超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

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ついに...メテオが"仮面ライダー"に"変身"する!!


第28話 嵐の仮面ライダー その名は....

 

第28話 嵐の仮面ライダー その名は....

 

 

 

ネプギア達が特訓を始め、メテオが過去を振り切った一方、その頃ズーネ地区では。

 

 

「....」

 

「ぎゃぎゃぎゃ....大事な大事な騎士(ナイト)様がやられて絶望、てか? 随分といい面してんじゃねえか女神様ってぇのは、あぎゃぎゃぎゃ!」

 

アンチクリスタルの中に閉じ込められ、さらに目の前でメテオがやられる光景を目の当たりにしたネプテューヌ達は瞳から光が消えていて、顔を俯かせていた。

その姿にファートゥスは滑稽だと言わんばかりに不気味で下品な高笑いをあげる。

 

「ふふ...それにアンチクリスタルの力によってやがて、女神達を苦しませ、死に至らしめるだろう...そのまま残された時間も絶望に浸っているといい」

 

ファートゥスの隣で笑うマジェコンヌの言う通り、ネプテューヌ達の下には何か...黒く不気味な水溜まりが少しずつ溜まってきていている。

 

 

....残された時間はもう、少ない。

 

「オバハン、ファートゥスの旦那、きたっちゅ、案の定女神の妹が仲間を連れて戻って着たっちゅよ?」

 

そんなとき、ワレチューからネプギア達女神候補生が来たことを報告する。自分達の姉、ネプテューヌ達を救出するために....

 

「ふん、あんなもの達になにができる。ここに辿り着くことすら叶うまい、そうは思わないかファートゥス?」

 

「あぎゃぎゃ! 違ぇねえ....ん?」

 

ファートゥスは突如何かを感じ取り、その方向をみる。

 

「そうかい、また来るか...兄弟」

 

兄弟...またメテオがここに来ることを感じ取ったファートゥスは新しい玩具でも見つけたかのように不敵な笑みを浮かべるのであった。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

特訓を終えたネプギア達はついにズーネ地区に...それもネプテューヌ達が囚われている場所にたどり着く 。

心なしか、全員の顔は緊張しきっている...それもその筈、これは姉のネプテューヌ達の命がかかっているからである。

さらに....

 

「ユニちゃん達、まだ変身出来ていないのに....」

 

「女神が失敗しても妹が頑張れば国民は納得するでしょ、その方がシェアのダメージも少ない筈だわ」

 

「それもそうですけど....」

 

「それにね....私も信じたいの、ネプギア達ならって...それにあいつ....メテオが帰ってきて一緒に戦ってくれるってことも」

 

アイエフはそう言って銃をゆっくりと構え、ネプギア達の元へ歩み寄った。 ネプギア達もお互いの武器を握り締めて気合いを入れる。

 

「準備はいい?」

 

「うん!」

 

「「うん!」」

 

四人ともすごい気迫である。

 

「....行きます!」

 

この中で唯一女神化しているネプギアが先陣を切り、モンスターや怪人の群れに突っ込む、ユニやロム、ラム、そしてアイエフにコンパもその後に続く。

 

「やあぁあああ!!」

 

ネプギアは白い銃剣【M.P.B.L 】でモンスターを切り裂く、切り裂かれたモンスターは光の粒子となって消える。

 

「....そこっ!」

 

ユニもライフルの狙撃にてモンスターを撃ち抜く。

 

「「いっけえええええ!」」

 

ロムとラムも得意の魔法でモンスターの群れを蹴散らして行く。

 

「メガミ...カクゴォ!!」

 

「...っ!」

 

不意に怪人の一体がネプギアの背後に現れ、ネプギアは咄嗟に振り向き様にM.P.B.Lを突き立てる 。

「グゴォ...ゴッ!?」

 

「...えっ....?」

 

突き立てた剣先は怪人の喉元を貫く、だが怪人はモンスターと違い、粒子化はしない...人間や動物と同じようにそこから血が吹き出し、怪人の口からも血が溢れ出し、その血によってネプギアの顔と薄いピンクの髪、そして白いレオタードを赤く染めていく。

 

「ぎっ!?」

 

「ひっ!?」

 

ユニの方でもユニの撃った弾丸が怪人の脳天に直撃し、怪人の頭が風船のように破裂する、自身がやった事にも関わらずユニはその光景に恐怖し、へたりこむ 。

 

「血...血?」

 

今までモンスター等の戦いで血等を見たことないネプギアは怪人の流す人間と同じ血に耐性があるわけでもなく、その血を眺めて震え出す。

 

「ぁ...ぁぁ....」

 

これが"死"...モンスターを倒すのとは違う....生きている者を殺す、死という現実、そして実感を知ったネプギアは先程メテオに言った言葉を思い出す。

 

『今のメテオさんは自分自身の殻に閉じ籠っている"臆病者"です』

 

ネプギアは自分の言った言葉に激しく後悔した、自分は何を言っているんだ? 臆病者? 人を殺した事がないくせに? それを自分が言えた義理か? いくら彼に立ち上がって欲しくて発破をかけとはいえ、言った自分が怪人を一体殺した程度でなんだこの様は? 彼はこれを一億と繰り返してきた、たった一体でこの罪悪感なら一億の命を奪った彼は一体どれ程の罪悪感を一人で背負っているというのだ? きっと想像を絶する程の苦しみを味わって来ただろう、そんな彼に自分はなんと言った? 臆病者? 馬鹿げてる、人一人殺した事がないくせに。

 

罪悪感と後悔に震えながらネプギアは隣にいたユニに目を向けるとユニも同じことを考えていたのか、その場にへたりこんで自分を抱きながら震え出している。

 

ロムとラムはそんな光景を見て呆然として自分達を見ている、幼い二人には過激すぎるものである。

 

「ネプギア! しっかりしなさい!」

 

するとアイエフから渇を入れられ、ハッとなるネプギア。

 

「あんたがそんなんでどうするのよ! あいつが...メテオが今もどこかで自分の過去と戦っているって言うのに発破をかけたあんたがそんなんでどうするのよ!」

 

「アイエフさん...」

 

「後悔するなら後にしなさい! 今はネプ子を...姉達を助けるのが優先でしょ!」

 

後悔するなら後にして、今は今するべき事をしろ...アイエフはネプギアにそう叫び、再び怪人やモンスターとの交戦をする。

 

「...ユニちゃん」

 

「わかってるわよネプギア....今は今するべき事をするわ」

 

「うん!」

 

ネプギアとユニは立ち上がり、再び怪人とモンスターの群れに突撃する。

 

前衛をネプギアが、後衛をユニが務めるコンビネーションで次々と怪人やモンスターを蹴散らして行き....

 

「これで...当たって!」

 

ネプギアの放った真っ直ぐに伸びる砲撃が怪人やモンスターを飲み込んで行く。

 

「あたしも...ええい!」

 

ユニも負けじとライフルの乱れうちをする、照準もへったくれもない乱れうちで、何発かは外れて言ったが、へたな数も撃てば当たると言わんばかりに怪人やモンスターに直撃して行く。

 

「...ラムちゃん」

 

「うん! 私達も!」

 

ロムとラムも同じように続こうとするが...

 

ーーーーーーーーぉーーーーぉぉーーーー

 

 

「...? なんです?この叫びは?」

 

「なんか聞いたことがある叫びね...」

 

上空から叫び声が聞こえ、コンパとアイエフはその場に立ち止まって首を傾げる。

 

 

ーーーーぉぉぉぉーーーーぉぉぉおおーーーー

 

 

「な、なんなの!?」

 

「だんだん、こっちに近付いてきて...」

 

「Σおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!?」

 

ユニとネプギアも同様に戸惑っているとその上空から叫びをあげる存在...メテオが落ちてきた。

 

「だ、誰かヘルプミィィィィイイイ!!?」

 

《イヤ~まさか何処からか飛んできた銃弾に当たって落ちるなんて...つくづくマスターは運がないですね(笑)》

 

「《(笑)》、なんて言ってる場合かぁぁぁあああ!? 」

 

そのままメテオは凄まじい音とともに地面に落下する。

 

「...ハッ!? メ、メテオさん大丈夫ですか!?」

 

一瞬、敵味方関係なく茫然としていた一同だが、いち早く我にかえってネプギアがメテオに呼び掛ける。

 

「な、なんとか...な....」

 

《ほんとにここぞって時のマスターはしまりがまりませんね》

 

「....飛んできた銃弾に当たって落ちるなんて誰が予想できるんだよ....」

 

やれやれと言ってくるデスティニーにメテオはイラついた声で返す。

 

「あ、あのメテオさん...」

 

そんなやり取りをしているとネプギアがメテオに声をかけてくる。

 

「どうしたネプギア?」

 

「わ、私...人を殺すって事を知らなかったくせに、メテオさんに臆病者って言ってしまいました...自分が人の命を奪った時には怖くて怯えてたのに....ごめんなさい!」

 

「あ、あたしも、メテオさんの言う人の命を奪う重みを知らないで生意気な事を言って....ごめんなさい! 」

 

ネプギアと、そしてユニは改めて人の命を奪う重みを知り、それをいかに辛い事かを知り、メテオに臆病者等と言った事を詫びようと頭を下げる。

メテオはそんなに二人に微笑みを浮かべ、二人の肩に手をおく。

 

「どうだった?」

 

「「えっ....」」

 

「初めて人の命を奪ってどうだった?」

 

「こ、怖かったです...人の命を奪ったとわかった瞬間のあの罪悪感....」

 

「モンスターを倒すのとは違って、人を撃った時のあの何ともいえない気持ち悪い感情...イヤだった....」

 

「それでいい」

 

「「....?」」

 

「その感じた事、その気持ちを忘れちゃいけない....大事なのはそれを知ってどうするか、どうしたいかだ」

 

人の命を奪った時の罪悪感...決して忘れてはいけない、それをネプギアとユニの二人に教えたメテオは二人の肩に置いていた手を下ろし、怪人とモンスターの群れを見る。

 

「へぇ...また来たか、兄弟ぃ!」

 

その群れから離れた所で見ているファートゥスはメテオにそう叫びあげる。

 

「あ、そうそう、ネプギア、ユニ、ロム、ラム、アイエフ、コンパ」

 

メテオはそれを無視しながらもファートゥスや怪人とモンスターの群れを見ながらネプギア達を呼ぶ。

 

「待たせたな....!」

 

いつもよりも強気な声で仲間たちにメテオは言う。

 

「ほんと...いろいろと待たせ過ぎよ」

 

「でも良かったです!」

 

「...お兄ちゃん...待ってたよ....(わくわく)」

 

「遅すぎじゃないお兄ちゃん!」

 

コンパとロムは喜んでいて、アイエフとラムは言葉は皮肉めいていたが、その顔は喜びに満ちていた。

 

「ネプギア、ユニ、見とけ、これが俺の..."変身"だ」

 

「「っ!!」」

 

メテオの言葉に、ネプギアとユニは目を見開く。

 

「俺はもう恐れも...迷いもない! こんな俺でも頼りにしてくれるみんながいる! そんなみんなの為に俺はもう一度なる! "仮面ライダー"に!」

 

そう言ってメテオは足を肩幅に開き、くの字に曲げた左腕を内側に振りかぶる。

 

(俺は変わる...変えるんだ! またあの時のような過ちを繰り返さない為に...今度こそみんなを守る為に...これからみんなと歩む自分の為に俺は..."変身"するんだ!! )

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

「こんな俺でも頼りにしてくれるみんながいる! そんなみんなの為に俺はもう一度なる! "仮面ライダー"に!」

 

「メテ...オ....?」

 

"仮面ライダー"にもう一度...なる? ...目の前でメテオがやられた事に絶望に浸っていたら、いつのまにかメテオが立ち上がっていて、そんな事を言ってきた。

 

「もう一度なる...って事はメテオは本当に..."仮面ライダー"...!?」

 

私の隣で同じく絶望に浸っていたノワールも気がついて私と同じことを考えていた。

 

するとメテオはくの字に曲げた左腕を内側に振りかぶる光景が目に写る。

 

「メッちゃん....?」

 

「....彼は一体何をしようとしてるのかしら...」

 

ベールにブランも気がついてそんな疑問を口にするが、かくいう私もさっぱりわからない。

 

けど....

 

(なんだか少しずつ風が強く吹いてきているような....)

 

なぜか私はそんな場違いな事を考え初めてしまった。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

左腕を内側に振りかぶるメテオは、素早くその左腕を反対側に、そして同時に右腕も左腕の所に持っていって交差するポーズをとって黙祷するように顔を俯かせる。

 

「ライダー....」

 

俯かせていた顔を静かにあげながら目を開けて呟き。

 

「"変身"!!」

 

素早く右拳を腰に当てつつ、左腕を右斜め上に伸ばすと同時に叫び、両腕を腰辺りで広げるポーズをとる。 すると....

 

 

ーーーーヒュオォォ....

 

 

静寂となったズーネ地区に風が吹き始め、そして....

 

 

ーーーービュオオォォォォオオオッ!!!

 

 

凄まじい風が巻き起こり、その風がメテオを包み込む。 すると徐々にメテオの姿が変わり始める。

 

ーーー肩と胸部にダイヤモンドのように輝く装甲と白を強調としたアンダースーツの上半身。

 

ーーー紺色のアンダースーツに脛に何枚も連なる銀色のプレートの下半身。

 

ーーーそして首に巻かれた紅いマフラーにバッタを連想させるオレンジの複眼をした仮面。

 

風が止むと同時に表したその姿はまさしく....

 

 

 

 

【仮面ライダー】

 

 

 

過去に一度、ゲイムギョウ界にその姿を現し、守護女神(ハード)戦争を食い止め、大きな災厄の存在【犯罪神】を倒したと言われている伝説の存在。

今、その伝説の存在を受け継ぐ【仮面ライダー】が、このゲイムギョウ界にその姿を現した!

 

「嘘....!?」

 

「まさか....!?」

 

「メ、メッちゃんが....」

 

「ちょっと姿は違うけど、あの伝説の....【仮面ライダー】だったなんて....!?」

 

ノワール、ブラン、ベール、そしてネプテューヌはメテオが仮面ライダーに変身することに驚き。

 

「あれが...メテオさんが変身する仮面ライダー....」

 

「綺麗.......」

 

「...お兄ちゃん....凄い....(きらきら)」

 

「仮面ライダー...初めて見た....」

 

「あれが伝説の...仮面....ライダー....」

 

「肩と胸の所で輝いているダイヤモンドが綺麗です!」

 

ネプギア達も、メテオが仮面ライダーに変身する事を聞いていたとはいえ、初めて目にするその姿にそれぞれが驚く。

 

「ほぅ、あれが仮面ライダーか....」

 

「な、なんだか眩しい奴っちゅ!」

 

「へ、久々に見たぜ...あいつのあの姿はよぉ....」

 

仮面ライダーに変身したメテオをマジェコンヌはまるで恨みをもつかのように睨み、ワレチューはその姿に目がくらみ、ファートゥスはどこか嬉しそうに言う。

 

 

「....俺は"嵐"....貴様らに抗い、戦う"嵐"....俺は仮面ライダー...."ストーム"!!」

 

メテオ...否、【仮面ライダーストーム】は左手をスナップさせて姿勢を低くして構える。

 

「さぁ、腹ぁ括れよ!」

 

 

第28話・fin




ようやく出せました! メテオが変身する仮面ライダー
【仮面ライダーストーム】が!
....まぁ、タイトルにもある通り"嵐の仮面ライダー"ですから皆さんは大体予想出来ていそうでしたが....いいかがでしたか?

ちなみに見た目は

頭・・・仮面ライダー1号

上半身・・・仮面ライダーウィザード・インフィニティースタイル

下半身・・・仮面ライダーブレイド

って感じですね!

ちなみにこちらがストームのスペックです!

仮面ライダーストーム

身長:182㎝ 体重:85㎏

パンチ力:4, 2 トン キック力:10, 5トン
100m:5, 6秒 ひと跳び:55m

って感じですね!

さて、次回はその仮面ライダーストームの実力がついに明かされる!

次回 第29話 その姿、嵐の如く

ストーム「次回も腹ぁ括って、刮目しろよ!」

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