ヒーローは絶対死なない死なせない   作:キラトマト

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第6話 個性バトル!

「おーい一緒に帰ろうぜ!!」

 

 その日の帰り、HRを終えた無勝は上鳴に誘われて一緒に帰っていた。

 

「お前入試ん時もあのテストん時個性使ってなかったっぽいけど何の個性なんだ?」

 

「いや〜それがさ、個性が効かない個性っていう……戦う時には使えない個性でさ、上鳴、俺に電気流してみ?」

 

「はぁ?! おま、校外での個性行使禁止だぞ!?」

 

「あぁ〜ごめんそだった。ま、とにかく俺は今回の個性把握テストでも、入試でも個性は使ってない。ま、使えないだけなんだけど」

 

「つか個性が効かない個性ってそれ無敵じゃねぇか!」

 

「いや、普通に壁にたたきつけられたら痛てぇし、銃で頭撃たれたら死ぬぞ?」

 

(まぁ壁が個性で出来てたり銃の個性だったら無効化されるんだけど)

 

「いや怖ぇよ! でもまぁそれならいいことばっかってわけじゃねぇのか……」

 

「上鳴のデメリットも聞かせてくれよ」

 

「あぁ……電気を発しすぎたら……その……アホになる」

 

「アホに!? え? なにそれまじ見てみたい!」

 

「やめろよ恥ずいんだよ!」

 

「まぁいつか見れっか!」

 

 その機会はすぐに訪れることになるのだがそれはまだ先の話……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日の授業はオールマイトによる屋内での対人戦闘訓練! 理由はひとつ、凶悪な事件、監禁や裏取引、誘拐などの賢しい事件は屋内の方が多いからなのだ!

 

 そして今回の授業では(ヴィラン)とヒーローに別れ、2対2の対人戦! 

 

「いいかい!? 状況設定は(ヴィラン)がアジトに核兵器を隠していてヒーローはそれを処理しようとしている! ヒーローは制限時間内に(ヴィラン)を捕まえるか核兵器を回収、(ヴィラン)は核兵器を守るかヒーローを捕まえること!」

 

 オールマイトは説明の後、くじの箱を差し出した。

 

「コンビ及び対戦相手はくじだ! このクラスは奇数であるため1-21の番号で1と2,3と4のように、21は1と共に最後に3,4と戦ってもらう!!」

 

「適当なのですか!?」

 

「プロは急増のチームアップすることが多いしそういうことじゃないかな……」

 

「そうか……先を見据えた計らい……。ですが1,3,4の人は2回も戦うことになって体力が……いやプロは継戦能力も必須! そういうことなんですね!!」

 

(おぉ勝手に理解したよ飯田。おもしろいなあいつ! でも21は嫌だなぁ余り物みたいだし)

 

 そう思っていた無勝だったが。

 

「わぁあああ21だ!!」

 

 そんなことを考えているから当たってしまうのだ。

 

(1,3,4は!?)

 

 1,緑谷出久! 2,轟焦凍! 3,障子目蔵! 

 

「あらまぁ強そうな……」

 

(でもなんで轟はヒーロースーツで左半身を……)

 

「続いて最初の対戦相手はこいつらだ!!」

 

「1,2コンビがヒーロー! 7,8コンビが(ヴィラン)だ!」

 

(ヴィラン)チームは先に入ってセッティングを! 5分後にヒーローチームが潜入でスタートする。ほかの皆はモニターで観察するぞ!」

 

 と、いうことで全員の中でも特に轟・障子ペアのバトル、緑谷・麗日ペアのバトルを集中して見た無勝。

 

「すまない! 緑谷少年が怪我で出られないため繰り上げで5の峰田少年が出場となる!!」

 

「まじか!! よろしく峰田!!」

 

 お得意の爽やかスマイルに峰田は

 

「ぐぬぬこの笑顔……無駄に女子を勘違いさせるヤツだぜぇ……」

 

 今回の試合、(ヴィラン)は轟・障子ペア、ヒーローが峰田・未効ペアだ! 

 

「さっきの試合は見てたよな? 轟の氷はイカれた強さだ。それに障子の索敵能力もやべぇ。だが今回は俺たちがヒーロー、あの爆弾を回収すればいいんだ。分かってるな?」

 

「お、おぉ……」

 

 峰田実! 個性もぎもぎ 峰田本人以外の全てにくっ付く紫の玉を頭からもぎる! もぎりすぎると頭皮から血が出るぞ! 

 

「だからそのぶどう、何個か貸してくれ」

 

 小さい峰田にしゃがんで目線を合わせる。

 

「いやそれお前にもくっついちまうぞ」

 

「安心しろ俺に"個性"は効かないからな」

 

 頭から数個のボールをもぎり、無勝に渡す峰田。

 

「しかし俺達には残念ながら攻撃力がない。出入口を氷で防がれたらおしまいだ。まだ思いついてないことを望む。だが……。おい峰田、お前は待機してろ。轟の個性と相性最悪だ」

 

 そう言って走り去り、虱潰しに廃屋内の部屋を探していく無勝。

 

「当ったりぃ!! ……だが嫌な予感、当たっちまってるな」

 

(どうしよ……いや? ちょっと待てよ?)

 

 ひとつ考えが思い浮かび彼は氷に手を当てる。

 

「……やっぱり」

 

 すると簡単に氷は砕けていき、部屋に簡単に入ることが出来た。

 

(個性が効かないって、こういうことか……!)

 

 しかし轟は慌てず冷静に即座に障子に指示した。

 

「障子!!」

 

「承知した!!」

 

 障子目蔵! 個性 複製腕! 肩から生えた2対の触手から身体の器官を生やすことが出来る! だが増やせば増やすほどコントロールが効かなくなるぞ! 

 

「嘘!?」

 

 長くなった腕で無勝は絡め取られる。

 

「くそぉ!!」

 

 効かないとは言っても物理的に行動不能にされてしまえばこうなってしまう。そして障子によって索敵された峰田が捕まり……。

 

(ヴィラン)チーム WIN!!!!」

 

(クソ……俺が"個性"に負けた……? 嘘だろおい……)

 

 オールマイトに連れられ講評の時間に移った彼ら。

 

「今回未効少年、君は1人で行動し過ぎた。個性が効かないからと言って君はそれを過信し過ぎ、そしてペアの峰田少年をおざなりにしてしまった」

 

「そして峰田少年! 君は自信で判断できなかったのが改善点だ」

 

 講評もそこそこに今回の授業の総評へと移ったオールマイト。

 

「そして皆お疲れさん! 緑谷少年以外は大きな怪我もなし! しかし真摯に取り組んだ! 初めての訓練にしちゃ上出来だったぜ!」

 

「相澤先生の後でこんな真っ当な授業……なんか拍子抜けっていうか……」

 

「真っ当な授業もまた私たちの自由さ! それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば! 着替えて教室にお戻り!」

 

 するとオールマイトは極めて早い速度で保健室へと向かっていった。

 

「いやすごかったな緑谷のやつ!」

 

「速攻で終わらせた初戦の轟もな!」

 

「それになんと言っても負けちまったけど未効な! あいつ轟の氷ものともしてなかったぜ!」

 

「俺ぇ!?」

 

 そして放課後、戻ってきた緑谷に集まるA組の皆。

 

しかし数日後、彼らは知ることとなる。オールマイトの言っていた、真に賢しい(ヴィラン)の恐怖を。




未効無勝
個性:無効化
個性を無効化する! 例:ゼログラビティに触れられても操られない、個性によって生み出されたものに限り電気や炎が効かない。効かないのは個性の攻撃のみだぞ!

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