の蹴りがその腕に炸裂する。
狙うは3点の仮想敵、頭部に蹴り! 蹴り!! 蹴り!!!
「っしゃあ初ポイント!!」
「おっ、いたぞ3点!!」
遠くからそんな声が聞こえ最短距離で向かう。ビルの瓦礫の隙間を縫っていく。そしてジャンプ!
「横取りごめん!!」
と、彼は謝罪はする。
「なんだアイツ!」
真っ黄色のトゲトゲ頭はリアクションもそこそこに、仮想敵退治を再開した。
そして着々とポイントを稼いでいった無勝。そしてタイムアップの時が来た。
「終了!!!!」
「っし!! いい感じ!!」
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合格はした。合格は。
「合格したよ……だから……お姉ちゃん……起きてよ……」
命はあった。なのに……意識が戻らなかった。意識不明の重体。傷は治ってるのに……。
「お姉ちゃん……あ、オールマイト……」
「おぉ、あの時の少年、雄英、合格おめでとう!!」
白い歯をキラリと光らせ、オールマイトは親指を立てる。
「何で……姉ちゃんの」
「私が間に合わなかったのは初めてでね。だから……」
「罪悪感、ですか? すみませんNo.1ヒーローにこんなこと!」
「いやぁ、大丈夫だ。それよりもすまない君の家族を……」
「いや違うんです! 家族じゃなくて! 昔から家族ぐるみで付き合いあっただけで! それで"あの日"も雄英受験するのに後押ししてくれた直後だったから……」
「そうか……だったら余計に……」
その日、俺は初めてオールマイトの笑顔以外の表情を見た。
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