超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~ 作:ソルヒート
だが、しかし....
挿入歌『乱舞Escalation』(仮面ライダー鎧武 極アームズ テーマソング)
第33話 繋がる思い、乱舞Escalation
また、真っ暗だ....
俺はあのあとどうなったんだ....?
もしかして死んだか........?
ネプテューヌ達も救えずに....?
ごめんな、ノワール...ブラン...ベール姉さん...ネプテューヌ........
あれほど啖呵をきっておいて助けられなくて....
こんな....情けない奴で........
こんな俺が....仮面ライダーで........
ーーーそんな事ないよ、メテオ
ネプ...テューヌ....?
ーーー貴方は立派な仮面ライダーよ、メテオ
ノワー...ル....?
ーーー....貴方は皆の為に頑張ったじゃない、メテオ
ブラ....ン....?
ーーーですからそんなにご自分を卑屈にならないでください、メッちゃん
ベール....姉...さん....?
ーーーだから、諦めちゃ駄目だよ? メテオ
みんな...どうして....あの時アンチエナジーに飲み込まれて....
ーーー手を出してみて、メテオ
手を?
手を何もない真っ暗闇の空間に差し出すと、誰かに....それも四人分も手を握られる感覚が宿る。
....暖かい
ーーー...私達はこの空間を通して貴方の過去を覗いていたわ.....
え....
ーーーずっと、苦しかったのねメテオ....それを一人で抱え込んでいて....
ノワール....
ーーーそれを知らずに冗談半分でメッちゃんの事をおふざけで『仮面ライダー』と呼んでしまって...ごめんなさい....
そんな...いいんだよベール姉さん! それは俺が勝手に黙って、勝手に抱え込んでいただけなんだ!!
ーーーほらまたそうやって自分を卑屈するぅ~....もういいんだよ、メテオ
ーーー今度は私達も一緒に背負うわ、その苦しみを、仮面ライダーとしての重みを....
ネプテューヌ...ノワール....
ーーーだから....ね?
ーーー 一緒に行きましょう、メッちゃん?
ブラン...ベール姉さん....
ーーー 一人じゃ無理かもしれない ....でも....
ーーーみんなと...一緒なら!!
ノワール....ネプテューヌ.......!
ーーー行こう? メテオ
ああ、俺一人でも....
ーーー私達四人でも....
ファートゥスに勝てないかもしれない....けど!
「「「「「みんなと....一緒なら!!」」」」」
一人の心と四人の思いが一つになったとき、真っ暗闇な空間から一筋の光が光だす。
「....行こう、みんな」
今度は....負けねぇ!!
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「....何ぃ!!?」
メテオを飲み込んだアンチクリスタルの結界の光が止み、視力を回復させたハイブリッドが自身の剣、マガイノヒカリの剣先に目を向けるとそこにあるものに驚愕する。
「ハァ....! ハァ....!」
いつの間にか地面に着けていた両膝を片膝だけにして、マガイノヒカリを片手で掴んでいるメテオの姿があった。
「な、なんだ!? う、動かねぇ!!?」
メテオは既に満意喪失、対してハイブリッドは変身体...それも通常の100倍の力を引き出すデストロイの力を使っているにも拘らず、掴まれた剣を動かそうにもピクリとも動かない。
まるで、メテオ以外にも見えない誰が...それも複数人に掴まれている感覚。
ハイブリッドは思わず狼狽える。
「ハァ....ハァ....うぉぉおおおお!!!」
すると掴んだ剣を右脇に抱え、左拳でその剣を叩き割るメテオ。
予想を遥かに上回る出来事にハイブリッドは怖気付いた。
「な、なんだ!? どこからそんな力が!?」
「ハァ....!ハァ....! ファートゥスゥゥウウウ!!」
ふらふらと立ち上がり、折れた剣先を投げ捨て、叫ぶメテオ。
「お前は俺が....ぶっ潰す!!」
「し、死に損ないがぁ....今のお前に、何ができるってんだぁ!!?」
狼狽えながらも強気でいるハイブリッド、しかし...
メテオの白き瞳が、一瞬だけ血のように赤く染まったのを見た瞬間、その顔が恐怖に染まる。
「....ッ!....うわぁぁあああ!!!」
雄叫びをあげて左腕をくの字に曲げ、内側に振りかぶった瞬間、【不思議な事が起きた】。
「ーーーー!!!!?? な、なぜ!?なぜお前らがぁ!!?」
「ね、ねぇネプギア、あ、あれって....」
「....お姉ちゃん........!?」
メテオの両隣には、アンチエナジーに飲み込まれた筈のネプテューヌ、ノワール、ブラン、ベールの四女神が立っていて、メテオと同じく、左腕をくの字に曲げ、内側に振りかぶるポーズをとっていた。
メテオ、そしてネプテューヌ達は、その左腕を反対側に動かし、同時に右腕を左腕と交差させるように動かしてその両拳を握り締め、黙祷するように目を瞑り、顔を少し俯かせる。
「『『『『ライダー....』』』』」
目を開き、顔をあげて同時に呟き、そして素早く左腕を右斜め上に伸ばすポーズを同時にとり。
「『『『『....変身!!』』』』」
同時に掛け声を叫んだ。
挿入歌『乱舞Escalation』
《Destroy from ....Awayking take off》
凄まじい風がメテオ達を包み込むと同時にメテオは【仮面ライダーストーム・デストロイフォーム】に一気に変身、ネプテューヌ達も女神化して【パープルハート】【ブラックハート】【ホワイトハート】【グリーンハート】に変身し、ストームは両腰にある二本のロングブレードを取りだし、柄と柄を連結させて【ロングブレード・ツインランスモード】にさせ、隣にいたグリーンハートが槍を構えて共にハイブリッドに突っ込む。
「はっ!でりゃっ!うおぉりゃ!!」
「くっ!?このッ!?があぁ!!?」
巧みに振るうストームとグリーンハートの槍捌きをハイブリッドは禍々しい槍【アヤマチノヤリ】でなんとか防ぐが、二人の猛攻に耐えきれない。
「....ッ! ハアァ!!」
「うぉぉおお....ッ!?ぐ、ぬぅあ!?」
堪らずにハイブリッドは地面からコードのような触手を操り、ストームとグリーンハートの二人を妨害し、ストームに至っては連結していたロングブレードの一本が折れてしまうが....
「ッ! ふっ!」
ストームの赤い複眼が発光すると、その触手がハイブリッドを攻撃しだす。
ハイブリッドの操っていた触手のコントロールを奪ったのである。
「なんなんだ....なんなんだその力はよぉ!?」
触手のコントロールを奪われ、狼狽えるハイブリッド。
グリーンハートは役目を終えたかのように下がり、今度はホワイトハートがストームの隣に立つ。
ストームはロングブレードを投げ捨て、左拳で地面を殴り付ける。
隣に立っていたホワイトハートもそれにシンクロするように同じく地面を殴り付ける。
「ぬ!?く....ぬがぁぁああああ!!?」
するとハイブリッドの周囲が大爆発を起こし、ハイブリッドはその爆発に巻き込まれる。
「お姉ちゃんが....お姉ちゃん達がメテオさんに力を貸しているんだ....!」
「ねぷ子....あんたも、メテオに力を....」
ネプテューヌ達の幻影が、今のストームに力を貸している....
そんな摩訶不思議な光景に歓喜の声をあげるネプギアと、親友が仲間を力を貸している....不思議に喜びが込み上がるアイエフ。
《Exceed charge》
腰に着けているビームタガーピストルの一本に『5・5・5』と番号を入力し、『enter』のボタンを押してソードモードにしたエクシアに取り付けるストーム、ホワイトハートと交代し、その隣に立つブラックハートも同じ動作を行っていた。
「時空烈斬....ライダースラッシュッ!!」
エクシアの刀身に紅いエネルギーが宿り、その状態でエクシアを振ると、空間そのものが切り裂かれ、一瞬斜めにずれ、元に戻ると凄まじい爆発を起こすストームの【時空烈斬ライダースラッシュ】と、シェアの力を剣に宿し、虹色に光る斬撃破を飛ばすブラックハートの【トルネレイドソード】が後ろにあるアンチクリスタルの結界ごとハイブリッドを切り裂く。
ハイブリッドは苦痛の叫びをあげながら後ろに吹き飛び、アンチクリスタルの結界は砕け散る。
「行こう、ネプテューヌ」
ブラックハートからパープルハートに交代し、ストームはソードモードにしたエクシアを構え、パープルハートも剣を構えてハイブリッドに向かって走り出す。
「はぁ!でらぁ!うおおお!!」
「ぐ、ぐがぁっくっ....ば、馬鹿な....」
ストームとパープルハートの二人による怒濤の攻撃、フィニッシュに腹部に剣を突き刺されても尚、圧倒されているという事実を認められず呻きながらも狼狽えるハイブリッド。
「ふっ!ぜゃああああ!!」
「ぐふっ!?....認めねぇ...認めねぇぞぉ!!」
突き刺した剣を引き抜き、同時に斬り払いで吹き飛ばされ、地面に転がり、立ち上がろうにも立ち上がれないハイブリッド。
《ロックッ・オォンッ!!》
「【狂乱の大罪人】と誰からも恐れられる....」
重みのある音声とともにライフルモードにしたエクシアをハイブリッドに向けて照準するストーム。
《destiny・destroy ....》
「ダークトゥダークネスの四天王の俺が....」
パープルハート、ブラックハート、ホワイトハート、グリーンハートの四人が、ストームの腕を支えるようにエクシアを持ち。
《Ex charge!!》
「クローンの俺や女神どもの足下にも及ばないオリジナルなんかにぃぃぃぃいいいいいいい!!!!!」
「....ぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!」
エクシアの銃口から極限にまで圧縮されたエネルギーの放流がハイブリッドに....ファートゥスに向かって放たれる。
特大級の砲撃をエクシアから放つストーム・デストロイの専用必殺技【デスティニーEx (イクス)バスター】がファートゥスを飲み込んだ。
メテオ、ネプテューヌ達四女神、ネプギア達女神候補生達を恐怖のどん底に陥れ、小さくも大きくゲイムギョウ界を震撼させたダークネスの四天王である【狂乱の大罪人】ファートゥス・クライムの断末魔が、夜明けの日の出を迎えるズーネ地区に響き渡った。
静寂の日の出を迎えるズーネ地区、そこには勝者を称えるかのような温かな風が吹いていた。
ストームは、構えていたエクシアを下ろし、安堵の息を吐く。
常に隣に立って一緒に戦ってくれたパープルハート達の幻影もそんなストームに微笑みを向けながらスゥ....と消えていった。
「ありがとな、ネプテューヌ、ノワール、ブラン、ベール姉さん....」
そんな彼女達に感謝する。
それを見たネプギアは本物は?と辺りを見渡す。
「お姉ちゃん....何処?何処なの?」
「ここよ、ネプギア」
声が聞こえ、ネプギアは振り向くとそこには....
「お姉ちゃん....お姉ちゃん!!」
そこにはネプテューヌが、いや、ネプテューヌだけではない。
ノワールも、ブランも、ベールも、全員が無事生還した姿がネプギアの眼に映った。
ネプテューヌ達はネプギア達の元へ舞い降り、傍へ駆け寄った、優しい笑顔を向けながら。
「「お姉ちゃん!!」」
「子供みたいに泣くなって....ごめんな、心配かけて....」
ロムとラムがブランに駆け寄り抱き締め、胸の中で泣く。
その様子にブランは微笑み、二人を抱き締める。
「お姉ちゃん....」
「....だいぶ成長したじゃない、ありがとう」
「....ッ!お、お姉ちゃん!」
ユニもノワールに抱きつく。
ノワールはそんなユニを優しく頭を撫でる。
「お姉ちゃん....私、私....!」
「頑張ったわねネプギア...大丈夫よ、これからはずっと...一緒にいてあげるからね」
「....ッッッ!!お姉ちゃん!!」
ネプギアは涙を流しながらネプテューヌに抱きつく。
それを優しく....優しく受け止めるネプテューヌ。
そんな中ただ一人....
「....ふう」
ため息をつくベール、その眼は何処か淋しそうである。
そんな姿を見たネプギアは今度はベールに優しく抱きつく。
「ベールさん、お疲れさま....」
「ッ!....ありがとう」
慰安の言葉を贈る。そして心安らぐ顔でネプギアに抱き締めた。ネプテューヌはやれやれと少し笑ってとある方向を見る、そこには....
「メテオ....」
先程の砲撃で消し飛ばしたファートゥスがいた方角をじっと見つめるストームがいて、ストームは変身を解き、メテオの姿に戻り、メテオはゆっくりとネプテューヌの方に顔を向ける。
「ネプテューヌ...みんな....」
ファートゥスとマジェコンヌとの戦いで負ったダメージと、二度に渡るデストロイの凄まじい反動で今にも倒れそうな体に鞭を打ちながら一歩、また一歩と体をふらつかせながらもネプテューヌ達の元へ歩むメテオ。
その顔は苦痛で苦しんでいる顔ではなく、勝利をつかみとり、みんなと再開、そして喜びを分かち合う笑顔であった。
こうして、メテオとネプギア達の、ファートゥスとの戦いは終わった。
ーーーードスッ
「....え?」
突如聞こえた"何か"が貫かれる音、誰が言ったか分からない呟き、そして....
「ゴフッ....!!?」
口から大量の吐血をするメテオ。
その顔は何が起きたかわからないっと言った表情。
メテオはゆっくりと後ろを振り向く。
ファートゥスとの戦いは終わった。
しかし誰もが忘れていた、本当の黒幕の存在を....
ネプテューヌ達女神をアンチクリスタルに閉じ込め、誰もが支配者と成りうる理想郷を造りあげると豪語した黒幕....
ファートゥスは所詮、その黒幕と利害が一致し、手を組んでいたに過ぎない。
女神の力をコピーし、ファートゥスには及ばずともメテオやネプギア達を震撼させた【魔女】。
理由は不明だが、【仮面ライダー】に根深い怨みを持ち、全てが終わったと思い、安堵した仮面ライダーであるメテオを....憎悪に染まった顔で手にした槍で彼の背中を貫く....
「仮面........ライダーァァァアアアアッ!!!!!」
"マジェコンヌ"の存在を....
第33話・fin
ファートゥスの敗因
「不思議な事には誰にも勝てない」←決定事項
因縁の敵ファートゥスを倒し、終わったと思ったメテオを背後から槍で貫いたマジェコンヌ....
まさにゲスの極み!!
次回、メテオを貫いたマジェコンヌに怒り爆発させるネプテューヌ達、しかし傷付いた体で思うように動かず苦戦する。
そんな中、瀕死の状態で再び変身するメテオ、そして....
次回 第34話 ごめんな....
次回も刮目せよ!!
感想をお待ちしています!!