超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

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禁断の破壊の力が、すべてを地獄絵図に変える!


第32話 破壊の暴君

 

第32話 破壊の暴君

 

 

 

真っ暗だ....真っ暗で何も見えない....

 

俺は、何をしていたんだっけ....

 

ああ、そうだ....殺さなきゃ....

 

ファートゥスも、あのババァも、そして....

 

 

 

 

 

 

 

 

俺を罵り、"笑った"奴らを....

 

 

 

 

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

「メテオ....さん....?」

 

デストロイフォームを発動し、この世のものとは思えない程の獣の咆哮をあげ、顔を俯かせたまま動かないストーム。

ネプギアはおそるおそる声をかける。

 

「....」

 

「メテオさん! よかっ....!?」

 

するとストームが顔をゆっくりと上げたので、安堵の笑みを浮かべたネプギアだが、ストームの明らかに異常な雰囲気に警戒する。

 

「....」

 

そんなネプギアや、後ろにいるユニ達を見るストーム。

その瞬間、ネプギア達は絶対零度を浴びたように硬直する。

 

 

ーーー逃げろ....逃げろ!!

 

 

警報のようにうるさく騒ぐ本能がそう悟る。

同時に蛇に睨まれたカエルの如く感じる恐怖で動けない体。

この場にいてはならないと感じさせる"なにか"が、ネプギア達を支配していた。

 

「あぎゃぎゃぎゃ!! どうだい?その力を久々に使った感想はぁ?ハッピーかぁ?」

 

そんな事を知ってか知らずか、ファートゥスがストームに近寄る。

 

「....よぉ、ファートゥス.......

 

 

 

 

 

 

殺してやるよ」

 

 

 

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

一言...たった一言で放たれた殺気がネプギア、ユニ、ロム、ラム、そしてマジェコンヌの五人を畏縮させる。

 

「おーおーぉ....相変わらずその姿になると、自分の中に眠る"本来の人格"、内に秘められた恐ろしい"一面"を極限にまで引き出すからなぁ....」

 

「ど、どういうことよ!」

 

ストームの変貌に知っているかのような素振りを見せるハイブリッドにラムが叫びをあげる。

 

「こいつから過去の...【一億人殺し】の話は聞いてるだろ? こいつが人間どもに罵られ、拒絶され、殺してしまった事などの"罪悪感"、そして自分の力に対する"恐怖"を....ただ、それだけで済むと思うか? 違うな 、こいつはただ"溜め込んでいる"だけだ、完全な善人なんていないのと同じようにな....」

 

「ほう....つまり?」

 

「人間どもにぶつけられた"罪悪感"と"恐怖"の他に ...."怒り"、"悲しみ"、そして...."憎しみ"が本来は持つはずだ、だがこいつはそれを無意識の内に抑え込んでいた、そしてデストロイフォームを発動してこいつは ....それらを極限にまで引き出し、濁流の如く爆発させているって事なんだよぉ!」

 

周りがメテオ・ソルヒートという存在を否定し続け、やがてメテオ自身も自分という存在を否定してしまった 。

全ては【一億人殺し】に立ち入ったメテオと、情報操作に踊らされ、彼を否定し続けた心のない人間。

そして全ての"罪"を彼に押し付けた【世界政府】、そして....【ダークトゥダークネス】。

 

今のストーム、否....メテオはその己自身、そして周りの人間に対する強大な"殺意"と"破壊衝動"に染まっている。

最早、彼には元の面影が何処にもなかった。行動原理は仲間を守る事から、全ての蹂躙に変わり、彼の優しい雰囲気は、獰猛な獣を思わせるソレに変わってしまった。

 

「....くだらねぇ無駄話は終わったか?」

 

デストロイフォーム....その力はメテオに膨大な力を与えるが、その力は彼から『優しさ』を奪っていった。

 

「あぎゃぎゃぎゃ!!待たせたなぁ兄弟! さぁ、殺ろうか!」

 

「....ぶっ殺す」

 

デストロイフォームとなったストームはソルジャーフォームと同様に全身に武器を纏い、左腕に取り付けた【エクシア】をソードモードにしてだらんっと構える。

 

「....ヒヤッハァ!!」

 

先ずはハイブリッドが100m1秒のスペックを生かしたスピードでストームに突貫するが....

 

「....ふっ!」

 

「あぎゃあ!?」

 

「な!? ....は、速い....!?」

 

「み、見えな....かった....!?」

 

一瞬、一瞬でマジェコンヌやネプギア達が目で捉えることが出来なく、ハイブリッドを上回る程の....所謂瞬間移動のようなスピードでハイブリッドの背後に回り込み、その背中に一閃を入れ、ハイブリッドの背中から火花が飛び散る。

 

「うご....ごおおぉぉ....!?」

 

さらに、前のストームではどれ程攻撃を受けてもものともしなかったハイブリッドが先程の攻撃でうめきをあげる。

 

「あ、上がってる....スピードだけじゃなく....パワーも....」

 

前のストームの時とは比べ物にならない程のパワーアップ振りにユニが驚愕を隠せないでいる。

 

「おら....どうした....笑えよ、笑ってみろよ!!」

 

「ゲフッ!?....ゲハァ!?」

 

ハイブリッドの頭を掴み、そのまま顔面に遠慮のない膝蹴りを叩き込むストーム。

 

「俺を....笑ってんじゃねぇ!!」

 

「ごふぁ....!!」

 

あまりにも殺意に満ちた攻撃、掴み上げた顔面に抉るような拳を打ち抜く。

白紅(びゃっこう)と化した鎧にハイブリッドの返り血が飛び散っても尚...彼はハイブリッドへの攻撃をやめない。

圧倒的...否、蹂躙と言ってもいいほどのストームの猛攻の残虐さに、ロムとラムは思わず目を背ける。

 

《皆さん.......》

 

「デスティニーさん!?」

 

激しく、荒々しく、本来のストームは愚か、メテオすらもしない非道な戦い方でハイブリッドを蹂躙する彼のベルトから声が聞こえる。

それはAI が搭載され、一心同体となっているストームのベルト、デスティニーであった。

 

『今のマスターは凄まじく狂暴になっていますが、このフォームの最大の利点は、スペック、マスターの身体能力が【通常の100倍】になることです』

 

通常の100倍....今のストームのスペックは、通常のパンチ力は4,2トン、デストロイフォームとなった今ではその100倍の420トンっとなり、キック力が10,5トンとすれば今は1050トンっと凄まじくはねあがり、それに加えて装着者の身体能力をも100倍にはねあげるという事にネプギア達は驚きを隠せない。

 

《お願いします! 大変厳しいのは百も承知です!このままではマスターも、ネプギアさん達にも危機が及びます! マスターを、彼を止めて下さい!》

 

デスティニーの言っている事はあまりにも無謀である、今のストームは通常の100倍のスペックと身体能力、加えて敵も味方も関係なく攻撃する暴走状態、そしてなにより....ネプギア達は先程女神に変身出来たばかりである。

だが、それでも....

 

「....わかりました」

 

「ネプギアちゃん...!?」

 

「ネプギア!!本気で言ってるの!?」

 

「無謀なのはわかってる!けど、今私達と...メテオさんが力を合わせなきゃ、誰がお姉ちゃん達を助けるの!? だから....やるしかないんだ!!」

 

悲鳴をあげるように批判の声をあげるロムとユニだが、ネプギアは【M.P.B.L 】を構えてストームに突撃する。

するとそれに気付いたストームは地面に倒れるハイブリッドを退かすように蹴り飛ばし、ネプギアを迎え撃つ。

 

「お前も....俺を否定するのか?....笑うのか....?」

 

ストームは振り下ろされたM.P.B.Lをエクシアで防ぎながらネプギアに問う。

 

「お前も俺を罵って、否定して....俺を笑うのかよぉ !!」

 

「きゃッ!?」

 

力任せに押し返し、ネプギアの片腕を掴んで投げ飛ばすストーム。

しかしそのとき背中に火花が飛び散りる。

その攻撃をなんとも思ってないのか、ストームはゆっくりと背後に首を向ける。

 

「...いい加減に正気に戻ってください、メテオさん」

 

そこには銃口から煙をあげている【X.M.B】を構えるユニの姿があった。

 

「....お前もか.......」

 

ストームは初めはゆっくりと歩き、そして段々と速度をあげるように走りだし、ユニとの距離を詰める。

ユニもそうはさせまいとひたすら撃つ。

しかし、ストームの異常なまでのスピードで全て避けられてしまい、回し蹴りで蹴り飛ばされる。

 

「いい加減、私を忘れないでもらおうか!」

 

今度はマジェコンヌがストームに奇襲をかけるも。

 

「...うざい」

 

「がっ....!?」

 

ストームは初めからわかっていたかのように振り向かずに片腕でマジェコンヌの首を掴む。

そしてその掴んだ腕を持ち上げ、自身の頭上までの高さまで持ち上げた後、空いている拳でマジェコンヌの顔面に渾身の一撃を放つ。

マジェコンヌはそのまま岩場にまで飛んでいき、蜘蛛の巣状の亀裂を作りながら岩場にめり込み、気絶する 。

 

「あ、あの魔女を一撃で....」

 

「嘘....でしょ....!!?」

 

先程まで自分達が、ファートゥス同様に苦戦していたマジェコンヌを一撃で戦闘不能にした。

その光景を目の当たりにしたネプギアとユニは言葉が出ない。

 

「おい、どうした?....俺を罵ってみろよ、否定してみろよ、笑ってみろよ..........笑え、笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え笑え ....笑ってみろぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!」

 

狂気、狂乱、狂暴....どの言葉でも足りない程に狂うストームには、怒り、悲しみ、憎しみ、周囲への苛立ち、濁流のように溢れだす感情のままに戦う姿は....まるで泣いているようにネプギアとユニ、ロム、ラムはそう見えた。

 

 

「は、ははは...いいぞぉ!もっとだ!もっと俺と戦って楽しませろぉ!!」

 

復活して立ち上がったハイブリッドは【マガイノヒカリ】の刀身に青白のエネルギーを宿し、その場で一回転して刀身に宿した青白のエネルギーの斬撃破を放つ。

【仮面ライダーフォーゼ】の必殺技【ライダー超銀河フィニッシュ】である。

放たれた斬撃破は凄まじく、当たればストームどころか、ネプギア達まで死ぬ。

ネプギアは思わず、ストームに目を向ける。

当の本人は迎撃するつもりだ、既に彼にはネプギア達の事が眼に入っていない。

 

「お願いです、戻ってください...メテオさん....」

 

普段のメテオなら、身を挺してネプギア達を守ろうとするのに、今の彼は。

 

憎しみだけで戦う、人形のように見えた。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

ハイブリッドの放った青白いエネルギーが迫っている中、ストーム...否、メテオは思考する。

 

 

ーーー俺は何故、戦っているんだ?....ああ、そうだ、ファートゥスを倒すんだ。

 

 

ーーーなんの為に?....ぶっ殺す為だ、目の前でムカツク笑顔を向けてヘラヘラと笑う奴ら全員殺す為だ。

 

 

笑うな、笑うな!笑顔を向けるな!吐き気がする!怖気が走る!あぁ...苛々する、こいつを消せばこの苛立ちも消えてくれるか?

 

「メテオ!!」

 

「メテオさん!!」

 

ーーーアイエフとネプギアの声が聞こえる。

あぁ、そういえばいたなぁ...アイエフに至ってはコンパと一緒にネプテューヌ達の助けに行ってたっけ?

戦いに夢中になっていたから気付かなかった....

このままだとあの攻撃の余波でみんなに危険が迫るし 、ネプテューヌ達も助けられない。 けど....

 

 

「関係あるか」

 

 

ーーーどうせ俺の事を拒絶してんだろ? 笑ってんだろ? だったらそんな奴ら、死んだほうがいい....

 

待てよ?みんなは俺の事を笑ってんのか?

あいつらのように?

ーーー違う....

 

 

ーーー俺はなんの為にもう一度仮面ライダーになったんだ?

ファートゥスをぶっ殺す為?

ーーー違う....

 

 

『メテオ♪』『メテオ』 『...メテオ』『メッちゃん♪』『メテオ』 『メテオさん!』『メテオさん』 『メテオさん』『『お兄ちゃん!』』

 

違う....違うだろ俺....!!

あの時、決めただろ!

 

 

『どれ程傷ついても、どれ程辛くても...そこに守りたいものがあるなら守り抜け、何に変えても!』

 

 

あの時決めただろ!

守りたいものがあるなら守り抜くって! どれ程傷ついても、どれ程辛くても、守りたいものを守り抜くって!!

何が『関係あるか』だ! その前にも...何が『俺はもう"取り込まれない"』だ!!

結局この力に取り込まれてんじゃねぇか!

守らなきゃ...守らなきゃ駄目だろうが!!

 

 

「ッッ!?....うおおおおおおおおおおお!!」

 

俺の踏み込んだ脚は、青白いエネルギーからネプギア達のほうへ向いた。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

最早終わりだと思っていた。

アイエフとコンパは、ネプテューヌ達を閉じ込めるアンチクリスタルの結界を破壊しようと試みるが、どうにも出来ず、途方に暮れていた時。

 

 

『私たちの事はいいから、メテオやネプギア達の助けに行って!!』

 

 

親友のネプテューヌの叫びにアイエフはやむを得ず、コンパと共にネプギア達の元へ戻って来たのはいいが、戻って見ると、突如ストームがネプギア達を襲っているのを目撃し、止めに入ろうとしたが、そこにハイブリッドの放ったエネルギーが迫ってきた。

 

 

「....ッッ!」

 

思わず目を瞑るアイエフ。

そこに....

 

「うおおおおおおおおおおお!!」

 

前方から雄叫びが聞こえ、耳障りな反響音が響き、突風が吹き寄せる。

目を開けるとそこには飛んできたエネルギーをエクシアで受け止めるストームの姿があった。

 

「ぐっ....おおおおおおおおおおおお!!!」

 

「メテオ....!?」

 

姿はデストロイフォームのままだが、彼は苦し気な声をあげ、自分達を守ろうとしている。

その姿に呆然とするアイエフだが、咄嗟に彼に加勢しようとカタールでストームと一緒にエネルギーを受け止める。

すると隣からM.P.B.Lで同じく受け止めるネプギアが現れる。

 

「正気に戻ったんですね! 心配したんですよメテオさん....!!」

 

「ネプギア....ッ! 皆....ッ!」

 

歯を食い縛りながら、両手に力を込めるストーム。

 

ーーーこんなにも助けてくれる仲間がいる。こんなに嬉しい事はない!

 

後ろから回復魔法をかけるロムとコンパ、補助魔法をかけるユニとラムの援護を受けてストームは叫びをあげる。

 

「そうだ....!! 俺が戦っているのは....ッ! 皆を....仲間を....ネプテューヌ達を....守るためだぁぁぁあああああああああああああ!!!!!」

 

ついにハイブリッドの放たれたエネルギーの斬撃破は砕け散る。

 

「ファートゥスゥゥウウウ!!!」

 

《ロックッ・オォンッ!》

 

重みのある音声と共にライフルモードにしたエクシアをハイブリッドに向けるストーム。

そしてエクシアの銃口から燃えたぎるようなピンク色の凄まじいエネルギーが凝縮されていく。

 

《destiny・destroy ! Ex charge !!》

 

「デスティニー...Ex (イクス)バスターァァアアッ !!」

 

凄まじくエネルギーを凝縮した銃口から超巨大な砲撃がハイブリッドに目掛けて放たれる。

超巨大な砲撃がハイブリッドを飲み込もうとしたとき 、誰もが勝利を確信しただろう....しかし。

 

「ぬぅんッ!!!」

 

「なっ!!?」

 

ハイブリッドはそれをなんと、マガイノヒカリによる一太刀で受け止め、そのままその砲撃を...."斬った"

 

「どうした?....こんなもんかぁ!」

 

よく見るとハイブリッドの体から、デストロイを発動したストームと同じ。

体のあちこちに血のような色をした血管のようなラインが現れ、目の色が血のように赤くなっていた。

 

「おいおいおいぃ....まさか忘れてたってオチかぁ? 俺もお前と同じく【究極の破壊】....デストロイの力を使えることをよぉ!!」

 

そう、ハイブリッドもとい、ファートゥスもストーム同様にデストロイフォームになれるのである。

実は囚われていた時ネプテューヌ達が傷だらけだった原因は、ハイブリッドのデストロイフォームによるものだったのである。

 

「あぎゃぎゃぎゃ!!俺はお前とは違って常に闇を開放しているからなぁ....デストロイの力にのまれる、なんてオチはねぇんだよ!!」

 

ハイブリッドは 【ハイブリッドクリーチャー・デストロイフォーム】へと姿に変え、再びストーム達の前に立ちはだかる。

 

「....くっ!」

 

ストームは両腰にある【ロングブレード】を抜刀し、ハイブリッドに二刀流で斬りかかるも、全て見切られてしまう。

 

「あぎゃぎゃぎゃ!!無駄だ無駄ぁ!!俺とお前とじゃ根本的に差が違い過ぎるんだよぉ!!」

 

ハイブリッドの言う通り、二人とのスペック差は絶望的である。

そもそもハイブリッドのスペックは、【仮面ライダークウガ・アルティメット】と同等のスペックを誇っている。 もうこの時点でストームとのスペックが段違いであり、加えてデストロイフォームによる通常の100倍のスペック、身体能力の上昇でストームのデストロイフォームをもってさえもそのスペック差はさらに開いている。

 

「それに....いいもん覚えさせてもらったぜぇ、『ヒール』!!」

 

先程ストーム達の回復に回っているロムの回復魔法【ヒール】を使って傷付いた体を直すハイブリッド。

 

そしてそのままハイブリッドは圧倒的なまでに開いたスペックと身体能力でストームを蹂躙し始める。

 

「おぅらおぅらおぅらぁ!!」

 

「がっ!?ぐふぅ!?ぐおぁぁああ!!?」

 

なすすべもなく一方的に蹂躙されるストーム。

そして最悪の事態が起きてしまった。

 

「....!見ろよ兄弟、時間切れだお前らの頑張りは水の泡になっちまったぜぇ」

 

「何!?....なっ!?」

 

ハイブリッドに言われてアンチクリスタルの結界を見ると....そこにはもう、真っ黒に染まった結界があって中にいたネプテューヌ達の姿が見えない。

 

「手遅れだったんだよ....お前が暴走していたせいで、 最後まで粘っていた女神様達がアンチエナジーに飲み込まれちまったんだよ!!」

 

「そ、そんな....俺が、俺がデストロイを使って....俺のせいで....」

 

「そうだ、お前のせいで女神達が....死んだんだよ」

 

「俺のせいでネプテューヌ達が....」

 

 

 

ーーーー死んだ。

 

 

 

受け入れられない現実にストームは立ち尽くす。

 

「さてと....ここいらで終いにしよう....ぜっ!!」

 

「ぐはぁ...ぁ.....!!?」

 

自我喪失となったストームにハイブリッドがマガイノヒカリで止めの一閃を入れ、ストームの鎧からは激しい火花が飛び散る。

 

そしてストームはそのまま変身が解け、メテオに戻る。

メテオはそのまま両膝を地面に着け、茫然として動けない。

 

「メテオさん!!」

 

「メテオ!!」

 

「おっと、そこを動くな【ストレインドゥーム】」

 

「「「「「「きゃあああああ!!?」」」」」」

 

ネプギアとアイエフを筆頭に全員がメテオを助けようとするが、それを見越していたかのようにハイブリッドは手から【仮面ライダーオーズ】の必殺技【ストレインドゥーム】を放って彼女達を撃退する。

ハイブリッドの技をまともに受けてしまったネプギア、ユニ、ロム、ラムも女神化が解けてしまい、アイエフとコンパもダメージが大きくて動けない。

 

「さぁ、これで終わりだぁ....兄弟」

 

「....」

 

マガイノヒカリの剣先を向けるハイブリッドにメテオは顔を俯かせたまま何も言わない。

 

ネプテューヌ達女神は死に、ハイブリッドの圧倒的な力でメテオやネプギアは敗れ 、このままゲイムギョウ界は滅んでしまうのか....この絶望的な状況に誰もが諦めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのとき、不思議な事が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「....ッッ!? な、なんだぁ!?」

 

アンチクリスタルの結界が突如光だす。

包まれると、温かくなるような光が、結界の周囲を照らし出す。

 

 

ーーー諦めちゃ駄目だよ、メテオ....

 

 

「....ッ!?....ネプテューヌ?」

 

頭からネプテューヌの声が響き、光だすアンチクリスタルの結界を見つめるメテオ。

すると光がメテオを飲み込んで行く。

 

「な、なんだ!?」

 

「なんだか知らねぇが....させるかぁ!!」

 

光に飲まれていく事に戸惑うメテオ。

ハイブリッドはそれを阻止せんとマガイノヒカリをメテオに振り下ろそうとするが、より強い輝きを放った光によってそれを阻まれ、そのままメテオは光に飲まれていった。

 

第32話・fin

 




『そのとき、不思議な事が起きた。』
一度使って見たかった魔法の言葉。


次回、遂にファートゥスとの決着!


第33話 繋がる思い、乱舞Escalation


パープルハート「次回も刮目しなさい!」

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