超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~   作:ソルヒート

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今日は日曜って事で、思いきって2話連続投稿!

前回、電話越しで仲間のピンチにカズマは.....

お楽しみください!


第39話 "人間"カズマ・カスミ

第39話 "人間"カズマ・カスミ

 

 

 

 

OP ・流星のビヴロスト(超次元ゲイムネプテューヌ OP )

 

 

 

 

人々は彼を知って、不思議に思った。

 

 

『デンゲキコ君、君の会社に変わった新人が入社したそうだね?』

 

 

『カズマ君ですか?そうですね、彼は変わった経歴の持ち主ですね』

 

 

とある会社の社長同時による会話で出た"彼"について語り合う二人。

彼の経歴を知った男性の社長はその事を聞き、彼の上司兼社長の女性も不思議に思う。

 

 

『嘗てプラネテューヌで開かれた双剣術武道大会で優勝、リーンボックスで行われた射撃サバイバルで準優勝、そしてここ、ラステイションでの徒手格闘大会で優勝したかなりの成績をもたらしたバリバリの武闘派じゃないか』

 

『そうですね、ジャーナリストって言うよりどこかの国で兵士を勤めた方が向いている経歴ですよね?』

 

 

男性と女性の二人の社長はそんな経歴を見て、何故ジャーナリストになったかを疑問に思う。

 

 

『ジャーナリストになった理由ですか?』

 

『ええ、貴方の取り上げるスクープは臨場感あって、現実味もあるので素晴らしいですけど、貴方の経歴を知って.....なんでわざわざジャーナリストになったのかが気になって....正直ジャーナリストよりも兵士に向いているのでは?』

 

 

あの会話の後、女性の社長は彼、カズマ・カスミにジャーナリストになった理由を聞くと彼は苦笑いしながら答える。

 

『いやぁ~....バリバリの武闘派で兵士になっても、倒せるのはそこら辺に群がるモンスターだけが関の山じゃないですか、社会にごろつく悪からしたら"鼻糞以下"じゃないですか』

 

 

そう言う彼はどこか暗い雰囲気ながらも『それに....』と話を続ける。

 

 

 

『よく言うじゃないですか?"ペンは剣よりも強し"って』

 

 

これが不思議な男、"カズマ・カスミ"の経歴とジャーナリストになった理由である。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

ラステイションのとある廃墟

 

 

 

 

「きゃっ!」

 

「マベちゃん!?」

 

 

そこに猫耳に尻尾という獣の格好をした金髪の少女と、白いシャツががはち切れんばかりの大きい胸で制服の格好をしたオレンジ髪の少女が"何か"から逃げていた。

 

 

「ゲゲゲ.....」

 

「ぎゃぎゃぎゃ.....」

 

「ウウウ.....」

 

その"何か".....ダークトゥダークネスの怪人はその二人の少女を追いかけていた。

 

 

「こ、これが.....ダークトゥダークネス.....」

 

「な、なんて無力なの.....!なんて人間の力がこんなに"無力"を感じるものなの!?」

 

 

怯える二人の少女、群がるダークネスの怪人の後ろには念のためと護衛でついてきて貰ったラステイションの兵士達の肉片があった。

 

 

「なんでこんなことをするの!?私達人間が何をしたって言うの!?」

 

 

オレンジ髪の少女が悲鳴をあげるように叫ぶ。

すると怪人達はそれに反応し、高らかに笑う。

 

 

「『何をした』.....?」

 

「そんなの決まっている.....」

 

「お前たち人間が"無力"だからだ、"無力"そのものが"罪"!お前たち人間は弱い存在!そんなもの、消してやった方が良い!」

 

 

"無力だから罪".....怪人達の答えはあまりにも身勝手で、残酷なものであった。

 

 

「力なき者が今を生きている事に我等にとっては虫酸が走る話」

 

「この世は常に"力"が必要!"力"こそが至高なる存在!我等にとって人間はその"力"と"絶望"を教えるための"道具"に過ぎん!!」

 

 

"力"と"絶望"の証明.....それがダークトゥダークネスが人間を襲う理由.....。

 

ーーー酷すぎる.....!!そんな理由で男も女も、そして子供も関係なく殺すなんて.....!!

 

オレンジ髪の少女はダークトゥダークネスという存在に激しい怒りを覚えた、しかし現実は常に残酷、今の彼女達には奴等を倒す為の"力"がなかった.....。

 

 

 

 

ーーーヒュッ

 

 

 

突如"何か"が風を切る音、そして.....。

 

 

「ガッ.....!?」

 

 

その"何か"が怪人の一体の顔面に直撃する音、そして"何か"が落ちる音。

 

 

「.....カメラ?」

 

 

それは"カメラ"で、怪人に直撃し、地面に落ちたカメラはレンズ等が割れてしまって使い物にならなくなっていた。

 

 

「何者だ!?」

 

「まさか....."仮面ライダー"か!?」

 

 

まさか自分達の害敵である"仮面ライダー"が来たのか!?

狼狽える怪人達はカメラが飛んできた方向に顔を向けるとそこには.....

 

 

 

「.....じゃ.....ねぇけどよ.....」

 

 

 

廃墟となった建物の窓辺に息を切らして座り込んでいるカズマの姿があった。

 

 

「カズマさん!」

 

「よぉ.....無事かい?マベちゃん、サイバーちゃん.....?」

 

 

「はい!」

 

 

カズマは息を整えながらオレンジ髪の少女、"マーベラスAQL"と金髪の獣の格好をした少女、"サイバーコネクトツー"の安否を聞く、そんな彼にサイバーは喜び顔で返事をする。

ようやく息を整え終わったカズマは、窓辺から降りて着地する。

 

 

「ッ!!」

 

 

するとカズマは怪人達の後ろにある兵士達の屍を見て目を見開いた。

 

 

「なんだぁ人間?」

 

「お前もこいつらのように死に来たか?」

 

 

怪人達はカズマを嘲笑うかのように近づき、その爪を、武器を、彼にちらつかせるが.....。

 

 

 

「ッ!!つぁ!!」

 

「ギッ!?」

 

 

カズマが怪人の一体に拳を振り上げ、その顔面に一撃を放つ、怪人はその事に反応出来ずにまともに食らい、地面に転がる。

 

 

「公害!汚職!詐欺!殺人!痴漢!エログロ!.....世の中には力だけじゃどうしょうもねえものばかり!だから俺は"力"よりも"ペン"を取った!けど.....んなこたぁどうでもよくなっちまった!!」

 

 

カズマはそのまま怒りに身を任せるが如く、次々と怪人を殴ったり、蹴ったり、投げ飛ばしたりする。

 

 

「ちぃ.....貴様人間にしてはなかなかの攻撃だな.....」

 

「何者だ.....?」

 

 

不意討ちとは言え、怪人を殴り倒した事に怪人達は驚き、カズマに詰め寄る。

するとカズマは.....。

 

 

「俺かい?俺は.....」

 

 

独特なファイティングポーズを構え、怪人達を睨み付けながら言い放つ。

 

 

 

 

 

「"人間"、カズマ・カスミだ」

 

 

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

とある研究所ラボ、ラステイションの廃墟の建物で行われているカズマの戦いをとある人物が映像越しから見ていた。

 

 

 

「『"人間"、カズマ・カスミ』.....か.....くくく.....」

 

 

それは嘗てメテオを改造人間、"ホッパー・ストーム"に仕立てあげたダークトゥダークネスの大首領"ゼ・オ"の"側近"であり、ダークネスの"怪人発明家"のマッド・ヘルであった。

 

 

「面白い素材だ.....!」

 

 

ヘルはカズマの実力を見て、高らかに笑う。

その顔は、狂気に染まっていた。

 

 

「やはりこやつこそ相応しい!!あの裏切り者!あの仮面ライダー!仮面ライダーストーム、メテオ・ソルヒートを倒す更なる男....."二人目の神殺し"の戦士に相応しい!!」

 

 

更に狂気に身を潜めた笑いをあげるヘル。

彼の脳裏には、仮面ライダーストームに変身したメテオを.....心臓に当たる部品を引っこ抜き、片腕を引きちぎり、片目を貫いて殺す....."仮面ライダー"の姿が思い浮かびあがっていた。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

「走れ!走れ!!死にたいのか!!」

 

 

自身がマッド・ヘルに目を付けられている事を知るよしもないカズマは、マーベラス達を逃がす為に怪人達に立ち向かいながら廃墟となった建物の中を走り回っていた。

 

 

 

「あっ!」

 

 

階段に差し掛かる所で転んでしまったサイバー、その後ろには既に怪人達が迫っていた。

 

 

「サイバーちゃん!!」

 

「くそっ.....!!」

 

 

カズマは近くにあったテーブルを投げ飛ばして怪人達に当て、サイバーが逃げる時間を稼ぐ。

 

 

「こっちだ!!」

 

 

カズマはそのまま二人を誘導して逃げる。

 

 

 

「何処に逃げた!?」

 

「探せ!追え!」

 

「見つけ次第、すぐに殺せぇ!!」

 

 

三人を見失った怪人達はすぐさま探し出す、そして運よく見つからずに大きめのタンスの後ろに隠れた三人は怪人達が通りすぎて行くのを確認してほっと胸を撫で下ろす。

 

 

「はぁ~」

 

「あ、ありがとうございます、カズマさん!」

 

「間に合ってくれて助かりました」

 

 

マーベラスとサイバーは安堵の息を吐くカズマにお礼を言うが、カズマの表情は決して晴れなかった。

 

「よせよ礼なんて、俺は.....結局間に合わなかった」

 

カズマの脳裏に浮かぶはあの怪人達に殺されたであろう兵士達の死体。

あれを思い出す度にカズマは間に合わなかったと後悔にうちひしがれる。

 

 

「くそっ!こんなのは駄目だってわかってんのに!こんなやり方じゃなんの解決にもなってねぇってんのに!!」

 

 

バシッと自分の拳を自身の手に殴りつけるカズマ。

 

「どんなに個人の力が強くても!あんな巨悪の前じゃなんの意味もねぇのに!!くそったれ!!」

 

激しく自分を責め立てるカズマにマーベラスとサイバーの二人は左右に首を振ってそれを否定する。

 

 

「でも、カズマさんは立ち向かってくれたじゃないですか」

 

「『"人間"、カズマ・カスミだ』って、かっこよかったですよ?」

 

 

目の前にいる美女とも言える二人の言葉にカズマは照れ臭そうに笑う。

 

 

「へっ、そうかい.....そいつはありがてぇな.....」

 

 

少しだけ、少しだけだが、気持ちが晴れた気分となったカズマは二人に微笑みを見せ、二人もこんな危機的な状況にも関わらずカズマに微笑みを見せる。

 

だが、現実は常に非情であった.....。

 

 

 

 

「下らんな.....」

 

 

 

「「「!?」」」

 

 

突如壁から聞こえる声、三人はそこに顔を向けると、そこには壁からぬうっと顔を出す怪人の姿があった。

 

 

「ちぃ!!」

 

カズマは咄嗟に壁から出てきた怪人の顔を殴りつけるが、怪人はすぐに顔を壁の中に引っ込める事で避け、カズマの放った拳は、ただ壁を殴りつけて自身の拳を痛める結果に終わった。

 

 

「いいぞ、改造人間は追われるよりも追った方がいい.....」

 

そんなカズマを見て怪人は再び壁から顔を出して愉快に笑う。

 

 

「このっ.....!」

 

「カズマさん!」

 

「何ぃ!?」

 

 

再び拳を怪人に向けようとするカズマだが、サイバーの悲鳴を聞いて振り向くとそこには既に別の怪人達が立ち塞がっていた。

 

 

「くっ.....うぉおおおおおおおおお!!」

 

「カズマさん!?」

 

「逃げろ!早く!!」

 

 

半ばやけを起こしながらもカズマはせめてでも二人を逃がすべく、怪人の一体に飛びかかり、二人を逃がすように叫ぶ。

 

 

「でも.....そしたらカズマさんが.....」

 

「いいから逃げろよ!早くしろ!!」

 

 

躊躇うマーベラスにカズマは怒鳴りをあげ、意を決したマーベラスとサイバーの二人はカズマが開けてくれた道の先にあった窓に突撃し、外へと逃げる。

 

 

「己ぇ、人間の分際で!!」

 

「逃がすなぁ!!」

 

 

怪人達もそれを追おうとするが.....。

 

 

 

『捨ておけい.....』

 

 

「「「!」」」

 

 

どこからともなく聞こえる老人の声に怪人達は足を止める。

 

 

 

『あんな人間ども、放っておけ.....それよりもその男.....カズマ・カスミを捕らえよ!』

 

 

 

老人の言葉に、怪人達は標的をカズマに換え、一斉にカズマに襲いかかる。

 

 

「ぐっ.....はぁ.....!はぁ.....!」

 

 

怪人の一体が放った鎖鎌がカズマの腕に突き刺さり、そして反対側にいた怪人が彼のもう片方の腕に触手を絡ませて動きを封じる。

 

 

「く、くそぉぉぉぉぉぉ!!殺せぇ!!殺しやがれぇ!!」

 

 

身動きを取れなくなったカズマは観念し、殺せと叫ぶが.....。

 

 

『そうはいかんぞカズマ・カスミ.....』

 

「お前には来てもらうぞ、我等ダークトゥダークネスの元へ.....」

 

 

そう言って怪人の一体がカズマの前に立ち、超音波のようなものを放つ。

 

 

「ケッ.....誰がダークネスなんぞに.....ジョーダンじゃ.....ね.....」

 

 

カズマは最後の足掻きと言わんばかりに自ら舌を噛んで自害を試みるも、怪人から放たれた超音波を浴びた瞬間、意識を失った。

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 

 

 

「.....っ.....ここ.....は.....?」

 

意識が戻ったカズマは周りを見渡すと、そこは病院とかで見かける手術室見たいな所で、自身の周りには白衣を来た者達が囲んでいた。

 

 

「な、なんだてめえら.....な、何をするつもりだ!? 」

 

「.....これより、"改造手術"を始める」

 

カズマはその言葉を聞いて絶句した、奴等は自分を改造人間にするつもりだと.....。

 

 

 

 

「や、やめろ.....やめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 

ーーーせめてもと叫んだカズマの声は決して届かなかった.....

 

 

 

ーーーカズマの体は切り刻まれ、肉を剥がされ、骨も取り外され.....。

 

 

 

ーーー代わりにそのすべてを"鋼"に変えられた.....。

 

 

 

 

これは新たなる誕生の物語、新たなる出合いの物語、新たなる仮面ライダーの誕生でもあり.....

 

 

 

 

 

 

 

新たなる"神殺し"の誕生の産声をあげる瞬間であった。

 

 

 

 

第39話・fin

 

 

ED ・time (仮面ライダー4号 主題歌)




いかがでしたか?

次回は逃げ延びたマーベラス達から事の事情を知ったメテオ達が動き出す!


次回、第40話 新たなる誕生


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