超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~ 作:ソルヒート
カズマが選んだ"答え"、その先にある"覚悟"と....."変身"
第41話 俺が選んだ"正義"
OP ・ time (仮面ライダー4号 主題歌)
プラネテューヌにある廃棄物処理場の地下に構えるダークネスのアジト、その内部に潜入していたネプテューヌとアイエフは隠れながら道先を警戒する戦闘員を不意討ちながらも蹴散らしていた。
「.....メテオ、動いたわね」
静かに呟くアイエフ、現在アジト内部では侵入者を発見した事を知らせる警報が、鳴り響いていた。
「私達も行こう、あいちゃん」
「ええ」
ネプテューヌの言葉に頷き、更に内部に潜入していくのであった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
発見されながらも慌てる事なく、やって来る戦闘員達を殴り、蹴り飛ばし、一方的な蹂躙で蹴散らしていくストーム、その後ろには壁に寄りかかって座り込み、顔を俯かせて放然としているカズマの姿があった。
ある程度片したストームは、座り込むカズマの肩を担いで走りだし、脱出をするために出口を目指していた。
ーーーその体を時間を駆けてならして行けば時期に"感覚"を取り戻し.....人間の"フリ"を演じる事が出来る
ーーーカズマ・カスミ.....俺と来るか?
今のカズマの頭にはストームの言った言葉が常によぎっていた。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「こんな広い所で、どうやってカズマさんを.....」
ネプギアとマーベラスのコンビも、警報が鳴り響いく中、カズマを捜索しながら慎重に潜入していたが.....。
ーーーチャキッ!
「「!!」」
銃を構える戦闘員が現れ、二人は咄嗟に逃げ出すが.....。
「こっちだ!!」
その先にも戦闘員達が待ち構えていた。
「あ!」
「そんな!?」
僅か一瞬だけ絶望に染まるが、二人は諦める事なく、意を決して戦おうとそれぞれ武器を構えるが、戦闘員達を後ろから殴り飛ばす人影が現れる事で、その必要がなくなった。
「!!.....メテオさん!お姉ちゃん!アイエフさん!」
「仮面ライダーさん!ねぷちゃん!あいちゃん!」
その人影とはメテオが変身する仮面ライダーストーム、そしてその後ろには途中で合流したのか、ネプテューヌとアイエフがいた、二人は安心した顔で武器を下ろす。
「無事か?」
「はい!ちゃんと侵入ルートは押さえて来ましたから!」
「そう.....私達が敵を攪乱している間に逃げなさい」
「でも.....カズマさんが!!」
アイエフの言葉にマーベラスが食って掛かるように叫ぶが.....。
「カズマなら.....そこにいるわよ」
「.....ッ!?カズマさん!!」
アイエフがマーベラスに見せるように親指で後ろに指を指すとそこには壁に寄りかかって座り込むカズマの姿があった。
「あっ!いけない!」
今のマーベラスの叫びを聞き付けたか、戦闘員達が再び向かってくる事に気付いたネプテューヌは戦闘員達に向かって走りだし、ストームとアイエフも続くように走り出す。
「あ.....?.....どうしたんですかマーベラスさん?」
そんな3人の後ろ姿を見ることしか出来なかったネプギアは仕方なくと、顔をマーベラスの方に向けるが、彼女がカズマを見て驚愕の顔を浮かべている事に気付き、不審に思ったネプギアがカズマの体を見てみると同じく驚愕の顔を浮かべた。
「この傷跡....カズマさん、まさか.....」
今のカズマの姿は、ストームが手術室で見た姿ではなく、上半身裸に真っ白なズボンに裸足と言った姿で、その露出されている上半身には幾つもの手術痕があった。
カズマは俯かせていた顔をあげて静かに口を開く。
「.....そうだ、どうやら俺はもう"人間"じゃねえ」
まるで懺悔でもしているかのように話すカズマの姿はあまりにも痛々しく、その顔は怒り、悲しみともとれるような複雑な顔をしていた。
「何故だ.....何故俺を助けやがった.....」
今にも潰れんばかりの悲壮な顔でカズマは独り言のように喋り続ける。
「こんな"体"で.....どう生きていけってんだ.....」
カズマは再び顔を俯かせ、血に染まった自身の片手を見つめる。
「手探りしただけでも全部ぶっ壊しちまう、この制御不能のこの腕で.....」
触れただけでも壊し、決して制御する事が出来ない自分の体、今のカズマにはどうすればいいのかわからず、途方に暮れていた。
「.....ッッッ!くっ!」
「!?ネプギアちゃん!?」
「!?!?おい!なんのマネだ!!やめろ!!」
突如ネプギアがカズマの両手を掴み、その手を自分の首元まで持っていてわざと首を絞めさせる。
この少女は一体何を考えてるのか.....理解できない行動にカズマは叫びをあげる。
「ぐ.....ぁ..........!!」
「クソ.....見ろ!!締める気なんかないのに!!」
苦しむネプギアにカズマはやめさせようと、必死に力を緩めようとするが.....やはり力の制御が出来ないのか、ネプギアの首を締める彼の手の力が緩む気配はない。
「ギ.....ギギ.....この.....腕が.....!!」
必死に.....必死に力を緩めようとするカズマ、するとその思いと努力が届いたのか、ネプギアの首を締める手が緩み、彼女の首から手が離れる。
「ゲホ、ゲホゲホ.....!!」
締めがなくなり、首を押さえて一気に咳き込むネプギア、涙目になりながらも真剣な顔でカズマを見る。
「こんなの....."あの人"も同じです.....」
未だに苦し気に咳き込みながらも話すネプギア。
「仮面ライダーも同じ苦しみの中で戦ってきたハズです!.....これまで、たった一人で.....」
ネプギアの真剣な顔、真剣な言葉にカズマは驚くが、一言一句聞き逃さずに真剣に聞く。
そしてネプギアは真剣な顔から悲しく、今にも泣きそうな顔でカズマに頼み込む。
「お願い、カズマさん....."あの人"の....."メテオ"さんの力になって.....」
ネプギアの頼み.....それは仮面ライダー.....メテオと一緒に戦って欲しいこと.....メテオは嘗て自分の犯した"罪"によって苦しみ、一人孤独の戦いに身を投じていた.....。
それはこのゲイムギョウ界に来てからも変わらず、初めは暖かな"居場所"を与えてくれたネプテューヌ達とどこか距離を置いていて、一人孤独に自身の秘密、そしてその"罪"を隠していた.....。
以前起きたリーンボックス、ズーネ地区での戦いでその秘密と"罪"が明らかになり、そして解放された.....。
しかし、未だに何処かで引きずっているのか、一度縛られた"罪"は簡単には消える事なく、彼は一人何処かで抱えている。
だが、その"痛み"、"苦しみ"を共有することは出来ない.....ネプギアを初めとして皆、その歯痒さを痛快していた。
ーーーだが、同じ"改造人間"となったカズマなら.....?
過去に犯した"罪"は共有出来なくても、同じ"秘密"を抱え、"人ならざる者"となってしまい、望んだ訳ではなく、決して普通の人間では耐えられる事が出来ない"苦痛"を共有出来る筈、そのカズマが共に戦ってくれれば彼も少なくとももう一人でその"秘密"に苦しむ事はなくなるのではないか?
卑怯だとはわかってる、だが今一人孤独で人間や自分達"女神"とは違う異形の存在になってしまっている彼の心の負担を少しだけでも軽くさせたい.....今のネプギアはそう考え、無理も承知でカズマに頭を下げた。
「ごめんなさい.....」
後ろでずっと黙り込んでいたマーベラスが自身の顔を手で覆って泣き出す。
「私達のせい.....カズマさんは私達を助ける為に.....」
マーベラスは涙を流しながら座り込むカズマに駆け寄り、叫ぶ。
「償います.....私も命を懸けて戦います.....だから教えて!!」
次にマーベラスの口から開かれた言葉は、カズマを震い立たせるものだった.....。
「あなたは何故....何の為に戦うのかを....」
マーベラスから放たれた言葉....それはカズマの戦う"理由"を問うものであり、カズマは一瞬だけ目を細めて考えだし、すぐに目を開けて不敵に笑う。
「.....へっ、逃げようのねえ質問だな....そりゃあ」
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
『仮面ライダー.....』
「ん!?」
途中でアイエフと別れ、ネプテューヌと共に戦闘員達と戦闘していたストームの頭に突然通信らしきものが響き、ストームの額にある"テンペスポインター"が点滅する。
「誰だ.....!?」
『女神と共に来い、そこで貴様を始末してやる.....』
「メテオ.....?」
ストームの様子に変に思った女神化したネプテューヌ事、パープルハートは戦闘員を倒しながらもストームを見る。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「待ちかねたぞ女神、そして...."旧型"」
地下アジトの中で最も広そうな場所に出たストームとネプテューヌに一人....否、複数人の人影が現れる。
人影の数は恐らくして.....五人。
「俺の通信回路に話しかけてきた奴か....」
「貴方達....何者?」
「ククク.....知りたいか?」
警戒しながらファイティングポーズをとるストームと武器を構えるネプテューヌ、その内の一人....サングラスをかけた男が笑いながら自身が来ている黒いツナギのジッパーを下ろして腰に巻かれた...."ベルト"を見せる。
「ならば.....お見せしよう」
そう言って男性は右腕と左腕を右側に伸ばす.....すると後ろにいた他の男性達も同じく来ていた黒いツナギのジッパーを下ろし、同じく"ベルト"を露出させてサングラスの男と同じポーズをとる。
そして右腕と左腕を弧を描くようにゆっくりと反対側に持っていく.....。
「「「「「....."変身"」」」」」
.....それはメテオが仮面ライダーに.....戦士に変える"スイッチ"の起動、メテオとは違うものだが動作.....そして掛け声.....。
「な.....!?」
「そんな.....!?」
同時に光出す男達の"ベルト".....そして男達の姿が変わりだす。
ーーー濁く輝く黒いダイヤモンドのような頑強な装甲と黒いアンダースーツ.....
ーーー黒い下地に、脛の部分に何枚も連なる金色のプレートの下半身.....
ーーーそして首にはためく黄色のマフラー.....
ーーー紅い複眼をしたバッタの様な漆黒の仮面.....
色は違えどその姿はまさしく.....
「黒い、仮面ライダー.....ストーム.....!?」
ストームそのものに似ているのである。
「まさか.....お前ら全員が.....俺と"同じ".....!?」
「....."同じ"だと?」
「貴様と一緒にするな....."旧型"風情が.....」
「俺達"D(ダークネス)ライダー"の誰か一人と戦ったとしても.....」
「貴様らに勝ち目はない」
驚くストームにライフルを肩に担ぐストームに似たライダー....."D(ダークネス)ライダー"の一体が笑い、他の四体のDライダー達もストームとネプテューヌの二人を笑う。
「なるほどね.....それがベルトを起動させる動きかい?」
突如聞こえる声.....ストームとネプテューヌは後ろを振り向き、先程入ってきた入り口を見るとそこには.....
「貴様か.....遊んでないで早く帰ってこい」
「カズマ.....!?」
「貴方.....!」
そこにはあの男.....カズマ・カスミの姿があった。
「そうだ、脳改造を済ませれば迷いなどなくなる」
「この力を"自由"にできるのならダークネスに仕えるのも悪くはない」
Dライダー達の言葉を聞いたカズマはニヤッと不敵に笑い、口を開く。
「ごめんだね.....そんな不自由な"自由".....俺の"正義"は俺に決めさせてもらう」
その言葉と同時にカズマは構えをとる.....己を"戦士"へと変えるスイッチを起動させる"覚悟"の表れを示した構え.....。
「こふぉぉぉ.....」
独特な呼吸法で息を吐きながら左腕を腰に当て、右手を前に突きだし、その右手の人差し指と中指を立てる.....所謂ピースサインの形を作り.....。
「変.....!」
突き出した右腕を素早く腰に当て、拳を作った左腕を前に突きだし.....。
「んっ.....」
突きだした左腕を垂直に曲げ、くの字の形を作る...。
「身っ!!」
そして意を込めた叫びをあげる.....。
「.....どうだい?」
すると.....カズマが漆黒の光に包まれる.....。
光に包まれ、姿が変わり出したカズマはストームとネプテューヌの間に立つ。
「カズマ.....」
「フン.....未完成品めが.....」
「女神と旧型と一緒に処分するか.....」
隣に立つ姿が変わったカズマにストームは心配そうに呟き、Dライダー達はくだらなそうに、そして見下すように言う。
「大丈夫.....なの?」
「ムチャでもしなきゃ倒せる相手じゃねえ.....そうだろ?"白銀の嵐"、一番目の"神殺し"のストーム.....」
「一番目.....?"神殺し".....?」
「ああ、そうだ.....何故なら」
"一番目"と"神殺し".....ストームにとってはいずれも聞いた事がない単語に戸惑うが.....カズマ、否.....一人の戦士は口を開く。
「俺が、"二番目"の"神殺し"....."騎士団"の名を持つ仮面ライダー....."ナイツ"だからさ」
ーーー紅いアンダースーツの上に黒い装甲が取り付けられた上半身.....。
ーーー黒い下地に黒いローブが付いた下半身.....。
ーーー首に巻かれた紅いマフラー.....。
ーーーそしてどこか蝙蝠を思わせる黒い仮面に黄色い複眼.....。
今、ここに"騎士団"の名前を持つ漆黒の仮面ライダー....."ナイツ"が誕生した。
第41話・fin
ED・流星のビヴロスト(超次元ゲイムネプテューヌOP )
新たなる仮面ライダー....."ナイツ"、誕・生!!
因みに見た目は.....
仮面.....仮面ライダーアーク
上半身.....仮面ライダーダークキバ
下半身.....仮面ライダーオーガ
です!
次回はこのナイツが活躍.....するのか!?
次回、第42話 俺が"取り戻した"もの
ナイツ「次回も刮目しろよ!」
感想お待ちしています!