超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

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お久しぶりです!今回はゲイムギョウ界に纏わる仮面ライダーの伝説についてのお話です!


第18話 ~仮面ライダー伝説~

第18話 ~仮面ライダー伝説~

 

OP・Let's Go RiderKick2011(劇場版 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダーより)vocal:ネプテューヌ・ノワール・ブラン・ベール

 

 

 

 

 

プラネテューヌ教会 書物室

 

 

メテオ「....これも違う....これでもない....」

 

 

ルウィーでの誘拐事件から一週間が経ち、プラネテューヌに戻った俺はとあるものを見つけるためにここ三日間、この書物室に篭っていた。

 

理由は一週間前の誘拐事件でロムとラムが言った言葉が頭から離れないからである。

 

 

ラム『それにしてもお兄ちゃんってあれだよね、ロムちゃん!』

 

 

ロム『うん、昔話に出てくる『仮面ライダー』見たい!』

 

 

『仮面ライダー』....かつて俺が「それ」を名乗り、捨てた名前....まさか別世界であるこのゲイムギョウ界でその名前が出てくるとは思わなかった。

 

気になった俺はこのゲイムギョウ界に纏わる歴史の本の中で『仮面ライダー』が出てくる本をこうして探している訳だが....

 

 

メテオ「まったく見つかんねぇ....」

 

 

一向に見つからないのである。ここ三日間もこの広い書物室にある本と沢山にらめっこをしても、仮面ライダーのかの字も見つからないのである。

 

 

デスティニー《マスター、あそこに本が落ちてありますよ?》

 

 

メテオ「ん?」

 

 

相棒のデスティニーに言われ、横を見てみるとそこには一冊の本が落ちてあった。

 

 

メテオ「誰かが仕舞い忘れたのかまったく....これは!?」

 

 

やれやれとその本を拾って見るとその表示に書かれているタイトルを見て驚愕した。

 

 

メテオ「『ゲイムギョウ界を救った一人の仮面の戦士』....!?」

 

 

急ぐようにパラパラとページを捲り、途中にあったその仮面の戦士の姿が描かれたページを見た俺は更に驚きを隠せなくなった。

 

 

メテオ「仮面ライダー....1号....おやっさん!?」

 

 

そこに描かれた仮面の戦士は....バッタを思わせるようなメタリックなライトグリーンのマスクに銀色の両手両足、緑色のプロテクターを着けたスーツ、そして何よりも....首に巻いている深紅のマフラー、それは俺の世界でも伝説として今でも語られている『始まりの仮面ライダー』....仮面ライダー1号なのである。

 

 

メテオ「どういう事だ? おやっさんから色んな旅や戦いの話を聞いたが、おやっさんがゲイムギョウ界に来ていたなんて話は一度も聞いた事がないぞ!? 」

 

 

デスティニー《マスター、落ち着いて下さい。》

 

 

メテオ「あ、ああ....そうだな....」

 

 

いくつかの疑問に戸惑いながらも俺はその本に書かれている仮面ライダーの伝承の部分のページを捲る。

 

 

....その内容を簡潔に四つにまとめていると。

 

 

1、かつてゲイムギョウ界は今以上に沢山の国に別れ、それぞれの国に女神が存在していた。

 

 

2、かつ、女神達はシェアをめぐり、争っていて、ゲイムギョウ界は滅亡の危機を迎えていた。

 

 

3、そこにバイクに乗った仮面ライダー1号ことおやっさんが風のように現れる。

 

 

4、女神達は武器を持って一斉に襲いかかって来るに対し、おやっさんは一人でかつ、素手で挑み、ズタボロになりながらも何とか勝ちを得た。

 

 

....一人だけでもライダーに匹敵する力を持つ女神達相手に傷だらけになりながらも勝ったおやっさんは本当にすげぇよ....流石は伝説と言われた仮面ライダー....

 

 

だが、俺はこの後に続く話に興味を惹かれ、その続きを読み上げる。

 

 

メテオ「『女神達に勝った仮面の戦士....しかし突然、空が赤く染まり、空気がどよみ、更には大地が大きく割け、そこから後に『犯罪神』と呼ばれるゲイムギョウ界に大きな災いを呼ぶ神と名ばかりの破壊神が現れました。犯罪神は「すべてに滅びを....すべてに....破壊を」と呟き、ゲイムギョウ界の大地を破壊しつくし、ゲイムギョウ界は混沌に包まれました。

仮面の戦士は傷付いた体に鞭を打ちながら勇敢に犯罪神に挑みますが、破壊と混沌、滅びを持つ犯罪神の前にはなすすべもなく、何度も何度も大地に叩きつけられました。それでも尚、立ち上がり、犯罪神に挑もうとする仮面の戦士に一人の女神が問いました。

 

 

「貴方はなぜ、そんなに傷付きながらも戦うのですか?このままでは貴方は死んでしまいますよ?」

 

 

仮面の戦士はこう答えました。

 

 

「そこに戦いがあるかぎり、人々が必要とする限り、私は....『仮面ライダー』は死なん」

 

 

そう答える仮面の戦士に今度は犯罪神が問います。

 

 

「それは人間に言われたからなのか、それとも女神達に言われたからなのか、はたまた....正義感等で戦っているのか?」

 

 

仮面の戦士は首を振り、違うと意思を示し、それに答えます。

 

 

「私は....『仮面ライダー』は正義の為に戦うのではない、人々の....自由と平和の為に戦っているのだ」

 

 

仮面の戦士は更にこう言います。

 

 

「女神達の争いを見過ごせば、空は曇り、海は枯れ、大地が死に絶え、そこに住む人々は飢えに苦しみ、そして今度は犯罪神であるお前を見過ごせば、空も、海も、大地も滅び、人々は死に絶え、世界も死んで行く....そんな自由も平和もなく、ただ滅びるだけの世界を私は見過ごす訳には行かない、だからこうして何度も、何度も立ち上がり、この拳を振るうのだ」

 

 

仮面の戦士はフラフラになりながらも右手に拳を作りながら立ち上がり、そう強く言います。

 

それを聞いた女神達はハッと我にかえり、本来女神がどうであるかを思い出し、仮面の戦士と同じようにふらつきながらも立ち上がり、仮面の戦士と一緒に犯罪神に挑み、傷付きながらも何度も何度も挑みます。

 

 

やがて一人の女神が

 

 

「犯罪神を倒すにはこの剣を使うしかありません。」

 

と禍々しい力を秘めた一本の剣を仮面の戦士に託そうとします。

 

 

「この剣は女神の命を引き換えに大きな力を宿す魔剣です、どうかその剣で私達の命を奪い、その力で犯罪神を討って下さい。このままでは犯罪神には勝てず、皆死んで行きます。」

 

それを聞いた仮面の戦士は怒り、その女神が持っていた剣を奪い、投げ捨てます。

 

 

「だからと言って犠牲を払った平和などに何の意味がある、この世界を守るのは私ではない、他ならぬ、女神達であるあなた達だ。今その剣で犯罪神を倒したとして誰がこの世界を守るのだ。」

 

 

怒り激しく、さながらも諭すように言う仮面の戦士に女神は反論します。

 

 

「しかし今現在こうしている内に既に何人もの女神がやられ、死んでいってます。手遅れになる前にどうか早くその剣で私達の命を奪って犯罪神を討って下さい。」

 

 

涙を流しながらもそう訴える女神に仮面の戦士はそれでもと首を振ります。

 

 

「私は本来、この世界に関わってはいけない存在、だが、それでも君達を見殺しにするわけにはいかない。」

 

 

「後は私に任せて欲しい」そう言った仮面の戦士は犯罪神に再び挑み、その拳を、その蹴りを、ひたすら犯罪神に叩き込みます。

 

 

「お前のような存在がいる限り、『仮面ライダー』は決して死なん、例え私が死んでも、私の跡を継ぐ者達が現れ、いつか、必ずやお前や、お前のような存在を討つ、だから私は....その後に続く者達の為に今はお前を倒す。」

 

 

そう叫ぶ仮面の戦士は大きく跳躍し、その右足を犯罪神に向けます。

 

 

するとどうでしょう、その時不思議な事が起こりました、死に絶えた大地からいくつものシェアが巻き起こり、仮面の戦士を包み込みます。

 

 

シェアに包まれた仮面の戦士の体は黄金に輝き、その不思議な力で犯罪神に蹴りを放ち、ゲイムギョウ界を光で包み込みました。

 

 

光が収まるとどうでしょう、死に絶えていたゲイムギョウ界はまるで嘘のように自然に溢れていて、滅びを呼んでいた犯罪神はまるでなかったかのように消えていました。

 

 

「人々の思いが、犯罪神を討ち、この世界に平和をもたらしたのだ。」

 

 

黄金の輝きが無くなり、元の状態に戻り、女神の隣に立つ仮面の戦士がそう言います。

 

 

「これで私はこの世界での役割を終えた。」

 

 

仮面の戦士はそう言うといつの間にか近くに停めてあったバイクに乗り、立ち去ろうとします。

 

 

「待って下さい。」

 

 

女神は立ち去ろうとする仮面の戦士を呼び止めます。

 

 

「せめて、せめて何かお礼をさせてください、貴方の存在を国民の皆さんに....ゲイムギョウ界の人々に公表させてください。」

 

 

そう言う女神、その後ろにいた生き残った三人の女神達も同じだと言わんばかりに頷くが、仮面の戦士は首を振ります。

 

 

「私は人々に称えられる為に戦った訳ではない、私は助けを求める人々に、今を生きるために必死に頑張る人々の為に手を伸ばす....その為に今まで戦ってきた。それに私は貴方達に十分に称えられた。貴方達にありがとうを貰い、笑顔も貰った、私はそれだけで満足だ、それ以上は何も望まない。」

 

 

「ではせめて、貴方の名前だけでも。」

 

 

前に出ていた一人の女神の後ろにいた生き残った女神の一人がそう言いました。

 

 

「....私の名前は『仮面ライダー』....風のように現れ、風のように去る者だ。」

 

 

仮面の戦士....仮面ライダーはそう言ってバイクを運転して風と共に去って行きました。

 

 

こうして女神達の争いから始まり、犯罪神の出現による滅びの物語は一人の仮面の戦士....仮面ライダーによって終わり、生き残った女神達はバラバラになった大陸を四つにまとめ、それぞれの国に治めました。

 

 

それぞれの女神は人々に言い伝えました、バイクに乗り、その体に仮面を着け、風のように現れ、たった一人で女神達に挑み、勝利をおさめ、更には犯罪神を倒した仮面の戦士....仮面ライダーの存在を....

 

そして女神達は待ちました、再びこのゲイムギョウ界に彼が、もしくは彼の跡を継ぐ者が現れ、この世界を見てもらおうと、何時までも、その命が尽きるまで、そしてその命尽きても彼女達の後に続く者達が言い伝えて行きました。

 

いつか、彼が、彼の跡を継ぐ者が現れても決して戦わずに安心してこの世界を見て行けるように、何時までも語り継げられました。

 

そして、この作者である私も、先代の女神様に言い伝えられ、いつかまた彼が、彼の跡を継ぐ者が現れる事を祈り、この本を残します。

 

 

いつか彼が....仮面ライダーがこの本を読んでくれる事を信じて。

イストワール』」

 

 

メテオ「....」

 

 

本を読み終えた俺は静かに本を閉じ、棚に入れる。

 

 

デスティニー《マスター....》

 

 

メテオ「....やっぱりすげぇよ....おやっさんは....何度も傷付いても恐れずに女神や人々の為に戦い、犯罪神っていう強大な敵に勝つんだもんな....」

 

 

デスティニー《マスター、どうしますか? イストワールさんに自分が....》

 

 

メテオ「ストップだ、デスティニー。」

 

 

デスティニーが『あること』を言う前に俺は止める。

 

 

メテオ「こんなものを見ちまったら尚更、俺が『仮面ライダー』なんて言うわけには行かねぇよ、俺には....『仮面ライダー』なんて名は....重すぎる....おやっさんの跡を継ぐ者なんて者には....荷が重すぎる....」

 

 

そう言って俺は書物室から出る。

 

 

デスティニー《マスター、私は願っています。いつか、貴方が背負っている罪から解放され、ネプテューヌさん達と本当の意味で笑い会える事を....自分を許し、ネプテューヌさん達に本当の自分を見せるその時を....》

 

 

デスティニーがそう願っていることを知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その願いは最悪ながらも、最高の形で叶う事は俺もデスティニーも、そしてネプテューヌ達も知るよしはなかった。

 

第18話・fin

 

 

第二章 ~未来への一歩~終

 

 

第三章~解放される"罪" 仮面ライダー 見参~へ続く

 

 

 

ED・流星のビヴロスト(超次元ゲイムネプテューヌ OP)

 




最近、ネプリバシリーズ(現在ネプリバ2)にはまっている状況でまともに小説に手が付けられない....それでも何とか早めに出せるように努力します!

次回は第三章の予告を入れます! 恐らくその予告が今年最後の投稿になります!


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