超次元ゲイムネプテューヌ ~嵐の仮面ライダー~ 作:ソルヒート
って事で再び投稿します!
前回、倒れた宗谷とイストワールの前に現れた二人の人物と、メテオの前に現れたシンシア.....果たして.....。
邂逅と再会、三人の"仮面ライダー"
ーーーやめろ.....
弱いな.....貴様.....
ーーー黙れ.....
いい能力だが.....持ち手がその程度ではな.....
ーーーうるせえ.....
貴様の連れの"史書"も.....大した事はないな.....
ーーーよくもいーすんを.....!
こんなのが大首領の"器"で....."魔神"の後継者か.....どんな奴かと期待していたが、がっかりさせられる.....
ーーー知らねえよそんなこと.....!
つまらん余興はここで終わらすか.....
ーーーやめろ.....!
.....さらばだ
ーーーやめろ.....!!
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「やめろぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!」
「きゃっ!?」
「うおっ!?」
シャットとの戦いの事を夢の中で思いだし、叫びながら起き上がる宗谷。
すると近くにいたあの男女二人組が驚く。
「.....あれ?ここは?」
「お、おう.....目が覚めたのかお前さん.....目覚めて第一声がそれかい.....」
目覚めた宗谷は辺りを見渡し、何処か見覚えがあるような医務室だなと思い首を傾げているとあの二人組のうち、一人の男性が宗谷に声を掛けてくる。
「あ、あの.....貴方は.....?」
「ん?相手の名前を聞く前にまずは自分からって誰かに教わらなかったか?」
「あ.....そう言えばそうでした.....」
「まったく.....こいつと一緒に倒れていたイストワール様に似た美女の方に行きたかったのに、なんで俺がこんなヤローと.....」
戸惑う宗谷に男性はやれやれと皮肉を言ってると気になる単語を言ったので宗谷は思わず男性の胸ぐらを掴んで食って掛かり、揺さぶる。
「いーすんが!?いーすんはどうしたんですか!?俺と一緒にいたあの女性はどうしたんだ!?」
「ちょっ!?落ち着.....ぐえっ!?ちょっ、ま.....これ以上は.....」
「言え!言えよ!!いーすんに何かをしたらお前ただじゃすまな.....くほぉ!?」
取り乱して男性を揺さぶる宗谷に男性は落ち着かせようとするが、寧ろ悪化する一方で顔を青ざめるが、宗谷が後ろから誰かに頭を叩かれる事で事なきを得た。
「いってぇなにすん.....」
「それはこっちの台詞よ!なんなのさいきなり!あんた達が倒れていた所を助けたのに、お礼も言わずに襲うなんて非常識でしょ!!.....ねえ大きな"イーちゃん"?」
「....."絵美"さんの言う通りです、謝りましょう宗谷さん」
その叩いたら人物とはあの女性で、その後ろにはイストワールが立っていて、状況を理解出来ない宗谷はポカンと間抜けな顔をしていた。
「....................へ?」
「天条 宗谷です、本当に申し訳ございませんでした.....」
「いや.....そんなに土下座しなくても.....」
「なんかあたし達とは違って本当に真面目な人だね.....」
ようやく状況を理解した宗谷は目の前にいる二人組、白髪のてっぺんにみどりのメッシュをいれた男"カズマ・カスミ"、茶髪のショートカットの少女"海相 絵美"に深々と土下座をしていた。
「お二人もご存じの通り、私はイストワールです、すみませんがここはプラネテューヌの教会ですか?」
その隣でイストワールも頭を下げ、カズマと絵美の二人に場所を聞くと、二人は頷く。
「ああ、ここはプラネテューヌの医務室、悪いな.....本当なら看護師のコンパとかを呼びたかったが生憎、コンパちゃんは休暇で実家帰り、アイエフは別件で不在」
「ネプ姉は乙女の勘だとかなんかでどっかに行っちゃうし、ぎっちゃんはピーちゃんのイタズラで壊されたメテ兄のテンペストの修理で手が離せないし.....メテ兄はメテ兄で仕事でクエストに行っちゃて参っちゃたよもう.....」
「あの時ピーシェちゃんにテンペストを壊されて涙を流しながらクエストへ向かいに走って行ったメテオの顔は今でも忘れなれないな.....」
カズマと絵美の二人は今現在の状況を言うが、宗谷とイストワールは幾つか聞いたことのない人物と知っている人物の状況に疑問を持ち、質問する。
「あの.....すみませんが貴方達が言う"メテオ"さんと"ピーシェ"さんとは.....どなたですか?」
「て言うか.....その人達もそうだけど貴方達も教会の関係者なのですか?」
「そもそもコンパさんが休暇だと言う話もアイエフさんが別件でいないと言う話も私は聞いたことがないのですが.....」
そんな二人にカズマはえ?と顔をし、絵美はやっぱりと言う顔をする。
「え?なんで?イストワール様?なんで知らんの?さっきまで一緒にここでのんびりしてただろ?」
「はぁ.....屑.....カズマ、あんた馬鹿でしょ?このイーちゃん、引いてはこの宗谷.....面倒だからそっちゃんって呼ぶけどこの二人は"別世界"の人達でしょ?」
「また俺をそんな名前で.....って....."別世界"!?」
絵美の言葉に驚くカズマ、宗谷とイストワールもその言葉を聞いて驚くが、何処か納得した顔をする。
「つまりここは俺達がいない....."別のゲイムギョウ界"って事か.....そりゃ俺は貴方達を知らない訳だし、二人も俺と、いーすんが大きくなっている事を知らないんだ.....」
「だからこんな話に食い違いが.....」
「ほら、そっちゃんも事の状況を理解してんだからカズマ.....もういいや、屑マもとっとと理解してよ」
「うわぁ.....絵美ちゃん超辛辣ぅ.....」
もう完全に定着してしまった自身の不名誉なあだ名に涙を流すカズマ、そんな彼に宗谷とイストワールは苦笑する。
「で、ここで問題が起きるんだけど.....どうしてそっちゃんと大きなイーちゃんはあそこで倒れていたの?」
そんな中絵美が二人にふと疑問に思った事を口開くと、宗谷とイストワールはここに来る前の事を思いだし、顔をしかめる。
「実は.....とんでもなく強い奴にいきなり襲われて.....確かそいつはダークトゥダークネスの四天王って名乗っていた.....」
「ッ!!ダークネス!?しかも四天王!?」
「はい、その人は仮面ライダーって言うのに変身して私と宗谷さんを圧倒的な強さで一切寄せ付けませんでした.....ご存じなのですか?」
「ご存じもなにも.....俺達は奴等とは敵対しててな.....ひょっとしてその仮面ライダーは"斬月・極"って自分で名乗ってなかったか?」
「確かにあいつはそう言ってたが.....知ってるのか?」
宗谷の言葉にカズマはやはりと言った感じで今度はカズマが顔をしかめ始めた。
「やっぱり.....シャットの野郎か.....!あの野郎、あの時"試作品"がどうたら言ってたから遂に完成してこいつらを襲ったって訳かよ.....!!」
「どうしたのですかカズマさん?絵美さん?少し騒がしいようですが.....?」
するとこの世界のイストワールがやって来て、別世界で、しかも大きい自分を見て驚いた。
「.....え?えええっ!?わ、私が.....しかも大きな.....私がいます!?これは一体どういう事ですか!?」
「おお!前のちっちゃい時のいーすんだ!懐かしい!!」
「この世界の.....以前の姿の私ですか.....あの時が懐かしいですね」
そんなこの世界のイストワールの驚きをよそに、宗谷とイストワールの二人は嘗ての姿の人物を見て懐かしんでいた。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「う.....ん.....?」
とある草原にて、"白銀の嵐"の前で倒れていた少女は目を覚ました。
「.....ここ.....は?」
少女は起き上がり、ここが何処なのかを知るために周囲を見渡すが、一切見知らぬ場所で、戸惑う。
そこに.....。
ーーーポトッ.....。
「ふぇ!?」
ふと後ろの方で何かが落ちる音がしたのに驚き、少女は振り向くと、そこには.....。
「シン.....シア.....?」
足下に転がる水が入ったペットボトルも忘れて自分を見つめる.....茶髪の天然パーマに、中性的な顔つきでありながら目付きがやや鋭く、白き瞳が特徴の.....嘗て別世界の来訪者として偶然の出会いをし、そこに現れた強敵との戦いで絆を結んだ.....今この少女が最も会いたかった人物.....。
「....."メテオ".....!!」
「....."シンシア"!!」
少女"シンシア"と、青年"メテオ・ソルヒート"は互いの存在を確認し、互いに歩み寄り、そして抱き合う。
そう、嘗てこの二人はこことは違うゲイムギョウ界で出会っていて、シンシアはメテオから"変身"を.....メテオはシンシアから"絆"を教わり、二人はいつかの再会を約束していた。
そして今、その再会が果たされたのである。
「会いたかった.....会いたかったメテオ.....!!」
「俺も会いたかったさシンシア!.....はは、泣くなよ、せっかくの再会なんだ.....笑ってくれシンシア」
「.....うん.....!」
遂に果たされた再会、シンシアは喜びのあまりに涙を流すが、メテオの言葉に涙を吹いて微笑んで頷いた。
《お久しぶりですねシンシア》
「うん.....デスティニーも.....久しぶり.....」
「でもシンシア、どうしてお前がここに.....?」
「あ.....その.....実は.....」
「謎の"声"に呼ばれた?」
「うん.....」
シンシアから事の経緯を聞いたメテオは首を傾げる。
「確か.....『こっちに来て.....』.....とか.....『"彼"に貴方の力が必要.....』って.....途切れ途切れだったけど.....そんな"声"が.....ロボちゃんの.....機械から.....そう、聞こえて.....」
「..........」
謎どころか.....明らか様に怪しいだろ、メテオはそんな彼女に心の中でそうツッコミをいれた。
「見つけたぞ.....」
「「!?」」
不意に後ろから声が聞こえ、メテオはシンシアを庇うように咄嗟に動き、振り向くとそこには先程まではなかった"銀色のオーロラ"が現れていて、そこからとある人物が顔を覗かせていた。
「お前は.....シャット!」
「ほう.....メテオ・ソルヒート、貴様もいたか.....今はその少女が俺の目的だ.....その少女をこちらに渡せ」
その人物とはダークネス四天王の一人、シャットで、シャットは現れるや否や、メテオの後ろに隠れている少女.....シャットを渡せと要求してくる。
「ひぅ.....!?」
そんなシャットの眼光に目を当てられて怯えるシンシア、メテオは彼女を庇いながらシャットを強く睨み付ける。
「悪いがそうは行かない.....シンシアには指一本触れさせる訳には行かねえ.....!」
「ふん.....なら力付くで行かせてもらおう」
《メロンエナジー.....ロック...オン》
そんなメテオの態度に気に食わないと思ったシャットは懐からメロンエナジーロックシードとゲネシスドライバーを取りだし、それぞれセットする。
「変身.....!」
《ソーダァ.....メロンエナジーアームズ!》
そしてハンドルを押し込み、仮面ライダー斬月・極に変身する。
「以前の戦いで受けたあの屈辱、ここで晴らせてもらうぞ!」
そして斬月・極は葡萄を模したハンドガン"ブドウ龍砲"とスイカを模した盾に付いたバルカン砲"ウォーターメロンガトリング"を用いてメテオに襲い掛かってくる。
「.....メテオォ.....」
向かってくる斬月・極に完全に怯えきっているシンシアはメテオのズボンを強く握ってしがみつくが、メテオはそんな彼女を安心させるように彼女の目線の位置まで腰を降ろし、彼女の頭を優しく撫でる。
「心配するなシンシア、今度こそ.....お前を守ってみせる」
そう言ってシンシアに優しく微笑むメテオは、戦う"戦士"のとしての顔に変えて斬月を睨む。
今度こそ彼女を守る為に.....メテオの心の中にそう自分に言い聞かせてるような誓いがあった。
嘗て、自分がシンシアのいる別世界に来たときに、目の前で彼女が拐われ、そして目の前で彼女に深い傷を負わせてしまった.....。
そしてそれでも救おうと戦い、そして敗れてしまった.....。
そしてその敵との戦いも、後にやって来た彼女の家族"魔神"の協力が無ければ倒す事が出来なかった.....。
だからこそメテオはそれが許せなかった、この力....."仮面ライダー"の力があるにも関わらず、彼女を守る事が出来なかった"己の弱さ"を.....。
だからこそ今度こそは守る、"仮面ライダー"として、そして.....
ダークネス大首領"ゼ・オ"の"器"を持つものとして.....。
「行くぞシャットォ!!」
そしてメテオは構える、己を"戦士"の姿へと変える為に.....。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
「なんだよ.....これ」
プラネテューヌの教会では、互いの自己紹介と情報を交換しあっていた宗谷、イストワール、カズマ、絵美、そしてこの世界のイストワール。
しかし突然悲鳴が聞こえ、その場所に向かってみるとそこには.....。
「ひ、人の体が.....バラバラに.....」
プラネテューヌの兵士達が四肢をバラバラにされてただの肉塊に変えられた無惨な姿があちこちに転がる殺戮現場が、宗谷とイストワールの目に映り、二人は言葉を失う。
カズマと絵美は、そのバラされた兵士達の死体の先にいる何かに気付き、そこへ目を向ける。
「.....アノネデスのアジトで回収した怪人ファイルに載っていた、擬態を得意とする怪人....."ベベノロス"か.....」
その何かとは、二体の"異形"....."怪人"であり、カズマはそのうちの一体の名前をあげる。
その怪人....."ベベノロス"はそんな彼らの存在に気付き、奇妙なうめき声をあげて睨む。
「よくもまぁ.....こんなに多くの人間の四肢をバラバラにして.....よっぽど力に長けてるようだな.....」
そんなベベノロスにカズマからはいつもの軽口やふざけた態度は消え失せ、一人の"戦士"としての覇気を纏い、静かな怒りを込めてベベノロスを睨み付けていた。
「ならば俺の怒りとその剛力.....どちらか上か試してみるか」
そう言ってカズマは構える、己を"戦士"の姿に変える為に.....。
そして絵美はもう一体の怪人を静かに、そして冷たい目で見ていた。
「お供え物のつもり?....."ベアーブルク"」
その一体はスリムな体格をした"クマ"で、そのクマの怪人"ベアーブルク"は兵士達の死体を山のように積み上げていた。
「やめてよ、あたし達に祈りなんて相応しくないから.....あたしは人々の味方として.....そしてあんたは人々の敵として、戦うだけなんだから.....」
そして同じく絵美もどこからか飛んできた"白いバイク"のような小さな物体を手に取り、構える、己を"戦士"の姿に変える為に.....。
メテオは左腕を内側に振りかぶり、素早く反対側に.....そして同時に右腕を左腕がある位置へと動かし、両腕を交差させるようにして黙祷するように顔を俯かせる。
「ライダー.....」
そして静かに顔をあげながら、閉じていた目を見開く.....。
「こふぉぉぉ.....」
カズマは独特な呼吸法で息を吐きながら右手にピースサインを作りながら前に付き出す.....。
《シグナルバイク!》
「レッツ.....」
そして絵美は手にした"白いバイク"を腰に巻いたベルトのバックルにセットする.....。
そして彼らは叫んだ、己を"戦士"に変える"覚悟"の表れを.....。
「「「変身!!」」」
メテオは右の拳を腰に、左腕を右斜め上に伸ばした後、両腕を腰辺りで広げる構えを取り.....。
カズマは左の拳で正拳突きのように前に突きだし、その左腕を肘から垂直に真上に曲げる.....。
《ライダー!マッハ!》
絵美はバックルにセットした白いバイクをベルトにセットさせる.....。
メテオの方は、彼を中心に"嵐"のような風が包み込み。
カズマの方は彼を包むように"漆黒"の光が照らし。
絵美の方は彼女を包み込むように"白い装甲のエネルギー"が現れる。
その光景に宗谷とイストワールは言葉を失った。
そしてシンシアは目を輝かせた。
メテオは光輝くダイヤモンドのような装甲に、白いアンダースーツが目立つ上半身、紺色の下地に、脛に何枚の銀色のプレートが連なった下半身、そして首に巻かれた紅いマフラーにバッタを模した仮面を付けた"戦士"に.....。
カズマは紅いアンダースーツの上に黒い装甲が取り付けられた上半身、黒い下地に黒いローブが付いた下半身、そして首に巻かれた紅いマフラーに蝙蝠を思わせる黒い仮面を付けた"戦士"に.....。
絵美はヘルメットのような仮面に、首に巻かれた白いマフラー、全身を白いで覆われ、右肩にはタイヤのようなものが付いた"戦士"に.....。
今、ここに別々とは言え、三人の"戦士"が揃った。
"白銀の嵐"の異名を持つ"仮面ライダーストーム"。
"漆黒の騎士団"の異名を持つ"仮面ライダーナイツ"。
"音速"の名を持つ"仮面ライダーマッハ"。
この三人の"仮面ライダー"が、それぞれの守りたいものの為に、その姿を現したのであった。
邂逅と再会、三人の"仮面ライダー"・fin
いかがでしたか?
ちょっと急ぎ足になりましたが、登場させました!
うちの代表する三人の"仮面ライダー"。
"ストーム"、"ナイツ"、"マッハ"が!!
だが、次回はその内の"ストーム"、そしてシンシアに悲劇が.....!?
次回 "神殺し"と"器"
次回もお楽しみに!
感想をお待ちしています!!