超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

29 / 105
最近、執筆欲がわかないソルヒートです...今回はいよいよメテオが"覚悟"を決めます!


第27話 本当の思い、貫き通す覚悟

第27話 本当の思い、貫き通す覚悟

 

 

 

リーンボックス教会

 

 

「"力"と"罪"を受け入れて、もう一度立ち上がってください」

 

メテオに抱き着き、やさしく微笑みながら女神"パープルシスター"に覚醒したネプギア、突然女神に変身できた事にメテオだけでなく、親友のユニ等も驚きを隠せない。

 

「今のメテオさんは力と罪に怯え、自分自身の殻に閉じ籠っている臆病者です、そのせいで今、自分がどうするか、どうであるかを見失っているんです」

 

「....」

 

ネプギアの的確な発言にメテオは何も言い返せずに黙り混む。

 

「だから...今一度、もう一度だけその殻を打ち破って一緒に戦ってください」

 

「俺にはそんな....」

 

「そんな資格はない、ですか? ...だったら自分自身を変えればいいんです! 過去の罪を犯し、今の自分が嫌になってるんでしたら違う自分に変わればいいんです!

今こそ..."変身"です! メテオさん!」

 

「"変身"....」

 

『今の自分がそんなに嫌なら、これから自分を変えて行けばいい..."変身"、だよメテオ』

 

かつて...まだ自分が元の世界で"仮面ライダー"を名乗っていなかった頃...孤児院のみんなを殺され、体を改造されて命からがら逃げ、仮面ライダーファイズこと乾巧に助けられたばかりで塞ぎ混んでいた頃...一人ブラブラと歩いてとある川辺で義兄の一人、"仮面ライダー鎧武"こと"葛葉紘太"と出会い、彼に言われた言葉を思い出す。

 

「...ネプギア」

 

「は、はい! もしかして一緒に...」

 

俯かせていた顔を上げ、ネプギアに声をかけるメテオ 、ネプギアはついに立ち上がって一緒に戦ってくれると思っていたが...

 

「悪い...少し考えさせてくれ....」

 

「え....」

 

返ってきた答えはそれを裏切るものであり、メテオはそのまま教会を出ていってしまった。

 

「駄目...だったのかな?」

 

「そんなことないわネプギア、あいつが言ってたでしょ? 『少しだけ考えさせてくれ』って、少なくともあんたが言った言葉が聞いているって事、後はあいつ次第よ」

 

「アイエフさん...」

 

説得が失敗したかと思って落ち込むネプギアにアイエフが彼女の肩に手を置いて励ます。

 

「そうです! ぎあちゃんの言葉はちゃんとメテオさんに届いている筈です!」

 

「それに今まで出来なかった女神に変身してまで言ったもの、届いているに決まってるわ!」

 

アイエフに便乗するようにコンパやユニもネプギアを励ます。

 

『さて、メテオさんのことはとりあえずおいといて今は...』

 

「ねぷ子達の救出...ね」

 

「実際どうしましょう...お姉ちゃん達の所にはあのメテオさんのクローンであるファートゥスって人が...」

 

「そうね、あのねぷ子達女神や、メテオを圧倒するほどの力を持っているし、その後ろにいたあの魔女もぶっちゃけヤバそうね」

 

『おまけに周りには無数の怪人とモンスター...どうしたものでしょう』

 

ネプテューヌ達を救出するには、周りを囲む怪人とモンスターの大軍を撃破し、女神四人やメテオを倒すほど実力を持つダークネスの四天王の一人、ファートゥスと、その後ろに控える実力未知数のマジェコンヌを相手にしなければならない、正直に言うと八方塞がりである 。

 

「それでも...」

 

「ネプギア?」

 

「それでも、やらなきゃいけないんです! 私達がやらなきゃ、誰がお姉ちゃん達を助けるのですか?」

 

それでもネプギアは諦めずに前を向く。

 

「でも...私達、ネプギアちゃんみたいに変身出来ていないし....」

 

「だったら変身出来るようにすればいいじゃない!」

 

「...やり方....覚える....!」

 

変身出来るようになる... それは決して簡単な事ではなく、ネプギアに至っても変身できたのは偶然で、実際に出来るようになる方法は全然検討がつかないのである。

 

「...お姉ちゃんが言ってた」

 

そんなときにユニが口を開く。

 

「あたしが変身出来ないのは...自分の"心"にリミッターをかけているからだって...」

 

「心の...リミッター....」

 

「例えば...何かに恐がっていることとかそう言うことよ...今のメテオさんみたいに過去の出来事で自分の力に恐がっている状態みたいな...きっと、ネプギアはメテオさんの話でその心のリミッターが外れたのよ」

 

「あ...言われてみれば確かに」

 

ユニの話でなぜ自分は女神に変身できたのかを理解したネプギア。

 

「私はメテオの昔の話を聞いて思ったんだ、どんな"力" でも怖いことはある...でもその"力"から怯えちゃ駄目なんだ、それを受け入れて、その力と向き合わなきゃ駄目なんだって」

 

「"力"と...向き合う...ね...」

 

ユニはネプギアの話を聞いて考え込む。

 

「じゃあ特訓してその力と向き合えばいいのよ!」

 

ラムが元気に叫び、ネプギア達も頷く。

 

彼女達の決心は着いた、後は...

 

(後は貴方だけです、メテオさん!)

 

ネプギアはロムとラムに手を引っ張られながらもメテオが出ていった扉を見つめるのであった。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

リーンボックス街中

 

 

『今の自分が嫌になってるんでしたら、違う自分に変わればいいんです! 今こそ..."変身"です!メテオさん! 』

 

「"変身"...か」

 

再びみんなの元を離れ、一人リーンボックスの街中をぶらつく俺、ふとネプギアに言われた事を思い出す。

 

「俺はもう..."変身"出来ない....」

 

《本当にそう思っているのですかマスター?》

 

「何?」

 

《貴方はもう一度"変身"したいと思っているのではないのですか?》

 

「何を言って...」

 

《ですが過去がそれを許してはくれず、恐れている》

 

「おい、デスティニー...」

 

《"変身"する事でまた何かを傷つけ、失い、また己の居場所を無くすのを貴方は恐れている》

 

「てめぇいい加減に...」

 

一方的に喋りだす相棒に俺は苛立ち、止めようとするが...

 

《貴方はそれで...》

 

『本当にいいの?』

 

「《ッ!?》」

 

突然相棒の言葉を遮り、現れたのは...

 

「ネプ...テューヌ....?」

 

金髪で髪を下ろしたパープルハートに似た白い衣を着た女性で、そのまま女性は俺を見据えながら問いかける。

 

『あの子達やその妹達は皆貴方の事を信じているのよ? 貴方はそれを裏切るの?』

 

「お、俺は...」

 

『貴方は"仮面ライダー"、"仮面ライダー"は人々が助けを求める声が聞こえたらそこへ向かうもの...あの子達は 貴方の助けを待っているのよ? 貴方はそこで立ち止まっているの?』

 

な、なんでこの女性は俺が"仮面ライダー"だったのを知っているんだ!? だが俺は...

 

「俺はもう"仮面ライダー"じゃ...」

 

『いいえ、貴方は立派な"仮面ライダー"...貴方は大きな"罪"を抱えてその名を捨てたけど、貴方がやった事は 誰にも理解されなくても人々の為にやったことなのよ』

 

「ち、違う! 俺は人として..."仮面ライダー"としてやっちゃいけねぇ事をやったんだ! だから俺は"仮面ライダー"の名を捨て、"夢"も"覚悟"も"希望"も全部捨てた...ただの空っぽな"化け物"なんだ!」

 

『だったら、過去の自分の"罪"を数えて捨てた全部を もう一度作ればいいわ、過去はどうがいても変えられない、でも、未来は変えられる...過去はどうがいても過去だわ、そうやって過去ばかりに囚われていないで、今を...あの子達と生きる今と、これからの未来を守りなさい、それが貴方が殺してきた人達に対する"贖罪"よ』

 

ネプテューヌ達と生きる今と、これからの未来を守ることが俺が犯してきた過去の..."贖罪"....?

 

『私は貴方の過去を知っている...どれ程過酷で...どれ程壮絶だったのかを...だけどいつまでも自分の事をそうやって卑下するのはもうやめなさい、周りの人間が貴方の事をどれ程"化け物"と、"人殺し"と罵っても...貴方はその"力"で多くの人々を守った事は紛れもない事実よ』

 

俺のこの"力"で...多くの人々を守った事は...事実....? 未だに信じられない俺に女性は微笑みながらそっと俺の頬に手を添える。

 

『そしてこれからもそうでしょう? 貴方は自分の"力 "

に怯えながらも、過去で潰れるくらい心が傷付いても ...貴方はこの世界の人々やあの子達を守ろうとしているの でしょう? その心を、"思い"を忘れては駄目...』

 

どれ程"力"に怯えても、"心"が傷付いても...守る"思い" を忘れては駄目...か...

 

『これはとある人から教わった言葉....』

 

「....?」

 

『「どれ程傷付いても、どれ程辛くても...そこに守りたいものがあるなら守り抜け、何に変えても」....』

 

「『守りたいものがあるなら守り抜け、何に変えても』....」

 

俺がその言葉を呟いた瞬間、女性は俺の頬に添えていた手を下ろし、数歩後ろに下がる。

 

『その顔ならもう大丈夫そうね...行きなさい、皆が貴方を待っているわ』

 

女性はそう言って俺に背を向ける。

 

「待ってくれ! あんた何者なんだ!? どうして俺の前に現れてそんなに言ってくれるんだ!?」

 

『私は...このゲイムギョウ界に生まれ育ち、かつて"仮面ライダー"に助けられ、誰よりも"仮面ライダー"を愛し、その敵であるダークトゥダークネスについての事を貴方よりも少しだけ知っている ...そうね、"始まりの女神"とでも名乗っておこうかしら』

 

女性..."始まりの女神"は振り向くことなく、風のように俺の前から去った。

 

「デスティニー...」

 

《覚悟は決まりましたかマスター?》

 

「ああ、もう迷いはねぇ...もう過去に囚われる事はねぇ、こんな俺でも"仮面ライダー"って言ってくれる奴がいる、待ってくれている奴がいる...だったらあいつらと生きる今とその未来の為になるしかねぇだろ....

 

 

 

 

"仮面ライダー"に!」

 

もう迷いはない、今の俺にあるのは過去に犯した"罪"を背負い、"力"にも怯えるんじゃなく、受け入れて前を向いてもう過去を"悔いる"んじゃなく、"繰り返さない"為に、そして俺を頼って待ってくれているみんなの為にも俺はもう一度"仮面ライダー"になる!

 

今の俺の顔にはもう暗い"陰(過去)"はない、あるのは前を向いて未来を切り開くための"決意(今)"の顔だった。

 

「待っていろ、ネプテューヌ、ノワール、ブラン、ベール姉さん! そして....ファートゥス!」

 

全てを振り切った俺は右肩にDシールドをコールして飛行し、今の仲間と宿敵が待ち受けるズーネ地区に向かうのであった。

 

『...頑張りなさい、私が尊敬し、愛した"彼"の意思を継ぐ"仮面ライダー"...』

 

風のように消えた筈の"始まりの女神"が離れた所で見ているのを気づかずに。

 

『"本郷"さん...貴方の意思を継ぐ子がやっと前を向き始めましたよ...だから向こうの世界で影ながら見守ってあげて下さい、私も出来るだけあの子や、あの子達の手助けをしながら見守りますから...私の愛した"仮面ライダー1号"、"本郷 猛"さん...』

 

第27話・fin




ヨッシャッ! ついにメテオが己の過去を振り切った!
次回は先にズーネ地区に向かったネプギア達の戦い、そしてついにメテオが"仮面ライダー"に復活...否!"変身"する!!

次回予告

次回、超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~

「来たか、妹どもが...」

「私達は下がりません! だから...やるしかないんだ! 」
「待たせたな...!!」

「メテオさん!?」

「また来たか、兄弟!」

「俺はもう迷わない! こんな俺でも頼りにしてくれるみんなのために! 俺はもう一度なる..."仮面ライダー" に !!」

「ライダー...変身!!」


第28話 嵐の仮面ライダー、その名は....

「俺は"嵐"....お前らに抗い、戦う...."嵐"!!」


感想をお持ちしてします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。